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第一章 勇者降臨、伝説の幕開け

第十一話『僕らの最初の英雄譚』

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「よし、これだけあれば当分は飢えることはないな。」 

「そうだね、大量だね。」

 僕たちはまた森へ来て素材になりそうなものと食糧の調達に来ていた。
 みんなで薬草の採取中、一角兎の群れが現れたけど、最初の時と違って強くなってるから1分ほどで戦闘が終わった。
 
 戦闘の中、試しに新しく獲得したスキル『毒弾』や『麻痺弾』などのスキルを使ったら、相手がピクピクと痙攣してそのまま屍となった。呆気ない最後で少し罪悪感を感じた。

〈一角兎の肉(毒) 品質:悪い〉

 それだけでなく、毒状態と麻痺状態が屍になっても続いていて、せっかくの獲物がダメになってしまった。
 試しに解毒草と麻痺取り草を解体した肉にすり込ませたが、余り効果がなかった。
 このまま捨てるのも勿体無いし、なにかに使えるかもしれないから『アイテム収納』に入れておこう。
 肉以外にも毛皮やツノ、骨、魔核の品質が落ちているため、これも肉と同様に入れておこう。



「きゃあああ‼︎」

 素材と食糧の調達を終えて休んでいると、少し遠い場所から人の叫び声が聞こえた。

「なんだなんだ!」

「誰かが叫び声が聞こえました!」

「ならば急いで助太刀に行かねば!」

 みんなが行く気満々のようだ。

「みんな、さっき叫び声が聞こえた方向を見たんだけど、盗賊みたいな人たちが馬車を襲ってるよ。」

 なんだと!
 相手が盗賊となるとこれは少し厄介だ。
 盗賊と戦うということは、みんなは人を殺めなければならない、つまり人殺しだ。

「よし、それじゃ早く行こうぜ!」

「急げー!」

 ジニアとウツギが叫び声が聞こえた方へ行こうとする。みんなもジニアたちに続いて行こうとする。

「みんな待って!」

 僕はみんなに呼び止めた。みんなが行く前に言わなければならないことがある。

「なんだよエイスト、早くいかなきゃ!」

「…助けに行こうとして、そこで盗賊と戦うとしたら、みんなはちゃんと戦えるのかい。」

 僕はみんなに呼びかけるとみんなの視線が僕に集まり、少しずつ顔が曇っていく。どうやら僕が言いたいことを察したんだろう。

「みんなに勇気はあるかい、人を殺すという勇気が!人の命を奪うという勇気が!」

 僕は今まで以上に真剣になってみんなに呼びかける。仮に助けようとしても相手を殺す状況になったらこっちが殺されてしまうかもしれない。

「僕は、みんなに死んでほしくない、殺されてほしくない。…なんなら、僕一人だけでも盗賊と戦うさ。」

 本心ではみんなに手を汚してほしくない。生き物を狩って食べて生きるために命を尊重して手を汚すのとは違って、これは命を尊重せず自分の私服を肥すためだけに汚すのだ。

「本当は、下賤で意地汚い奴らを殺してみんなの手を汚してほしくないと僕は思ってるよ。」

 …でも結局どうするのかを決めるのはみんな次第、みんなの意見を尊重するのが一番大切なことだ。

「人を殺す勇気と自分の手を穢らわしい血で汚す覚悟があるなら直ぐ助けにいこう。」

 言い終わった後、ステータスボードを開いて所持しているスキルを確認する。

 相手が人となると、行動制限を抑えれるスキルがいい。
 となると薬草系とキノコ系から獲得したスキルが適任だ。
 あと使えそうなのは…

「エイスト君私行く、だって放って置けないもん。」

「あぁ、その通りだぜ!」

「よし、行くぞ!」

「困ってる人を見過ごせるかよ!」

「拙者たちは勇者、困ってる人を助けるのが当然でござる。」

「それにぃ、モンスターの命を奪ってる時点で人の命を奪う勇気というかぁ覚悟というかぁ、そんなのもう出来てるっていうかぁ。」

「「それな!」」

「「ハハハ…/ウフフ…」」

 どうやらみんな勇気と覚悟はあるようだな。

「よし、それじゃみんな!盗賊たちを倒して襲われてる人を助けるぞ!」

「「おーーー‼︎」」



「オラオラァとっとと観念しろや!」

「積み荷と女を寄越せ!」

「女は今日のオカズにしてやんよ!」

 ケケケケ

 馬車に乗ってる行商人が盗賊たちに襲われてる。
 盗賊たちにの狙いは行商人からの強奪、武器や食糧、アクセサリーや宝石、女、…etc。

 基本的に盗賊が狙うものといったらこんなものだ。今馬車を襲ってる盗賊たちはそれらを狙ってる。

「さぁとっとと出したほうが身のためだぜ。」

「命だけは取らないと考えてやってもいいぜ。」

 命は取らないと考えてやってもいいと言うが、絶対殺す。
 女なら別だけど男はまず殺される。

(あぁ、まずいわ。もう少しで街に着くというのに。)

 一人の行商人がそう思った次の瞬間、盗賊の一人がバタリと倒れた。

「えっ、どうしt…グア!」

「なんだ、どこからギャ!」

 次々と盗賊たちが倒れていく。一体何が起きてるの、と行商人は驚き混乱している。



「やっぱり『消音』との組み合わせは最高だな。」

「でもこういうのって地味じゃないか。」

「真正面から戦わずして勝つのも一つの戦法ですわ。」

「それに、あの盗賊どもは俺たちよりレベルが高いかもしれないんだぞ。」

「その通り、油断は禁物やで。下手に出ていけば返り討ちにされてしまうかもな。」

「とにかく今は少しでも敵の動きを鈍らせることに集中でござる。」

 僕たちは今、馬車と盗賊たちから少し遠くの茂みで隠れている。そしてそこから遠距離攻撃と妨害魔法を打っている。

 作戦はこうだ。
 まずは遠距離からの攻撃と妨害魔法を打つ。少しでも相手の動きを制限するためと、相手の勢力を削るためだ。
 
「くそ、どこから攻撃が…グフッ」

「ぬぉ、体が痺れて…ガクッ」

「なんだか…ねむ…け…グゥ」

 ちなみに僕たちが使っているのは、相手を毒や麻痺、眠り状態にするスキルだ。このスキルで相手の動きの制限。そして、

「いでぇ、手が…手がぁ!」

「どこだ、どこかr…バタリ」

 相手の動きを制限するだけじゃなく、『会心の弾丸』や『一矢一貫』で、敵の急所に当てて相手の勢力を削っている。

「…そろそろ盗賊たちの数が減ってきたな。」

「今こそ攻め時のとき!」

 最初は数十人いた盗賊たちだが、今では五人にまで減った。地面に倒れて痙攣している盗賊たちは当分の間は動かないだろう。
 今残っている五人も手負い状態だから大きな攻撃は来ないはずだ。

「みんな、出来るだけ速戦即決で終わらせるように。」

「よっしゃ、一番乗りで行くぞ!」

「僕もー!」

「おいジニア、ウツギ、お前ら少しは慎重に行動しろよ。」

「みんな、二人に続きますよ!」

「後衛は後ろで援護するように。」

 僕たちは茂みから出て盗賊たちに向かって走り出す。先頭はジニアとウツギ、その後ろにパチラと、遊撃担当のみんなが続く。
 その後ろはダリアやザルビアと後衛担当のみんなが続く。

「おい、草むらからガキどもがでてきたぞ!」

「あっ、あいつらか。」

「くそっ、ガキどもに奇襲されるとは。」

「お前ら、ガキだからって油断すんじゃねぇぞ!」

 盗賊たちに気づかれた。
 だが盗賊たちとの距離は数十メートル。
 僕は直ぐに銃を構え発砲する。

「ぬぉ!」

「いだっ!」

「くそ、武器が…グヘッ!」

 僕は『消音』を発動したまま盗賊たちの手に狙いを定めて撃ち出した。
 狙いは相手が持つ武器を落とすことだ。
 武器がなければ相手は無防備になる。いくら剣術や槍術が得意でも、武器がなければ何もできない。
 素手で戦うという手段もあるが、武器に特化した人間が拳で戦うにも限界がある。
 まして、相手が拳で戦う専門ならば勝敗は決まっている。

