10 / 21
10 貴族は心配性で
しおりを挟む
国王陛下の5歩後ろを離れ過ぎないようについていく。
国王陛下が通路を進めば、すれ違う者が順番に頭を下げていった。
そして国王陛下が通り過ぎて頭を上げた人から、ちょこちょこと後ろをついていくシャンリリールを見つけ好奇の目を向ける。
その好奇の目が突き刺さるくらい強く、シャンリリールから離れない。そこまで目が離せないのはなぜか。……ちょこちょこと歩いているから? 確かに小走りで歩く姿は面白く見えるかもしれないけれど……。
澄まして歩きたくても国王陛下とシャンリリールの足の長さが違うから、ちょこちょことなってしまうのは仕方ないと思う。
しかし面白く思われたままはよくないので、できる限り上品に見えるように歩く。
けれどどうやらシャンリリールの思っていたこととは違っていたようで、すれ違う文官、騎士、侍女の目がシャンリリールを不思議なものを目撃したように驚き、なぜ一緒に歩いているのか疑問そうに見るまでが一連の流れになり、最終的にシャンリリールを見つめる目から同じ結論に達したことが伝わってきて、とても居たたまれなくなった。
うぅー。
迷子になった子供を見るような生温かい目で見られて、しかも事実だからこそ余計にその視線がつらかった。
道を覚えるためにきょろきょろと見回していたのがいけなかったのかもしれない。でも、道を覚えないと次行った時にまた帰れなくなるかもしれないし、きょろきょろと見回したことで誤解を招くことになったのは仕方ない。だからこの状況は自分が蒔いた種で、恥ずかしくても受け入れるしかなかった。
恥ずかしさに耐えて頑張って顔を上げていると、やっと見覚えのあるところに来た。
「国王陛下」
「なんだ」
シャンリリールが呼びかけると、国王陛下はわざわざ立ち止まって振り返ってくれた。
「こちらまでで大丈夫でございます。ありがとうございました」
「そうか」
国王陛下は一言返したあと去っていった。
振り返った国王陛下は先ほどよりも無表情というか、無愛想だった。
不機嫌そうに見えたのは、やはり休憩中に道案内をさせてしまったからだろうか。
忙しい中の休憩時間を邪魔をしてしまったのだから、シャンリリールが悪い。
それに国王陛下という立場の人がとても忙しいことを知っている。国は違えども同じ国王陛下の父様もとても忙しかったのだから、同じくらいには忙しいはずだ。そんな忙しい中の貴重な休憩時間をシャンリリールのために使ってくれたのだから不機嫌になるのは当たり前だと思う。
でも不機嫌になるほど面倒なのに途中で出会った誰かに引き渡さずに、国王陛下自身が直々に案内してくれたところに人柄が出ているような気がした。
その行動からとても律儀な人なんだと思えた。そして基本的に優しい人なのだろうとも。
国王陛下を見送り、部屋へと戻ろうとした視線の先に、煌びやかな服を着て歩いてくる人が見えた。
服装からして高位貴族であると判断できたため、端に寄って頭を下げる。
フィナンクート国は明確に身分の上下が区別されているのをここに来るまでに学んでいた。
実感したのは今さっきだけれど。
「まあ、なぜこんなところに子供が?」
「ここは子供の遊び場ではないというのに、どこの痴れ者だ」
通り過ぎると思っていた高位貴族は、シャンリリールの前で立ち止まった。
「どこの者だ?」
立ち止まったのは2人。
服装から男性1人と女性が1人。
その内の男性が声をかけてきた。声からして父様と同じくらいの年齢だろうか。
挨拶するために頭を上げると、目がチカチカした。
「ご挨拶申し上げます。わたくしはシャンリリール様の侍女リリと申します」
眩しさを我慢しつつ、名乗りを上げる。
それにしても眩しい。気を付けなければ眩しさで目を閉じてしまいそうだった。
なぜなら、目の前の2人の全身が宝石が散りばめられたように輝いていたから。いや、比喩ではなく文字通り宝石が。
髪にも耳にも首にも指にもドレスにも靴にも、余すところなく宝石が飾り付けられ輝いていた。
本当に目が痛い。
これがフィナンクート国の流行なのだろうか。そうであったなら、とてもつらいことである。
流行ならば必然的にシャンリリールもそういう格好をしなくてはならないからだ。
