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本編
おひとりサラの里帰り~FINAL~
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金色の瞳をギラつかせたマクシムが、背中からどす黒くて冷たい怒気を発しながら立っている。凄まじい怒りに染まっても尚、彼の顔は美しい。禍々しくも麗しいその姿は、まるで本物の悪魔のようだ。どこからか吹く風に舞い上がる銀髪と陶磁器のような白い肌が、マクシムの人外的な美を更に際立たせていた。
「な、何だよ。ちょっと揶揄っただけじゃねぇか…これだからお固い連中は…………あー面倒くせえ」
そんな凄絶な美青年に凄まれた黒歴史は、サッと身を引いて彼女を解放した。黒歴史はそれなりに要領の良い小心者なのである。解放されたサラは、思わずマクシムの元へ駆け寄ろうとして…………止まった。頭の片隅にいる冷静なサラが、こう叫んだからだ。
『この場面、まるで浮気現場みたいじゃないの!?』
特にマクシムの立った場所から見たら、通用門の影で軽口を叩きながらいちゃつく男女のように見える。そんな状況でマクシムに駆け寄るサラは………どんな醜悪な二股女に見えることか。考えれば考えるほど、足が竦んでどんどん動けなくなっていく。早く、早く弁明しなければと思うのに、何を言っても嘘くさくなりそうで声が出せない。そしてますます、サラはそこから動けなくなっていった。
「サラ…………?」
自分に呼びかけてくる、彼の顔を見るのが怖い。今、サラを見る瞳に、どんな感情が宿っているのか知るのが怖い。こんな時に………いや、こんな時だからこそ、サラはマクシムへの想いを痛いほど実感した。
『貴方に嫌われるのが、何よりも怖い』
マクシムに軽蔑され、嫌われてしまったら、今度こそ彼女は立ち直れなくなるだろう。………最悪の事態を想像して足が震える。体も、心も、細かいヒビが入った花瓶のように頼りない。少しの衝撃で壊れてしまいそうだ。心臓の奥も凍えるように寒くて、苦しくて、顔を上げることができない。
「サラ」
立ち竦んだサラの頬に………温かい何かが触れた。それはゆっくりと顔のラインをなぞって、顎をそっと掴むと……サラの顔を上向かせる。
咄嗟にサラは思い切り目を瞑った。すると、顎を掴んだ指より少し高い温度の柔らかいものが、そっと瞼に押し付けられる。それは、マクシムの唇であった。
「…………サラ、あの男はいってしまいましたよ」
優しい声音が鼓膜に染み渡る。サラが恐る恐る目を開けると、そこには………頬を赤らめ息を荒げたいつもの変態がいた。何故だ。どこにそこまで興奮する要素があったというのか。実に気持ち悪い。
………しかし、気持ち悪いはずなのに、いつもと同じ彼の瞳にとてつもなく安心する。サラはうっかり泣きそうになってしまったが、なんとか口を動かし声を捻り出した。
「ま、マクシムさん。ちが、違うんです、あいつ………あいつは……ちがうんです、浮気じゃなくて……ッ」
「分かっていますよ。アレの事は、一番に調べましたから」
目尻に浮かんだ涙を、マクシムが舌で掬い上げていく。甘ったるい声と唇に頭がぼうっとなり……かけていたサラの耳に不穏な言葉が引っかかった。
「…………し、調べ………た?」
「ええ。貴女の男性遍歴はそれなりに調べましたよ。特にさっきの男は、貴女と同郷で同僚だったから大変調べやすかったです。女遊びも派手でしたしね…あのような男に私のサラが一口でも齧られたのかと思うと腸が煮えくり返ります」
唖然とする彼女をうっとりと眺めながら、マクシムは微笑む。その笑顔は大変麗しいが、言っていることはかなり物騒だ。本人の許可なく何て事をしやがっているのだ変態め。その行動の裏に潜んだ途轍もなく気持ち悪い執着心に、サラはぶるっと身震いした。
でも―――同時に、途轍もなく安心した。
「…………女の過去を調べるなんて悪趣味ですよぅ」
「そうですかね?でも、知らない貴女に会えた気がして私は大変興奮しましたよ。……貴女を捨てた男共には反吐が出ますが」
「………ふふ、お馬鹿ですねぇマクシムさん。誰かと結ばれていたら、私は今ここに居ませんよ」
「ええ、ですから彼らはその一点だけ良い仕事をしました。貴女を独占する男は、もう生涯私一人で充分です」
そう言って、マクシムはサラを抱き締めた。その粘着質な発言にドン引きしつつ、サラもその背中に腕を回して抱き締め返す。柑橘系の爽やかな香りが鼻腔を擽り、ジャケットとシャツごしに伝わる胸板の温かさが彼女の強張った体と心を解してくれる。変態のくせに、何という安心感だ。
もう一度深く息を吸い、愛しい変態野郎の香りを胸一杯に詰め込んで―――サラは、改めて思った。
屋敷に帰り着いたら、絶対に話し合おう。
