シャウには抗えない

神栖 蒼華

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第1章

56 夢オチ ラオスside *R18

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「ん…、ラオス好き…」

頬を紅く染めて、目を潤ませ俺を見つめているシャウは凶悪に可愛かった。

シャウが好きと口にする。

その唇が美味そうで、シャウの唇を優しく何度も何度も食む。
柔らかくぷるんとした唇は俺が食むとどんどん色づいてより一層美味しそうに熟れた。
その唇を味わうために舌を這わせ、時折触れるシャウの舌が俺を刺激して、すぐにその舌を味わいたくなったけれど我慢して唇だけをついばむ。
その間もシャウの獣耳に触れて焦らすように撫でる。
もう片方の手でシャウの手と繋ぎ、愛撫するように優しく擦り合わせる。

焦れったくなったのか、シャウが少し口を開けて俺を見つめてくる。
その目がトロンとして俺を見つめ、俺を待っていた。
シャウに求められる所まで我慢したかいがあった。
求められるまま唇を近づけると、シャウから近づいて唇が合わさる。そして舌を入れると、逃げずに俺の舌を待っていた。
嬉しくて笑いそうになるのを我慢してシャウの舌を絡めとった。

シャウの舌は熱くて甘かった。
まずはシャウの舌を存分に味わうために、嘗めて吸って絡めあう。
舌を存分に堪能した後は上顎を擽ったり角度を変えて舌を絡める。
夢中になってキスをしていると、シャウの口から喘ぎ声がもれ始めた。

「……ん……ぁ…」

その甘い声が下半身を直撃した。
シャウに触れ始めたときから硬くなり始めてはいたけれど、完全に屹立した。
一度深く息を吸って、がっつきそうになる心を落ち着ける。
シャウは初めてなんだから怖がらせたくない。ただただ気持ちよくなって貰いたい。
そのためには優しくゆっくりと解していかなければ。

ラオスはシャウが声をあげたところを一つずつ探しては確認するように刺激していく。

「んぅ………あ…ん…」

その度に、シャウの口からかみ殺せなかった声が零れていた。
シャウの意識がキスに向いているうちに、そっと胸に触れてみる。
嫌がる素振りを見せなかったから、もう少し大胆に服の上から揉んでみた。
たまにシャウが抱きついてきたりとかで当たったことがある胸の柔らかさを手のひらに感じて興奮した。
やわやわと揉んでいると、胸の中心に主張する突起が現れた。その突起を悪戯するように弄ると、シャウが初めてピクンと身体を跳ねさせた。
──感じている。
それが分かって、胸を触っていた手を服の下から差し入れてじかに触った。手のひらに収まる柔らかい胸の中心に僅かに固くなった突起を感じ、クリクリと捏ねる。

「あぅ……は、…あっ」

キスの合間に胸の刺激に合わせてシャウは声を上げる。
服が邪魔になってきた俺は、シャウの胸が現れるまで捲りあげる。そしてシャウの白い肌に2粒の紅い実を見つけて、片方にかぶりついた。

「ああっ………ん…ん…」

驚いた声を上げたシャウが、その後くぐもった声しか聞こえてこなくなった。
紅い実を吸い上げつつ、シャウを目で確認すると、シャウが潤んだ目で俺を正視しながらもれる声を抑えるために自分の服を噛んでいた。

「シャウ、服を噛んじゃダメだろう?」

身体を起こし、シャウの口から服を取り出すとついでに脱がせた。
ラオスも上に着ていた服を脱いで、改めてシャウに近づくと、頬を上気させて潤ませた目でラオスを見つめ、両手を交差させて胸を隠していた。