それに2人からはなんかぞわぞわしたものを感じる。
初めての感覚だった。
見慣れないものを見たからだろうか。
「シャンリリール様の侍女?」
「まあ、シャンリリール様の? お聞きしましたわ。長旅で体調を崩されたとか。我が国の気候が合わなかったのかしら。お気の毒ですわ」
「来て早々、寝込むなど体が弱すぎるのではないのか? そんなことで王妃が務まるのか心配でならん」
「まあ、お父様。それは私も心配ですわ。王妃は我が国の象徴。陛下と並び立つことのできる特別な存在。そんな重要な役割をお体が弱い人に努められるのかしら」
「おお、ナルレイシア。さすがわしの娘だ。王妃という立場をよく理解しているのだな。さすがだ」
「いやですわ、お父様。これくらいのこと当たり前です」
「いやいや、さすが王妃候補第1位に選ばれるだけのことはあるな」
ハッハッハッハッと嬉しそうに笑っている。
娘のナルレイシアを愛していることがよく分かった。
それに応えるようにオホホホと笑っているナルレイシアも嬉しそうに笑っていた。
親子の仲がいい様子に嬉しく感じるのに、なぜかぞわぞわしたものを感じるのは何故だろうか。
それにしても、シャンリリールを心配してくれるなんて優しい親子だ。
「ご心配いただきありがとうございます。長旅で体調を崩されておりますが、少し休めば回復すると思われます」
「そうであろうか。聞いたところによると、顔も見せられぬほどやつれ、声も出せぬほど弱っていると聞く」
「それは……」
「本当に3ヶ月で体調が回復するのか心配でならんのだよ」
「そうですわ。他の皆様も心配されていますのよ。異国の地はお体に合わないのではないかと」
顔も見せない、声も出せないことが当初の予定よりも大げさに広まっているようだった。
どうしよう。否定も肯定もできない。
否定すれば顔を見せなければならない。
けれどそれが今はできないから否定できない。
かといって肯定するのもフィナンクート国が合わないと認めてしまうことになり、それはそれで違うと思う。
「そうですわ。私、今からご挨拶に伺いたいわ」
「今から、でございますか?」
ナルレイシアの突然の申し出に面食らう。
「そうよ。シャンリリール様を元気づけて差し上げたいの」
「ナルレイシアは心優しいな」
「まあ、お父様ったら。当然のことをしているだけですわ」
「それができる者がお前以外にいるはずがない」
「もう、お父様ったら言い過ぎですわよ」
「言い過ぎなものか」
「もう、お父様ったら。ねえ、今から行ってもいいでしょう?」
断られるとは微塵も思ってなさそうなナルレイシアに、失礼にならないように慎重に言葉を重ねる。
「ご招待したいのですが、到着したばかりでナルレイシア様をお招きできるほどの十分な準備が調っておりません。準備が出来次第ご招待したいと思っておりますがいかがでしょうか」
「まあ、そうですわよね。体調を崩されたばかりですもの。人を招けるほどの余裕はございませんわよね。致し方ありませんわよね、ええ、致し方ありません。ですけれど、とても心配しておりますの。できるだけ早く、一目だけでもお顔を見たいわ」
「ご希望に添えるように尽力いたします」
「ええ、できるだけ早くお願いするわ」
「かしこまりました」
シャンリリールが頭を下げると、ナルレイシア親子は離れていった。
まだ会ったことのない貴族の人たちからもとても心配されているようだ。
これは早々に元気な姿を見せなければいけないかもしれない。
早く部屋に戻って、どのように対応するかを話し合わなければ。
シャンリリールは戻る足を早めた。
国王陛下が通路を進めば、すれ違う者が順番に頭を下げていった。
そして国王陛下が通り過ぎて頭を上げた人から、ちょこちょこと後ろをついていくシャンリリールを見つけ好奇の目を向ける。
その好奇の目が突き刺さるくらい強く、シャンリリールから離れない。そこまで目が離せないのはなぜか。……ちょこちょこと歩いているから? 確かに小走りで歩く姿は面白く見えるかもしれないけれど……。
澄まして歩きたくても国王陛下とシャンリリールの足の長さが違うから、ちょこちょことなってしまうのは仕方ないと思う。
しかし面白く思われたままはよくないので、できる限り上品に見えるように歩く。
