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3章
③戦いの後
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「・・・・・・んっ、ん?」
目を覚ますと、サキ先生の事務室の天井が目に入ってきた。自分はいつものクイーンサイズのベッドに寝かされており、そばにはマユリがすうすうと寝息を立てていた。
そして悟った。ああ、僕はエイジに負けたのだ。ボッチは「みんなの協力」「数の力」に負けたのだ。
くやしかった。ただひたすら悔しかった。今までずっと独りぼっちで魔法の練習をしてきた。人一倍練習した。ほかの研修生のように飲み会やら催し物などにうつつを抜かすことなく、ひたむきに頑張った。ほかの研修生が寝ている間も僕は自主練に励んだ。『風神』という大技だって一人で完成させた。でも……結果はこのざまだ。
それに加えて申し訳なさがこみ上げた。サキ先生は自分に期待して多大な時間と労力を投資してくれた。マユリはこんな自分に対して一緒にいたい!と言ってくれた。でも……結果はこのざまだ。
やはり自分はここぞという時にうまくいかない。きっと幻滅しただろう。あんなに一人でいたいと言っておいて、無様な戦いをさらしたのだからまず間違いない。
そして白の軍内ではきっと自分は悪役としてさらし者にされているだろう。エイジは悪役を倒したヒーローってあたりか。
「・・・あれ、タカ君起きたの?」
「ああ、今起きた」
「体、大丈夫?」
「大丈夫」
「本当に?」
「本当に」
今は一言一言言葉を紡ぐのがつらい。オウム返しが精いっぱいだ。もういっそ罵って突き放してほしい。その方が清々する。しかし聞こえてきたのはその真逆の言葉だった。
「タカ君、あの時の『風神』!すごかったよ!あんな必殺技を編み出してるなら私にも教えてくれたらよかったのに。それに何度も魔法を食らっても立ち上がろうとしてかっこよかった。わたしならとっくにギブアップしてたよ。それにね……」
驚いた。
「なんなんや、さっきから!」
「え?」
「自分は負けたんや。そして失格者決定や。それのどこがすごい?どこがかっこいい?何を言われても慰めにしか聞こえない。こんなやつは早く見捨ててエイジらの方へ行った方がよっぽどマユリには楽しいことが待っている。むしろ僕とかかわっていると余計にこれからの合格者としての生活が苦しくなる。早く出ていってくれ!」
むなしい。これは虚勢だ。弱い自分を守るために、慣れない強い口調なんかだして。
さぁ突き放してくれ。
「わたしはどこにもいかないよ」
「なんで?僕といてもメリットがない。デメリットしかない。あのボッチとつるんでいた女として標的にされる」
「タカ君、いつも言ってたよね。わたしは強いの。そんなこと言いたい奴にはいわせておけばいいだけだし。それにわたしは一緒にいたいの。ほかでもないタカ君と。メリットとかデメリットとか関係ない。ただこれからも一緒にいたいの!」
「でもそれだとマユリが……」
「タカ君は本当にやさしいね」
「やさしくなんかない。現にこうして突き放そうとして……」
「タカ君はさっきから自分の事は一切言わないで、私の事ばかり心配してる」
「それは……」
「でもそのやさしさは人を傷つけるやさしさだよ。やさしくするときはみんな笑顔じゃないと。そしてタカ君は今、とても悲しそうな顔をしてる」
そんなはずはない。サキ先生、マユリがいなくなれば、家族すらいなくなったこの世界で今度こそ完全なボッチになる。欲してやまなかった一人の時間を得られる。喜ばしいことだ。うれしいことだ。
「シャイン!タカ君、これをのぞいてみて」
マユリが打ち出したシャインの魔法球は手のひらサイズになり、表面がつるつるしていた。
「即席手鏡だよ。女の子には必須のスキル!」
シャインをのぞいて見ると、そこには目が沈んで今にも死にそうな顔をしている男がい た。これが僕か。やっぱりポーカーフェイスは苦手だ。
「タカ君、下剋上戦が始まる前に、なにか言いかけたことがあったよね」
「ああ、あった」
「タカ君の本当の気持ち、教えて!」
「今言うの?」
「そう、今!」
「照れるな」
「照れなくいいよ。いつでもカモンカモンだよ!」
「僕は、」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おう、タカヒロ、それにマユリ!朗報だぞ!」
急にバタンとドアが開き、サキ先生が部屋につかつかと突入してきた。
「ん?いいところだったか?また邪魔しちまったな。すまない」
ここぞとばかりに話を逸らす。
「ところで朗報とはなんですか」
「そう、タカヒロお前に五十点加点だ!つまりお前の持ち点五十点に加えて合計百点、合格者になっ
た。おめでとう」
