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本編
婚約者の逆襲※
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「あッ、ぁあア、あんっ!ひぁッあア!」
パンパンと肉がぶつかる音に合わせて、艷やかな声が薄暗い部屋に響き渡る。部屋の中心にある大きなベッドの上で、男が女を組み敷いて腰を振りたくっていた。
組み敷かれた女…リリアーヌの太ももはぴっちりと閉じられていた。しかし、その白く滑らかな肉の間から赤黒い剛直が粘着質な音を立て出たり入ったりを繰り返している……それは限りなく交合に近い体勢で行われる濃密な行為、いわゆる『素股』であった。
「はぁっ……あー、たまんねぇッ、な!」
「ぁあアンッ!!!」
熱くそそりたった欲望を太ももに突き立てられる度、先走りに滑る亀頭がリリアーヌの秘部をゴリゴリと刺激していく。ライルが腰を打ち付ける程、体の内側……ヘソの下あたりに『むず痒い』感覚が溜まっていき、それがもどかしくてリリアーヌは泣きながら首を振り喘いだ。
「やぁ、らいるッ、アッ!わたしもう、もう……!」
『もう』なんなのか、彼女にはさっぱり分からないが、兎に角その内側の何かをなんとかしてほしくてリリアーヌはライルに必死にしがみつく。密着すると、擦れ合う肌から熱が広がり性の気配がさらに濃く香り立った。そうしている内に、『むず痒い』はいつの間にか『気持ちいい』に変わり、リリアーヌはライルの下で無意識に体をゆすっていた。その扇情的な姿を視姦して、舌なめずりしたライルが喉の奥で笑う。
「くく、イきそうか?リリア…」
「い、く?わかんなっ…ふぁ、あん!あっあぁぁあァあ!!!?」
激しいストロークで無垢な体を蹂躙され、リリアーヌは甘い悲鳴を上げた。何かがくる。彼女の知らない、体験したことのない感覚がせり上がってきてたまらない。
「らいる、怖い!こわいぃ…やぁあ!あぁ」
「怖くねぇよ、ほら……………イけ」
重低音に鼓膜を犯されながら敏感な肉芽に亀頭を強く押し付けられた瞬間、リリアーヌの中で熱が大きく膨らんで白く弾け飛んだ。
「ぁああぁあアああぁ!!!!!!!」
「っく!」
絶頂に震えるリリアーヌの腹に、生温い液体が振りかけられる。熱い息を吐いたライルは、「これが俺の子種だ」と彼女の耳元で丁寧に説明した後、何を思ったのかリリアーヌの腹の上に塗り広げていく。体温より温いのに、何故か熱く感じるそれが肌の上を滑る感覚は何とも卑猥で、リリアーヌは失神しそうだった。
「………あー、さっさと結婚して、お前の腹の中俺の精液でドボドボにして孕ませてぇ」
ひとしきり腹の上を撫でた後、裸のままリリアーヌを抱きしめてライルが呟く。あまりに直接的で下品な言葉の羅列に目眩がしたが、とある単語に引っかかりを覚えたリリアーヌは思わず聞き返した。
「けっ…こん……?」
そう、ライルは「はやく結婚したい」と言った。それは、この状況ではどうやっても『リリアーヌと結婚したい』という意味になる……その後に彼女を孕ますとか言っているし。いや、別の女キャロルと結婚してリリアーヌを愛人に据え孕ますという意味もなくはないが、それは流石に酷すぎる。彼はリリアーヌのことは嫌いなひねくれ者だが、決して下衆な男ではないはずだ………言葉使いは下品だけれど。
「わたし、らいるとけっこん、するの?」
確認と微かな希望で震える彼女の言葉に、ライルは至極不機嫌そうに顔をしかめた。
「あ?お前こんだけされて、今更俺以外に嫁げると思ってんのかよ?」
「だ、だって…ライルは、他にすきなひとがいるから…だから、わたし…けっこんできな」