けれどどうやらシャンリリールの思っていたこととは違っていたようで、すれ違う文官、騎士、侍女の目がシャンリリールを不思議なものを目撃したように驚き、なぜ一緒に歩いているのか疑問そうに見るまでが一連の流れになり、最終的にシャンリリールを見つめる目から同じ結論に達したことが伝わってきて、とても居たたまれなくなった。
うぅー。
迷子になった子供を見るような生温かい目で見られて、しかも事実だからこそ余計にその視線がつらかった。
道を覚えるためにきょろきょろと見回していたのがいけなかったのかもしれない。でも、道を覚えないと次行った時にまた帰れなくなるかもしれないし、きょろきょろと見回したことで誤解を招くことになったのは仕方ない。だからこの状況は自分が蒔いた種で、恥ずかしくても受け入れるしかなかった。
恥ずかしさに耐えて頑張って顔を上げていると、やっと見覚えのあるところに来た。
「国王陛下」
「なんだ」
シャンリリールが呼びかけると、国王陛下はわざわざ立ち止まって振り返ってくれた。
「こちらまでで大丈夫でございます。ありがとうございました」
「そうか」
国王陛下は一言返したあと去っていった。
振り返った国王陛下は先ほどよりも無表情というか、無愛想だった。
不機嫌そうに見えたのは、やはり休憩中に道案内をさせてしまったからだろうか。
忙しい中の休憩時間を邪魔をしてしまったのだから、シャンリリールが悪い。
それに国王陛下という立場の人がとても忙しいことを知っている。国は違えども同じ国王陛下の父様もとても忙しかったのだから、同じくらいには忙しいはずだ。そんな忙しい中の貴重な休憩時間をシャンリリールのために使ってくれたのだから不機嫌になるのは当たり前だと思う。
でも不機嫌になるほど面倒なのに途中で出会った誰かに引き渡さずに、国王陛下自身が直々に案内してくれたところに人柄が出ているような気がした。
その行動からとても律儀な人なんだと思えた。そして基本的に優しい人なのだろうとも。
国王陛下を見送り、部屋へと戻ろうとした視線の先に、煌びやかな服を着て歩いてくる人が見えた。
服装からして高位貴族であると判断できたため、端に寄って頭を下げる。
フィナンクート国は明確に身分の上下が区別されているのをここに来るまでに学んでいた。
実感したのは今さっきだけれど。
「まあ、なぜこんなところに子供が?」
「ここは子供の遊び場ではないというのに、どこの痴れ者だ」
通り過ぎると思っていた高位貴族は、シャンリリールの前で立ち止まった。
「どこの者だ?」
立ち止まったのは2人。
服装から男性1人と女性が1人。
その内の男性が声をかけてきた。声からして父様と同じくらいの年齢だろうか。
挨拶するために頭を上げると、目がチカチカした。
「ご挨拶申し上げます。わたくしはシャンリリール様の侍女リリと申します」
眩しさを我慢しつつ、名乗りを上げる。
それにしても眩しい。気を付けなければ眩しさで目を閉じてしまいそうだった。
なぜなら、目の前の2人の全身が宝石が散りばめられたように輝いていたから。いや、比喩ではなく文字通り宝石が。
髪にも耳にも首にも指にもドレスにも靴にも、余すところなく宝石が飾り付けられ輝いていた。
本当に目が痛い。
これがフィナンクート国の流行なのだろうか。そうであったなら、とてもつらいことである。
流行ならば必然的にシャンリリールもそういう格好をしなくてはならないからだ。
それに2人からはなんかぞわぞわしたものを感じる。
初めての感覚だった。
見慣れないものを見たからだろうか。
「シャンリリール様の侍女?」
「まあ、シャンリリール様の? お聞きしましたわ。長旅で体調を崩されたとか。我が国の気候が合わなかったのかしら。お気の毒ですわ」
「来て早々、寝込むなど体が弱すぎるのではないのか? そんなことで王妃が務まるのか心配でならん」
「まあ、お父様。それは私も心配ですわ。王妃は我が国の象徴。陛下と並び立つことのできる特別な存在。そんな重要な役割をお体が弱い人に努められるのかしら」
「おお、ナルレイシア。さすがわしの娘だ。王妃という立場をよく理解しているのだな。さすがだ」
「いやですわ、お父様。これくらいのこと当たり前です」