そして、マクシムの想いがどんなモノであれ、サラはそれを全身で受け止めよう。
受け止めて、話をして、そうして『愛』を作っていくのだ。
「さあ、サラ!帰りましょう。私達の部屋へ!!!」
「………帰るのはガールデンのお屋敷ですよぅ。あと、私とマクシムさんの部屋は別々でしょう?」
「ふふふ、さて……どうでしょうねぇ……嗚呼、屋敷に帰るのが楽しみです!」
「はいはい、そうですねぇ。早く帰りましょう」
ようやっと通用門が開き、御者がサラに声をかける。そしてマクシムは当然のように馬車へ乗り込んで来た。ついでに「私がクッションになりますから、これでサラのお尻も痛くありませんよ」と言いつつ彼女を自分の膝の上に乗せてしまった。………実家の姉夫婦から学んだ何かを、早速実践しているようだ。激しくいらない。サラは重いため息をついたのであった。
「……でもマクシムさん、何で今、ここに?夜会の準備とかで忙しいんじゃ……?」
「おや……手紙の最後に、『通用門までお迎えに行きます』と書いておいた筈ですが」
「…………………………ゲッ!」
しまった、油断した。いつも最後の方はひたすら濃厚なセクハラ発言とポエムな文章だったので、ここ最近は最後まで読まずに畳んでしまっていたのだ。
冷や汗を垂らし、膝の上でもがき始めたサラを一層強く抱きしめて、マクシムはニッコリと笑った。………寒い。マクシムの体から冷気が出ていて、サラは身震いした。あの黒歴史に迫られた時の鳥肌とは違う、防衛本能による鳥肌で体がザワザワして逃げ出したくなる。しかし、マクシムはサラをしっかり抱き込んで逃さない。
「良いんですよサラ。馬車に乗っている間、私が直接お伝えしましょう。大丈夫、貴女に贈った言葉は一字一句全て暗記していますからね。間違えたりしません。ついでにアレンジも加えますから退屈はさせませんよ」
「いいです。結構です。後で自分で読みますぅ!!」
「まぁ遠慮ならさずに。さぁ耳をかして――――――まずは右からたっぷりと」
「両耳一回ずつとかそんな平等の精神いりませんよぅ!!やめっ……ひあぁあぁあん!!!」
二人を乗せた馬車は、目的地へ向かって走っていく。大混乱の車中とは対照的に、雲一つない青空が広がり、うららかな日差しが馬車の行く道を照らしていた。
―――――ようやくお屋敷についた頃。色気が滴るテノールボイスで延々と『セクハラポエム』を囁かれ、ついでに言葉責めも受けながらアレコレ弄られてしまったサラは、腰が抜けて使い物にならなかった。
そして、そんなサラを抱き上げたマクシムは、意気揚々と自分の部屋へ引きずり込んだ。その時の彼は、この数カ月で一番ツヤツヤして元気そうな顔をしていたという。
「な、何だよ。ちょっと揶揄っただけじゃねぇか…これだからお固い連中は…………あー面倒くせえ」
そんな凄絶な美青年に凄まれた黒歴史は、サッと身を引いて彼女を解放した。黒歴史はそれなりに要領の良い小心者なのである。解放されたサラは、思わずマクシムの元へ駆け寄ろうとして…………止まった。頭の片隅にいる冷静なサラが、こう叫んだからだ。
『この場面、まるで浮気現場みたいじゃないの!?』
特にマクシムの立った場所から見たら、通用門の影で軽口を叩きながらいちゃつく男女のように見える。そんな状況でマクシムに駆け寄るサラは………どんな醜悪な二股女に見えることか。考えれば考えるほど、足が竦んでどんどん動けなくなっていく。早く、早く弁明しなければと思うのに、何を言っても嘘くさくなりそうで声が出せない。そしてますます、サラはそこから動けなくなっていった。
「サラ…………?」
自分に呼びかけてくる、彼の顔を見るのが怖い。今、サラを見る瞳に、どんな感情が宿っているのか知るのが怖い。こんな時に………いや、こんな時だからこそ、サラはマクシムへの想いを痛いほど実感した。
『貴方に嫌われるのが、何よりも怖い』
マクシムに軽蔑され、嫌われてしまったら、今度こそ彼女は立ち直れなくなるだろう。………最悪の事態を想像して足が震える。体も、心も、細かいヒビが入った花瓶のように頼りない。少しの衝撃で壊れてしまいそうだ。心臓の奥も凍えるように寒くて、苦しくて、顔を上げることができない。
「サラ」
立ち竦んだサラの頬に………温かい何かが触れた。それはゆっくりと顔のラインをなぞって、顎をそっと掴むと……サラの顔を上向かせる。
咄嗟にサラは思い切り目を瞑った。すると、顎を掴んだ指より少し高い温度の柔らかいものが、そっと瞼に押し付けられる。それは、マクシムの唇であった。
「…………サラ、あの男はいってしまいましたよ」
優しい声音が鼓膜に染み渡る。サラが恐る恐る目を開けると、そこには………頬を赤らめ息を荒げたいつもの変態がいた。何故だ。どこにそこまで興奮する要素があったというのか。実に気持ち悪い。
