20 / 110
第四章その2 ~大活躍!~ 関東からの助っ人編
恋する鐘とナマズ隊長
しおりを挟む
「ご当地と言えば、隊長の弥太郎はんはどこの人や? さっきから大人しいけど」
「うっ……!?」
今まで居心地悪そうにしていた弥太郎は、びくっとなって箸を止めた。
「そ、それは………………い……たま……ですが……」
「何ぃ、埼玉ぁ!?」
「やめろひかる!」
ひかるがわざと大声で繰り返し、少年は慌てている。
難波は全く空気を読まず、無神経に少年に尋ねた。
「ふーん、そういや埼玉は何が有名やったんや?」
「うっ……!」
弥太郎はたちどころに固まったが、カノンや難波が「あぁ……」という雰囲気になりかけたのを察し、慌てて弁解し始めた。
「ちっ違うっ、無いんじゃないんだ! よく地味とか言われるけど、自然もすごいし、工業とかも意外とすごい! 東京にも近くて……そそそうだっ、東京にも近いですし!!」
「混乱しすぎやろ。なんで最後敬語やねん」
難波のツッコミをよそに、少年はどんどん卑屈になってくる。
「そ、それにほら、意外とアニメの舞台が多いんでございますよ? あと盆栽も凄いんで……そっそうだ、おせんべいも自分の家で焼いたりしますし……特徴が無いんじゃないんです、全部が凄いから個性がないように見えるだけなんです……!」
少年はだらだら汗を流しながら訴えかけるが、そこでニヤニヤ顔のひかるがトドメをさした。
「な~るほどねえ。それで、あえて上げるとしたら特徴は?」
「あっ……ああああっ……」
弥太郎は画面蒼白になって固まっている。
ひかるはそんな少年の肩を叩き、勝ち誇ったように言った。
「ほらほら、そんな無個性じゃ生きてけないよ~? そだね、あんたのじいちゃん、吉川でナマズ料理やってたっしょ。だからナマズの帽子かぶって、語尾にナマズ付けて喋りな。ほらほら、さっそく言ってみるナマズよ」
「い、言ってみる……ナマズ?」
段々洗脳されていく弥太郎に、見かねて海老名が助け舟を出した。
「こらひかる、そのへんで勘弁してあげて」
「おー、相変わらず海老名っちは余裕だね~。さすが第3船団で人気ナンバーワンの海老名たつ……」
「ウォッホン!」
そこで海老名が咳払いをした。
「海老名たつ……」
「エヘン、ゴホン!」
「だからたつ……」
「海老名でいいでしょ!」
彼女は段々呼吸が荒くなってくる。
ひかるは「ナマズ……」と呟いている弥太郎をよそに、トドメの質問を口にした。
「え~っ、龍に恋と書いて龍恋なのに?」
「それを言うなって言ってるのよっ!」
さっきまで冷静そのものだった海老名は、真っ赤になって憤慨した。
「なるほど分かった、ヤンキー感や。一気におしゃれがぶっとんだなあ」
難波が理解すると、海老名はがっくりと手をついて項垂れた。
「だ、だから言うなって言ってるのに……!」
「立派な名前じゃ~ん、なにを恥ずかしがってんのさ~」
ひかるは満足げに海老名の肩に手を置いた。
「だいたい海老名っちはお洒落過ぎるんだよ、近寄りがたいからそのぐらいでいいってば。ちなみに龍恋ってのは、江ノ島のミニデートスポット・龍恋の鐘にちなんでて、ご両親は江ノ島のしらす丼屋の……」
「なによ、何が悪いのよっ! 生しらすおいしいでしょ!」
海老名はヤケクソのように反論した。
「あなたには分からないだろうけどっ、神奈川には日本の全てがあるのよ」
