妻の不倫と僕の葛藤

侘助

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妻の不倫と僕の葛藤〜〜その4

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~~つづき~~

見ると、やはり上司からでした。
黙って電話を取ると

「◯子!どうしたの?大丈夫?」

(あぁ、もう呼び捨てで呼び合う仲なんだ・・・)
と思いながら、
「妻は今日の旅行は行かないみたいですよ」
と電話の向こうの上司に伝えたら、
「は、あ、え?…あ、失礼しました!」
と言って切られました。


妻を実家に帰し、翌朝改めて義実家へ行きました。
義母が、
「ねぇ、何があったの?あの子、昨日から部屋に閉じ篭って出てこないのよ~」

そう僕に訴えました。

「妻を呼んで貰えませんか?」

妻は一人娘で義父は会社を経営していて都内でも大きな一軒家でした。
広いリビングに義父と僕が気不味い雰囲気の中、妻が来るのを待っていました。

俯きながら現れた妻は、一日でげっそりと痩せた感じがしました。

そして僕が話を切り出しました

「本来なら夫婦で話し合うべき事なのですが、お義父さんとお義母さんにもご心配をおかけしているのでお話させて頂きます。

内容を説明する前に、
・これからお話しすることに対して、事実かそうでないかだけ答えて欲しい。
・説明や弁明は後で時間を設けるので、その時に聞く。

ここまで話すと、頭の良い義両親は、察することが出来たようで、険しい顔で妻を睨み付けていました。

「浮気については事実ですか?」
僕が妻に話すと、妻は小さな声で

「はい」と答えました。

義父は深い溜息をつき、義母は泣きながら、
「侘助さん、ごめんなさい、ごめんなさい」
と土下座するので、僕は慌てて義母に近寄り、「お義母さん、お願いですからやめて下さい。お義母さんが悪いんじゃ無いんですから…」
「今日はお義母さんに謝って貰う為に来たんじゃないんです」

そう言って、義母を落ち着かせました。

「一週間後に、今まであった事を詳細に書いて、僕に見せて下さい。
浮気を始めたきっかけや、その時の心情や言動も事細かく書いて僕に見せて下さい」

妻は「わかりました」と言い。
「相手の家にも伝えるんですか?」と言うので
「もちろん」と僕が答えると
妻は「それは待って貰えませんか?相手にご迷惑がかかってしまう…」

そう言った瞬間、義父が妻の頬を平手打ちしました。

「迷惑をかけてるのは子供達と侘助君にだろう!」
そう言って僕の方を向き、
「侘助君!本当にすまない。本当にすまない。」


~~つづく~~
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