「よっしゃ、まずは一人撃破!」

「おりゃ!こっちもだ。」

 前衛が早速盗賊二人を倒した。
 盗賊が武器を持って戦っていたら勝敗はどうなっていたか分からないが、勝負は決した。

「くそっ、ガキどもが調子に乗りやがって!」

 盗賊の一人が短剣を持って向かってきた。

「くらえ、『クイックスラッシュ』」

 短剣を持った盗賊がスキルを使ってきた。
 素早い攻撃でジニアに危険が迫る。
 だが、その剣先の前に盾を構えた男が立ち塞がる。

「させるか、『捨身の突進』!」

 パチラが盗賊に向かって全力のタックルをぶつける。

「ぐわっ!…ぬぅ、クソ!」

 盗賊は吹き飛ばされるが、すぐに態勢を整えようとする。

「隙あり、『兎走刺突』!」

 ストックがすかさずスキルを使う。
 姿勢を低くして跳躍する。とても素早い動きで盗賊を突き刺す。穂先が男の腹を突き刺し、そこから血が噴き出す。

「グハァ!」

 短剣を持った盗賊が吐血をしてその場に倒れた。
 ピクリとも動かない、ただの屍のようだ。

「ふっ…悪く思うなよ、我々はこの世界の悪の一端を消したに過ぎない。」

 ストックは盗賊の死体に言い捨てて、残りの盗賊に向かって走り出した。
 血を見て怖がるかと思ってたが、怖がってはいなかったようだ。解体で血に慣れたからなのだろう。



「ふっ、貴様らなど俺の魔法で消しとばしてやる。」

 杖を持ちローブを着ている魔法使いの盗賊の一人が魔法の演唱を始める。
 魔法は演唱してからでないと打つことはできない。
 そしてローブを着た盗賊が、あと五秒ほどで勝てると思ったその時、目の前に氷の塊が飛んで来た。

「なっ、グホォ!」

 顔面に直撃して顔に氷の破片が刺さっている。

「ぬぅ、これしきのことで…」

 顔の傷で痛みが生じているがローブを着た男は気合で耐えた。
 そしてもう一度演唱しようとしたその時、男の眉間にドスッと突き刺さる音がした。

「なっ、何が起き…バタリ」

 ローブを着た盗賊がその場に倒れた。見ると眉間に魔力で形成された矢が刺さってた。

「ふぅ、なんとか倒せましたね。」

「うん、射るときに少し緊張したけど、ジニアとみんなのためを思うと勇気が出た。」

 ザルビアとダリアが杖と弓を持ちながら言う。

 最初にザルビアが魔法の演唱を始め、その次にダリアが盗賊の頭目掛けて矢を射った。

 ザルビアが演唱したのは盗賊が演唱して三秒ほどたった後。ザルビアの方が盗賊よりも遅く演唱したのに先に打てたのは、『高速演算処理』というクラススキルを持ってるからだ。

 『高速演算処理』は計算などの処理に関するスキルなのだが、魔法演唱の高速処理にも関わってる。
 このスキルのお陰でザルビアは盗賊よりも早く魔法を打つことができた。
 いつか、『演唱破棄』とかのスキルで無演唱化が出来る日がくるかもしれない。


「ちっ、使えないクズ共が。」

「あんたが部下をちゃんと見てないからだよ、だからこんなに弱いんだよゴミクズ。」

 僕は大剣を持つ盗賊のボスと対峙している。
 自分の仲間がやられていってるというのに仲間の為に怒らないとは、とんだクズだな。

「テメェ死にたいらしいな。」

「あんたみたいなクズに礼儀を弁えるかよ。」

 前の世界にも自分の部下を道具にしか見てない奴がいたけど、そいつは地位も高いから下手に手を出すわけにはいかなかった。
 でも盗賊とかなら別に礼儀を弁える必要はないし、殺っても罪にはならないだろう。

「そうかい、じゃあ死ね!」

 そう言って手に持ってる大剣を僕目掛けて振りかぶってくる。
 僕は後ろに跳躍して躱す。
 大剣は相手を叩きつけることがメインで威力は高いが、振りかぶるのに時間が掛かる。

