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第3話

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 今、なぜか婚約者の話が出ています。

 本当であれば、15歳で婚約者(私を断罪する王子様)が出来るはずなんですけど…

 「………ということで、今後もよろしくお願いします。」

 「はい。では、またお会いしましょう。」

 あれ?話……終わってない?

 ちょっ、、全く聞いてなかったのですが!?

 え、これやばくないですか?

 
 悪役令嬢になると決めて、4年。

 さっそく困難が…

 この先、私。

 ちゃんと悪役令嬢になれますかね?

·····················································································

 後に知った情報。

 けっこうすごい人みたいで、隣国の王子様のようです。

 まったく会ったことないと思うんですけど、どうしてですかね…

·····················································································


 そして、一切婚約者と会う気配がない今日この頃。

 
私は何をしているのかと言うと…


 

 商会をひらこうとしています。


 え?悪役令嬢なのにいいのかって?

 
 大丈夫です!王族とヒロインに直接関わりがあるものだけ避ければ。

 
 
 なぜ、商会をひらこうとしているのかというと…

 
 
 1年前…

 

 「ラウ!」

 「な、なにごとですか?お母様。」

 「これ、これって何?」

 「あー、これは石鹸ですよ。」

 「せっけん?」

 「はい。色々な匂いにすることもできますよ。」

 「……ラウ。……お願いがあるのだけど…」

 「なんでしょう?」

 「これ、王様への贈り物として送っていいかしら?」

 「はい。ご自由にどうぞ。」

 「そうよね。ダメよね。……ってえっ!?
   いいの?」


 「はい。ですが、変わりに頼みたいことがあるのですが…」

 「なに?なんでも言っていいわよ。」

 「商会を、、、開きたいのです!」

 「そう。手配してみましょう。」

 「えっ!?いいんですか?」

 「もちろん!」

 「お母様!!ありがとうございます!」

 …

 …

 と、まぁこんなことがあったのです。

 今では、私の固有魔法とやらで簡単に作れるのですがそれに気付くまでに結構かかりまして…

 
 そ、そんなことはおいといて。

 
今日は王様へ、ご報告にやってきました。

 国の法律として、企業を立ち上げる際は必ず王様へ、ご報告しなければならないのです。

 

 そして。

 王子様にも顔を合わせなければいけない……

 展開が変わってしまいそうですが、まぁどうせそんなに変わらないでしょ。

 
 では、行ってまいります。


 
················································································


◤◢◤◢注意◤◢◤◢
・ラウは教会に行くことを忘れています。

    (そして、神様はめっちゃ泣いてます。)

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