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第3部(終章)
最愛の主人公
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頭の中が真っ白になった。
脳裏に浮かぶのは、初めて花鶏と会った時のことだ。
江雪邸、暗がりでやせ細った花鶏を前に、突然涙をこぼした芦屋に、花鶏は目を丸くしていた。
自分だって驚いた。虐待された子供を目の前にしたショック……だと、当時は思っていた。
それが、違ったのだろうか。
223回目の邂逅に、再会に、心が震えたからなのか……?
「楽天家だね。223回目のやり直しに嫌気がさして流れた涙かもしれないでしょ」
「……」
頭の中を盗み見られている。背筋がぞくりとした。こいつは一体……なんなんだ。
「あっちでは別の姿でいたけど、君に姿を見られたのは一度だけだね。あの時は、ペラペラうるさい虎の相手に忙しくて、印象薄いかもしれないけど」
うるさい虎……芦屋は後嗣の儀の記憶を呼び起こした。
「……曙光か」
それで、アケミツか。単純だ。でも言われるまで見当もつかなかった。珀と東雲以外の霊獣なんて、大して気に留めなかったから。
「もしかして、珀もお前たちと同じなのか」
珀は霊獣云々を抜きにしても、あまりに芦屋の知る『寵姫譚』の世界で浮いた存在だった。
特にあの喋り方……。
「いいえ。あの愉快な喋り方は、ループして何度も君と交流したせいで発生したバグよ。そもそも霊獣は喋らない設定なのに……君も言ったじゃない、世界観ぶち壊しだって。君、毎回こっちの世界観にない現代言葉を持ち込むんだもの。繰り返すうちに珀の人格も汚染されたみたいで」
汚染。あんまりな言い方だった。集った面々もやれやれと言わんばかりの表情で首を振っている。
珀が初手から妙に現代のサラリーマンみたいなワードを連発していたのも、あの気が抜ける喋り方も、俺のせい……?
にわかに信じがたいが、長年刺さったままだった疑問の答えとしては、辻褄が合わないこともない。
「じゃあ俺がこの世界に取り込まれたのも、お前たちがやったのか」
「ああ……それは私たちじゃない。どういう現象か説明を期待してるなら、諦めて。私たちは、君の知ってる言葉で一番近いのは……免疫?セキュリティ?……管理人、もそうかな」
アケミツが途端に所在無さげに、頬に手を当てた。
「この姿のせいで誤解させたかな。でも、これが一番君になじみ深い姿形でしょう。私たちに実体はないからね」
そう言って、スーツの襟を弄った。
「ある程度は裁量権があるけど、神様じゃないの。君みたいな事例は他にも報告されているけど、理由も方法も知らない。外部の干渉から、物語世界を保持するのが役目で、そのためだけに存在してる……ただ、担当案件が多くて、『寵姫譚』だけに注力するのは限界だと、このたび決定した。ループの回数を重ねるごとに構造が複雑化して、全体掌握が困難になったから。よって異分子である君の意識を物語世界そのものから排除して、強制終了とすることを皆と話し合って決めました」
息を呑んだ芦屋に、アケミツは労わるように言った。
「気を悪くしないで。君のためでもあるんだよ。君はこの世界に取り込まれた被害者なのに、たまたま近くにいた花鶏に執着されて、魂がずっとループに監禁されてる状態にある。元の世界には戻してあげれないけど、ここは出来るだけそれに近い形にしてあるから安心してこのまま暮らして。快適だったでしょう? 隅々まで、君の記憶をもとに再現してあるから当然なんだけど」
絶対にご免だった。むしろ芦屋が納得すると思っている思考回路が理解できない。
アケミツの話が全部本当なら、人間的な感情を持っているかどうかすら怪しいが。
(なんとか考えないと、なにか……何かないのか、俺が花鶏のもとへ戻る方法……)
「…… 200回以上繰り返してるなら、<終焉の微睡みEND>は今回が初めてじゃないだろう?なんで今になって俺を強制排除しようとする?」
「いいえ、初めてよ。君が物語終盤まで生き残ったのは今回が初めて。苦肉の策で、こっちの手駒になりそうな登場人物に情報を渡して、君の意識を封じてくれたら、望みの世界をあげると取引したの」
「江雪か。俺が蘇芳に成り代わってるのを奴に教えたのはお前だったんだな」
「向こうでの私は曙光という霊獣だからね。神々しく登場してそれっぽいことを言えば、大抵信じてもらえる」
身もふたもない言い方だった。江雪も、利用されたということなのか。
しかし続いたアケミツの言葉に、それ以上江雪のことを考える余裕などなくなった。
「……経験値がアップデートされるせいかな。最初の頃はもっと簡単に殺せたのに」
目を見開く。今なんと言った?もっと簡単に殺せた……?
「異分子は排除するのがマニュアル規定だからね。いろんな方法で介入して、君を……蘇芳を死に至らしめたよ。なにせ222回もあったから、死因のバリエーションも出揃ってる。病死、溺死、暗殺、毒殺、事故死、通り魔、心中……ファイルに記録してあるから見せようか? カデンルラで君の最初の死に直面した花鶏は、偶然<三觜>を手に入れた……帰国後、蜜瑠璃から<三觜>のことを聞き出して願った。蘇芳の命が助かる世界をやり直したい、と」
<三觜>は死者を蘇らせることはできない。だから花鶏は藁にもすがる思いで、そう願うしかなかったのだろう。
花鶏の執着心を舐めていたと、月代の洞窟で思った。だがこんなの、もし真実なら、執着なんて言葉は生温い。
蘇芳が助かるまで、人生を、世界をやり直す。その度に、新しく出会い、花鶏とともに年月を過ごし、蘇芳は死ぬ。200回以上もやり直して、無意識の残滓が、瀧華国にいる限り無理だと思ったら、不毛の土地に新しく建国するなんて正気の沙汰と思えないことを実行する。
蘇芳を生かすために新しい舞台装置を用意しようと思ったのだろうか。誰も知らない土地でなら、それが叶うかもしれないから。それでも駄目なら、また出会いからやり直すだけ。
そんなの……。
「異常だね」
「……あの子の悪口はやめろ」
すかさずアケミツを睨むと、彼女は首を横に振った。
「理解できない。ただのプログラムされた駒のくせに、どうしてそこまでするの」
静かにアケミツを見据えた。真実なら、目の前にいるのは自分を222回、あの手この手で殺してきた張本人ということになる。アケミツの目に罪悪感や気まずさは浮かんでいない。
<蘇芳>という異分子を排除するためにマニュアル通りのことをした。ただそれだけ。
アケミツには分からないのだ。なんで花鶏がそこまでしたのか。
(花鶏……ああ、早くお前に会いたいよ)
今頃寂しい思いをさせてるだろうから、たくさん謝って、それから、たくさんありがとうを言おう。
ここに来るまでに繰り返した人生の数の分だけ、花鶏にありがとうと伝えたい。
たとえ花鶏のしたことが異常だとしても、それがなんだ。
こんなにも深い愛情と覚悟を、芦屋は知らなかった。
辛い思いをさせた222回分の花鶏の人生が、かわいそうでならない。
そうだ。早く何とかして花鶏のもとへ戻らないと。本当に……待たせ過ぎだ。
「瀧華国へ帰してくれ。これ以上あの子を待たせられない」
「それは大丈夫、ちゃんとしてあるから。異分子である君を物語世界そのものから排除して、強制終了。これが一番シンプルな最適解。分かったら諦めて、この世界で穏やかに過ごして。寂しいなら、花鶏の姿形をした恋人を作ってあげようか」
芦屋はもう少しで、かつての上司の姿をしたアケミツの顔面をぶん殴りそうになった。
恐ろしく舐めたことを言ってくれる。
おかげで実感が湧いてきた。もしこれが沙羅の夢でないなら、目の前にいるこいつは……こいつらは、本人の言う通り免疫系……プログラムの一種なのだろう。
そして目的が『寵姫譚』という一つの物語を保持することなら、芦屋は言うまでもなく異分子だ。さらには花鶏という、世界の書き換えを断行する問題児まで現れる始末。
花鶏は、物語を捻じ曲げ、物語の正しい終わりを永遠に邪魔している。ただ一つ、蘇芳の命を救うために。
たとえ花鶏も自分も覚えていなかったとしても、初めてここまで蘇芳が生き永らえたなら、その一つ一つに……花鶏の執念に意味があったはずだ。
無駄な人生は一度たりとて無かった。
いや、違う。
(俺がここで戻れなければ、台無しになるんだ)
花鶏の思いを無に帰す。そんなの絶対に駄目だ。花鶏が積み上げたものはただの「経験値」なんかじゃない。<蘇芳>への愛情そのものなのだ。
花鶏は登場人物だ。
ゲームではなく、芦屋の……蘇芳の物語の、最愛の主人公だ。
蘇芳はアケミツからファイルをひったくると床に叩きつけた。
「同僚」が腰を浮かせる。
「おい、なにして」
「アケミツ、いや、曙光か。どっちでもいい。お前たちの存在意義は、物語世界の保持なんだよな?」
「そうだね」
アケミツは頷いた。
蘇芳はアケミツの前に立ち、演台を挟んで向かい合うと、傲然と見下した。
「担当案件が多いって言ったよな。……だったら、お前たちの役割を、俺が肩代わりしてやるよ」
好戦的に言い放つ。
「『瀧華国寵姫譚』における管理人の権限を、俺に移譲しろ。俺がこの物語を、あるべき方向に導いて終わらせてやる」
脳裏に浮かぶのは、初めて花鶏と会った時のことだ。
江雪邸、暗がりでやせ細った花鶏を前に、突然涙をこぼした芦屋に、花鶏は目を丸くしていた。
自分だって驚いた。虐待された子供を目の前にしたショック……だと、当時は思っていた。
それが、違ったのだろうか。
223回目の邂逅に、再会に、心が震えたからなのか……?
