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遅延新入生勧誘編
間話① 若元梨音
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「今日は男子も体育館らしいよ」
「あー雨だもんねぇ」
更衣室で体操着に着替えながら冬華と話していた。
運動があまり得意じゃない私にとって、体育はあまり乗り気じゃない。
「私達はバスケだけど男子は何やるのかしらね」
「同じじゃない?」
冬華は現役バスケ部ということもあって、バスケの時間は毎回輝いている。
「にしても……冬華、なんでそんなに大きいの……?」
「えっ、な、何が?」
「胸」
私はジッと冬華の強調されきっている胸を見ながら呟いた。
同じ人間なのにどうしてこんなにも差が出るのかな。
「べ、別にそこまで大きくないわよ~。大きくても動くのに邪魔なだけだし……」
「ううん、男子の注目の的だよね」
「その視線もあまり良いものじゃないし…………それより梨音の方がスタイル良いから羨ましいわよ。バスケで動いてる私よりも痩せてるんだもん」
「確かに運動はあまりしてないけど、私だって少しは抑えてるんだから」
「高坂君のためとか?」
「な、なんで修斗が出てくるのよ!」
「だって付き合ってるんでしょ?」
「付き合ってないよ!」
どこからそんな話が膨れ上がってきたのか。
いつも一緒にいる冬華ならそんなことはないことぐらい分かるはずなのに。
「またまた~。毎朝一緒に登校してくるし、みんなの間では有名よ?」
「だから修斗とはただの幼馴染で…………家も近いから一緒に来てるだけだし!」
私の家に同棲していることまでは話さなかった。
もしそんな新たな火種を話そうもんなら、各方面からの追及が始まるに違いない。
それは修斗にも迷惑を掛けてしまう。
「そんな否定しなくても。いいじゃない高坂君、かっこいいしサッカーも凄い上手いんでしょ? 色んな女の子からアプローチ受けてるみたいだし。ちゃんと手元に置いておかないと誰かに取られても知らないわよ?」
「……取られるなんてそんな」
「例えば───」
「私のことを呼んだかしら!?」
「まだ呼んでない」
話を聞いていたのか、鷺宮さんが割り込むようにして話に入ってきた。
鷺宮さんとはまともに話したことはない。
転入初日に修斗に抱きついているのを見てから、少し苦手意識を持っている。
最初は他の子に対する態度も冷たく評判があまり良くなかったけど、最近はカドが丸くなったのか上手く溶け込み始めている。
「若元梨音……だったかしら。梨音は修斗と仲が良いみたいね。どういった関係なのかしら?」
「どうって…………ただの幼馴染だけど」
「ふーん、幼馴染…………それで勝ったつもりになんてならないでよね!」
「ええ!?」
「幼馴染なんて結局のところ、広く捉えれば他人なんだから! 特別でもなんでもないんだから!」
「私何も言ってない……」
「こうなったら勝負よ梨音! どっちが修斗に相応しいのか、次のバスケで証明してあげるわ!」
「なんか勝手に決められた!」
「やだこれすっごい面白いことになったね」
冬華め……他人事だと思って……!
バスケ勝負なんて冗談じゃない、私は運動があまり得意じゃないっていうのに。
とはいえ、このまま鷺宮さんの申し出を断るわけにもいかない。
べ、別に修斗のことが絡んでるからとか、そういうことでは決して、決してないんだけど、言われたい放題なのも癪だ。
「鷺宮さん、一つお願いなんだけど……」
「なに?」
「私は運動があまり得意じゃないから代理人を起用したいんだけど……」
「代理戦争というわけね……! いいわ、私が勝負を申し込んだわけだから、その程度の譲歩はしてあげる」
「ありがとう! ということで冬華、頼んだわよ」
「私!?」
「ただの傍観者でいさせてあげるわけないじゃない」
私は冬華の肩に手を置いてにっこりと笑った。
他人事のように楽しんでいる冬華を巻き込みつつ、現役バスケ部の冬華に戦ってもらう。
我ながら策士ね。
「私のために頑張って!」
「ええ…………」
「八幡冬華が私の相手ということね!」
「私まだオーケーしてない……」
と言いつつも最終的に冬華は承諾してくれた。
強く頼み込まれたら断れないところが冬華の良いところでもあり悪いところだ。
勝負内容は授業の中で行われるミニゲームにおいて、個人で多く点を取った方の勝ち。
チームの勝利ではなく個人の得点で勝敗が決まるのが肝だ。
正直言って、私の中では別に勝っても負けてもどっちでも良いかなという気持ちが芽生えてきてる。
たとえ冬華が負けたところで何か罰ゲームがあるわけでもないし、そもそも何を目的とした勝負なのかも良く分かってない。
結局のところ鷺宮さんが満足してくれればそれで終わりの話だ。
試合はやはり冬華の独壇場となっていた。
現役バスケ部に他の子が相手になるわけが無く、次々と点を挙げていく。
だけど冬華も周りに気を遣うタイプの子だから、他の子がシラけないように適度に点を決めつつ、試合中の多くは他の子にパスを回してシュートを打たせてあげるように立ち回っていた。
一方で鷺宮さんも負けていなかった。
元々バスケをしていなかったにしても、運動神経が良いのかドリブルからのレイアップシュートを良く決めていた。
結果、試合時間残り1分のところで得点数は両者同じになっていた。
鷺宮さんがボールをドリブルしながら冬華と対峙する。
「やるわね冬華! まさかバスケ経験者だったなんて、見事騙されたわ!」
「騙したつもりはないけど、鷺宮さんもこんなにバスケが上手いなんて、バスケ部に欲しいくらい」
「そう言ってもらえると嬉しいわね……でも、私は負けられないわ。なぜなら…………修斗が向こうで私のことを見ているから!」
鷺宮さんが素早くシュート体勢に入り、ボールを放った。
その位置はいわゆるスリーポイントになる位置で、冬華はあえて止めることはしなかった。
冬華は今日の試合で一度もシュートブロックはしていない。
きっとそこまでしてしまうとシラけてしまうからだ。
鷺宮さんが放ったシュートはバックボードに跳ね返り、リングの中に収められた。
この土壇場でスリーポイントシュートを決める勝負強さ、並みの人じゃこうはいかないだろう。
「Yayyyyy(やったー)!! 私の勝ちね!」
残り時間は15秒、鷺宮さんは勝ちを確信し私でさえも諦めモードの中、一人だけ諦めていない人がいた。
「凄いよ鷺宮さん、でもね、私も大事な友達のために負けるわけにはいかないの」
パスを受けた冬華はすぐに相手コートへドリブルを始めた。
周りに気を遣って自己中なプレーをしてこなかった冬華が、初めて本気を出した。
気付いた鷺宮さんや他の子がすぐにディフェンスに入るも一瞬で抜かされ、スリーポイントギリギリの所で止まると流れるようにしてシュートを放った。
ボールは綺麗な弧を描き、リングの中に吸い込まれるようにしてスパッと落ちた。
同時に試合終了のブザーが鳴り響く。
いわゆるブザービーターの形で決着が着いた。
「冬華大好き!」
私の声に応えるように冬華が笑顔でピースサインをした。
「参ったわ冬華、あなた全然本気じゃなかったのね。私の負けよ」
「ううん、勝負は引き分け。鷺宮さんが凄かったのは本当だから」
「また今度リベンジするわね」
「ええ、いつでも」
二人は硬く握手をした。
戦い終わればみな仲間、ノーサイドゲームの精神ね。
「梨音! 次はあなたと直接決着をつけるわ!」
「まだ覚えてたんだ……」
綺麗に終わった今ので終わりにして欲しいなぁ。
「あー雨だもんねぇ」
更衣室で体操着に着替えながら冬華と話していた。
運動があまり得意じゃない私にとって、体育はあまり乗り気じゃない。
「私達はバスケだけど男子は何やるのかしらね」
「同じじゃない?」
冬華は現役バスケ部ということもあって、バスケの時間は毎回輝いている。
「にしても……冬華、なんでそんなに大きいの……?」
「えっ、な、何が?」
「胸」
私はジッと冬華の強調されきっている胸を見ながら呟いた。
同じ人間なのにどうしてこんなにも差が出るのかな。
「べ、別にそこまで大きくないわよ~。大きくても動くのに邪魔なだけだし……」
「ううん、男子の注目の的だよね」
「その視線もあまり良いものじゃないし…………それより梨音の方がスタイル良いから羨ましいわよ。バスケで動いてる私よりも痩せてるんだもん」
「確かに運動はあまりしてないけど、私だって少しは抑えてるんだから」
「高坂君のためとか?」
「な、なんで修斗が出てくるのよ!」
「だって付き合ってるんでしょ?」
「付き合ってないよ!」
どこからそんな話が膨れ上がってきたのか。
いつも一緒にいる冬華ならそんなことはないことぐらい分かるはずなのに。
「またまた~。毎朝一緒に登校してくるし、みんなの間では有名よ?」
「だから修斗とはただの幼馴染で…………家も近いから一緒に来てるだけだし!」
私の家に同棲していることまでは話さなかった。
もしそんな新たな火種を話そうもんなら、各方面からの追及が始まるに違いない。
それは修斗にも迷惑を掛けてしまう。
「そんな否定しなくても。いいじゃない高坂君、かっこいいしサッカーも凄い上手いんでしょ? 色んな女の子からアプローチ受けてるみたいだし。ちゃんと手元に置いておかないと誰かに取られても知らないわよ?」
「……取られるなんてそんな」
「例えば───」
「私のことを呼んだかしら!?」
「まだ呼んでない」
話を聞いていたのか、鷺宮さんが割り込むようにして話に入ってきた。
鷺宮さんとはまともに話したことはない。
転入初日に修斗に抱きついているのを見てから、少し苦手意識を持っている。
最初は他の子に対する態度も冷たく評判があまり良くなかったけど、最近はカドが丸くなったのか上手く溶け込み始めている。
「若元梨音……だったかしら。梨音は修斗と仲が良いみたいね。どういった関係なのかしら?」
「どうって…………ただの幼馴染だけど」
「ふーん、幼馴染…………それで勝ったつもりになんてならないでよね!」
「ええ!?」
「幼馴染なんて結局のところ、広く捉えれば他人なんだから! 特別でもなんでもないんだから!」
「私何も言ってない……」
「こうなったら勝負よ梨音! どっちが修斗に相応しいのか、次のバスケで証明してあげるわ!」
「なんか勝手に決められた!」
「やだこれすっごい面白いことになったね」
冬華め……他人事だと思って……!
バスケ勝負なんて冗談じゃない、私は運動があまり得意じゃないっていうのに。
とはいえ、このまま鷺宮さんの申し出を断るわけにもいかない。
べ、別に修斗のことが絡んでるからとか、そういうことでは決して、決してないんだけど、言われたい放題なのも癪だ。
「鷺宮さん、一つお願いなんだけど……」
「なに?」
「私は運動があまり得意じゃないから代理人を起用したいんだけど……」
「代理戦争というわけね……! いいわ、私が勝負を申し込んだわけだから、その程度の譲歩はしてあげる」
「ありがとう! ということで冬華、頼んだわよ」
「私!?」
「ただの傍観者でいさせてあげるわけないじゃない」
私は冬華の肩に手を置いてにっこりと笑った。
他人事のように楽しんでいる冬華を巻き込みつつ、現役バスケ部の冬華に戦ってもらう。
我ながら策士ね。
「私のために頑張って!」
「ええ…………」
「八幡冬華が私の相手ということね!」
「私まだオーケーしてない……」
と言いつつも最終的に冬華は承諾してくれた。
強く頼み込まれたら断れないところが冬華の良いところでもあり悪いところだ。
勝負内容は授業の中で行われるミニゲームにおいて、個人で多く点を取った方の勝ち。
チームの勝利ではなく個人の得点で勝敗が決まるのが肝だ。
正直言って、私の中では別に勝っても負けてもどっちでも良いかなという気持ちが芽生えてきてる。
たとえ冬華が負けたところで何か罰ゲームがあるわけでもないし、そもそも何を目的とした勝負なのかも良く分かってない。
結局のところ鷺宮さんが満足してくれればそれで終わりの話だ。
試合はやはり冬華の独壇場となっていた。
現役バスケ部に他の子が相手になるわけが無く、次々と点を挙げていく。
だけど冬華も周りに気を遣うタイプの子だから、他の子がシラけないように適度に点を決めつつ、試合中の多くは他の子にパスを回してシュートを打たせてあげるように立ち回っていた。
一方で鷺宮さんも負けていなかった。
元々バスケをしていなかったにしても、運動神経が良いのかドリブルからのレイアップシュートを良く決めていた。
結果、試合時間残り1分のところで得点数は両者同じになっていた。
鷺宮さんがボールをドリブルしながら冬華と対峙する。
「やるわね冬華! まさかバスケ経験者だったなんて、見事騙されたわ!」
「騙したつもりはないけど、鷺宮さんもこんなにバスケが上手いなんて、バスケ部に欲しいくらい」
「そう言ってもらえると嬉しいわね……でも、私は負けられないわ。なぜなら…………修斗が向こうで私のことを見ているから!」
鷺宮さんが素早くシュート体勢に入り、ボールを放った。
その位置はいわゆるスリーポイントになる位置で、冬華はあえて止めることはしなかった。
冬華は今日の試合で一度もシュートブロックはしていない。
きっとそこまでしてしまうとシラけてしまうからだ。
鷺宮さんが放ったシュートはバックボードに跳ね返り、リングの中に収められた。
この土壇場でスリーポイントシュートを決める勝負強さ、並みの人じゃこうはいかないだろう。
「Yayyyyy(やったー)!! 私の勝ちね!」
残り時間は15秒、鷺宮さんは勝ちを確信し私でさえも諦めモードの中、一人だけ諦めていない人がいた。
「凄いよ鷺宮さん、でもね、私も大事な友達のために負けるわけにはいかないの」
パスを受けた冬華はすぐに相手コートへドリブルを始めた。
周りに気を遣って自己中なプレーをしてこなかった冬華が、初めて本気を出した。
気付いた鷺宮さんや他の子がすぐにディフェンスに入るも一瞬で抜かされ、スリーポイントギリギリの所で止まると流れるようにしてシュートを放った。
ボールは綺麗な弧を描き、リングの中に吸い込まれるようにしてスパッと落ちた。
同時に試合終了のブザーが鳴り響く。
いわゆるブザービーターの形で決着が着いた。
「冬華大好き!」
私の声に応えるように冬華が笑顔でピースサインをした。
「参ったわ冬華、あなた全然本気じゃなかったのね。私の負けよ」
「ううん、勝負は引き分け。鷺宮さんが凄かったのは本当だから」
「また今度リベンジするわね」
「ええ、いつでも」
二人は硬く握手をした。
戦い終わればみな仲間、ノーサイドゲームの精神ね。
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