41 / 87
第三章その4 ~手ごわいわ!~ ガンコ勇者の縁結び編
思い出の芋づる方式。茹でたてのお蕎麦といっしょに
しおりを挟む
「うっし、やるぞっ!!」
着席して山積みの書類達と向き合うと、嵐山は頬をパンパン叩いた。本当は両手で叩きたかったのだが、今は左手に力が入らないのでやむなし。
弓道部時代はよくこうして気合いを入れていたが、周囲からは気が散ると不評だった。
『ちょっと紅葉、それうるさいってば』
『ごめんごめん、つい癖で……』
『次やったらアイス奢りね?』
「………………」
嵐山は手を止め、しばし感慨に浸った。頬を打つ懐かしい痛みのせいだろうか。あの頃の記憶がどんどん蘇ってくる。
10年前、まだこの国が健在だった頃。自分はごく普通の高校生だった。
毎日眠気と戦いながら授業を受け、部活に行って、友達とじゃれあって。まさかあの頃は、日本が崩壊するなんて思ってもみなかった。
見知った人はほとんどが亡くなり、友達は2度と会えなくなった。お気に入りの店も壊されて、アイス屋もお団子屋も瓦礫に変わった。
大抵の人は打ちひしがれたのだが、嵐山は怒っていた。
好き勝手に大事な人達を喰い殺し、故郷の町を踏みにじった化物どもに、激しい怒りが沸きあがったのだ。
奴らを倒せるという新兵器・人型重機のパイロットに志願して、そこからはもう無我夢中だった。
まだまだ実験段階であり、操作用のOSすら未完成な人型重機は、毎回大きく破損した。属性添加機も未熟で、今の洗練された機体と比すれば骨董品……いや歩く棺桶の類だっただろう。
改良を加えながら使い続けた機体には愛着があって、今も倉庫区画に眠っている。
でかいばかりで役に立たない、時代遅れのポンコツ君……でもそれは自分も同じなのだ。長い戦いのツケで、今ではろくに動けないのだから。
だが嵐山は、我が身が特別不幸だと思わなかった。
自分は少なくとも、高校まで普通の学生生活を送れている。でも今の子供達は、そんな楽しい時代を何も知らないのだ。
何としてもあの幸せな日々を取り戻して、後輩達に味わって欲しい。見る物全てがキラキラ輝いていたあの世界を復活させて……そして復興した町に、みんなで「ただいま」って言いたい。
そのためなら最後に残った命の一欠片、全部燃え尽きたって構わないのだ。
「よしっ、やるぞ! 2回目だけど!」
嵐山は再び気合いを入れて、バリバリ執務に取りかかるのだが……そこで突然、懐かしいメロディーが室内に響いた。
「えっ……!?」
一瞬、どきりとして手が止まった。
音源は戸棚の音楽再生機器であるが、アップテンポのその曲は、避難区で見つけた古い音楽CDに入っていたはずだ。
痛む体を引きずりながら戸棚に近付き、オーディオのスイッチを切る。
「な、なんでいきなり電源が入ったの……?」
そう口走ったが、そもそも電源どうこうの問題じゃないのだ。
どうしてあのCDがオーディオの中に入っていたのだろう。もう聞く事もないと思い、しまい込んでいたはずなのに……
「偶然……だよね……?」
首を傾げる嵐山だったが、ふとオーディオの傍に、懐かしい写真立てを見つけた。
神武勲章隊の頃の写真であり、雪菜や天草、ちひろや明日馬といった後輩達とともに、昔の自分が映っている。そして隣には、あの船渡氏の姿もあった。
まだ歳若い彼は、いかにも漁師の青年のような、純朴そうな笑顔を見せている。
「……こ、こんなもの、誰が置いたのよっ……!」
こちらもやはりダンボール箱に投げ込んだはずなのに、どうして戸棚に出ているのだろう。掃除した兵員が箱をひっくり返し、ひとまず棚に置いたのだろうか?
そっと写真立てを伏せる嵐山だったが、別の棚に目をやると、更に無数の品々が見つかる。
妖怪の里・遠野で拾った河童のぬいぐるみ。
色鮮やかな『チャグチャグ馬コ』のオモチャ。
中尊寺金色堂のミニ模型。
いずれも東北遠征の際、被災者達からもらった物だし……そしてあの人の故郷に縁のものだ。
「そ、掃除の子っ、何やってんの。全部しまっといたのに……!」
嵐山は必死にそれらをかき集め、せっせとダンボール箱に押し込んだ。
だいぶ大きくなったお尻がしゃがむのを邪魔している気がするが、恐らくきっと気のせいなのだ。最近運動不足ではあるが、太ってなんかないはず、たぶん……
……が、そこで更なる追い打ちが来た。
「……えっ!? この匂い……お蕎麦……!!?」
鼻孔をくすぐるのは、懐かしくも香ばしい蕎麦の香りだ。こんな所でするはずはないのだが……
「そ、そんなはずは……そんなはずは……」
戸惑う嵐山の脳裏に、過去の思い出が容赦なく蘇ってきた。
『被災者の人がくれたんだ。ちょっとだけど、食べてみるか?』
思い出の中の船渡氏……いや健児は、そう言って蕎麦を差し出した。
蕎麦は透明フィルムにパッケージされ、そうめんのように棒状の乾麺タイプ。2束だけであり、量としては僅かである。
『信州そば……天然ものでしょ? こんな貴重なもの、よくくれたわね』
『任務だからいらないって言ったんだけど、どうしてもって言うんだよ』
健児はそう言って頭をかいた。
『嬉しいけど、そもそもつゆもないんだよなあ……』
嵐山はしばらく蕎麦と健児を交互に見ていたが、そこでイタズラっぽく言ってみた。
『……ね。とっといて、平和になったら食べる事にしない?』
『賞味期限は?』
『乾麺でしょ。うちらとにかく頑丈だし、死にやしないわよ』
嵐山は左手を腰に当て、右手の人差し指をちっちっと振って見せた。
『そもそも長引かせるつもりなんてないし。その分早く日本を取り戻せばいいじゃない?』
『…………確かにな』
健児は納得し、麺を嵐山に手渡した。
『それじゃ保管よろしく。俺はガサツだから、すぐ無くしちゃうと思う』
『りょーかい、自分で分かってるじゃん』
嵐山は蕎麦を受け取り、パイロットスーツの腰部側面収納に納めた。
『まあこれだけじゃ、わんこそばでもちょっとだねえ』
『わんこそばかあ……うわあ、また食いてえな……!』
健児は宙を見上げて思い出にひたる。
彼は元々将来有望な野球少年であり、また食欲も旺盛だったので、わんこそばの子供記録を持っていたのだ。
健児は食欲を振り切るように頭を振り、嵐山は笑ってそれを眺めていたのだ。
「……………………っ」
嵐山は、しばし無言で立ち尽くしていた。
(いつの間にか忘れてたけど…………あのお蕎麦、今はどこにあるんだろう……?)
だが嵐山が無意識に戸棚に手を伸ばしかけた所で、通信端末のベルが鳴った。
画面に映る秘書官の女性は、手短に用件を告げてくる。
「嵐山船団長。市民団体代表・纏様からのご連絡です」
「りょ、了解っ、机で取るから」
嵐山は回想を断ち切り、足を引きずりながら執務机に戻った。
受話ボタンを押すと、机上の画面に女性の姿が映し出された。
痩せて線が細く、肌は白磁のように血の気が薄い。少し縮れた黒髪で、目の周りにはかなり濃いアイラインが引いてあった。
彼女は第4船団で代表的な市民団体の長である。
市民の精神ケアのため、宗教行為も行っているらしいが、船団への資金援助も多く、方針決定の際には彼女に何かと相談しているのだった。
着席して山積みの書類達と向き合うと、嵐山は頬をパンパン叩いた。本当は両手で叩きたかったのだが、今は左手に力が入らないのでやむなし。
弓道部時代はよくこうして気合いを入れていたが、周囲からは気が散ると不評だった。
『ちょっと紅葉、それうるさいってば』
『ごめんごめん、つい癖で……』
『次やったらアイス奢りね?』
「………………」
嵐山は手を止め、しばし感慨に浸った。頬を打つ懐かしい痛みのせいだろうか。あの頃の記憶がどんどん蘇ってくる。
10年前、まだこの国が健在だった頃。自分はごく普通の高校生だった。
毎日眠気と戦いながら授業を受け、部活に行って、友達とじゃれあって。まさかあの頃は、日本が崩壊するなんて思ってもみなかった。
見知った人はほとんどが亡くなり、友達は2度と会えなくなった。お気に入りの店も壊されて、アイス屋もお団子屋も瓦礫に変わった。
大抵の人は打ちひしがれたのだが、嵐山は怒っていた。
好き勝手に大事な人達を喰い殺し、故郷の町を踏みにじった化物どもに、激しい怒りが沸きあがったのだ。
奴らを倒せるという新兵器・人型重機のパイロットに志願して、そこからはもう無我夢中だった。
まだまだ実験段階であり、操作用のOSすら未完成な人型重機は、毎回大きく破損した。属性添加機も未熟で、今の洗練された機体と比すれば骨董品……いや歩く棺桶の類だっただろう。
改良を加えながら使い続けた機体には愛着があって、今も倉庫区画に眠っている。
でかいばかりで役に立たない、時代遅れのポンコツ君……でもそれは自分も同じなのだ。長い戦いのツケで、今ではろくに動けないのだから。
だが嵐山は、我が身が特別不幸だと思わなかった。
自分は少なくとも、高校まで普通の学生生活を送れている。でも今の子供達は、そんな楽しい時代を何も知らないのだ。
何としてもあの幸せな日々を取り戻して、後輩達に味わって欲しい。見る物全てがキラキラ輝いていたあの世界を復活させて……そして復興した町に、みんなで「ただいま」って言いたい。
そのためなら最後に残った命の一欠片、全部燃え尽きたって構わないのだ。
「よしっ、やるぞ! 2回目だけど!」
嵐山は再び気合いを入れて、バリバリ執務に取りかかるのだが……そこで突然、懐かしいメロディーが室内に響いた。
「えっ……!?」
一瞬、どきりとして手が止まった。
音源は戸棚の音楽再生機器であるが、アップテンポのその曲は、避難区で見つけた古い音楽CDに入っていたはずだ。
痛む体を引きずりながら戸棚に近付き、オーディオのスイッチを切る。
「な、なんでいきなり電源が入ったの……?」
そう口走ったが、そもそも電源どうこうの問題じゃないのだ。
どうしてあのCDがオーディオの中に入っていたのだろう。もう聞く事もないと思い、しまい込んでいたはずなのに……
「偶然……だよね……?」
首を傾げる嵐山だったが、ふとオーディオの傍に、懐かしい写真立てを見つけた。
神武勲章隊の頃の写真であり、雪菜や天草、ちひろや明日馬といった後輩達とともに、昔の自分が映っている。そして隣には、あの船渡氏の姿もあった。
まだ歳若い彼は、いかにも漁師の青年のような、純朴そうな笑顔を見せている。
「……こ、こんなもの、誰が置いたのよっ……!」
こちらもやはりダンボール箱に投げ込んだはずなのに、どうして戸棚に出ているのだろう。掃除した兵員が箱をひっくり返し、ひとまず棚に置いたのだろうか?
そっと写真立てを伏せる嵐山だったが、別の棚に目をやると、更に無数の品々が見つかる。
妖怪の里・遠野で拾った河童のぬいぐるみ。
色鮮やかな『チャグチャグ馬コ』のオモチャ。
中尊寺金色堂のミニ模型。
いずれも東北遠征の際、被災者達からもらった物だし……そしてあの人の故郷に縁のものだ。
「そ、掃除の子っ、何やってんの。全部しまっといたのに……!」
嵐山は必死にそれらをかき集め、せっせとダンボール箱に押し込んだ。
だいぶ大きくなったお尻がしゃがむのを邪魔している気がするが、恐らくきっと気のせいなのだ。最近運動不足ではあるが、太ってなんかないはず、たぶん……
……が、そこで更なる追い打ちが来た。
「……えっ!? この匂い……お蕎麦……!!?」
鼻孔をくすぐるのは、懐かしくも香ばしい蕎麦の香りだ。こんな所でするはずはないのだが……
「そ、そんなはずは……そんなはずは……」
戸惑う嵐山の脳裏に、過去の思い出が容赦なく蘇ってきた。
『被災者の人がくれたんだ。ちょっとだけど、食べてみるか?』
思い出の中の船渡氏……いや健児は、そう言って蕎麦を差し出した。
蕎麦は透明フィルムにパッケージされ、そうめんのように棒状の乾麺タイプ。2束だけであり、量としては僅かである。
『信州そば……天然ものでしょ? こんな貴重なもの、よくくれたわね』
『任務だからいらないって言ったんだけど、どうしてもって言うんだよ』
健児はそう言って頭をかいた。
『嬉しいけど、そもそもつゆもないんだよなあ……』
嵐山はしばらく蕎麦と健児を交互に見ていたが、そこでイタズラっぽく言ってみた。
『……ね。とっといて、平和になったら食べる事にしない?』
『賞味期限は?』
『乾麺でしょ。うちらとにかく頑丈だし、死にやしないわよ』
嵐山は左手を腰に当て、右手の人差し指をちっちっと振って見せた。
『そもそも長引かせるつもりなんてないし。その分早く日本を取り戻せばいいじゃない?』
『…………確かにな』
健児は納得し、麺を嵐山に手渡した。
『それじゃ保管よろしく。俺はガサツだから、すぐ無くしちゃうと思う』
『りょーかい、自分で分かってるじゃん』
嵐山は蕎麦を受け取り、パイロットスーツの腰部側面収納に納めた。
『まあこれだけじゃ、わんこそばでもちょっとだねえ』
『わんこそばかあ……うわあ、また食いてえな……!』
健児は宙を見上げて思い出にひたる。
彼は元々将来有望な野球少年であり、また食欲も旺盛だったので、わんこそばの子供記録を持っていたのだ。
健児は食欲を振り切るように頭を振り、嵐山は笑ってそれを眺めていたのだ。
「……………………っ」
嵐山は、しばし無言で立ち尽くしていた。
(いつの間にか忘れてたけど…………あのお蕎麦、今はどこにあるんだろう……?)
だが嵐山が無意識に戸棚に手を伸ばしかけた所で、通信端末のベルが鳴った。
画面に映る秘書官の女性は、手短に用件を告げてくる。
「嵐山船団長。市民団体代表・纏様からのご連絡です」
「りょ、了解っ、机で取るから」
嵐山は回想を断ち切り、足を引きずりながら執務机に戻った。
受話ボタンを押すと、机上の画面に女性の姿が映し出された。
痩せて線が細く、肌は白磁のように血の気が薄い。少し縮れた黒髪で、目の周りにはかなり濃いアイラインが引いてあった。
彼女は第4船団で代表的な市民団体の長である。
市民の精神ケアのため、宗教行為も行っているらしいが、船団への資金援助も多く、方針決定の際には彼女に何かと相談しているのだった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
無能な悪役王子に転生した俺、推しの為に暗躍していたら主人公がキレているようです。どうやら主人公も転生者らしい~
そらら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】
大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役王子に転生した俺。
王族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な第一王子。
中盤で主人公に暗殺されるざまぁ対象。
俺はそんな破滅的な運命を変える為に、魔法を極めて強くなる。
そんで推しの為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが?
「お前なんかにヒロインと王位は渡さないぞ!?」
「俺は別に王位はいらないぞ? 推しの為に暗躍中だ」
「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」
「申し訳ないが、もう俺は主人公より強いぞ?」
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング50位入り。1300スター、3500フォロワーを達成!
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
月華後宮伝
織部ソマリ
キャラ文芸
【10月中旬】5巻発売です!どうぞよろしくー!
◆神託により後宮に入ることになった『跳ねっ返りの薬草姫』と呼ばれている凛花。冷徹で女嫌いとの噂がある皇帝・紫曄の妃となるのは気が進まないが、ある目的のために月華宮へ行くと心に決めていた。凛花の秘めた目的とは、皇帝の寵を得ることではなく『虎に変化してしまう』という特殊すぎる体質の秘密を解き明かすこと! だが後宮入り早々、凛花は紫曄に秘密を知られてしまう。しかし同じく秘密を抱えている紫曄は、凛花に「抱き枕になれ」と予想外なことを言い出して――?
◆第14回恋愛小説大賞【中華後宮ラブ賞】受賞。ありがとうございます!
◆旧題:月華宮の虎猫の妃は眠れぬ皇帝の膝の上 ~不本意ながらモフモフ抱き枕を拝命いたします~
ごめんみんな先に異世界行ってるよ1年後また会おう
味噌汁食べれる
ファンタジー
主人公佐藤 翔太はクラスみんなより1年も早く異世界に、行ってしまう。みんなよりも1年早く異世界に行ってしまうそして転移場所は、世界樹で最強スキルを実でゲット?スキルを奪いながら最強へ、そして勇者召喚、それは、クラスのみんなだった。クラスのみんなが頑張っているときに、主人公は、自由気ままに生きていく
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる