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第六章その4 ~ようこそ蝦夷地へ!~ スケールでかすぎ北海道上陸編
がんばろう日本。北の大地のメッセージ
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「あっ、あああっ……ああああああっっ……!!!」
上陸とともに繰り広げられる光景に、誠達は呆然としていた。なぜならとにかくでかすぎるからだ……!!!
恐るべしは悠久の大地、北海道である。
建物のスケールのみならず、各種機械や運搬車両の1つ1つまで、信じられない程に巨大。そしてそれらが容赦なく動き、回転し、忙しく稼動し続けているのだ。
以前見た鹿児島の避難区も大きかったが、もうそんなレベルの話じゃない。
そのスケールが、その迫力が、普通の日本サイズに慣れた誠達には、カルチャーショックでしかなかったのだ。
そもそもが北海道のしっぽ部分……つまり渡島半島まるごとが避難区なので、ここだけで四国と九州全部の避難区を合わせたよりも大きいのである。
避難区の端から端まで移動すれば、もはや長距離ドライブだったし、地図が無ければ遭難さえしそうだった。
「……と、いうわけでございまして。この渡島半島避難区は、面積・設備ともに日本最大! 最後の決戦のため、作り上げた砦なんです」
エレベーターに乗り込みながら、二風谷さおり氏は上機嫌でそう言った。
この北海道・第1船団の長たる彼女は、誠もよく知るひよりとなぎさの母親なのだ。
白1色のスーツ、少し茶色がかった長い髪。いかにも大人の抱擁力ある女性であり、『北の聖母』の異名を持つ人物だった。
ガラス張りのエレベーターから外を見ると、日はとっぷりと暮れている。
忙しく動いていた巨大機器も闇に消え、僅かなライトが点滅しているだけだ。
これまでの連戦がたたり、鶴や隊員達も眠いのだろう。さっきからみんなかなり大人しくなっていた。
「娘達が皆さんを絶賛してまして。ぜひお会いしたいと思ったのですが……やっぱりお疲れのようですね。今からでも、戻って休まれますか?」
二風谷氏の気遣いに、誠は頭をかきながら答えた。
「……ま、まあちょっとだけ疲れてますけど、それよりスケールに圧倒されてまして。あの下の倉庫群、全部食料庫ですよね。ここだけで日本が何年も冬ごもり出来るぐらい蓄えてる感じですけど」
眼下の倉庫群を眺める誠に、二風谷氏は優しく微笑んだ。
「北海道の者は、万一に備えるタチですからね。車の燃料だって、ちょっと減ったらすぐ入れますし。ガス欠になったら凍死しますから」
二風谷氏はさらっと怖い事を言う。
「分からない事がありましたら、娘のひよりとなぎさにお聞き下さい。雪菜はまあ、ずっと北海道に来ておりませんが」
「えっ、雪菜さん?」
誠が驚くと、二風谷氏はくすりと笑う。
「あら、あの子言ってなかったんですね。雪菜は姪です、高知に嫁いだ姉の子供。名前は父がつけたので」
「あ、それで高知なのに雪なんですか……!」
誠はようやく合点がいった。
南国高知と北の大地の不思議な縁だが、そう考えるとあの人のきめ細かな肌も納得出来る。
もしかしたらよさこい祭り関連で、両地に縁が出来たのだろうか?
「それよりそろそろ始まりますね。週に一度、この時間になるとやってるんですが、今日は皆さんがいるので特別公演で。ここのエレベーターからだと、ほんとによく見えるんですよ」
二風谷氏がそこまで言った途端、誠達の視界に、眩しい光が飛び込んできた。
「わあ……!」
誰かが小さく声を上げた。
足元の闇から、強い光が押し寄せてくる。
巨大な建物の群れが、イルミネーションのように輝いているのだ。
それだけでも十分美しかったが、光は更に輝きを増し、夜空に立ち昇っていく。
やがて祭り太鼓が鳴り響き、和楽器の力強い旋律が、避難区じゅうに木霊していった。
(何だ……一体何が始まるんだ……?)
そして誠は目にした。照らされた光の中に、過ぎ去りしこの国の姿を。
花火に祭りに伝統行事……懐かしい日本の情景が乱れ飛び、扇子や富士山まで現れた。
派手な神輿が駆け巡り、カラフルな錦鯉が飛び上がると、光の飛沫が桜花となって乱れ飛ぶ。
避難区の空を彩るそれは、あたかもスケールの大きい屋外動画投影技術である。
(どこかで……見た事がある……?)