 僕は敵が振りかぶってできた隙を見逃さず、瞬時に三発の弾を発砲する。
 僕が撃ったのは『毒弾』や『麻痺弾』、『睡眠弾』などの状態異常にするスキルだ。
 この三つはどれも効果が薄いが、三つ同時なら効果は大きい。
 しかし、ーーー

「はっ、その程度の攻撃が効くかよ。」

 盗賊のボスは大剣を振り回して攻撃してくる。
 どうやら状態異常に対する耐性があるようだ。

(厄介な敵だな。防御力も高いようだし、そう簡単にはやられないか。)

 最初に相手を『目利き』で調べてみたのだが…

〈ダンク Lv20    種族  人種 クラス  盗賊頭〉

 今の僕よりもレベルが圧倒的に高い。
 これは長期戦になりそうだ。だがそれは僕だけの話、だ。

「エイスト、加勢するぜ!」

「ボス戦だ!」

「あとはこいつだけだ。」

「今日が貴様の命日だ。」

「皆さん、気をつけていきましょう。」

「よっしゃいくで!」

 みんなが集まってきた。周りには盗賊の部下たちが倒れているから、みんなが全員倒したようだ。
 後ろでは後衛が武器を構えている。
 準備万端だ。

「みんな、勝ちに行くぞ!」

 僕は今一度銃に力を込める。

「ちぃ、イキってんじゃねぇぞクソガキども‼︎」

 盗賊のボスが大剣を大きく振りかぶってくる。
 そこにパチラが盾を構えて攻撃を受け止める。

「くらえ、『反転衝波』!」

 パチラのスキルが発動する。
 あのスキルはレベルアップで獲得したスキルだろう。
 敵が驚いた顔のまま動きが止まる。攻撃してきた相手の動きを鈍らせるスキルのようだ。

「いくぞ、『会心の弾丸』!」

「俺も行くぜ、『連撃拳』!」

「俺も俺も、『兜割り』!」

「ふぬっ、『会心打ち』!」

「我が聖なる技を喰らうがいい、『乱れ突き』!」

「僕もいきます、『連撃斬』!」

 次々と盗賊のボスに攻撃を当てていく。
 みんなのレベルが上がって新しいスキルを獲得しているようだ。

「私もいきます、『水氷散塊(すいひょうさんかい)』!」

「私も、『二矢双風』!」

 後衛の二人も新しいスキルで攻撃を繰り出す。

「ぬぅ、うざってぇんだよぉ‼︎」

 盗賊のボスが大剣を回転して振り回す。
 前衛のみんなが危ない。

「拙者もいくでござるよ、『幻夜の誘い(げんやのいざない)』!」

 デイジーの持つ杖から顕現した黒色の魔法の球体が盗賊のボスに向かって飛び出した。

「ぬぉお、真っ黒で見えねぇ‼︎」

 魔法が着弾した途端、盗賊のボスが動揺しだした。
 さっきの魔法は精神攻撃系の魔法で、相手の視界を奪う効果があるようだ。

「みんな、この隙を逃すな!」

 ザシュ、ドゴっ、バキッ

 ここからは先は集団リンチになった。
 なにせ敵のレベルが高いためなかなか倒れなくて、全員で攻撃しても倒れる気配がしなかった。
 そんなことを繰り返して数分後、戦いに終わりがやってくる。

「うぅ…ガクッ」

 盗賊のボスが倒れた。試しにつついても動かないところを見る限り、これはダウンしてるようだ。

「勝ったぞー!」
 
 僕は銃を片手に大きく掲げた。謂わゆる勝鬨を上げるというやつだ。
 一度やってみたかったんだよね。

「うおおおお‼︎」

「いえーーーい‼︎」

 みんなも勝ったことに喜んでいる。
 同じく武器を掲げて叫んでたり、腕を組み合って笑っている。

 結果的に僕たちは人殺しをしてしまったことに変わりはないけど、お陰で馬車にいる人たちを守ることができた。

 これが僕たちの最初の英雄譚だ。

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