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 食事をしていると。
 キツネ耳の人がマリアに近づき、何かを話し帰って行った。

「巫杜。いやだったら、断ってくれていいんだけど」「なに?」
「姫様が、どぉぉしても、巫杜に会いたいと言っててね」(姫!)

「昨日、お風呂前に呼ばれたのも、それが理由でね。
巫杜は疲れているから。
しばらくは無理だと断る代わりに、リザを遊び相手に差し出したのよ」
(リザの急用って姫の相手だったんだ)
「けど、リザには飽きた。巫杜を呼べと騒いでるらしくて」
(何だろう。私が原因で、リザが大変なことになってる気がする)


「どうする? 巫杜が嫌なら何か理由を考えるわよ」
「私行くわ! 誰かに迷惑かけたくないしね!」
「そう、そう言ってくれると助かるわ。
イリス。巫杜は、昼すぎに行くと。姫様に伝えておいて」「わかりましたわ」

「マリア。気になったんだけど。この町、昨日まで占領されてたのに。
姫様や戦えない動物達が、こんなにいるの?」
「動物達は、戦えないけど、他のことはできるから、復旧作業も手伝ってくれたのよ。
姫様は、この町が好きでね。取り返したとしり遊びにきたそうよ。
で、巫杜の噂を聞き、会いたいと言い出したの」
「そっか、動物は戦えないけど助けあってるんだね」
「そうね。他の動物とも仲良くできればいいのだけどね。
こんな話をしていては、ダメね! 巫杜、食事もすんだ事だし、
昼すぎまで外に散歩に行きましょうか!」「うん!」


 私は外に向かう際に、マリアがボトルを取り出して。
 マッサージの時に塗った液体を、怪我防止になるからと足の裏に塗り込んだ。

「巫杜なにか興味ある物ある?」
 マリアに聞かれ、私は町に入って初めて見た水路を思い出した。
「水路が見たいんだけど。何処かいいところある?」
「水路ねぇ。いろいろあるけど、ただ見るのもつまらないし。あれを使いましょう」
 マリアは私の手を掴むと、走り出し建物に入った。
 建物は外からは、わからなかったけど、屋根や壁は途中までしかなく、
建物は少し水路の上に突き出ていた。
「ねぇマリア。この建物壊れてるけど、ここから水路見るの?」
「この建物はこれでいいのよ。それに、ここから水路は見えるけど。
ここには必要な物を貰いに来たの。もう少し待ってればわかるわ」
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