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第3部(終章)
朱野の祠
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その日の夜、末草たちが朱野の探索から帰ってくると、花鶏はすぐに蘇芳の元へ報告のために駆け寄ってきた。
「せっかく先生に頼まれたのに、見つかりませんでした。良いご報告が出来なくてすみません」
申し訳なさそうな花鶏には悪いが、想定内だ。
群生地は簡単には見つからない。しかし<三觜>をはつり以外に見られたくなかったし、その話も聞かせたくなかったから、探索はちょうど良い口実になった。
山歩きでくたびれた様子の花鶏たちを見て、蘇芳は少しの罪悪感を覚えた。
汗をかいた額を、懐から出した手巾で拭いてやる。
「明日以降、私も一緒に探します。沙羅も疲れたでしょう」
いつもなら、私のために頑張ってくれて嬉しいですよ、くらいは言うところだが、いかんせん今の花鶏はただの所員だ。
他人行儀に振舞わなくては、と蘇芳は自身に言い聞かせた。
はつりが炊事場からひょこっと顔を出した。
「蘇芳先生、こっちの鍋の味見してみて、……あ、おかえりなさい」
「……ふたりで料理をしていたんですか?」
花鶏はじろり、と蘇芳のたすき掛けに目をやった。
誰かさんが黒曜宮に人を置かないせいで、普段から花浴を手伝って炊事場に出入りしている蘇芳だ。正直、この場にいる男の中でも一番「使える」と自負している。
「根菜の汁ものにします。夜は気温が下がりますからちょうど良いでしょう」
切って煮ればいいだけなので調理が楽だ。後宮にいる時のように、赤魚の甘辛煮も、蒸物も、食後の豆花も出してやれないが、仕方ない。
花鶏は笑顔だが、目が笑っていなかった。
「先生に料理をさせるなんて。刃物で怪我をするかもしれないし、湯で火傷するかも」
「……誰が普段、花浴を手伝っていると思ってるんですか」
蘇芳が睨むと、花鶏は失言に気付いて目を逸らした。ご機嫌を取りたそうに傍をウロウロする花鶏に、皿の用意をするよう言いつける。
「次からは沙羅にも料理を手伝わせますからね」
苦言のつもりで言うと、花鶏は嬉しそうな顔をした。
「先生と一緒に料理」となぜか頬を染めている。立場上、花鶏を厨房に入れることはしてこなかったが、そんなに料理に興味があったのだろうか。
(菓子くらいなら、今度一緒に作ってやってもいいか)
蘇芳が炊事場に戻るため背を向けると、花鶏ははつりに耳打ちした。
「先生の手伝いは俺がするから、戻っていいぞ」
はつりは眉間にしわを寄せ、呆れたように見返した。
「沙羅こそ、帰って来たばかりで疲れてるでしょ。こっちのことは気にしなくていいから休んでて」
花鶏の口元がひくりと引き攣った。
「……気を悪くしないで聞いて欲しいんだが。先生は基本、誰にでもああだ。面倒見がいいし優しいことを言う。だから変な勘違いを起こしそうになってるなら」
「はあ?……鬱陶しい」
「なんだって」
はつりは蘇芳の背中をちらりと見遣ってから、花鶏に白々とした眼差しを向けた。
「別に沙羅から取ろうとしてないし、仲良くしてるだけ。……あんなに大事にされてるのに安心できないなんて、沙羅は幼稚過ぎ。もっと蘇芳先生のこと信用してあげたらいいのに」
「何言って」
「蘇芳先生はあたしに嫉妬なんてしなかった。これっぽっちも。沙羅のこと信用してるからだよ」
唖然とする花鶏に、濡れた布巾を押し付ける。
「お皿を並べるから、台を拭いてきて」
◇
月代の里でしばらく過ごすうち、一の里の住人も、役人相手に対する気負いが和らいだようだった。
遠巻きにではあるが、挨拶すれば返してくれるし、人によっては短い雑談にも応じてくれるようになった。
それによると、どうやら蘇芳たちの間借りする空き家は、もともとある一家の持ち物だったが、二十年以上前に家族で里を去り、家だけ残されたらしい。
新しい家族が住むこともなく、壊されることもない。
「その割には朽ちていないな。もともと新しかったんじゃないのか?前の住人は里長の縁戚か何かか?」
波瀬が尋ねると、農作業をしていた若い男は首を傾げた。
「いえ、どうなのかな……そうじゃないと思いますけど」
歯切れの悪い言い方だ。
「新しく大きな家を建てるなら、それなりに里での地位が高いだろうに、なぜ出て行ったんだろうな」
「さあ……どうなんでしょうね」
「こういう時、波瀬がいると助かります。人の輪に入るのが上手いですからね」
庭の平石に腰かけた蘇芳が言うと、花鶏も淹れたばかりの茶を差し出しながら頷いた。
「先生はなんというか、黙っていると近寄りがたく見えますからね」
花鶏は先生を見下ろした。
耳後ろからかき上げて結われた黒髪は艶やかで、薄く血管の透ける白い肌、澄ましたような薄い唇に、黒々と深い色合いの瞳。女人のようになよやかな訳ではないが、男性的かというとそうとも言えない。
