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イリスはシッポをブンブン振り始めた。
(でわ。そろそろ気絶させられた!仕返し開始ですわ!!!)
「ひゃん!!! イリスゥ!そこわぁ!やめ!!!ちょぉぉ!!
私くすぐりに弱いんだからぁ。
脇腹は軽くでぇ!ひゃう!!!」
(いいざまですわ!!先程の苦しみはこんな物ではありませんの!!!)
こちょこちょこちょこちょ
「え! ちょ!イリス!これ本当に洗ってひゃいん!!!るの!
くすぐってにゃいィィィィ!!やめて!
やダメ、ひゃん! このいい加減に!」
巫杜《みこと》は、くすぐるイリスを叩こうとしたが。
自分の力が強い事を思いだし、
ケガさせない力の加減がわからず怖くなり叩くのをやめた。
(どうしたらいいのよぉぉぉ)
「くふ!!!ぐふふ!!!ひゃん!」
イリスが巫杜《みこと》を洗う手を止めた。
「はぁはぁはぁぁぁぁ。止まった。
終わりなのね」
「いえ。まだありますの」
(嘘でしょぉぉぉ。この世界の洗い方ってこうなの!!!)
私はケガさせたくなかったから、
抵抗も出来ずに、あれから5分イリスに、
されるがままだった。
イリスが何か話していたが、私の意識は遠のき、聞き取れなかった。
イリスは立ち上がり両手をパンパンと叩き話した。
「まぁこれくらいで許してさしあげますわ!!!
一方的に触られる苦しみわかりまして!!!
これに懲りたら!二度と」
ガラガラ
「あなたたち待たせたわね!」
「マリアお姉さまぁぁぁ!!!!!
お背中お流しいたしますわ!!!!」
イリスはシッポをブォンブォン振った。
「ありがとうイリス。あら? 巫杜は床に寝て何をしてるの? 風邪を引くわよ?」
巫杜は大の字で床に倒れ気絶していた。
「軽くのぼせたみたいですの。横になれば平気と言ってましたので」
「そう?なら風邪を引くといけないから。
巫杜タオルをかけてあげるわね」
この世界にもタオルはあった。
マリアは右手を右の頬に手を当て話した。
「けれどぉ。のぼせたとはいえ、裸で床に寝るなんて、巫杜は意外と大胆なのね」
「そうですわねぇ。私止めましたのに、大丈夫と言って床に寝てしまいましたの」(嘘ですけど)
「まぁ楽しんでいるなら、問題はないわ」
マリアが来てから、3分経過した。
「巫杜はまだ起きないわねぇ。あのままでわ本当に風邪を引いてしまうし。
起こしましょう」
「そうですわね」
マリアは巫杜の横にひざまずくと肩をポンポンと叩きながら話した。
「巫杜!巫杜!!起きて! このままでは風邪を引くわ」
「んーーあれ?!!私何で床に寝てるの?」
イリスのシッポがピンっと立った!!
(忘れてますの!これは言い訳の必要がありませんわ!)
「巫杜様お忘れですの?のぼせたんですのよ」
巫杜は首を傾げていた。
「あ?あれ? そうだったかしら?なんか凄い事された気がするんだけど」
「気のせいですわよ」
「そうね。思い出せないし気のせいよね」
「そうですよ」(ふぅ何とかなりましたの」
巫杜の肩にマリアが触れて話しかけた。
「巫杜。大丈夫?」
「あ?あれ?マリアいたの!!!私そんなに倒れてたの」
「そうよ。それで身体は大丈夫なの?」
「うん!平気よ何とも無いわ!」
「なら体も冷めたでしょうから、少し休んだら、少しだけお風呂で温まりましょうか」
「そうね。そうするわ」
巫杜が起き上がるとマリアが身体に掛けてくれたタオルが床に落ちた。パサ!
(あれ? タオル? んー?この世界にはタオルは無かったんじゃ?これも気のせいかしら?
実際にここにあるんだし気のせいよね)
(でわ。そろそろ気絶させられた!仕返し開始ですわ!!!)
「ひゃん!!! イリスゥ!そこわぁ!やめ!!!ちょぉぉ!!
私くすぐりに弱いんだからぁ。
脇腹は軽くでぇ!ひゃう!!!」
(いいざまですわ!!先程の苦しみはこんな物ではありませんの!!!)
こちょこちょこちょこちょ
「え! ちょ!イリス!これ本当に洗ってひゃいん!!!るの!
くすぐってにゃいィィィィ!!やめて!
やダメ、ひゃん! このいい加減に!」
巫杜《みこと》は、くすぐるイリスを叩こうとしたが。
自分の力が強い事を思いだし、
ケガさせない力の加減がわからず怖くなり叩くのをやめた。
(どうしたらいいのよぉぉぉ)
「くふ!!!ぐふふ!!!ひゃん!」
イリスが巫杜《みこと》を洗う手を止めた。
「はぁはぁはぁぁぁぁ。止まった。
終わりなのね」
「いえ。まだありますの」
(嘘でしょぉぉぉ。この世界の洗い方ってこうなの!!!)
私はケガさせたくなかったから、
抵抗も出来ずに、あれから5分イリスに、
されるがままだった。
イリスが何か話していたが、私の意識は遠のき、聞き取れなかった。
イリスは立ち上がり両手をパンパンと叩き話した。
「まぁこれくらいで許してさしあげますわ!!!
一方的に触られる苦しみわかりまして!!!
これに懲りたら!二度と」
ガラガラ
「あなたたち待たせたわね!」
「マリアお姉さまぁぁぁ!!!!!
お背中お流しいたしますわ!!!!」
イリスはシッポをブォンブォン振った。
「ありがとうイリス。あら? 巫杜は床に寝て何をしてるの? 風邪を引くわよ?」
巫杜は大の字で床に倒れ気絶していた。
「軽くのぼせたみたいですの。横になれば平気と言ってましたので」
「そう?なら風邪を引くといけないから。
巫杜タオルをかけてあげるわね」
この世界にもタオルはあった。
マリアは右手を右の頬に手を当て話した。
「けれどぉ。のぼせたとはいえ、裸で床に寝るなんて、巫杜は意外と大胆なのね」
「そうですわねぇ。私止めましたのに、大丈夫と言って床に寝てしまいましたの」(嘘ですけど)
「まぁ楽しんでいるなら、問題はないわ」
マリアが来てから、3分経過した。
「巫杜はまだ起きないわねぇ。あのままでわ本当に風邪を引いてしまうし。
起こしましょう」
「そうですわね」
マリアは巫杜の横にひざまずくと肩をポンポンと叩きながら話した。
「巫杜!巫杜!!起きて! このままでは風邪を引くわ」
「んーーあれ?!!私何で床に寝てるの?」
イリスのシッポがピンっと立った!!
(忘れてますの!これは言い訳の必要がありませんわ!)
「巫杜様お忘れですの?のぼせたんですのよ」
巫杜は首を傾げていた。
「あ?あれ? そうだったかしら?なんか凄い事された気がするんだけど」
「気のせいですわよ」
「そうね。思い出せないし気のせいよね」
「そうですよ」(ふぅ何とかなりましたの」
巫杜の肩にマリアが触れて話しかけた。
「巫杜。大丈夫?」
「あ?あれ?マリアいたの!!!私そんなに倒れてたの」
「そうよ。それで身体は大丈夫なの?」
「うん!平気よ何とも無いわ!」
「なら体も冷めたでしょうから、少し休んだら、少しだけお風呂で温まりましょうか」
「そうね。そうするわ」
巫杜が起き上がるとマリアが身体に掛けてくれたタオルが床に落ちた。パサ!
(あれ? タオル? んー?この世界にはタオルは無かったんじゃ?これも気のせいかしら?
実際にここにあるんだし気のせいよね)
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