流れ星に願いを込めて

3

赤子が眠ったあと、赤子の回りには赤 青 黄 緑 白 黒
桃 たくさんの色をまとった小さい妖精が群がっていた。

「この子どうやって生まれてきたんだろう。」

「見たところ人間みたいだから人間から生まれてきたんでしょ。」

「この森に人間は近づけないだろ。」

「じゃあどうしてここにいるの？」

「何でだろう？」

「取り敢えず私は精霊様に伝えてくる！」

「うん。」

「……どうする？」

「んー………見守っとくか」

そう言って妖精達は赤子の顔をじっと見つめる。また違う妖精が見守ってる妖精が団子状態なのを見て何事かと集まってくる。集まってきた妖精も見守る。こうやってだんだん団子が大きくなっていった。

「精霊様呼んできたよ！……何でこんなにいるの？」


『…………あなた達、何をしているんですか？』

「「「「精霊様！」」」」

「あのね、いきなり」

「赤ちゃんがいる！」

「どこから来たかわからないの」

「人間がいる」

『ちょっと待って、一度に言われてもわからないわ。』

妖精達は顔を見合わせてから一斉に同じ方向を見た。そこには髪の毛が白で目は赤色。来ている服は真っ白なふわふわしたワンピース。お人形さんみたいなとってもかわいい妖精がいた。

「えっと、どこから来たかわからない人間の赤ちゃんがいるの」

『ありがとう、白の子。あなた達、赤ちゃんをちょっと見せてくれる？』

妖精が通れるように道を作ってその間を精霊様が妖精達がゆっくりと通っていく。妖精達が心配そうに見つめる赤子にたどり着く。

『確かに人間の子だわ。どうしてこんなところに……』