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怪盗現る。

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今は午前3時。
ある豪邸の前に、1台のワゴン車が止まっている。
「コウ防犯カメラのすり替えの準備は?」
「ユウちょっと待って…OK。」
「タカは身体温まった?行ける?」
「コウ行けるよ。コウは?」
「行ける。じゃあGO。」
そう言うと、二人は豪邸の中に入っていった。

10分後、2人はワゴン車に帰ってきた。
「2人とも大丈夫?ブツは?」
「大丈夫。ブツも持ってきた。」
「良かった。これでこいつももう悪い事出来ないね。」
「そうだね。」
「じゃあ帰ろうか。2人が心配するしね。」
そう言って、ワゴン車で3人は闇に消えて行った。

3人の乗ったワゴン車が家に帰り着いたのは午前5時を過ぎていた。
3人は、改造した家の秘密部屋の金庫にブツを隠して3人はそれぞれ自分たちの部屋に戻っていった。

次の日、長男の裕介は会社に行くためスーツに着替えていた。
裕介は父親の大会社を継ぎ、社長をしている。
次男の孝仁は、副社長をして社長の裕介のサポートしている。
三男の康平は長男の会社でエンジニアとして家で働いている。
3人の本業はちゃんとした社会人をしている。
父親は裕介を会社の社長にし自分はその会社の会長になって悠々自適な生活をしている。

3つ子の話に戻るが…昼の仕事をしているのに、なぜ3人は怪盗しているのか?と言うとそれは、半年前に逆上る。

3つ子が家のリビングのTVでたまたま見ていたニュースで政治家が賄賂を受け取っていたのを見て3人で悪徳の人達を懲らしめる方法を話し合った結果怪盗になる事にした。
でも、両親には言っていない。
秘密を持つのは3人共心苦しいけど、両親が知ったら倒れるかもと思って言ってない。
他の事は話してるから怪盗の事は3人の秘密。

昼間も仕事をしている3つ子は会社での仕事も順調で3つ子は大忙し。
社長の裕介は部下への指示や会議に会食。
副社長の孝仁は社長の裕介のスケジュール管理や裕介の部下以外の他の社員への指示や提案をしている。
康平は家で2人の会社のエンジニアの仕事をしているが注文が多いため他の2人と同じくらい忙しく、昼間はコンビニでお弁当やパンを買って片手間でご飯を食べている。
夜は家族で専業主婦をしているお母さんの手料理を食べるのが日課になっている。

夜、ご飯が終わった後、3つ子はそれぞれの部屋に戻って行って秘密部屋へ向かった。
3人の部屋は秘密部屋に直で行けるようになっている。
それは両親への配慮で3人共に秘密部屋に自分の部屋から直で行ける様に改造したのである。
夜中に出入りするし、もしもの警察に嗅ぎつけられた時に両親が知らない方がいいと3つ子が思っての事だった。
今まで警察に嗅ぎ付けられた事は無いけど、それでも夜の仕事のために秘密部屋は3つ子には必須だ。

さて、3人の夜の仕事の役割ですが、長男の裕介は下見と見張り。
次男の孝仁は中に入って必要物を取る。
三男の康平はターゲットの事を調べたり実行時の防犯カメラを操作するハッカー。
昼間の仕事と同じ様に役割を決めている。
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