海老名は痴態を誤魔化すように、演劇のような身振り手振りで熱弁する。
「時には横須賀でお洒落なカレーや洋食を味わい、時には湘南の海で青春を満喫! でも江ノ島みたいに、裏路地のごちゃごちゃした下町情緒もあって、一方で鎌倉に行けば、古きよき日本の伝統も味わえる! 温故知新の何でもあり、日本丸ごとのっけ盛りと言っても過言じゃないわっ!」
「ナマズナマズ、おかしくてヘソが茶ー沸かすわ」
ひかるは変な笑い方で受け流したが、弥太郎が割と必死に抗議する。
「おいひかる、俺の個性取るなよっ」
一連の騒動を眺め、カノンは素直な感想を述べた。
「……な、なんかこの船団の皆さん、滅茶苦茶元気ですね」
カノンは一同を見渡し、思い切って尋ねてみる。
「こんな事言っていいか分からないんですけど……あんな魔王と戦うのに、怖くないんですか?」
一同はカノンを見つめ、少し真面目な顔になった。やがて代表してひかるが呟く。
「う~ん……そりゃ怖いよ? 私もみんなも、ナマズ隊長も」
「……そうね、ひかるの言う通り」
ナマズ、と頷く弥太郎の隣で、海老名も感慨深そうに言った。
「今でこそこんなだけど、当時はひどいもんだったわ。どうしていいか分からなくて、毎日泣いてた。こんなレーションなんて無くて、かっぴかぴのご飯とか……何も貰えない日も多かったわ」
「…………」
カノンは手元のレーションに目を落とした。
自分もそう、『こちら側』に来て最初に食べたのは、硬く冷えた米だった。
震える手で受け取った素朴な干し飯……その味を思い出すカノンをよそに、海老名は続ける。
「……でもね、必死で生きて戦ってるうちに、皆があたしたちを希望にしてくれたの。日本で初めて、餓霊の大軍勢を追い返したんだから……そりゃ凄い注目よ。視察だっていっぱい来たし、日本中が期待してくれてるんだって、肌で感じたわ」
海老名は膝を抱え、当時を思い出すように語り続けた。
「……だから思ったのね。私たちが暗い顔をしてたら、この国のみんなが不安になるって。逆に私たちが自信に溢れてれば、人は希望を持てるわ。どんなにピンチになったって、まだこの国は負けてない。まだ第3船団がいるって……!」
「日本で最初の大勝利……横須賀の奇跡ってヤツやな」
難波が言うと、海老名は微笑んだ。
「そこは訂正。奇跡じゃない、何度でもやってやるわ」
そこで弥太郎が、治療室の方を振り返って言った。
「……まあ、その奇跡だか、必然だかの立役者が寝込んでるわけだが……」
難波はそこで皆に尋ねる。
「せや、何となく思うとったけど、みんな鳴っちを知っとるんやな」
「……そりゃまあ、元々こっちで戦ってたからな。ガキん頃から」
翔馬が腕組みして言うと、海老名は苦笑した。
「……あの歳で人型重機に飛び乗るとか、頭おかしいと思ったわ。人喰いのバケモノが、うじゃうじゃ押し寄せてたのよ?」
「それはあたしも思うな~……あっ、思うナマズ」
「だから個性とるなよっ」
じゃれ合う一同を代表して、翔馬はぽん、と胡坐の膝を叩いた。
「……ま、お前らも知ってるだろうけど、あいつはダルマみたいな奴だから。倒れても倒れても、絶対最後は起き上がってくるぜ」
「そうね、だから心配ご無用。対ディアヌスの同盟も動き出したし、希望を捨てない事よ」
海老名の言葉に、カノン達も頷いた。
(そうだ、しっかりしなきゃ……あの人が起きて来るまで、あたし達で守らないと……!)