「楽天家だね。223回目のやり直しに嫌気がさして流れた涙かもしれないでしょ」
「……」
頭の中を盗み見られている。背筋がぞくりとした。こいつは一体……なんなんだ。
「あっちでは別の姿でいたけど、君に姿を見られたのは一度だけだね。あの時は、ペラペラうるさい虎の相手に忙しくて、印象薄いかもしれないけど」
うるさい虎……芦屋は後嗣の儀の記憶を呼び起こした。
「……曙光か」
それで、アケミツか。単純だ。でも言われるまで見当もつかなかった。珀と東雲以外の霊獣なんて、大して気に留めなかったから。
「もしかして、珀もお前たちと同じなのか」
珀は霊獣云々を抜きにしても、あまりに芦屋の知る『寵姫譚』の世界で浮いた存在だった。
特にあの喋り方……。
「いいえ。あの愉快な喋り方は、ループして何度も君と交流したせいで発生したバグよ。そもそも霊獣は喋らない設定なのに……君も言ったじゃない、世界観ぶち壊しだって。君、毎回こっちの世界観にない現代言葉を持ち込むんだもの。繰り返すうちに珀の人格も汚染されたみたいで」
汚染。あんまりな言い方だった。集った面々もやれやれと言わんばかりの表情で首を振っている。
珀が初手から妙に現代のサラリーマンみたいなワードを連発していたのも、あの気が抜ける喋り方も、俺のせい……?
にわかに信じがたいが、長年刺さったままだった疑問の答えとしては、辻褄が合わないこともない。
「じゃあ俺がこの世界に取り込まれたのも、お前たちがやったのか」
「ああ……それは私たちじゃない。どういう現象か説明を期待してるなら、諦めて。私たちは、君の知ってる言葉で一番近いのは……免疫?セキュリティ?……管理人、もそうかな」
アケミツが途端に所在無さげに、頬に手を当てた。
「この姿のせいで誤解させたかな。でも、これが一番君になじみ深い姿形でしょう。私たちに実体はないからね」
そう言って、スーツの襟を弄った。
「ある程度は裁量権があるけど、神様じゃないの。君みたいな事例は他にも報告されているけど、理由も方法も知らない。外部の干渉から、物語世界を保持するのが役目で、そのためだけに存在してる……ただ、担当案件が多くて、『寵姫譚』だけに注力するのは限界だと、このたび決定した。ループの回数を重ねるごとに構造が複雑化して、全体掌握が困難になったから。よって異分子である君の意識を物語世界そのものから排除して、強制終了とすることを皆と話し合って決めました」
息を呑んだ芦屋に、アケミツは労わるように言った。
「気を悪くしないで。君のためでもあるんだよ。君はこの世界に取り込まれた被害者なのに、たまたま近くにいた花鶏に執着されて、魂がずっとループに監禁されてる状態にある。元の世界には戻してあげれないけど、ここは出来るだけそれに近い形にしてあるから安心してこのまま暮らして。快適だったでしょう? 隅々まで、君の記憶をもとに再現してあるから当然なんだけど」
絶対にご免だった。むしろ芦屋が納得すると思っている思考回路が理解できない。
アケミツの話が全部本当なら、人間的な感情を持っているかどうかすら怪しいが。
(なんとか考えないと、なにか……何かないのか、俺が花鶏のもとへ戻る方法……)
「…… 200回以上繰り返してるなら、<終焉の微睡みEND>は今回が初めてじゃないだろう?なんで今になって俺を強制排除しようとする?」
「いいえ、初めてよ。君が物語終盤まで生き残ったのは今回が初めて。苦肉の策で、こっちの手駒になりそうな登場人物に情報を渡して、君の意識を封じてくれたら、望みの世界をあげると取引したの」
「江雪か。俺が蘇芳に成り代わってるのを奴に教えたのはお前だったんだな」
「向こうでの私は曙光という霊獣だからね。神々しく登場してそれっぽいことを言えば、大抵信じてもらえる」
身もふたもない言い方だった。江雪も、利用されたということなのか。
しかし続いたアケミツの言葉に、それ以上江雪のことを考える余裕などなくなった。
「……経験値がアップデートされるせいかな。最初の頃はもっと簡単に殺せたのに」
目を見開く。今なんと言った?もっと簡単に殺せた……?
