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壱
_ 転入生 { 那生 side }
しおりを挟む( 那生 side )
眼前に広がる、5m位の扉。驚きで口が閉じれない。
" うぉぉぉぉ、デッッッカ .. !!!!!何だ此処!?
叔父さんに誘われたから、来てみたけど .. 俺、大丈夫かな .. "
一瞬、不安になるが、叔父さんが言うには " 那生を好きな人が沢山待ってるから、迷わず来るんだよ " って。
俺の事を待つ奴が居るなら、遅れて行く訳には行かないよな!
だから、丁度に来たんだけど .. 迎えが来ねえ ..
「 くっそぉ .. 誰も来ねえじゃん!良いや、飛び越えちゃえ! 」
" 誰も見ません様に .. "と祈りながら門の上の所に跳ぶ。
こんくらいの高さなら、俺の敵じゃねえしな!ふふんッ!
門の上に立つと、先の見えない事に驚いて " どんだけ広いンだよ!!"と心の中でツッコミを入れる。
其の儘、下に降りると何処からか拍手の音が ..
?「 素晴らしい身体能力ですね。流石です、来辻 那生 君。」
知らねえ奴 .. でも滅茶苦茶綺麗だッッッ!
「 御前、誰??なんで俺の名前知ってんの?! 」
そう聞くと、ニコリと嘘くさい笑顔を浮かべて
「 私は貴方の御迎えを頼まれた、長槻 藍苺です。」
と教えて呉れた。
友達に無理して欲しく無くて、「 無理して笑うなよ!!! 」 と言うと驚いた顔して「 私の笑顔を見抜いて呉れたのは、貴方が初めてです .. 」と言ってきた。
「 そうなのか!俺は藍苺と友達だから、俺の前で無理して笑うなよ! 」
藍苺 「 .. ふふ、気に入りました。之から宜しく御願いしますね? 」
.. ちゅ。
「 ふぁ!? .... んん、ッ .. いきなり、何すんだあああ! 」
突然のキスに驚いて目を見開くと歯列をなぞって藍苺の舌が俺の舌を絡めとる。思わず、藍苺を殴って仕舞うが未だ笑みを浮かべていて ..
_________________________________
那生「 お、俺の .. なんでこんな事するんだ!! 」
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「 友達の証、です。其れでは理事長室に行きましょうか、那生。」
真っ赤な嘘だが、また彼とキス出来る様に。
彼の手を取って理事長室への道を辿る。之からの生活に心躍らせながら。
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