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第四章その6 ~いざ勝負!~ VS闇の神人編
全員でもぎ取った勝利
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「……おあいにく様、忘れるのは得意なのよ」
山頂に立ち、鶴は静かにそう呟く。
空間転移した相手を見送り、それからコマに謝った。
「ごめんねコマ、逃がしちゃったわ」
コマも緊張して疲れていたのか、もう小さく縮んでいく。
やがて子犬ぐらいの大きさになったコマは、鶴の肩に飛び乗った。
「お疲れ様。でも最後、ちょっと手加減した?」
「手加減?」
「うん。もしかして、飛鳥さんに遠慮したのかなって」
コマの問いに、鶴は少し俯いて考え込んだ。
「……分かんない。倒せてたのかな?」
鶴が黙り込むと、コマは務めて明るい声でとりなしてくれる。
「まあいいよそんな事、上出来のうちさ。これで当分動けないはずだし、誰一人犠牲にならなかったんだもの」
「そうねコマ、ありがとう」
鶴はそこで霊力を用い、空間に映像を映し出した。
人型重機の通信回線に無理やり割り込む便利な技だが、パイロット達は大騒ぎだった。とびきり熱くて勇敢で、日本を守る最高の勇者達である。
「ほんとに、大した仲間だね」
コマは嬉しそうに頷くと、元気良く前足を上げて鶴に言った。
「さあ、あとはこの調子で、魔王をやっつけるだけさ!」
やがて彼方の空に、凄まじい暗雲が広がっていく。
神話に記された天叢雲……大蛇がもたらすとされた暗雲である。
闇の神人は撃退したが、魔王は止まらずやってくる。
あれを倒す事が出来なければ、この国の未来は無い。
泣いても笑っても、これが最後の戦いなのだ。
一同はひとまず撤退し、旧富士市近郊での決戦に備えるのだった。
山頂に立ち、鶴は静かにそう呟く。
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「お疲れ様。でも最後、ちょっと手加減した?」
「手加減?」
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「ほんとに、大した仲間だね」
コマは嬉しそうに頷くと、元気良く前足を上げて鶴に言った。
「さあ、あとはこの調子で、魔王をやっつけるだけさ!」
やがて彼方の空に、凄まじい暗雲が広がっていく。
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あれを倒す事が出来なければ、この国の未来は無い。
泣いても笑っても、これが最後の戦いなのだ。
一同はひとまず撤退し、旧富士市近郊での決戦に備えるのだった。
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