──胸だけ隠せば大丈夫と思っているところが可愛いんだよな。

無防備な下着1枚しか履いていないシャウの下半身を見て、唾を飲み込む。
近づいたラオスがまた胸を触ると警戒したシャウは両手に力を入れた。

──残念。今度はシャウの大事なところを可愛がるつもりなんだよ。

シャウの足の間に身体を滑り込ませ、足を軽く上げて顔をシャウの大事なところに近づける。
下着越しに触れると、クチュリと音をさせ下着が湿っていた。
感じて濡れてくれていたことに嬉しくなり、手早く下着も取り払う。
そして、蜜を溢れさせる蜜口にキスをした。

「っ! ラオス、だめ……だめ、だめ──」

驚きすぎて呆然としていたシャウはラオスの侵入を許してしまった。
シャウが胸を隠していた手をラオスに伸ばしたときには、もう蜜口にキスをされ、舌で嘗められていた。

「………ん、ん、……ゃぁ」

蜜口に感じる熱い舌にシャウは震えるだけで抵抗出来なくなっていた。
ラオスはシャウの様子を確認しながら、蜜口の上にある花芯を嘗める。
すると、ビクンと腰を波打たせた。続けて嘗めたり吸ったりしていると、蜜が溢れてきた。
その蜜を指に絡め、そっと指を差し入れる。とても狭い中をゆっくりと指を1本差し込む。
シャウは花芯を攻められていることだけに意識が向いているのか嫌がる様子はなかった。
そのままゆっくりと指を動かしてみる。狭くてもすぐに解れ指1本くらいは抵抗なく動かせるようになった。
花芯に吸い付き、たまに甘噛みしながら、それに合わせるように指を抜き差しする。

「……や…ん、……あ、あっ」

時折指を曲げて、中の熱く絡みつく場所を刺激する。
すると、ビクリと反応が返ってくるところが幾つか見つかる。

「あぁっ、……んあ…」

シャウの声に甘さが混ざってきた。指を増やし、シャウが感じるところを刺激しながら広げていく。

「……ふっ、……あん、……ああっ………っ」

指の抜き差しを早くしていくと、シャウの声が上擦ってどんどん身体を震わせていった。
シャウの限界が近いのを感じて、指の腹で1番感じるところを強く抉りながら花芯を押しつぶした。

「あぁーーっ、………ぅん、…ん」

シャウは背をしならせてイッたあと、くたりとベットに沈み込んだ。
呆けているシャウが可愛くて、もう我慢の限界だった。
下に履いていた服も全て脱ぎ去り、昂ぶりをシャウの蜜口に押し当てる。
しっかりと解したから大丈夫だとは思うが、少しは痛いかもしれない。
熱くうねって誘い込む蜜口に一息で入れたい欲求を抑え込んで慎重に押しいれる。

ゆっくりとシャウの中に入っていく自分の屹立したモノを感じながら、シャウが俺を甘くとろけた目で見つめていることに幸せを感じた。

───やっとひとつになれる。

「ラオス、大好き」

シャウが可愛い顔をして、好きと言う。
めちゃくちゃに抱きしめたかった。

「シャウ、俺も好きだ」

手を伸ばしてシャウを抱きしめる。



 【婚前交渉は許さん】

突然響いた声に、ラオスは慌てて起きると、身体に痛みが走った。

「いってー…」

痛みに驚いて目を開けると、ベットから落ちていた。

あれ? シャウは?
さっきまでいたシャウの姿が見えなくなって、辺りを見回すと違和感を感じた。
シャウの部屋にいたはず。
そして、自分が服を着ていることに驚いて、あり得ない可能性に気が付いた。

「まじか、勘弁してくれよ……」

夢の中でシャウを抱いていたことに気づいて、激しく落ち込んだ。
あと少しでシャウの中に入れたのに。服の下で窮屈そうに主張している昂ぶりに泣きたくなった。

「はあー、俺のシャウ──」

いつになったら、シャウとひとつになれるのだろう。
夢の中でも邪魔をしてきたガルアさんに、いつ勝てるのだろうか。
不安になりつつもシャウを手に入れる為にも頑張るしかないと気合いを入れた。







***
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