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プロットが書けない！そもそもプロットの書き方って？

物語を書き上げるにはプロットが欠かせない。
プロットとは要は物語の設計図だ。
たまにプロットを必要としない作家もいるが、それはあくまでひと握りの人であって、私のような素人は設計図なしに物語を書こうとすると欠陥品ができる。
だから、プロットは必要不可欠なのだ。

ただ、私はこのプロットを書くという作業が苦手だ。

プロット作成は私の中では主に3つに分けて制作している。

1つは物語の世界観、設定だ。
現代なのか、過去なのか、未来なのか。
日本なのか、外国なのか、存在しない異国なのか。異国だとしたらどんな歴史を辿り、どんな常識がある国なのか。

2つ目はキャラクターの設定。
名前、年齢、容姿、性格、家族構成。それだけでなくどんな人生を歩いてきたのか、どんな価値観を持っているのか。

そして、3つ目が物語の筋道、起承転結。
どう物語が始まって、何が起こるのか。どう解決して、結末を迎えるのか。物語の構成を考える。

この3つをどこまで細かく考えるのかは人それぞれだと思うが、私は例え物語に登場しなくても、物語の世界や登場人物の背景は作り込まれている方が良いと考えている。

何故かと言うと、今まで私が惹かれた物語は総じて、本当に息をしているかのように作り込まれていたからだ。
物語に登場しない所謂モブと呼ばれる人達がどう生活をして、どう世の中が回っているのか。どんな仕事があって、どんな社会問題があるのか。主人公の好きな色、大切にしていること、食べ物の好み、日々の生活。そういったものがあってこそ物語は息づく。

でも、先程書いたように私はプロットを書くのが苦手だ。

前回、「物語の種の芽吹かせ方」で書いたように、私はざっくりとしたテーマとイメージや書きたい1シーンだけで物語を始める。
だからどうしても細部が曖昧になる。
私が創るものは“雰囲気”だけのものが多いのだ。

物語の世界観がブレることもあれば、読み返すと辻褄があっていないこともある。
それを避けるためにプロットを作ろうとは思うが、大抵途中で挫折して物語を書き始めてしまう。

その結果執筆中に、ぐちゃぐちゃになって行き詰まる。

私が書いているプロットは先程あげた3つだが、特に3つ目が書きかけで始まることが多い。
過去は起承転結だけ何となく決めていたが、それだと物語が間伸びしてしまったという経験があり、現在は私の好きな作家さんが書いていたシーンごとにまとめる方法を使っている。
例えばシーン①場所 視点 大まかな内容
と言った感じだ。が、これがクライマックスまで書かれたことは無い。

私に足りないのはつまり根気強く物語と向き合うことなのかもしれない。