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レッスン再開3
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アイリスの衣装部屋に足を踏み入れた瞬間、華やかなドレス達が目の前に広がる。
多くは、ピンクを基調としたもの。
それ以外も、淡い水色や淡い紫など、とにかく可愛らしいもので溢れている。
外見はこんなに瓜二つなのに、ここまで好みが違うと雰囲気も変わるものだなぁ、とレイナは思う。
自分はあんなに可愛らしくはいられない。
多分、アイリスのドレスを着たら、顔は同じなのに似合わないだろう。
でも、同時にアイリスもレイナのドレスは似合わない。
レイナの凛とした強さと気品、アイリスのほんわかした可愛らしさ、お互いの長所を活かして誂えたドレスたちは根本的に違う。
だから、お揃いのものは髪飾りやネックレスなど、小物類に限られる。
顔自体はそっくりなレイナとアイリス。
外見で唯一違うのは、髪だった。
どちらも美しいプラチナブロンドだ。
ただ、レイナは父親譲りの美しいストレート。
アイリスは母親譲りのふわふわのくせっ毛。
「レイナ、どのお洋服が似合うと思う?」
「んー、お花のバレッタ付けるのよね?アイリスのはピンク色だから、同じような色のドレスがいいんじゃない?
それから、ピアノが弾きやすいドレス」
かかっているドレス中から、レイナはいくつか選んでドレスを取り出す。
3つほど候補を出すと、アイリスはそれを並べて「んん~」と悩み出した。
「これにする!」
アイリスが選んだのは、淡いピンクのサテンに繊細なレースが美しいドレス。
「いいわね。スミカとフレナに着替えさせてもらっておいで」
「うん!」
余談だが、アイリスはコルセットをつけていない。
大抵貴族の女性は10歳前後でコルセットを始めるのだが、アイリスに関してはルナリアが大反対したのと、主治医もオススメしないとの事で、コルセットは免除された。
レイナはアイリスにはコルセットなどない方が似合っていると思っている。
「どう?」
スミカとフレナに着替えさせてもらったアイリスは花の精のようにくるりと回った。
多くは、ピンクを基調としたもの。
それ以外も、淡い水色や淡い紫など、とにかく可愛らしいもので溢れている。
外見はこんなに瓜二つなのに、ここまで好みが違うと雰囲気も変わるものだなぁ、とレイナは思う。
自分はあんなに可愛らしくはいられない。
多分、アイリスのドレスを着たら、顔は同じなのに似合わないだろう。
でも、同時にアイリスもレイナのドレスは似合わない。
レイナの凛とした強さと気品、アイリスのほんわかした可愛らしさ、お互いの長所を活かして誂えたドレスたちは根本的に違う。
だから、お揃いのものは髪飾りやネックレスなど、小物類に限られる。
顔自体はそっくりなレイナとアイリス。
外見で唯一違うのは、髪だった。
どちらも美しいプラチナブロンドだ。
ただ、レイナは父親譲りの美しいストレート。
アイリスは母親譲りのふわふわのくせっ毛。
「レイナ、どのお洋服が似合うと思う?」
「んー、お花のバレッタ付けるのよね?アイリスのはピンク色だから、同じような色のドレスがいいんじゃない?
それから、ピアノが弾きやすいドレス」
かかっているドレス中から、レイナはいくつか選んでドレスを取り出す。
3つほど候補を出すと、アイリスはそれを並べて「んん~」と悩み出した。
「これにする!」
アイリスが選んだのは、淡いピンクのサテンに繊細なレースが美しいドレス。
「いいわね。スミカとフレナに着替えさせてもらっておいで」
「うん!」
余談だが、アイリスはコルセットをつけていない。
大抵貴族の女性は10歳前後でコルセットを始めるのだが、アイリスに関してはルナリアが大反対したのと、主治医もオススメしないとの事で、コルセットは免除された。
レイナはアイリスにはコルセットなどない方が似合っていると思っている。
「どう?」
スミカとフレナに着替えさせてもらったアイリスは花の精のようにくるりと回った。
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