「異分子は排除するのがマニュアル規定だからね。いろんな方法で介入して、君を……蘇芳を死に至らしめたよ。なにせ222回もあったから、死因のバリエーションも出揃ってる。病死、溺死、暗殺、毒殺、事故死、通り魔、心中……ファイルに記録してあるから見せようか? カデンルラで君の最初の死に直面した花鶏は、偶然<三觜>を手に入れた……帰国後、蜜瑠璃から<三觜>のことを聞き出して願った。蘇芳の命が助かる世界をやり直したい、と」
<三觜>は死者を蘇らせることはできない。だから花鶏は藁にもすがる思いで、そう願うしかなかったのだろう。
花鶏の執着心を舐めていたと、月代の洞窟で思った。だがこんなの、もし真実なら、執着なんて言葉は生温い。
蘇芳が助かるまで、人生を、世界をやり直す。その度に、新しく出会い、花鶏とともに年月を過ごし、蘇芳は死ぬ。200回以上もやり直して、無意識の残滓が、瀧華国にいる限り無理だと思ったら、不毛の土地に新しく建国するなんて正気の沙汰と思えないことを実行する。
蘇芳を生かすために新しい舞台装置を用意しようと思ったのだろうか。誰も知らない土地でなら、それが叶うかもしれないから。それでも駄目なら、また出会いからやり直すだけ。
そんなの……。
「異常だね」
「……あの子の悪口はやめろ」
すかさずアケミツを睨むと、彼女は首を横に振った。
「理解できない。ただのプログラムされた駒のくせに、どうしてそこまでするの」
静かにアケミツを見据えた。真実なら、目の前にいるのは自分を222回、あの手この手で殺してきた張本人ということになる。アケミツの目に罪悪感や気まずさは浮かんでいない。
<蘇芳>という異分子を排除するためにマニュアル通りのことをした。ただそれだけ。
アケミツには分からないのだ。なんで花鶏がそこまでしたのか。
(花鶏……ああ、早くお前に会いたいよ)
今頃寂しい思いをさせてるだろうから、たくさん謝って、それから、たくさんありがとうを言おう。
ここに来るまでに繰り返した人生の数の分だけ、花鶏にありがとうと伝えたい。
たとえ花鶏のしたことが異常だとしても、それがなんだ。
こんなにも深い愛情と覚悟を、芦屋は知らなかった。
辛い思いをさせた222回分の花鶏の人生が、かわいそうでならない。
そうだ。早く何とかして花鶏のもとへ戻らないと。本当に……待たせ過ぎだ。
「瀧華国へ帰してくれ。これ以上あの子を待たせられない」
「それは大丈夫、ちゃんとしてあるから。異分子である君を物語世界そのものから排除して、強制終了。これが一番シンプルな最適解。分かったら諦めて、この世界で穏やかに過ごして。寂しいなら、花鶏の姿形をした恋人を作ってあげようか」
芦屋はもう少しで、かつての上司の姿をしたアケミツの顔面をぶん殴りそうになった。
恐ろしく舐めたことを言ってくれる。
おかげで実感が湧いてきた。もしこれが沙羅の夢でないなら、目の前にいるこいつは……こいつらは、本人の言う通り免疫系……プログラムの一種なのだろう。
そして目的が『寵姫譚』という一つの物語を保持することなら、芦屋は言うまでもなく異分子だ。さらには花鶏という、世界の書き換えを断行する問題児まで現れる始末。
花鶏は、物語を捻じ曲げ、物語の正しい終わりを永遠に邪魔している。ただ一つ、蘇芳の命を救うために。
たとえ花鶏も自分も覚えていなかったとしても、初めてここまで蘇芳が生き永らえたなら、その一つ一つに……花鶏の執念に意味があったはずだ。
無駄な人生は一度たりとて無かった。
いや、違う。
(俺がここで戻れなければ、台無しになるんだ)
花鶏の思いを無に帰す。そんなの絶対に駄目だ。花鶏が積み上げたものはただの「経験値」なんかじゃない。<蘇芳>への愛情そのものなのだ。
花鶏は登場人物だ。
ゲームではなく、芦屋の……蘇芳の物語の、最愛の主人公だ。
蘇芳はアケミツからファイルをひったくると床に叩きつけた。
「同僚」が腰を浮かせる。
「おい、なにして」
「アケミツ、いや、曙光か。どっちでもいい。お前たちの存在意義は、物語世界の保持なんだよな?」
「そうだね」
アケミツは頷いた。
蘇芳はアケミツの前に立ち、演台を挟んで向かい合うと、傲然と見下した。
「担当案件が多いって言ったよな。……だったら、お前たちの役割を、俺が肩代わりしてやるよ」
好戦的に言い放つ。
「『瀧華国寵姫譚』における管理人の権限を、俺に移譲しろ。俺がこの物語を、あるべき方向に導いて終わらせてやる」
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