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第三章その7 ~いざ勝負!~ 黄泉の軍勢・撃退編
反魂の術を乱せ!
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「そろそろでござろう」
「わらわも胸が高鳴り申す」
レオンヴォルグ、そしてアリスクライム。それぞれの旗艦に座す祭神2体は、画面上でそう言った。
どちらも全身に力を漲らせ、凄まじい霊気に覆われている。
「頼むわ2人とも。一緒に頑張りましょう」
鶴は祭神達に答えると、目を閉じ、懸命に意識を集中する。
やがて鶴は手を合わせた。左手に第2船団、右手に第4船団の祭神の気を同期させ、それを1つにまとめるのだ。
台風のような激しい霊力であったが、同時に祭神を通じて、戦場にいるパイロット達の熱い思いが伝わって来た。
「頑張るわ。みんなの願いがこもってるもの……!」
鶴が気合いを入れると、胸の前で合わせた手に、白い光が輝き始める。
光は段々大きく、段々強く膨らんでいく。まるで小さな太陽のようだ。
鶴はもう一度肝に銘じた。
(そうよ、心を操るんじゃないわ。ただみんなの願いを一つにするだけ……!)
それが神人として、この世に降りた自分の役目なのだ。
迫り来るは黄泉の軍勢、そして地の底に張り巡らされた、蜘蛛の巣のごとき触手。切っても壊してもすぐ再生し、真っ向からあれを止める事は出来ない。
だからこうするのだ……!
「お願い、通じて……!!!」
鶴が渾身の力を込めて祈ると、白い光は破裂したように輝きを強める。
半島の左右から迫る2隻の旗艦も光に包まれ、能登半島一帯に、巨大な光のドームが広がったのだ。
「……や、やったか……!?」
前の座席に座る黒鷹が、真剣な表情でモニターを見ている。
鶴は自信満々に答えた。
「成功よ、黒鷹!」
画面に映る敵陣の様子は、まさしくそれを表していた。
そそり立つ無数の柱は形を変え、変なふうにひん曲がっていた。まるで猛暑で溶け崩れた蝋燭である。
あの無敵を誇った黄泉の幽鬼兵団は、ガタガタと激しく震えながら、苦しげに頭を掻き毟った。やがてその頭が光り輝いたかと思うと、一本ずつ赤いチューリップが咲いたのだ。
「成功よ、ちゃんと咲いたわ!」
鶴がガッツポーズをすると、肩のコマがツッコミを入れる。
「なんで花なんだよ鶴」
「勝子さんから、北陸はチューリップが有名だと聞いたわ。特に赤は花言葉が素敵だし、あの2人にぴったりよ」
「ほんとにほんとに、いつもいつも君らしいよ……!」
コマはそう言いつつも喜んでいる。
「さあ、ここからが腕の見せ所だわ!」
鶴は再び手を合わせ、懸命に念じ続ける。
画面に映る黄泉の軍勢は、苦しみもがきながら変化していく。頭には赤いチューリップが乱れ咲き、鎧はハリボテのようにお粗末に変わった。
彼らとは別の骨が大地から湧き上がると、恐竜の形に固まっていく。肉食のティラノサウルス、大型の草食恐竜……なぜか全員メガネをかけているのが謎だが、彼らは尻尾を振り回して骸骨どもを薙ぎ払った。
これだけでも無茶苦茶なのだが、事態はまだまだ止まらない。
骸骨どもが戸惑っていると、彼らの眼前に、器のようなものが現れた。巨大なカニめしとソースカツ丼である。
それらは手足を生やすと、勢い良く走ってきてドロップキックを食らわせた。
南部鉄器に手足が生え、芋煮鍋と協力して敵をはり倒すと、倒れた相手をナシやブリ、信楽焼の狸が掴み、ジャイアントスイングで振り回す。
起き上がり小法師がガンガン頭突きを繰り返し、そちらに気を取られていた骸骨を、合掌造りの家がウエスタンラリアートで吹っ飛ばす。
かと思えば、能登半島名物・巨大な行灯のような神灯が突進してきて、多数の敵を跳ね飛ばした。
ウサギが長い足でキックし、なまはげが敵を追い回したかと思うと、巨大なねぶたが突進してきて、まとめて敵を踏み潰した。
何から何まで滅茶苦茶だったが、これが鶴達の狙いである。
敵の術を打ち消すのではない。エネルギーは魔王の方が上だし、力押しでは敵わない。
だからこそかき乱したのだ。こちらもよく似た反魂の術をつくり、元の術に流し込む……それも極めて適当に、デタラメにである。
本来ならたやすく呼べぬほど強力な黄泉の軍勢を、柱による反魂の術の重ねがけと緻密な計算で具現化しているのだから、わずかな術の乱れが命取りになるのだ。
「どうかしら敵さん、適当さは鶴ちゃんの真骨頂よ!」
「自慢にならないけどね。ねえ黒鷹?」
コマが言うと、前の座席にいる黒鷹も頷いてくれる。
「ああ。ヒメ子の滅茶苦茶ぶりが出たら、絶対勝てるって気がするよ」
「そうなのそうなの、黒鷹はよく私を分かっているわ」
鶴は有頂天で頷くと、画面に向かって呼びかけた。
「さあみんな、反撃よ! 一気に柱を壊しましょう!」
応!!!!!!!
鶴の呼びかけに、地上の皆は轟くように答えた。半島中を震わせる、人々の勇気の叫びである。
デタラメな術で乱れた柱はもろくも崩れ、あっという間にその数を減らしていく。
頭にチューリップを咲かせたドクロは、よろめきながらもがき苦しみ、どんどん姿が薄れていった。
「…………こ、これは…………」
戦いを見据える魔族達は、しばし言葉を失っていた。
纏葉はよろよろと後ずさりながら呟く。
「……ば、馬鹿な……肥河之大神様の分霊の術を……いかに祭神2体の霊力でも、上回れるわけがないのに……」
「……違うぞ纏葉。力で超えたのではない。似た術を流して乱したのだ……!」
隣に立っていた笹鐘が歯噛みして言った。
「祭神どもは、もともと肥河様から生まれた物、気の質が酷似している。だから奴らの霊気を使い、こちらの術に混ぜ込んだのだ。極めて高度な術が故に、僅かな乱れが命取りになる」
「まさか、そのような事が……」
うろたえる土蜘蛛達をよそに、他の魔族は興奮していた。
「すげえ……やっぱすげえぞあいつら。なんちゅう事を思いつくんじゃ」
剛角が拳を握ると、横で虎丸も頷いている。
「こりゃあ俺等がやられるのも無理ねえな」
彼らは口々にそう言うが、笹鐘が睨んでいるのに気付き、慌てて取り繕った。
「ちっ、違うぞ笹鐘っ、そういう意味じゃない」
剛角が慌てて弁解するが、一方で夜祖大神は、静かに映像を見つめていた。
「…………なかなかに面白い連中だな」
夜祖は珍しく興味を引かれたように呟く。
「虫けらにしてはよく考える。が……」
笹鐘は夜祖の後を受け、その場の魔族達に言った。
「そう、夜祖様のおっしゃる通りだ。術が乱れても一時的、じきに柱は回復する」
その言葉通り、破壊されていた柱には、強い邪気が立ち昇っている。
再び地の底から力を補充し、再生しようとしているのだ。
「わらわも胸が高鳴り申す」
レオンヴォルグ、そしてアリスクライム。それぞれの旗艦に座す祭神2体は、画面上でそう言った。
どちらも全身に力を漲らせ、凄まじい霊気に覆われている。
「頼むわ2人とも。一緒に頑張りましょう」
鶴は祭神達に答えると、目を閉じ、懸命に意識を集中する。
やがて鶴は手を合わせた。左手に第2船団、右手に第4船団の祭神の気を同期させ、それを1つにまとめるのだ。
台風のような激しい霊力であったが、同時に祭神を通じて、戦場にいるパイロット達の熱い思いが伝わって来た。
「頑張るわ。みんなの願いがこもってるもの……!」
鶴が気合いを入れると、胸の前で合わせた手に、白い光が輝き始める。
光は段々大きく、段々強く膨らんでいく。まるで小さな太陽のようだ。
鶴はもう一度肝に銘じた。
(そうよ、心を操るんじゃないわ。ただみんなの願いを一つにするだけ……!)
それが神人として、この世に降りた自分の役目なのだ。
迫り来るは黄泉の軍勢、そして地の底に張り巡らされた、蜘蛛の巣のごとき触手。切っても壊してもすぐ再生し、真っ向からあれを止める事は出来ない。
だからこうするのだ……!
「お願い、通じて……!!!」
鶴が渾身の力を込めて祈ると、白い光は破裂したように輝きを強める。
半島の左右から迫る2隻の旗艦も光に包まれ、能登半島一帯に、巨大な光のドームが広がったのだ。
「……や、やったか……!?」
前の座席に座る黒鷹が、真剣な表情でモニターを見ている。
鶴は自信満々に答えた。
「成功よ、黒鷹!」
画面に映る敵陣の様子は、まさしくそれを表していた。
そそり立つ無数の柱は形を変え、変なふうにひん曲がっていた。まるで猛暑で溶け崩れた蝋燭である。
あの無敵を誇った黄泉の幽鬼兵団は、ガタガタと激しく震えながら、苦しげに頭を掻き毟った。やがてその頭が光り輝いたかと思うと、一本ずつ赤いチューリップが咲いたのだ。
「成功よ、ちゃんと咲いたわ!」
鶴がガッツポーズをすると、肩のコマがツッコミを入れる。
「なんで花なんだよ鶴」
「勝子さんから、北陸はチューリップが有名だと聞いたわ。特に赤は花言葉が素敵だし、あの2人にぴったりよ」
「ほんとにほんとに、いつもいつも君らしいよ……!」
コマはそう言いつつも喜んでいる。
「さあ、ここからが腕の見せ所だわ!」
鶴は再び手を合わせ、懸命に念じ続ける。
画面に映る黄泉の軍勢は、苦しみもがきながら変化していく。頭には赤いチューリップが乱れ咲き、鎧はハリボテのようにお粗末に変わった。
彼らとは別の骨が大地から湧き上がると、恐竜の形に固まっていく。肉食のティラノサウルス、大型の草食恐竜……なぜか全員メガネをかけているのが謎だが、彼らは尻尾を振り回して骸骨どもを薙ぎ払った。
これだけでも無茶苦茶なのだが、事態はまだまだ止まらない。
骸骨どもが戸惑っていると、彼らの眼前に、器のようなものが現れた。巨大なカニめしとソースカツ丼である。
それらは手足を生やすと、勢い良く走ってきてドロップキックを食らわせた。
南部鉄器に手足が生え、芋煮鍋と協力して敵をはり倒すと、倒れた相手をナシやブリ、信楽焼の狸が掴み、ジャイアントスイングで振り回す。
起き上がり小法師がガンガン頭突きを繰り返し、そちらに気を取られていた骸骨を、合掌造りの家がウエスタンラリアートで吹っ飛ばす。
かと思えば、能登半島名物・巨大な行灯のような神灯が突進してきて、多数の敵を跳ね飛ばした。
ウサギが長い足でキックし、なまはげが敵を追い回したかと思うと、巨大なねぶたが突進してきて、まとめて敵を踏み潰した。
何から何まで滅茶苦茶だったが、これが鶴達の狙いである。
敵の術を打ち消すのではない。エネルギーは魔王の方が上だし、力押しでは敵わない。
だからこそかき乱したのだ。こちらもよく似た反魂の術をつくり、元の術に流し込む……それも極めて適当に、デタラメにである。
本来ならたやすく呼べぬほど強力な黄泉の軍勢を、柱による反魂の術の重ねがけと緻密な計算で具現化しているのだから、わずかな術の乱れが命取りになるのだ。
「どうかしら敵さん、適当さは鶴ちゃんの真骨頂よ!」
「自慢にならないけどね。ねえ黒鷹?」
コマが言うと、前の座席にいる黒鷹も頷いてくれる。
「ああ。ヒメ子の滅茶苦茶ぶりが出たら、絶対勝てるって気がするよ」
「そうなのそうなの、黒鷹はよく私を分かっているわ」
鶴は有頂天で頷くと、画面に向かって呼びかけた。
「さあみんな、反撃よ! 一気に柱を壊しましょう!」
応!!!!!!!
鶴の呼びかけに、地上の皆は轟くように答えた。半島中を震わせる、人々の勇気の叫びである。
デタラメな術で乱れた柱はもろくも崩れ、あっという間にその数を減らしていく。
頭にチューリップを咲かせたドクロは、よろめきながらもがき苦しみ、どんどん姿が薄れていった。
「…………こ、これは…………」
戦いを見据える魔族達は、しばし言葉を失っていた。
纏葉はよろよろと後ずさりながら呟く。
「……ば、馬鹿な……肥河之大神様の分霊の術を……いかに祭神2体の霊力でも、上回れるわけがないのに……」
「……違うぞ纏葉。力で超えたのではない。似た術を流して乱したのだ……!」
隣に立っていた笹鐘が歯噛みして言った。
「祭神どもは、もともと肥河様から生まれた物、気の質が酷似している。だから奴らの霊気を使い、こちらの術に混ぜ込んだのだ。極めて高度な術が故に、僅かな乱れが命取りになる」
「まさか、そのような事が……」
うろたえる土蜘蛛達をよそに、他の魔族は興奮していた。
「すげえ……やっぱすげえぞあいつら。なんちゅう事を思いつくんじゃ」
剛角が拳を握ると、横で虎丸も頷いている。
「こりゃあ俺等がやられるのも無理ねえな」
彼らは口々にそう言うが、笹鐘が睨んでいるのに気付き、慌てて取り繕った。
「ちっ、違うぞ笹鐘っ、そういう意味じゃない」
剛角が慌てて弁解するが、一方で夜祖大神は、静かに映像を見つめていた。
「…………なかなかに面白い連中だな」
夜祖は珍しく興味を引かれたように呟く。
「虫けらにしてはよく考える。が……」
笹鐘は夜祖の後を受け、その場の魔族達に言った。
「そう、夜祖様のおっしゃる通りだ。術が乱れても一時的、じきに柱は回復する」
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