決して派手な容貌ではないが、一度視界に入るとどうしてか気になって、もう一度振り返ってしまう。
静謐な眼差しは、一見周りに無関心なようにも見えるため、初対面の人間は蘇芳に冷たい印象を抱きがちだ。
花鶏にとっては嬉しいが、逆に何かのきっかけで彼の内面を知ると、外見との離反に嵌る輩が出てくるため、これはこれで気が抜けない。
(この外見でちょっと抜けてるのが良くないんだ……兄上といい、はつりといい、なんで俺の周りには余計なのばかり湧いて出るんだろう)
「表情が硬いと良く言われますが、どうにも……生まれつきですかね」
「俺の前ではよく笑ってくださるから十分ですよ。むしろ余所で笑わないでください。特に後宮では」
念押しする花鶏の背中越しに、二の里の方角から、末草が坂道を歩いてくるのが見えた。
「おはようございます、蘇芳様」
「末草殿、なにやら顔色が優れませんね」
末草は額に浮いた汗をぬぐった。
「いやあ、暑さにやられてしまって……このところ朱野へ同行できず申し訳ありませんでした」
「そのことで、末草殿にも相談しようとお呼びしたのです。病理の原因も掴めませんし、捜索も芳しくない。実は上の方から成果がないなら引き上げて来いと通達がありました」
(嘘だけど)
「そんな……我々の里を助けに来てくださった方たちなのに。なんといって良いか」
当然、それは行方不明者たちの安否を諦める選択だ。あまりに無情ではないか。末草の表情はそう言っている。
「ですから最後に、私も朱野に入って、せめて例の祠だけでもこの目で確かめてこようかと思いまして」
「それでしたら、すぐにご案内できます。というより、当初はそちらが目的地でしたから」
遠慮がちだが、言葉の裏には「お前が最初に別の場所を探せと言ったんじゃないか」という内心が現れている。
(ここまでの俺の態度は、かなり不義理だろうな。なにせ捜索を花鶏たちに任せっきりだし、やる気がないと思われてもしょうがない)
「先生にしかわかり得ないお考えあってのことですから、俺も異存ありません」
横合いから花鶏が口を挟む。
(お前はもうちょっと、俺を疑ってもいいんだけどな……)
「あ、いや、差し出がましい口を利きました。文句をつけるわけでは」
慌てたようにおろおろし出しす末草に首を振って、蘇芳は花鶏に他の面々を呼んでくるように言った。
せいぜいやる気のない役人だと思っていてくれた方がやりやすい。
どのみち、余計な邪魔が入らなければ、今日中には決着がつくだろうと踏んでいた。
「せっかく先生に頼まれたのに、見つかりませんでした。良いご報告が出来なくてすみません」
申し訳なさそうな花鶏には悪いが、想定内だ。
群生地は簡単には見つからない。しかし<三觜>をはつり以外に見られたくなかったし、その話も聞かせたくなかったから、探索はちょうど良い口実になった。
山歩きでくたびれた様子の花鶏たちを見て、蘇芳は少しの罪悪感を覚えた。
汗をかいた額を、懐から出した手巾で拭いてやる。
「明日以降、私も一緒に探します。沙羅も疲れたでしょう」
いつもなら、私のために頑張ってくれて嬉しいですよ、くらいは言うところだが、いかんせん今の花鶏はただの所員だ。
他人行儀に振舞わなくては、と蘇芳は自身に言い聞かせた。
はつりが炊事場からひょこっと顔を出した。
「蘇芳先生、こっちの鍋の味見してみて、……あ、おかえりなさい」
「……ふたりで料理をしていたんですか?」
花鶏はじろり、と蘇芳のたすき掛けに目をやった。
誰かさんが黒曜宮に人を置かないせいで、普段から花浴を手伝って炊事場に出入りしている蘇芳だ。正直、この場にいる男の中でも一番「使える」と自負している。
「根菜の汁ものにします。夜は気温が下がりますからちょうど良いでしょう」
切って煮ればいいだけなので調理が楽だ。後宮にいる時のように、赤魚の甘辛煮も、蒸物も、食後の豆花も出してやれないが、仕方ない。
花鶏は笑顔だが、目が笑っていなかった。
「先生に料理をさせるなんて。刃物で怪我をするかもしれないし、湯で火傷するかも」
「……誰が普段、花浴を手伝っていると思ってるんですか」
蘇芳が睨むと、花鶏は失言に気付いて目を逸らした。ご機嫌を取りたそうに傍をウロウロする花鶏に、皿の用意をするよう言いつける。
「次からは沙羅にも料理を手伝わせますからね」
苦言のつもりで言うと、花鶏は嬉しそうな顔をした。
「先生と一緒に料理」となぜか頬を染めている。立場上、花鶏を厨房に入れることはしてこなかったが、そんなに料理に興味があったのだろうか。
(菓子くらいなら、今度一緒に作ってやってもいいか)
蘇芳が炊事場に戻るため背を向けると、花鶏ははつりに耳打ちした。
「先生の手伝いは俺がするから、戻っていいぞ」
はつりは眉間にしわを寄せ、呆れたように見返した。
「沙羅こそ、帰って来たばかりで疲れてるでしょ。こっちのことは気にしなくていいから休んでて」
花鶏の口元がひくりと引き攣った。
「……気を悪くしないで聞いて欲しいんだが。先生は基本、誰にでもああだ。面倒見がいいし優しいことを言う。だから変な勘違いを起こしそうになってるなら」
「はあ?……鬱陶しい」
「なんだって」
はつりは蘇芳の背中をちらりと見遣ってから、花鶏に白々とした眼差しを向けた。
「別に沙羅から取ろうとしてないし、仲良くしてるだけ。……あんなに大事にされてるのに安心できないなんて、沙羅は幼稚過ぎ。もっと蘇芳先生のこと信用してあげたらいいのに」
「何言って」
「蘇芳先生はあたしに嫉妬なんてしなかった。これっぽっちも。沙羅のこと信用してるからだよ」
唖然とする花鶏に、濡れた布巾を押し付ける。
「お皿を並べるから、台を拭いてきて」
◇
月代の里でしばらく過ごすうち、一の里の住人も、役人相手に対する気負いが和らいだようだった。
遠巻きにではあるが、挨拶すれば返してくれるし、人によっては短い雑談にも応じてくれるようになった。
それによると、どうやら蘇芳たちの間借りする空き家は、もともとある一家の持ち物だったが、二十年以上前に家族で里を去り、家だけ残されたらしい。
新しい家族が住むこともなく、壊されることもない。
「その割には朽ちていないな。もともと新しかったんじゃないのか?前の住人は里長の縁戚か何かか?」
波瀬が尋ねると、農作業をしていた若い男は首を傾げた。
「いえ、どうなのかな……そうじゃないと思いますけど」
歯切れの悪い言い方だ。
「新しく大きな家を建てるなら、それなりに里での地位が高いだろうに、なぜ出て行ったんだろうな」
「さあ……どうなんでしょうね」
「こういう時、波瀬がいると助かります。人の輪に入るのが上手いですからね」
庭の平石に腰かけた蘇芳が言うと、花鶏も淹れたばかりの茶を差し出しながら頷いた。
「先生はなんというか、黙っていると近寄りがたく見えますからね」
花鶏は先生を見下ろした。
耳後ろからかき上げて結われた黒髪は艶やかで、薄く血管の透ける白い肌、澄ましたような薄い唇に、黒々と深い色合いの瞳。女人のようになよやかな訳ではないが、男性的かというとそうとも言えない。
決して派手な容貌ではないが、一度視界に入るとどうしてか気になって、もう一度振り返ってしまう。
静謐な眼差しは、一見周りに無関心なようにも見えるため、初対面の人間は蘇芳に冷たい印象を抱きがちだ。
花鶏にとっては嬉しいが、逆に何かのきっかけで彼の内面を知ると、外見との離反に嵌る輩が出てくるため、これはこれで気が抜けない。
(この外見でちょっと抜けてるのが良くないんだ……兄上といい、はつりといい、なんで俺の周りには余計なのばかり湧いて出るんだろう)
「表情が硬いと良く言われますが、どうにも……生まれつきですかね」
「俺の前ではよく笑ってくださるから十分ですよ。むしろ余所で笑わないでください。特に後宮では」
念押しする花鶏の背中越しに、二の里の方角から、末草が坂道を歩いてくるのが見えた。
「おはようございます、蘇芳様」
「末草殿、なにやら顔色が優れませんね」
末草は額に浮いた汗をぬぐった。
「いやあ、暑さにやられてしまって……このところ朱野へ同行できず申し訳ありませんでした」
「そのことで、末草殿にも相談しようとお呼びしたのです。病理の原因も掴めませんし、捜索も芳しくない。実は上の方から成果がないなら引き上げて来いと通達がありました」
(嘘だけど)
「そんな……我々の里を助けに来てくださった方たちなのに。なんといって良いか」
当然、それは行方不明者たちの安否を諦める選択だ。あまりに無情ではないか。末草の表情はそう言っている。
「ですから最後に、私も朱野に入って、せめて例の祠だけでもこの目で確かめてこようかと思いまして」
「それでしたら、すぐにご案内できます。というより、当初はそちらが目的地でしたから」
遠慮がちだが、言葉の裏には「お前が最初に別の場所を探せと言ったんじゃないか」という内心が現れている。
(ここまでの俺の態度は、かなり不義理だろうな。なにせ捜索を花鶏たちに任せっきりだし、やる気がないと思われてもしょうがない)
「先生にしかわかり得ないお考えあってのことですから、俺も異存ありません」
横合いから花鶏が口を挟む。
(お前はもうちょっと、俺を疑ってもいいんだけどな……)
「あ、いや、差し出がましい口を利きました。文句をつけるわけでは」
慌てたようにおろおろし出しす末草に首を振って、蘇芳は花鶏に他の面々を呼んでくるように言った。
せいぜいやる気のない役人だと思っていてくれた方がやりやすい。
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