心に誓うカノンだったが、そこで難波がふと呟いた。
「……あ、あれ、カノっち……」
「えっ…?」
カノンは難波に目を向ける。
難波は戸惑っているようで、態度が妙にぎくしゃくしていた。
彼女は強ばった表情で体を寄せ、カノンの耳に囁いてくる。
「……そ、そうやカノっち、さっきの包丁洗ってきいや。ついでに顔も洗ったら……」
「洗う……? あっ……!」
カノンは一瞬頭が働かなかったが、そこでふと思い当たった。
「ごっ、ごめんなさい……! ちょ、ちょっとお水借ります!」
カノンはうろたえ、それから急いで立ち上がった。声は少し震えていたと思う。
手で胸を押さえ、祈るような気持ちで通路をひた走った。
「うっ……!?」
今まで居心地悪そうにしていた弥太郎は、びくっとなって箸を止めた。
「そ、それは………………い……たま……ですが……」
「何ぃ、埼玉ぁ!?」
「やめろひかる!」
ひかるがわざと大声で繰り返し、少年は慌てている。
難波は全く空気を読まず、無神経に少年に尋ねた。
「ふーん、そういや埼玉は何が有名やったんや?」
「うっ……!」
弥太郎はたちどころに固まったが、カノンや難波が「あぁ……」という雰囲気になりかけたのを察し、慌てて弁解し始めた。
「ちっ違うっ、無いんじゃないんだ! よく地味とか言われるけど、自然もすごいし、工業とかも意外とすごい! 東京にも近くて……そそそうだっ、東京にも近いですし!!」
「混乱しすぎやろ。なんで最後敬語やねん」
難波のツッコミをよそに、少年はどんどん卑屈になってくる。
「そ、それにほら、意外とアニメの舞台が多いんでございますよ? あと盆栽も凄いんで……そっそうだ、おせんべいも自分の家で焼いたりしますし……特徴が無いんじゃないんです、全部が凄いから個性がないように見えるだけなんです……!」
少年はだらだら汗を流しながら訴えかけるが、そこでニヤニヤ顔のひかるがトドメをさした。
「な~るほどねえ。それで、あえて上げるとしたら特徴は?」
「あっ……ああああっ……」
弥太郎は画面蒼白になって固まっている。
ひかるはそんな少年の肩を叩き、勝ち誇ったように言った。
「ほらほら、そんな無個性じゃ生きてけないよ~? そだね、あんたのじいちゃん、吉川でナマズ料理やってたっしょ。だからナマズの帽子かぶって、語尾にナマズ付けて喋りな。ほらほら、さっそく言ってみるナマズよ」
「い、言ってみる……ナマズ?」
段々洗脳されていく弥太郎に、見かねて海老名が助け舟を出した。
「こらひかる、そのへんで勘弁してあげて」
「おー、相変わらず海老名っちは余裕だね~。さすが第3船団で人気ナンバーワンの海老名たつ……」
「ウォッホン!」
そこで海老名が咳払いをした。
「海老名たつ……」
「エヘン、ゴホン!」
「だからたつ……」
「海老名でいいでしょ!」
彼女は段々呼吸が荒くなってくる。
ひかるは「ナマズ……」と呟いている弥太郎をよそに、トドメの質問を口にした。
「え~っ、龍に恋と書いて龍恋なのに?」
「それを言うなって言ってるのよっ!」
さっきまで冷静そのものだった海老名は、真っ赤になって憤慨した。
「なるほど分かった、ヤンキー感や。一気におしゃれがぶっとんだなあ」
難波が理解すると、海老名はがっくりと手をついて項垂れた。
「だ、だから言うなって言ってるのに……!」
「立派な名前じゃ~ん、なにを恥ずかしがってんのさ~」
ひかるは満足げに海老名の肩に手を置いた。
「だいたい海老名っちはお洒落過ぎるんだよ、近寄りがたいからそのぐらいでいいってば。ちなみに龍恋ってのは、江ノ島のミニデートスポット・龍恋の鐘にちなんでて、ご両親は江ノ島のしらす丼屋の……」
「なによ、何が悪いのよっ! 生しらすおいしいでしょ!」
海老名はヤケクソのように反論した。
「あなたには分からないだろうけどっ、神奈川には日本の全てがあるのよ」
海老名は痴態を誤魔化すように、演劇のような身振り手振りで熱弁する。
「時には横須賀でお洒落なカレーや洋食を味わい、時には湘南の海で青春を満喫! でも江ノ島みたいに、裏路地のごちゃごちゃした下町情緒もあって、一方で鎌倉に行けば、古きよき日本の伝統も味わえる! 温故知新の何でもあり、日本丸ごとのっけ盛りと言っても過言じゃないわっ!」