「……まだ言ってんのか。いたら俺がこんな事するわけないだろうが……はぁ」
ライルは疲れた顔でため息をついた。いや、ため息つきたいのはコチラである。納得できない。リリアーヌが大いなる不満を込めてジッと下から睨み上げると、ライルは片手で顔を覆って重く息を吐いた。…何だこの『聞き分けのない女だ』みたいな空気。実に心外である。
「お前がこれでも俺と結婚しないってんなら、そうだな………」
「……な、なによ……?」
指の隙間から覗くライルの瞳が仄暗く光り、情欲の炎が燃え上がる。そのあまりの禍々しさに、リリアーヌはすくみあがった。
「今度こそ孕むまで犯す」
「ライルと結婚します!」
リリアーヌは白旗をあげ叫んだ。おこりんぼだが、所詮臆病なリリアーヌである。
「ああ、そうだ。それでいい」
危険なオーラをひっこめて、彼はそれはそれは満足そうに笑った。……これはライル流の仕返しなのだろうか。愛のない結婚と家庭生活を強いることで、『婚約者』という枷でライルを縛りつけ、おこりんぼな性格で今まで散々苦しめてきた彼女への復讐を果たそうと?………けれど、リリアーヌはライルと結婚したい。これだけされても結局彼が好きなのである。この状況は願ったり叶ったりでしかないのに…ライルは一体何を考えているのだろう?
愛しい婚約者のたくましい腕に抱かれうとうとしながら、彼女は実に的はずれなことを考えていた。
翌朝、リリアーヌは裸でライルと抱き合い眠っている姿を侍女のサラによって発見されることとなる。
「既成事実ぅーーー!!!!!」
学園中に響き渡ったサラの悲鳴とライルの証言、物的証拠に固められ、リリアーヌは学園を早期卒業させられる羽目になった。(幸い、派手な見た目の割に模範生で成績優秀であったリリアーヌは、卒業単位が足りていたこともあり『退学』にならずに済んだ)
その数ヶ月後、追って卒業したライルと満を持して結婚式を上げたというわけである。
パンパンと肉がぶつかる音に合わせて、艷やかな声が薄暗い部屋に響き渡る。部屋の中心にある大きなベッドの上で、男が女を組み敷いて腰を振りたくっていた。
組み敷かれた女…リリアーヌの太ももはぴっちりと閉じられていた。しかし、その白く滑らかな肉の間から赤黒い剛直が粘着質な音を立て出たり入ったりを繰り返している……それは限りなく交合に近い体勢で行われる濃密な行為、いわゆる『素股』であった。
「はぁっ……あー、たまんねぇッ、な!」
「ぁあアンッ!!!」
熱くそそりたった欲望を太ももに突き立てられる度、先走りに滑る亀頭がリリアーヌの秘部をゴリゴリと刺激していく。ライルが腰を打ち付ける程、体の内側……ヘソの下あたりに『むず痒い』感覚が溜まっていき、それがもどかしくてリリアーヌは泣きながら首を振り喘いだ。
「やぁ、らいるッ、アッ!わたしもう、もう……!」
『もう』なんなのか、彼女にはさっぱり分からないが、兎に角その内側の何かをなんとかしてほしくてリリアーヌはライルに必死にしがみつく。密着すると、擦れ合う肌から熱が広がり性の気配がさらに濃く香り立った。そうしている内に、『むず痒い』はいつの間にか『気持ちいい』に変わり、リリアーヌはライルの下で無意識に体をゆすっていた。その扇情的な姿を視姦して、舌なめずりしたライルが喉の奥で笑う。
「くく、イきそうか?リリア…」
「い、く?わかんなっ…ふぁ、あん!あっあぁぁあァあ!!!?」
激しいストロークで無垢な体を蹂躙され、リリアーヌは甘い悲鳴を上げた。何かがくる。彼女の知らない、体験したことのない感覚がせり上がってきてたまらない。
「らいる、怖い!こわいぃ…やぁあ!あぁ」
「怖くねぇよ、ほら……………イけ」
重低音に鼓膜を犯されながら敏感な肉芽に亀頭を強く押し付けられた瞬間、リリアーヌの中で熱が大きく膨らんで白く弾け飛んだ。
「ぁああぁあアああぁ!!!!!!!」
「っく!」
絶頂に震えるリリアーヌの腹に、生温い液体が振りかけられる。熱い息を吐いたライルは、「これが俺の子種だ」と彼女の耳元で丁寧に説明した後、何を思ったのかリリアーヌの腹の上に塗り広げていく。体温より温いのに、何故か熱く感じるそれが肌の上を滑る感覚は何とも卑猥で、リリアーヌは失神しそうだった。
「………あー、さっさと結婚して、お前の腹の中俺の精液でドボドボにして孕ませてぇ」
ひとしきり腹の上を撫でた後、裸のままリリアーヌを抱きしめてライルが呟く。あまりに直接的で下品な言葉の羅列に目眩がしたが、とある単語に引っかかりを覚えたリリアーヌは思わず聞き返した。
「けっ…こん……?」
そう、ライルは「はやく結婚したい」と言った。それは、この状況ではどうやっても『リリアーヌと結婚したい』という意味になる……その後に彼女を孕ますとか言っているし。いや、別の女キャロルと結婚してリリアーヌを愛人に据え孕ますという意味もなくはないが、それは流石に酷すぎる。彼はリリアーヌのことは嫌いなひねくれ者だが、決して下衆な男ではないはずだ………言葉使いは下品だけれど。
「わたし、らいるとけっこん、するの?」
確認と微かな希望で震える彼女の言葉に、ライルは至極不機嫌そうに顔をしかめた。
「あ?お前こんだけされて、今更俺以外に嫁げると思ってんのかよ?」
「だ、だって…ライルは、他にすきなひとがいるから…だから、わたし…けっこんできな」
「……まだ言ってんのか。いたら俺がこんな事するわけないだろうが……はぁ」
ライルは疲れた顔でため息をついた。いや、ため息つきたいのはコチラである。納得できない。リリアーヌが大いなる不満を込めてジッと下から睨み上げると、ライルは片手で顔を覆って重く息を吐いた。…何だこの『聞き分けのない女だ』みたいな空気。実に心外である。
「お前がこれでも俺と結婚しないってんなら、そうだな………」
「……な、なによ……?」
指の隙間から覗くライルの瞳が仄暗く光り、情欲の炎が燃え上がる。そのあまりの禍々しさに、リリアーヌはすくみあがった。
「今度こそ孕むまで犯す」
「ライルと結婚します!」
リリアーヌは白旗をあげ叫んだ。おこりんぼだが、所詮臆病なリリアーヌである。
「ああ、そうだ。それでいい」
危険なオーラをひっこめて、彼はそれはそれは満足そうに笑った。……これはライル流の仕返しなのだろうか。愛のない結婚と家庭生活を強いることで、『婚約者』という枷でライルを縛りつけ、おこりんぼな性格で今まで散々苦しめてきた彼女への復讐を果たそうと?………けれど、リリアーヌはライルと結婚したい。これだけされても結局彼が好きなのである。この状況は願ったり叶ったりでしかないのに…ライルは一体何を考えているのだろう?
愛しい婚約者のたくましい腕に抱かれうとうとしながら、彼女は実に的はずれなことを考えていた。
翌朝、リリアーヌは裸でライルと抱き合い眠っている姿を侍女のサラによって発見されることとなる。
「既成事実ぅーーー!!!!!」
学園中に響き渡ったサラの悲鳴とライルの証言、物的証拠に固められ、リリアーヌは学園を早期卒業させられる羽目になった。(幸い、派手な見た目の割に模範生で成績優秀であったリリアーヌは、卒業単位が足りていたこともあり『退学』にならずに済んだ)
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