一瞬何を言っているのか意味不明だった。
「サキ先生、それ本当ですか?」
「本当だ。校長とさっきまで直談判してな。あんな秀逸な人材、雇わないと大損失ですよといって粘り強く交渉した。まああの『風神』とやらが相当効いたのだろう。上位五人の隠し玉まで使わせて、ようやく倒れたぐらいだったからな。私ですらタカヒロを敵に回したくないと思ってしまったくらいだしな」
「とにかく、タカ君がすごかったから特別に合格ってことでしょ?やったー!」
マユリは後ろで子供みたいにはしゃいでいる。感情を抑えきれないみたいで枕をきつく抱きしめたり、時々えへへと笑い声をあげたりしている。ちょっとちょっと、その枕、さっきまで僕が使ってたやつなんやけど。
「まあ、そういうことだ。で、合格者のお二人さん、なにか卒業までにやることがあったんじゃないのか?」
「はい、卒業式前日の光のパレードです!合格のお祝いも兼ねてタカ君一緒に行こうね」
なんか、拍子抜けしてしまった。
「え、やだよ。僕は卒業まで一人部屋でごろごろしたい」
「何を言っている。これは合格のお祝いだ。もらえるものはもらえる主義だろう。合理的に考えろ。ゴロゴロしていると膨大な機会費用を支払うことになるぞ」
「なんかよくわからないけど、そうだよそうだよ!タカ君!」
まったく、二人は相変わらずだ。たとえここでうなずかなくても、永遠に説得してくるだろう。
仕方ない。
「・・・・・・合格のお祝いとあらば、謹んでお受けします」
「やったー!!楽しみだー!」
喜ぶマユリに、やれやれとしたサキ先生。そんな様子を見ているとさっきまでの胸苦しさが嘘のように消えていた。急な展開で気がまぎれたのかもしれないが、なんにせよ心が軽くなるのに越したことはない。
するとサキ先生が耳元に口を近づけてきた。
「なんですか。先生。近いです。」
「実はな合格のお祝いというのは建前で、本音は……っていたいっ!」
サキ先生の後頭部に枕がヒット。さっき僕が使ってた枕なんだが。
「サキ先生、聞こえてますよ。変なことは言わないでくださいね」
「おいおいマユリ、私は白の軍唯一の事務官長サキだぞ。無礼を知れ」
「それ、もう一発だよ!」
「同じ手は食わんぞ、お返しだ!」
枕投げ合戦が始まった。全く子供じみたことを、僕はまたひと眠り、なんて思っていたらすべての枕がサキ先生とマユリに回収されていた。
「あの、枕を一つ…………」
「この鈍感めー!!」
「世話かけさせやがってー!!!」
見事に左右から投げられた流れ弾ならぬ流れ枕が被弾し、そのままエネルギー切れで倒れてしまった。
にぎやかな夜だった。
目を覚ますと、サキ先生の事務室の天井が目に入ってきた。自分はいつものクイーンサイズのベッドに寝かされており、そばにはマユリがすうすうと寝息を立てていた。
そして悟った。ああ、僕はエイジに負けたのだ。ボッチは「みんなの協力」「数の力」に負けたのだ。
くやしかった。ただひたすら悔しかった。今までずっと独りぼっちで魔法の練習をしてきた。人一倍練習した。ほかの研修生のように飲み会やら催し物などにうつつを抜かすことなく、ひたむきに頑張った。ほかの研修生が寝ている間も僕は自主練に励んだ。『風神』という大技だって一人で完成させた。でも……結果はこのざまだ。
それに加えて申し訳なさがこみ上げた。サキ先生は自分に期待して多大な時間と労力を投資してくれた。マユリはこんな自分に対して一緒にいたい!と言ってくれた。でも……結果はこのざまだ。
やはり自分はここぞという時にうまくいかない。きっと幻滅しただろう。あんなに一人でいたいと言っておいて、無様な戦いをさらしたのだからまず間違いない。
そして白の軍内ではきっと自分は悪役としてさらし者にされているだろう。エイジは悪役を倒したヒーローってあたりか。
「・・・あれ、タカ君起きたの?」
「ああ、今起きた」
「体、大丈夫?」
「大丈夫」
「本当に?」
「本当に」
今は一言一言言葉を紡ぐのがつらい。オウム返しが精いっぱいだ。もういっそ罵って突き放してほしい。その方が清々する。しかし聞こえてきたのはその真逆の言葉だった。
「タカ君、あの時の『風神』!すごかったよ!あんな必殺技を編み出してるなら私にも教えてくれたらよかったのに。それに何度も魔法を食らっても立ち上がろうとしてかっこよかった。わたしならとっくにギブアップしてたよ。それにね……」
驚いた。
「なんなんや、さっきから!」
「え?」
「自分は負けたんや。そして失格者決定や。それのどこがすごい?どこがかっこいい?何を言われても慰めにしか聞こえない。こんなやつは早く見捨ててエイジらの方へ行った方がよっぽどマユリには楽しいことが待っている。むしろ僕とかかわっていると余計にこれからの合格者としての生活が苦しくなる。早く出ていってくれ!」
むなしい。これは虚勢だ。弱い自分を守るために、慣れない強い口調なんかだして。
さぁ突き放してくれ。
「わたしはどこにもいかないよ」
「なんで?僕といてもメリットがない。デメリットしかない。あのボッチとつるんでいた女として標的にされる」
「タカ君、いつも言ってたよね。わたしは強いの。そんなこと言いたい奴にはいわせておけばいいだけだし。それにわたしは一緒にいたいの。ほかでもないタカ君と。メリットとかデメリットとか関係ない。ただこれからも一緒にいたいの!」
「でもそれだとマユリが……」
「タカ君は本当にやさしいね」
「やさしくなんかない。現にこうして突き放そうとして……」
「タカ君はさっきから自分の事は一切言わないで、私の事ばかり心配してる」
「それは……」
「でもそのやさしさは人を傷つけるやさしさだよ。やさしくするときはみんな笑顔じゃないと。そしてタカ君は今、とても悲しそうな顔をしてる」
そんなはずはない。サキ先生、マユリがいなくなれば、家族すらいなくなったこの世界で今度こそ完全なボッチになる。欲してやまなかった一人の時間を得られる。喜ばしいことだ。うれしいことだ。
「シャイン!タカ君、これをのぞいてみて」
マユリが打ち出したシャインの魔法球は手のひらサイズになり、表面がつるつるしていた。
「即席手鏡だよ。女の子には必須のスキル!」
シャインをのぞいて見ると、そこには目が沈んで今にも死にそうな顔をしている男がい た。これが僕か。やっぱりポーカーフェイスは苦手だ。
「タカ君、下剋上戦が始まる前に、なにか言いかけたことがあったよね」
「ああ、あった」
「タカ君の本当の気持ち、教えて!」
「今言うの?」
「そう、今!」
「照れるな」
「照れなくいいよ。いつでもカモンカモンだよ!」
「僕は、」
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「おう、タカヒロ、それにマユリ!朗報だぞ!」
急にバタンとドアが開き、サキ先生が部屋につかつかと突入してきた。
「ん?いいところだったか?また邪魔しちまったな。すまない」
ここぞとばかりに話を逸らす。
「ところで朗報とはなんですか」
「そう、タカヒロお前に五十点加点だ!つまりお前の持ち点五十点に加えて合計百点、合格者になっ
た。おめでとう」
一瞬何を言っているのか意味不明だった。
「サキ先生、それ本当ですか?」
「本当だ。校長とさっきまで直談判してな。あんな秀逸な人材、雇わないと大損失ですよといって粘り強く交渉した。まああの『風神』とやらが相当効いたのだろう。上位五人の隠し玉まで使わせて、ようやく倒れたぐらいだったからな。私ですらタカヒロを敵に回したくないと思ってしまったくらいだしな」
「とにかく、タカ君がすごかったから特別に合格ってことでしょ?やったー!」
マユリは後ろで子供みたいにはしゃいでいる。感情を抑えきれないみたいで枕をきつく抱きしめたり、時々えへへと笑い声をあげたりしている。ちょっとちょっと、その枕、さっきまで僕が使ってたやつなんやけど。
「まあ、そういうことだ。で、合格者のお二人さん、なにか卒業までにやることがあったんじゃないのか?」
「はい、卒業式前日の光のパレードです!合格のお祝いも兼ねてタカ君一緒に行こうね」
なんか、拍子抜けしてしまった。
「え、やだよ。僕は卒業まで一人部屋でごろごろしたい」
「何を言っている。これは合格のお祝いだ。もらえるものはもらえる主義だろう。合理的に考えろ。ゴロゴロしていると膨大な機会費用を支払うことになるぞ」
「なんかよくわからないけど、そうだよそうだよ!タカ君!」
まったく、二人は相変わらずだ。たとえここでうなずかなくても、永遠に説得してくるだろう。
仕方ない。
「・・・・・・合格のお祝いとあらば、謹んでお受けします」
「やったー!!楽しみだー!」
喜ぶマユリに、やれやれとしたサキ先生。そんな様子を見ているとさっきまでの胸苦しさが嘘のように消えていた。急な展開で気がまぎれたのかもしれないが、なんにせよ心が軽くなるのに越したことはない。
するとサキ先生が耳元に口を近づけてきた。
「なんですか。先生。近いです。」
「実はな合格のお祝いというのは建前で、本音は……っていたいっ!」
サキ先生の後頭部に枕がヒット。さっき僕が使ってた枕なんだが。
「サキ先生、聞こえてますよ。変なことは言わないでくださいね」
「おいおいマユリ、私は白の軍唯一の事務官長サキだぞ。無礼を知れ」
「それ、もう一発だよ!」
「同じ手は食わんぞ、お返しだ!」
枕投げ合戦が始まった。全く子供じみたことを、僕はまたひと眠り、なんて思っていたらすべての枕がサキ先生とマユリに回収されていた。
「あの、枕を一つ…………」
「この鈍感めー!!」
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