「ナマズナマズ、おかしくてヘソが茶ー沸かすわ」
ひかるは変な笑い方で受け流したが、弥太郎が割と必死に抗議する。
「おいひかる、俺の個性取るなよっ」
一連の騒動を眺め、カノンは素直な感想を述べた。
「……な、なんかこの船団の皆さん、滅茶苦茶元気ですね」
カノンは一同を見渡し、思い切って尋ねてみる。
「こんな事言っていいか分からないんですけど……あんな魔王と戦うのに、怖くないんですか?」
一同はカノンを見つめ、少し真面目な顔になった。やがて代表してひかるが呟く。
「う~ん……そりゃ怖いよ? 私もみんなも、ナマズ隊長も」
「……そうね、ひかるの言う通り」
ナマズ、と頷く弥太郎の隣で、海老名も感慨深そうに言った。
「今でこそこんなだけど、当時はひどいもんだったわ。どうしていいか分からなくて、毎日泣いてた。こんなレーションなんて無くて、かっぴかぴのご飯とか……何も貰えない日も多かったわ」
「…………」
カノンは手元のレーションに目を落とした。
自分もそう、『こちら側』に来て最初に食べたのは、硬く冷えた米だった。
震える手で受け取った素朴な干し飯……その味を思い出すカノンをよそに、海老名は続ける。
「……でもね、必死で生きて戦ってるうちに、皆があたしたちを希望にしてくれたの。日本で初めて、餓霊の大軍勢を追い返したんだから……そりゃ凄い注目よ。視察だっていっぱい来たし、日本中が期待してくれてるんだって、肌で感じたわ」
海老名は膝を抱え、当時を思い出すように語り続けた。
「……だから思ったのね。私たちが暗い顔をしてたら、この国のみんなが不安になるって。逆に私たちが自信に溢れてれば、人は希望を持てるわ。どんなにピンチになったって、まだこの国は負けてない。まだ第3船団がいるって……!」
「日本で最初の大勝利……横須賀の奇跡ってヤツやな」
難波が言うと、海老名は微笑んだ。
「そこは訂正。奇跡じゃない、何度でもやってやるわ」
そこで弥太郎が、治療室の方を振り返って言った。
「……まあ、その奇跡だか、必然だかの立役者が寝込んでるわけだが……」
難波はそこで皆に尋ねる。
「せや、何となく思うとったけど、みんな鳴っちを知っとるんやな」
「……そりゃまあ、元々こっちで戦ってたからな。ガキん頃から」
翔馬が腕組みして言うと、海老名は苦笑した。
「……あの歳で人型重機に飛び乗るとか、頭おかしいと思ったわ。人喰いのバケモノが、うじゃうじゃ押し寄せてたのよ?」
「それはあたしも思うな~……あっ、思うナマズ」
「だから個性とるなよっ」
じゃれ合う一同を代表して、翔馬はぽん、と胡坐の膝を叩いた。
「……ま、お前らも知ってるだろうけど、あいつはダルマみたいな奴だから。倒れても倒れても、絶対最後は起き上がってくるぜ」
「そうね、だから心配ご無用。対ディアヌスの同盟も動き出したし、希望を捨てない事よ」
海老名の言葉に、カノン達も頷いた。
(そうだ、しっかりしなきゃ……あの人が起きて来るまで、あたし達で守らないと……!)
心に誓うカノンだったが、そこで難波がふと呟いた。
「……あ、あれ、カノっち……」
「えっ…?」
カノンは難波に目を向ける。
難波は戸惑っているようで、態度が妙にぎくしゃくしていた。
彼女は強ばった表情で体を寄せ、カノンの耳に囁いてくる。
「……そ、そうやカノっち、さっきの包丁洗ってきいや。ついでに顔も洗ったら……」
「洗う……? あっ……!」
カノンは一瞬頭が働かなかったが、そこでふと思い当たった。
「ごっ、ごめんなさい……! ちょ、ちょっとお水借ります!」
カノンはうろたえ、それから急いで立ち上がった。声は少し震えていたと思う。
手で胸を押さえ、祈るような気持ちで通路をひた走った。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
あやかし雑草カフェ社員寮 ~社長、離婚してくださいっ!~
菱沼あゆ
キャラ文芸
令和のはじめ。
めでたいはずの10連休を目前に仕事をクビになった、のどか。
同期と呑んだくれていたのだが、目を覚ますと、そこは見知らぬ会社のロビーで。
酔った弾みで、イケメンだが、ちょっと苦手な取引先の社長、成瀬貴弘とうっかり婚姻届を出してしまっていた。
休み明けまでは正式に受理されないと聞いたのどかは、10連休中になんとか婚姻届を撤回してもらおうと頑張る。
職だけでなく、住む場所も失っていたのどかに、貴弘は住まいを提供してくれるが、そこは草ぼうぼうの庭がある一軒家で。
おまけにイケメンのあやかしまで住んでいた。
庭にあふれる雑草を使い、雑草カフェをやろうと思うのどかだったが――。
壊れた世界、壊れた明日
トウリン
ホラー
世界はある日突然終わりを迎えた。
ヒトがヒトを食い殺し、社会は崩壊し、未来が消滅した。
その壊れた世界の片隅で、平凡な女子高生であった江藤明日菜もまた、狂った獣と化した父の牙によって今まさに命を奪われようとしていた。
もう終わる、彼女がそう思った刹那、一人の男が現れたのだ――彼女を護る者として。
彼と共に旅立った明日菜は、終末世界で生き残り、生き足掻く人々と出会う。
※他サイトとの重複投稿です。
雪下の花嫁
扇 レンナ
キャラ文芸
大正時代を舞台にしたちょっと不思議要素のある恋愛模様です。
月橋家の兄弟をヒーローに3つのお話をまとめています。
■再会した花嫁は恋に買われる~あらすじ~■
子爵の爵位を持つ華族朝霧〈あさぎり〉家の一人娘であった姫子〈ひめこ〉は、12歳で両親を失う。以来、母方の伯父夫婦に家を乗っ取られ、虐げられて育ってきた。挙句、20歳を迎えたとき。伯父夫婦に借金を押し付けられ、身売りを強要されそうに。窮地に陥った姫子を助けたのは、過去に兄貴分のように慕っていた幼馴染、月橋〈つきはし〉 和史〈かずし〉。彼は姫子を【花嫁として買う】と言い出す。その金額は、なんと1万円で……。さらに姫子を驚かせたのは、心優しい青年だった和史が冷徹と囁かれている現状だった。
他人に興味のない伯爵家の冷徹長男(24)×虐げられながらも健気に生きる没落令嬢(20)の再会から始まる大正ロマンス。
※エブリスタ、ノベマにも掲載中※
継母ですが、娘を立派な公主に育てます~後宮の事件はご内密に~
絹乃
キャラ文芸
母である皇后を喪った4歳の蒼海(ツァンハイ)皇女。未来視のできる皇女の養育者は見つからない。妃嬪の一人である玲華(リンホア)は皇女の継母となることを誓う。しかし玲華の兄が不穏な動きをする。そして玲華の元にやって来たのは、侍女に扮した麗しの青年、凌星(リンシー)だった。凌星は皇子であり、未来を語る蒼海の監視と玲華の兄の様子を探るために派遣された。玲華が得意の側寫術(プロファイリング)を駆使し、娘や凌星と共に兄の陰謀を阻止する継母後宮ミステリー。※表紙は、てんぱる様のフリー素材をお借りしています。
男性向けシチュエーションボイス フリー台本 ショタ 弟
しましまのしっぽ
キャラ文芸
男性向けシチュエーションボイスのフリー台本となります。
弟系やショタぽいものを投稿したいと考えております。
女性向け、性別、語尾などご自由に変更して使用してください。
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガール様からお借りしました
サバイバー最弱の俺はハズレスキル『フェイカー』で天使な彼女とSランクを目指す
海翔
ファンタジー
山沖凜は一六歳の高校一年生。
異形のモンスターが出現するようになってしまったこの世界で異能を操るサバイバーとしてモンスター討伐に参加している。
凜のスキルは『フェイカー』他のサバイバーのスキルを模倣して使えるようになるレアスキルだが、模倣したスキルは本来の能力よりも格段に劣化してしまうという致命的な欠陥があり、サバイバーになって一年が経つが最底辺のレベル1のままで高校では無能者と呼ばれて馬鹿されている。
ある日凛はゴブリンとの戦闘で、このハズレスキル『フェイカー』の本当の力に目覚める。
小説家になろうカクヨムにも掲載
今日から俺は魔法少女!?
天野ナギサ
キャラ文芸
いつか変身して町のヒーローになりたい松城京馬。
しかし、現実は甘くない。変身も怪物も現れず中学2年生になった。
そんなある日、怪物と妖精が現れ変身することに!
だが、姿は魔法少女!?
どうする京馬!!
※カクヨム、Nola、なろうにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる