138 / 156
第3部(終章)
再会 <独占欲>
しおりを挟む
人は嬉しい時は目尻を下げ、怒った時は眦を吊り上げる。
しかし感情が突き抜けてしまった時、その顔からは一切の表情というものが抜け落ちてしまう。まるで能面のように、なにも読み取ることができない「無」表情となるのだ。
まさに今、蘇芳が花鶏に向けたのはそういう顔だった。
花鶏の手の平がじっとりと汗ばんだ。
怒っている……なんて生半可なもんじゃない。
時間が止まったかの如く、二人の間には一触即発の空気が充満している。
むやみに動こうものなら、言葉を発そうものなら、何が起こるか分からない……そんな脅威さえ感じだ。
花鶏には、幼い時から蘇芳に甘やかされてきた自覚がある。だから大抵のことはすぐに許して貰えるという子供じみた傲慢さが抜けていない。
しかし今、目の前の蘇芳がまとう異様なほどの淀んだ空気は、いっそ殺気に近いものだった。
俯き加減だった蘇芳が、ゆらり、と顔を上げて花鶏を見た。
その目は感情の色が抜けた伽藍洞のようで、それでも花鶏には、愛する先生が尋常でないのが分かった。
(なにか、何か言わないと……先生の気を逸らすようなことを)
すっかり立場が逆転していた。いつもこうだ。さっきまで許しを乞うていたのは蘇芳の方だったはずなのに。気付いた時には、蘇芳は花鶏をからめとって翻弄してしまう。
「……花鶏」
やっと発せられた声は、怒っている風ではない。むしろ優しかった。ホッとして、花鶏はふらふらと吸い寄せられるように顔を寄せていく。
蘇芳は花鶏の髪をそっと撫でてくれる。
「先生」
思わずその手を掴み、頬を摺り寄せた。半年もの間、蘇芳に優しくされるのに飢えているのだ。こんなことされたら堪らなかった。さっきまでの慄きも綺麗さっぱり忘れて、花鶏は蘇芳の体温と肌を堪能した。
嬉しくて、愛おしくて、そのまま抱きしめようと腕を伸ばした瞬間、花鶏の後頭部を、蘇芳の手ががしりと掴み、グイと引き寄せられた。
「え、あ?……先生?」
掴む力は強く、鼻が触れ合うほどに引き寄せられた先で、蘇芳の目が花鶏を捉えている。瞳孔が開いていた。
ごく、と唾を呑んだ。
「……お前、俺以外の奴に触れたな」
「お前」というのが自分に向けられた言葉だと、咄嗟に理解できなかった。
低く発せられた乱暴な口調に、衝撃のあまり唇がわななく。
(聞き間違えか? 先生が俺をそんな風に呼ぶなんてことあるか? だっていつもは)
蘇芳が自分を呼ぶときの声が脳内に再生される……花鶏、殿下……うん、これが普通だ。他には、私の大事な花鶏、私のかわいい殿下。これも有りだ。お前……お前?
「俺」という自称は何度か聞いたことがあるからまだいい。
けれど、こんなにも……威圧的な言葉を向けられたことは、ただの一度もなかった。
別人のように変わっていた時の蘇芳でさえ、こんな……ならず者のような言葉を使い花鶏を責めたことはなかった。
そして花鶏は、蘇芳から蝶よ花よと可愛がられてきたせいで、本気の怒りに対して一切免疫がない。
思考停止に陥った。
「……」
「なあ、答えろって。俺の言ってること分かるか、うん?」
畳みかけるように言われて、一瞬、癇癪を起こす寸前の情動が沸き上がった。
正直、内容は耳を素通りしている。
やっと元の蘇芳に戻ってくれて、彼に甘えたくてしょうがないのに……突然手のひらを返したような、この態度!この仕打ち!
一体何が、蘇芳の逆鱗に触れたのか見当もつかない。分かるのは、これまでにないくらい、蘇芳が花鶏に対して……蘇芳流に言うなら、「ブチギレて」いるということだけだ。
こういう時、素直に謝れるのは、お互い余裕がある時だ。
そうでない時は、昔から大喧嘩に発展してきた。
花鶏に余裕はなかった。今すぐ先生を抱きしめて、どんなに寂しくて寂しくて、それでもいい子にして待っていたことを褒めてほしいのに、肝心の先生がそれをくれない。
花鶏は切ない衝動を持て余して、いっそ反動で真逆の態度を取った。
引き攣った笑みを浮かべて、
「先生、あんまりじゃないですか。俺がどれだけ先生を愛してるか知ってますよね。先生が別人みたいになって俺に冷たくしてる間、よその誰かにうつつを抜かすとでも?俺を見くびってるの?……先生の方こそ、ご自分の仰ってること、分かってますか?」
「……」
蘇芳が沈黙したので、花鶏は少しだけ留飲を下げた。同時に、嫌味な態度を取ってしまって悪い気がしてくる。
(きっと先生も混乱してるんだ。でなきゃ元に戻った先生が、俺をこんな風に扱うなんておかしい)
「強く言い過ぎたね。ごめんね、先生」
ご機嫌を取るように猫なで声を出した。
(ほんとは先生から始めたことだけど、ここは俺が大人になってあげよう)
怒ってませんよ、という気持ちを込めて笑いかける。
「仲直りしましょう。手を離して、早く抱きしめさせて。俺のことも抱きしめて」
蘇芳はしばらくして、「質問に答えてない」とだけ言った。
どうやら折れてくれる気はないらしい。
「……先生、まず謝って。俺も謝ったんだから。約束しましたよね。喧嘩をしたら両成敗」
本気ではなかった。ただちょっと意地悪がしたかっただけだ。それくらい、さっきの先生は怖かった。
それなのに。
「だったらもう口を利かない」
花鶏のこめかみがピクリと引き攣った。
「……先生。俺が何をしたの? ねえ、本当に……俺がどんな気持ちで……いくら先生でも、怒るよ」
あんまりだ。
俺がどんなに寂しくて、辛くて、待ちわびていたか全然分かっていない。
それどころか、まるで花鶏が不貞をしたような言い方をして責めるなんて。
ふつふつと苛立ちが湧き上がってくるのを何とか抑え込んだ。ここで先生を責めたら絶対に拗れる。もっと盛大に拗ねるに決まっている。
そんなの困る。花鶏は今すぐ蘇芳に目いっぱい甘やかして、褒めて貰いたいのだ。ぐっと感情を堪えた。
「先生、痛いからとりあえず髪の毛を離して」
「そのままハゲてしまえ」
「禿げ、……先生はそれでいいんですか!?」
「俺以外の奴にあんな、あんなことした奴がッ、どうなったって知らん!」
「先生の分からず屋! 」
髪を掴んだままの手を離そうとするが、蘇芳も負けじと力を籠めてくる。痛い。
「先生が何を言ってるのか分からない!俺が何をしたっていうんですか!?」
「自分の胸に手を当ててよく考えろ!」
「はあ!? 俺が先生以外に興味ないの知ってるくせに、よくもそんなこと言えますね!」
花鶏はぎょっとして抵抗を止めた。
花鶏の髪を掴んで引き寄せたまま、蘇芳がぼろりと涙をこぼしたのだ。
泣いたのが不本意なのか、怒ったように顔を歪めて、肩の袖でごしごしと目元を拭う。
「……先生、目擦ると赤くなるよ」
「うるさい、こっち見んな」
蘇芳は怒った顔をするが、すぐに眉が下がり子供のような泣き顔になった。
かと思えば、焦ったように眉を寄せて、花鶏を睨みつけてくる。
「わかった、離してくれたら見ない」
「ッ、離れんな、ここにいろ!」
埒が明かない。むきになったように怒り散らす蘇芳を見ていたら、花鶏の中にあった苛立ちはしぼんでしまった。
胸の奥がむずがゆくなり、どういう顔をしていいか全然わからなくなってしまう。
まずい。ここで少しでも嬉しそうにしようものなら、拳のひとつも飛んでくるかもしれない。
花鶏は眉を下げて、しょんぼりした顔をした。
「います。ここにいるよ、先生。もう怒らないでくれますか?」
なるべく子犬のような風情を醸し出して言うと、蘇芳の目つきは一層険悪になった。
(あれ?いつもならこれで許してくれるのに)
「演技すんな、何年一緒にいると思ってんだ馬鹿!」
「……ごめんなさい」
涙目で睨まれ、叱られ、詰られて、花鶏はしょんぼり肩を落とした。
「ふう、う、ッ」
蘇芳が唇をぎゅっと引き結んで子供のように我慢しながら泣くので、花鶏はおろおろと手をさ迷わせる。
「先生、花鶏が悪かったです。ごめんなさい。もうしません、謝るから泣き止んでよ」
蘇芳の目から、ぽろぽろと涙がこぼれる。赤くなった頬を伝う雫が宝石みたいに綺麗だ。綺麗だけど痛々しい。だから泣き止んでほしい。もう甘やかしてくれなんて言うつもりはない。
「俺、わ、私の、だったのにっ。私だけの、だったのに、……っ」
「え」
しゃくりあげなら吐き出された言葉は、予想だにしないものだった。
「あれは俺じゃなかったのに、馬鹿野郎ッ、花鶏は俺のなのにっ、ふざけんなっ」
花鶏はぽかんと、自分でも分かるくらい間抜けな顔になった。
しかし感情が突き抜けてしまった時、その顔からは一切の表情というものが抜け落ちてしまう。まるで能面のように、なにも読み取ることができない「無」表情となるのだ。
まさに今、蘇芳が花鶏に向けたのはそういう顔だった。
花鶏の手の平がじっとりと汗ばんだ。
怒っている……なんて生半可なもんじゃない。
時間が止まったかの如く、二人の間には一触即発の空気が充満している。
むやみに動こうものなら、言葉を発そうものなら、何が起こるか分からない……そんな脅威さえ感じだ。
花鶏には、幼い時から蘇芳に甘やかされてきた自覚がある。だから大抵のことはすぐに許して貰えるという子供じみた傲慢さが抜けていない。
しかし今、目の前の蘇芳がまとう異様なほどの淀んだ空気は、いっそ殺気に近いものだった。
俯き加減だった蘇芳が、ゆらり、と顔を上げて花鶏を見た。
その目は感情の色が抜けた伽藍洞のようで、それでも花鶏には、愛する先生が尋常でないのが分かった。
(なにか、何か言わないと……先生の気を逸らすようなことを)
すっかり立場が逆転していた。いつもこうだ。さっきまで許しを乞うていたのは蘇芳の方だったはずなのに。気付いた時には、蘇芳は花鶏をからめとって翻弄してしまう。
「……花鶏」
やっと発せられた声は、怒っている風ではない。むしろ優しかった。ホッとして、花鶏はふらふらと吸い寄せられるように顔を寄せていく。
蘇芳は花鶏の髪をそっと撫でてくれる。
「先生」
思わずその手を掴み、頬を摺り寄せた。半年もの間、蘇芳に優しくされるのに飢えているのだ。こんなことされたら堪らなかった。さっきまでの慄きも綺麗さっぱり忘れて、花鶏は蘇芳の体温と肌を堪能した。
嬉しくて、愛おしくて、そのまま抱きしめようと腕を伸ばした瞬間、花鶏の後頭部を、蘇芳の手ががしりと掴み、グイと引き寄せられた。
「え、あ?……先生?」
掴む力は強く、鼻が触れ合うほどに引き寄せられた先で、蘇芳の目が花鶏を捉えている。瞳孔が開いていた。
ごく、と唾を呑んだ。
「……お前、俺以外の奴に触れたな」
「お前」というのが自分に向けられた言葉だと、咄嗟に理解できなかった。
低く発せられた乱暴な口調に、衝撃のあまり唇がわななく。
(聞き間違えか? 先生が俺をそんな風に呼ぶなんてことあるか? だっていつもは)
蘇芳が自分を呼ぶときの声が脳内に再生される……花鶏、殿下……うん、これが普通だ。他には、私の大事な花鶏、私のかわいい殿下。これも有りだ。お前……お前?
「俺」という自称は何度か聞いたことがあるからまだいい。
けれど、こんなにも……威圧的な言葉を向けられたことは、ただの一度もなかった。
別人のように変わっていた時の蘇芳でさえ、こんな……ならず者のような言葉を使い花鶏を責めたことはなかった。
そして花鶏は、蘇芳から蝶よ花よと可愛がられてきたせいで、本気の怒りに対して一切免疫がない。
思考停止に陥った。
「……」
「なあ、答えろって。俺の言ってること分かるか、うん?」
畳みかけるように言われて、一瞬、癇癪を起こす寸前の情動が沸き上がった。
正直、内容は耳を素通りしている。
やっと元の蘇芳に戻ってくれて、彼に甘えたくてしょうがないのに……突然手のひらを返したような、この態度!この仕打ち!
一体何が、蘇芳の逆鱗に触れたのか見当もつかない。分かるのは、これまでにないくらい、蘇芳が花鶏に対して……蘇芳流に言うなら、「ブチギレて」いるということだけだ。
こういう時、素直に謝れるのは、お互い余裕がある時だ。
そうでない時は、昔から大喧嘩に発展してきた。
花鶏に余裕はなかった。今すぐ先生を抱きしめて、どんなに寂しくて寂しくて、それでもいい子にして待っていたことを褒めてほしいのに、肝心の先生がそれをくれない。
花鶏は切ない衝動を持て余して、いっそ反動で真逆の態度を取った。
引き攣った笑みを浮かべて、
「先生、あんまりじゃないですか。俺がどれだけ先生を愛してるか知ってますよね。先生が別人みたいになって俺に冷たくしてる間、よその誰かにうつつを抜かすとでも?俺を見くびってるの?……先生の方こそ、ご自分の仰ってること、分かってますか?」
「……」
蘇芳が沈黙したので、花鶏は少しだけ留飲を下げた。同時に、嫌味な態度を取ってしまって悪い気がしてくる。
(きっと先生も混乱してるんだ。でなきゃ元に戻った先生が、俺をこんな風に扱うなんておかしい)
「強く言い過ぎたね。ごめんね、先生」
ご機嫌を取るように猫なで声を出した。
(ほんとは先生から始めたことだけど、ここは俺が大人になってあげよう)
怒ってませんよ、という気持ちを込めて笑いかける。
「仲直りしましょう。手を離して、早く抱きしめさせて。俺のことも抱きしめて」
蘇芳はしばらくして、「質問に答えてない」とだけ言った。
どうやら折れてくれる気はないらしい。
「……先生、まず謝って。俺も謝ったんだから。約束しましたよね。喧嘩をしたら両成敗」
本気ではなかった。ただちょっと意地悪がしたかっただけだ。それくらい、さっきの先生は怖かった。
それなのに。
「だったらもう口を利かない」
花鶏のこめかみがピクリと引き攣った。
「……先生。俺が何をしたの? ねえ、本当に……俺がどんな気持ちで……いくら先生でも、怒るよ」
あんまりだ。
俺がどんなに寂しくて、辛くて、待ちわびていたか全然分かっていない。
それどころか、まるで花鶏が不貞をしたような言い方をして責めるなんて。
ふつふつと苛立ちが湧き上がってくるのを何とか抑え込んだ。ここで先生を責めたら絶対に拗れる。もっと盛大に拗ねるに決まっている。
そんなの困る。花鶏は今すぐ蘇芳に目いっぱい甘やかして、褒めて貰いたいのだ。ぐっと感情を堪えた。
「先生、痛いからとりあえず髪の毛を離して」
「そのままハゲてしまえ」
「禿げ、……先生はそれでいいんですか!?」
「俺以外の奴にあんな、あんなことした奴がッ、どうなったって知らん!」
「先生の分からず屋! 」
髪を掴んだままの手を離そうとするが、蘇芳も負けじと力を籠めてくる。痛い。
「先生が何を言ってるのか分からない!俺が何をしたっていうんですか!?」
「自分の胸に手を当ててよく考えろ!」
「はあ!? 俺が先生以外に興味ないの知ってるくせに、よくもそんなこと言えますね!」
花鶏はぎょっとして抵抗を止めた。
花鶏の髪を掴んで引き寄せたまま、蘇芳がぼろりと涙をこぼしたのだ。
泣いたのが不本意なのか、怒ったように顔を歪めて、肩の袖でごしごしと目元を拭う。
「……先生、目擦ると赤くなるよ」
「うるさい、こっち見んな」
蘇芳は怒った顔をするが、すぐに眉が下がり子供のような泣き顔になった。
かと思えば、焦ったように眉を寄せて、花鶏を睨みつけてくる。
「わかった、離してくれたら見ない」
「ッ、離れんな、ここにいろ!」
埒が明かない。むきになったように怒り散らす蘇芳を見ていたら、花鶏の中にあった苛立ちはしぼんでしまった。
胸の奥がむずがゆくなり、どういう顔をしていいか全然わからなくなってしまう。
まずい。ここで少しでも嬉しそうにしようものなら、拳のひとつも飛んでくるかもしれない。
花鶏は眉を下げて、しょんぼりした顔をした。
「います。ここにいるよ、先生。もう怒らないでくれますか?」
なるべく子犬のような風情を醸し出して言うと、蘇芳の目つきは一層険悪になった。
(あれ?いつもならこれで許してくれるのに)
「演技すんな、何年一緒にいると思ってんだ馬鹿!」
「……ごめんなさい」
涙目で睨まれ、叱られ、詰られて、花鶏はしょんぼり肩を落とした。
「ふう、う、ッ」
蘇芳が唇をぎゅっと引き結んで子供のように我慢しながら泣くので、花鶏はおろおろと手をさ迷わせる。
「先生、花鶏が悪かったです。ごめんなさい。もうしません、謝るから泣き止んでよ」
蘇芳の目から、ぽろぽろと涙がこぼれる。赤くなった頬を伝う雫が宝石みたいに綺麗だ。綺麗だけど痛々しい。だから泣き止んでほしい。もう甘やかしてくれなんて言うつもりはない。
「俺、わ、私の、だったのにっ。私だけの、だったのに、……っ」
「え」
しゃくりあげなら吐き出された言葉は、予想だにしないものだった。
「あれは俺じゃなかったのに、馬鹿野郎ッ、花鶏は俺のなのにっ、ふざけんなっ」
花鶏はぽかんと、自分でも分かるくらい間抜けな顔になった。
141
お気に入りに追加
710
あなたにおすすめの小説
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――

マリオネットが、糸を断つ時。
せんぷう
BL
異世界に転生したが、かなり不遇な第二の人生待ったなし。
オレの前世は地球は日本国、先進国の裕福な場所に産まれたおかげで何不自由なく育った。確かその終わりは何かの事故だった気がするが、よく覚えていない。若くして死んだはずが……気付けばそこはビックリ、異世界だった。
第二生は前世とは正反対。魔法というとんでもない歴史によって構築され、貧富の差がアホみたいに激しい世界。オレを産んだせいで母は体調を崩して亡くなったらしくその後は孤児院にいたが、あまりに酷い暮らしに嫌気がさして逃亡。スラムで前世では絶対やらなかったような悪さもしながら、なんとか生きていた。
そんな暮らしの終わりは、とある富裕層らしき連中の騒ぎに関わってしまったこと。不敬罪でとっ捕まらないために背を向けて逃げ出したオレに、彼はこう叫んだ。
『待て、そこの下民っ!! そうだ、そこの少し小綺麗な黒い容姿の、お前だお前!』
金髪縦ロールにド派手な紫色の服。装飾品をジャラジャラと身に付け、靴なんて全然汚れてないし擦り減ってもいない。まさにお貴族様……そう、貴族やら王族がこの世界にも存在した。
『貴様のような虫ケラ、本来なら僕に背を向けるなどと斬首ものだ。しかし、僕は寛大だ!!
許す。喜べ、貴様を今日から王族である僕の傍に置いてやろう!』
そいつはバカだった。しかし、なんと王族でもあった。
王族という権力を振り翳し、盾にするヤバい奴。嫌味ったらしい口調に人をすぐにバカにする。気に入らない奴は全員斬首。
『ぼ、僕に向かってなんたる失礼な態度っ……!! 今すぐ首をっ』
『殿下ったら大変です、向こうで殿下のお好きな竜種が飛んでいた気がします。すぐに外に出て見に行きませんとー』
『なにっ!? 本当か、タタラ! こうしては居られぬ、すぐに連れて行け!』
しかし、オレは彼に拾われた。
どんなに嫌な奴でも、どんなに周りに嫌われていっても、彼はどうしようもない恩人だった。だからせめて多少の恩を返してから逃げ出そうと思っていたのに、事態はどんどん最悪な展開を迎えて行く。
気に入らなければ即断罪。意中の騎士に全く好かれずよく暴走するバカ王子。果ては王都にまで及ぶ危険。命の危機など日常的に!
しかし、一緒にいればいるほど惹かれてしまう気持ちは……ただの忠誠心なのか?
スラム出身、第十一王子の守護魔導師。
これは運命によってもたらされた出会い。唯一の魔法を駆使しながら、タタラは今日も今日とてワガママ王子の手綱を引きながら平凡な生活に焦がれている。
※BL作品
恋愛要素は前半皆無。戦闘描写等多数。健全すぎる、健全すぎて怪しいけどこれはBLです。
.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる