わたしと私

淀峰うい

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わたしがいなくなった日

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目が覚めると、私を抱きしめてすやすや眠る男の顔がある。何度目の傷を負って、何度目の罪を重ねて、今日も寂しさを埋めていく。
「おはよう」
わたしはまだ眠っている。
「おはよう。もう起きたの?」
そういった男は私に優しく口付けする。
私はそれをだるそうに答えて、絡みつく腕を解き毛布に絡まりながら起き上がる。
今日も外は明るくて、笑い合う学生のグループが通り過ぎていく。私はそれを見つめてカーテンを再び締めのだった。
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