妻の不倫と僕の葛藤

侘助

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妻の不倫と僕の葛藤〜〜その1

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僕は当時、妻が大好きで「永遠の片思い」なんて自分で言ってたくらい。
義両親や実両親からも仲が良くて老後も楽しみだね、なんて言われてました。

僕が妻の異変に気付いたのは妻とのキスが無機質になったと思った事からでした。

仕事で毎日帰りも遅く出張も多いので、家族と過ごす時間が極端に少なく、中学生の二人息子も親との交流より友達同士の付き合いを優先する様な年頃なので、当時の僕は積極的に家族サービスを考えていませんでした。

「何かおかしい…」
そう感じた日から、一ヶ月後くらいでしょうか?
キスしようとしても何となく顔を背けられたり、夜を誘っても拒否される様になりました。
僕が帰る頃には避けるようにベッドで寝ている妻がいました。

今思えば、この時にキチンと彼女と向き合っていれば、壊れかけた断片の修復もできたかもしれません。

妻はプライドが非常に高い女性でしたので、簡単に他の男性に靡くとか、浮気するなどとは1mmたりとも思った事がありませんでした。
なので、僕を避ける妻に少し腹を立て「勝手にしろ!」と心の中で思っていました。

ある日、いつも遅く帰ってベッドに入る時はなんともなかった妻の携帯が早朝になると必ず光って点滅していました。
しかもそれが何日も続く…

僕はそれまで妻の携帯を見た事も無かったのですが、こう毎日「ワン切り」があるのもいけないと思い、未登録番号は着信しない設定をしてあげようと妻の携帯を開けた時に唖然としました。

ポップアップ画面に知らない男性からのメールと愛をささやくような言葉が綴られていたんです。

妻に気付かれない様に中身を確認すると、受信フォルダに男性とのメールがたくさんあり、中にはランチの写真やドライブに行った時の写真なんかも添付されていました。

写真の日付けを僕の手帳と見比べると、僕の出張日とぴったり合ってました。

血の気が引くというか、目の前が真っ白になるというか、マイクタイソンからの渾身のストレートを浴びせられたというか、とにかく全身に衝撃が走りました。

今でも思い出すと胸が狭くなり息ができないくらい苦しくなります。



~~つづく~~
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