「いやいや、さすが王妃候補第1位に選ばれるだけのことはあるな」
ハッハッハッハッと嬉しそうに笑っている。
娘のナルレイシアを愛していることがよく分かった。
それに応えるようにオホホホと笑っているナルレイシアも嬉しそうに笑っていた。
親子の仲がいい様子に嬉しく感じるのに、なぜかぞわぞわしたものを感じるのは何故だろうか。
それにしても、シャンリリールを心配してくれるなんて優しい親子だ。
「ご心配いただきありがとうございます。長旅で体調を崩されておりますが、少し休めば回復すると思われます」
「そうであろうか。聞いたところによると、顔も見せられぬほどやつれ、声も出せぬほど弱っていると聞く」
「それは……」
「本当に3ヶ月で体調が回復するのか心配でならんのだよ」
「そうですわ。他の皆様も心配されていますのよ。異国の地はお体に合わないのではないかと」
顔も見せない、声も出せないことが当初の予定よりも大げさに広まっているようだった。
どうしよう。否定も肯定もできない。
否定すれば顔を見せなければならない。
けれどそれが今はできないから否定できない。
かといって肯定するのもフィナンクート国が合わないと認めてしまうことになり、それはそれで違うと思う。
「そうですわ。私、今からご挨拶に伺いたいわ」
「今から、でございますか?」
ナルレイシアの突然の申し出に面食らう。
「そうよ。シャンリリール様を元気づけて差し上げたいの」
「ナルレイシアは心優しいな」
「まあ、お父様ったら。当然のことをしているだけですわ」
「それができる者がお前以外にいるはずがない」
「もう、お父様ったら言い過ぎですわよ」
「言い過ぎなものか」
「もう、お父様ったら。ねえ、今から行ってもいいでしょう?」
断られるとは微塵も思ってなさそうなナルレイシアに、失礼にならないように慎重に言葉を重ねる。
「ご招待したいのですが、到着したばかりでナルレイシア様をお招きできるほどの十分な準備が調っておりません。準備が出来次第ご招待したいと思っておりますがいかがでしょうか」
「まあ、そうですわよね。体調を崩されたばかりですもの。人を招けるほどの余裕はございませんわよね。致し方ありませんわよね、ええ、致し方ありません。ですけれど、とても心配しておりますの。できるだけ早く、一目だけでもお顔を見たいわ」
「ご希望に添えるように尽力いたします」
「ええ、できるだけ早くお願いするわ」
「かしこまりました」
シャンリリールが頭を下げると、ナルレイシア親子は離れていった。
まだ会ったことのない貴族の人たちからもとても心配されているようだ。
これは早々に元気な姿を見せなければいけないかもしれない。
早く部屋に戻って、どのように対応するかを話し合わなければ。
シャンリリールは戻る足を早めた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完結】どうして殺されたのですか?貴方達の愛はもう要りません
たろ
恋愛
処刑されたエリーゼ。
何もしていないのに冤罪で……
死んだと思ったら6歳に戻った。
さっき処刑されたばかりなので、悔しさも怖さも痛さも残ったまま巻き戻った。
絶対に許さない!
今更わたしに優しくしても遅い!
恨みしかない、父親と殿下!
絶対に復讐してやる!
★設定はかなりゆるめです
★あまりシリアスではありません
★よくある話を書いてみたかったんです!!
【完結】「政略結婚ですのでお構いなく!」
仙桜可律
恋愛
文官の妹が王子に見初められたことで、派閥間の勢力図が変わった。
「で、政略結婚って言われましてもお父様……」
優秀な兄と妹に挟まれて、何事もほどほどにこなしてきたミランダ。代々優秀な文官を輩出してきたシューゼル伯爵家は良縁に恵まれるそうだ。
適齢期になったら適当に釣り合う方と適当にお付き合いをして適当な時期に結婚したいと思っていた。
それなのに代々武官の家柄で有名なリッキー家と結婚だなんて。
のんびりに見えて豪胆な令嬢と
体力系にしか自信がないワンコ令息
24.4.87 本編完結
以降不定期で番外編予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる