わたしと私

淀峰うい

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新しい朝

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「おはよう」
今日も不安定な感情のまま誰かに挨拶をする。誰の返事も無く、俯く。
『何俯いてるの』
わたしに友達なんかいない。それが寂しくて、辛い。
『見てられない。なんも変わろうとしてない。』
変わりたくても変われない。
あぁ、頭痛がする。叫びたい衝動ととてつもない寂しさと苦しさ。寝てしまえば何も聞かなくていい。見なくていい。どんどん視界が暗くなって意識が遠のいていく。

わたしがした事はどんな罪に取られるのだろうか。脅迫させた罪?惚れさせた罪?それとも生きていること自体が罪?
あの日、わたしは彼とキスを交わした。してはいけないこと。分かっていた。でもとめられなかった。彼は言った。「俺の女になれよ。最高だよ。お前は。」壊れていく。どんどんどんどん、沈んでいく。学校の講堂の3階、彼は私を抱いて写真と動画を撮った。彼のものを口に含んで、彼のものを拒否しなかったわたしの姿が写っていた。彼はその写真を見せていった。「学校に流す」わたしは友達を失うことを恐れた。今を失うことを恐れた。自分で自分を苦しめた。『彼を貶めればいい。』誰かの声がそう言った。彼の命令を聞き続けた。出来るだけ残る会話では私が被害者になるように。出来るだけ、彼が加害者になるように。慎重に。ある時、彼が言った。「最後でいいから、〇らせろ」彼の元に私は行った。『これだ』彼は写真と動画を撮ったのだった。
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