………しかし、気持ち悪いはずなのに、いつもと同じ彼の瞳にとてつもなく安心する。サラはうっかり泣きそうになってしまったが、なんとか口を動かし声を捻り出した。
「ま、マクシムさん。ちが、違うんです、あいつ………あいつは……ちがうんです、浮気じゃなくて……ッ」
「分かっていますよ。アレの事は、一番に調べましたから」
目尻に浮かんだ涙を、マクシムが舌で掬い上げていく。甘ったるい声と唇に頭がぼうっとなり……かけていたサラの耳に不穏な言葉が引っかかった。
「…………し、調べ………た?」
「ええ。貴女の男性遍歴はそれなりに調べましたよ。特にさっきの男は、貴女と同郷で同僚だったから大変調べやすかったです。女遊びも派手でしたしね…あのような男に私のサラが一口でも齧られたのかと思うと腸が煮えくり返ります」
唖然とする彼女をうっとりと眺めながら、マクシムは微笑む。その笑顔は大変麗しいが、言っていることはかなり物騒だ。本人の許可なく何て事をしやがっているのだ変態め。その行動の裏に潜んだ途轍もなく気持ち悪い執着心に、サラはぶるっと身震いした。
でも―――同時に、途轍もなく安心した。
「…………女の過去を調べるなんて悪趣味ですよぅ」
「そうですかね?でも、知らない貴女に会えた気がして私は大変興奮しましたよ。……貴女を捨てた男共には反吐が出ますが」
「………ふふ、お馬鹿ですねぇマクシムさん。誰かと結ばれていたら、私は今ここに居ませんよ」
「ええ、ですから彼らはその一点だけ良い仕事をしました。貴女を独占する男は、もう生涯私一人で充分です」
そう言って、マクシムはサラを抱き締めた。その粘着質な発言にドン引きしつつ、サラもその背中に腕を回して抱き締め返す。柑橘系の爽やかな香りが鼻腔を擽り、ジャケットとシャツごしに伝わる胸板の温かさが彼女の強張った体と心を解してくれる。変態のくせに、何という安心感だ。
もう一度深く息を吸い、愛しい変態野郎の香りを胸一杯に詰め込んで―――サラは、改めて思った。
屋敷に帰り着いたら、絶対に話し合おう。
そして、マクシムの想いがどんなモノであれ、サラはそれを全身で受け止めよう。
受け止めて、話をして、そうして『愛』を作っていくのだ。
「さあ、サラ!帰りましょう。私達の部屋へ!!!」
「………帰るのはガールデンのお屋敷ですよぅ。あと、私とマクシムさんの部屋は別々でしょう?」
「ふふふ、さて……どうでしょうねぇ……嗚呼、屋敷に帰るのが楽しみです!」
「はいはい、そうですねぇ。早く帰りましょう」
ようやっと通用門が開き、御者がサラに声をかける。そしてマクシムは当然のように馬車へ乗り込んで来た。ついでに「私がクッションになりますから、これでサラのお尻も痛くありませんよ」と言いつつ彼女を自分の膝の上に乗せてしまった。………実家の姉夫婦から学んだ何かを、早速実践しているようだ。激しくいらない。サラは重いため息をついたのであった。
「……でもマクシムさん、何で今、ここに?夜会の準備とかで忙しいんじゃ……?」
「おや……手紙の最後に、『通用門までお迎えに行きます』と書いておいた筈ですが」
「…………………………ゲッ!」
しまった、油断した。いつも最後の方はひたすら濃厚なセクハラ発言とポエムな文章だったので、ここ最近は最後まで読まずに畳んでしまっていたのだ。
冷や汗を垂らし、膝の上でもがき始めたサラを一層強く抱きしめて、マクシムはニッコリと笑った。………寒い。マクシムの体から冷気が出ていて、サラは身震いした。あの黒歴史に迫られた時の鳥肌とは違う、防衛本能による鳥肌で体がザワザワして逃げ出したくなる。しかし、マクシムはサラをしっかり抱き込んで逃さない。
「良いんですよサラ。馬車に乗っている間、私が直接お伝えしましょう。大丈夫、貴女に贈った言葉は一字一句全て暗記していますからね。間違えたりしません。ついでにアレンジも加えますから退屈はさせませんよ」
「いいです。結構です。後で自分で読みますぅ!!」
「まぁ遠慮ならさずに。さぁ耳をかして――――――まずは右からたっぷりと」
「両耳一回ずつとかそんな平等の精神いりませんよぅ!!やめっ……ひあぁあぁあん!!!」
二人を乗せた馬車は、目的地へ向かって走っていく。大混乱の車中とは対照的に、雲一つない青空が広がり、うららかな日差しが馬車の行く道を照らしていた。
―――――ようやくお屋敷についた頃。色気が滴るテノールボイスで延々と『セクハラポエム』を囁かれ、ついでに言葉責めも受けながらアレコレ弄られてしまったサラは、腰が抜けて使い物にならなかった。
そして、そんなサラを抱き上げたマクシムは、意気揚々と自分の部屋へ引きずり込んだ。その時の彼は、この数カ月で一番ツヤツヤして元気そうな顔をしていたという。
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