誠は呆然と映像を眺め、そこでようやく思い出した。
……そう、この日本奪還の戦いが始まる前、いつも見ていたあの夢だ。
まだ鶴やコマの事も、神々の事も知らなかった誠に、岩凪姫はこう言ったのだ。
『今よりしばしの後、この国を守る神の使い……つまり聖者が、お前の元にやって来る。その者を助け、共に戦い、悪鬼羅刹から日の本を取り戻すのだ』
……岩凪姫は、確かにその約束を守ってくれた。
映像はなおも続き、この国の歴史を描き始めた。
太古の古墳時代から、奈良、そして平安の都。さらに鎌倉、室町の武家社会。
戦国の世を経て江戸、明治、そして近代に至るまで、連綿と繋がる人々の暮らしが、夜空に生き生きと映し出されていく。
誠も隊員達も、鶴とその肩に乗るコマも、皆が夢中になって眺めていた。
全員が魂で理解したのだ。
この戦いは、今に生きる自分達だけのものじゃない。
遠い昔から受け継がれてきた命のバトンが、今この時に託されているのだ。
やがて映像は、子供達の絵に移り変わった。
元気いっぱいに描かれたそれらには、もう一度、平和になったらしたい事が沢山描かれていたのだ。
「…………っっっ!!!」
誠は強く拳を握り締めていた。
疲れ果てていた体に、熱い炎が渦巻いていく。
もう一度がんばろう。何度でも、あの懐かしい故郷を取り戻すために……あの幸せな世界を取り戻すためにだ。
「負けませんよ、私達は……!」
二風谷氏は力強く言った。
「雪に耐えて春を待つ。ずっとそうしてきましたから……!」
やがて避難区の夜空に、白く気高い鳥の姿が映し出された。この北海道を象徴する丹頂鶴である。
映像の鶴は羽ばたいて、日の丸と富士山を背に空高く舞い上がっていく。
「そうよ黒鷹。どんなに苦しくても、そこを抜ければつるになるのよ……!」
鶴は調子よく言ったが、肩に乗るコマも珍しく同意した。
「そうだね。きっとなるよね」
映像の鶴を追いかけるように、エレベーターは高い空へと昇り続ける。
眼下に輝く時代絵巻を、そして『がんばろう日本』の文字を、誠達は一生忘れないだろう。
上陸とともに繰り広げられる光景に、誠達は呆然としていた。なぜならとにかくでかすぎるからだ……!!!
恐るべしは悠久の大地、北海道である。
建物のスケールのみならず、各種機械や運搬車両の1つ1つまで、信じられない程に巨大。そしてそれらが容赦なく動き、回転し、忙しく稼動し続けているのだ。
以前見た鹿児島の避難区も大きかったが、もうそんなレベルの話じゃない。
そのスケールが、その迫力が、普通の日本サイズに慣れた誠達には、カルチャーショックでしかなかったのだ。
そもそもが北海道のしっぽ部分……つまり渡島半島まるごとが避難区なので、ここだけで四国と九州全部の避難区を合わせたよりも大きいのである。
避難区の端から端まで移動すれば、もはや長距離ドライブだったし、地図が無ければ遭難さえしそうだった。
「……と、いうわけでございまして。この渡島半島避難区は、面積・設備ともに日本最大! 最後の決戦のため、作り上げた砦なんです」
エレベーターに乗り込みながら、二風谷さおり氏は上機嫌でそう言った。
この北海道・第1船団の長たる彼女は、誠もよく知るひよりとなぎさの母親なのだ。
白1色のスーツ、少し茶色がかった長い髪。いかにも大人の抱擁力ある女性であり、『北の聖母』の異名を持つ人物だった。
ガラス張りのエレベーターから外を見ると、日はとっぷりと暮れている。
忙しく動いていた巨大機器も闇に消え、僅かなライトが点滅しているだけだ。
これまでの連戦がたたり、鶴や隊員達も眠いのだろう。さっきからみんなかなり大人しくなっていた。
「娘達が皆さんを絶賛してまして。ぜひお会いしたいと思ったのですが……やっぱりお疲れのようですね。今からでも、戻って休まれますか?」
二風谷氏の気遣いに、誠は頭をかきながら答えた。
「……ま、まあちょっとだけ疲れてますけど、それよりスケールに圧倒されてまして。あの下の倉庫群、全部食料庫ですよね。ここだけで日本が何年も冬ごもり出来るぐらい蓄えてる感じですけど」
眼下の倉庫群を眺める誠に、二風谷氏は優しく微笑んだ。
「北海道の者は、万一に備えるタチですからね。車の燃料だって、ちょっと減ったらすぐ入れますし。ガス欠になったら凍死しますから」
二風谷氏はさらっと怖い事を言う。
「分からない事がありましたら、娘のひよりとなぎさにお聞き下さい。雪菜はまあ、ずっと北海道に来ておりませんが」
「えっ、雪菜さん?」
誠が驚くと、二風谷氏はくすりと笑う。
「あら、あの子言ってなかったんですね。雪菜は姪です、高知に嫁いだ姉の子供。名前は父がつけたので」
「あ、それで高知なのに雪なんですか……!」
誠はようやく合点がいった。
南国高知と北の大地の不思議な縁だが、そう考えるとあの人のきめ細かな肌も納得出来る。
もしかしたらよさこい祭り関連で、両地に縁が出来たのだろうか?
「それよりそろそろ始まりますね。週に一度、この時間になるとやってるんですが、今日は皆さんがいるので特別公演で。ここのエレベーターからだと、ほんとによく見えるんですよ」
二風谷氏がそこまで言った途端、誠達の視界に、眩しい光が飛び込んできた。
「わあ……!」
誰かが小さく声を上げた。
足元の闇から、強い光が押し寄せてくる。
巨大な建物の群れが、イルミネーションのように輝いているのだ。
それだけでも十分美しかったが、光は更に輝きを増し、夜空に立ち昇っていく。
やがて祭り太鼓が鳴り響き、和楽器の力強い旋律が、避難区じゅうに木霊していった。
(何だ……一体何が始まるんだ……?)
そして誠は目にした。照らされた光の中に、過ぎ去りしこの国の姿を。
花火に祭りに伝統行事……懐かしい日本の情景が乱れ飛び、扇子や富士山まで現れた。
派手な神輿が駆け巡り、カラフルな錦鯉が飛び上がると、光の飛沫が桜花となって乱れ飛ぶ。
避難区の空を彩るそれは、あたかもスケールの大きい屋外動画投影技術である。
(どこかで……見た事がある……?)
誠は呆然と映像を眺め、そこでようやく思い出した。
……そう、この日本奪還の戦いが始まる前、いつも見ていたあの夢だ。
まだ鶴やコマの事も、神々の事も知らなかった誠に、岩凪姫はこう言ったのだ。
『今よりしばしの後、この国を守る神の使い……つまり聖者が、お前の元にやって来る。その者を助け、共に戦い、悪鬼羅刹から日の本を取り戻すのだ』
……岩凪姫は、確かにその約束を守ってくれた。
映像はなおも続き、この国の歴史を描き始めた。
太古の古墳時代から、奈良、そして平安の都。さらに鎌倉、室町の武家社会。
戦国の世を経て江戸、明治、そして近代に至るまで、連綿と繋がる人々の暮らしが、夜空に生き生きと映し出されていく。
誠も隊員達も、鶴とその肩に乗るコマも、皆が夢中になって眺めていた。
全員が魂で理解したのだ。
この戦いは、今に生きる自分達だけのものじゃない。
遠い昔から受け継がれてきた命のバトンが、今この時に託されているのだ。
やがて映像は、子供達の絵に移り変わった。
元気いっぱいに描かれたそれらには、もう一度、平和になったらしたい事が沢山描かれていたのだ。
「…………っっっ!!!」
誠は強く拳を握り締めていた。
疲れ果てていた体に、熱い炎が渦巻いていく。
もう一度がんばろう。何度でも、あの懐かしい故郷を取り戻すために……あの幸せな世界を取り戻すためにだ。
「負けませんよ、私達は……!」
二風谷氏は力強く言った。
「雪に耐えて春を待つ。ずっとそうしてきましたから……!」
やがて避難区の夜空に、白く気高い鳥の姿が映し出された。この北海道を象徴する丹頂鶴である。
映像の鶴は羽ばたいて、日の丸と富士山を背に空高く舞い上がっていく。
「そうよ黒鷹。どんなに苦しくても、そこを抜ければつるになるのよ……!」
鶴は調子よく言ったが、肩に乗るコマも珍しく同意した。
「そうだね。きっとなるよね」
映像の鶴を追いかけるように、エレベーターは高い空へと昇り続ける。
眼下に輝く時代絵巻を、そして『がんばろう日本』の文字を、誠達は一生忘れないだろう。
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