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第一章その2 ~黒鷹、私よ!~ あなたに届けのモウ・アピール編
死を呼ぶサイレン
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外れ落ちた物体を見て、難波が悲鳴のように叫んだ。
「嘘やろ、避難用のサイレンや! 誰が付けたんや!?」
整備が忘れていたわけではない。
機体に余分な音響なんて付けるわけがないし、付けたとしても、どうしてこのタイミングで鳴るのだろう。
(何かのテロか? それとも俺達を殺すために上の連中が仕掛けたのか?)
そんな思考が頭をよぎったが、今は考えている場合ではない。
「おいおい、敵さんこっちに気がついたぞ!」
香川の声と同時に、山の端に再び敵の姿が見えた。今度は確実にこちらの場所を見据えると、一気に山肌を駆け下ってくる。
いや、上からだけではない。音を聞きつけた段階で、山の下から、横から、無数の餓霊が回り込んで来ているのだ。
「作戦変更、総員退避! 下の通常道路へ出ろ!」
誠はわざと敵の急所を外して撃ち抜き、ぐらつく相手に駆け寄ると、思い切り斜面から蹴り落とした。
巨体はもんどりうって落下しながら、付近の敵をなぎ倒していく。
「おおっ、さすが鳴っち、相手にとっては嫌な攻撃や」
誠は通信回線を開き、砲兵と工兵達に連絡を取った。
「作戦は失敗した、出来るだけ後退してくれ! 当方も道路を爆破後、交戦しつつ後退する。ケーブルは遮断するため、以後連絡は取れない!」
「りょ、了解!」
仲間の兵の応答と共に、誠は起爆装置を作動。
高速道路の高架が、たて続けに柿色の炎を噴き出し、地響きを立てて崩れ落ちた。下の通常道路も破断され、餓霊の一団は少なからず混乱したようだ。
通信ケーブルを遮断すると、ケーブルは火花を上げて落下し、山裾に蠢く餓霊の群れに飲み込まれていった。
急斜面を這い上がってくる敵を撃ちながら香川が叫ぶ。
「それにしても、おかし過ぎないか隊長さん! 何でいきなり退避用のサイレンなんだ? あんなもん、整備だって使わないだろうに!」
「分からない! 考えるのは後だ!」
誠達は応戦しながら機体を躍らせ、下に見えていた通常道路に着地した。
周囲は既に包囲されつつあり、降りた道にもその脇にも、敵、敵、敵の地獄絵図だった。
「こらあかんわ、足の踏み場がないで。阪神優勝の道頓堀や」
「応戦してたら、弾がいくらあっても足りないわね」
「けど進まなきゃボスを仕留められねえだろ?」
「……いや、一度引く。待ち伏せがバレた以上、大将が来るかどうかも怪しい。このまま進んでも無駄死にだ……!」
その時、無数の光条が餓霊の軍勢に殺到し、悪鬼どもを薙ぎ払っていた。
「砲兵やん、ナイス援護!」
難波がパチンと指を鳴らした。
退避する砲兵達の車両が、誠達の姿を視認して、離れた位置に撃ち込んで牽制してくれたのだ。
餓霊は砲撃に怯んだため、誠達はその混乱を突いて道路を駆け抜けていく。
誠は機体に道路図を表示し、一同に情報同期させた。
「とにかくバイパス道路を北上しよう。敵は長時間移動して疲弊してる、一度内陸に行きたいはずだ。そこでまける」
しかし事態は、再び予想外の動きを見せた。
敵陣が2つに割れると、中央から赤黒い体躯の一団が走り出てくる。火砕流のごとく駆け抜けるその連中は、獰猛な狼のような姿をしていた。
「あかん、また走狗型やん! これじゃ追いつかれるで!」
カノンも悔しそうに呟いた。
「……ここに来て足の速い餓霊なんてね。まるでこっちを待ち伏せしてたみたい」
「ちっきしょう、何から何までバレてんのかよっ!」
宮島が振り返りざま牽制射撃を行うが、走狗の群れは左右に飛んでそれをかわした。
いずれ追いつかれるだろうし、この先のバイパス道路は、過去の戦闘で路面が著しく悪化していた。このまま直進する事は出来ない。
誠は隊員達に指示を送る。
「この先は路面が悪い、右手の丘へ上れ!」
誠達は交差点を右折、高台へと進路を変えた。丁度私立大学のキャンパスがある方面である。
しかし、事態は更に最悪の方向へと動いていた。
「うわっ、あれ狗王型やんか!」
難波の声でモニターを確認すると、下方から坂を上る巨体が見て取れた。
体型は走狗と似ているが、サイズはそれと比べ物にならない。6脚で、牙をむき出した3つの頭に、それぞれ無数の目が張り付いている。
硬い防御と凶悪な攻撃力で、幾多の避難区を薙ぎ払ってきた強敵だ。
かなり遠方にも関わらず、狗王型は3つの口に赤い光を満たすと、無数の光条が誠達に襲いかかった。誤射などものともしない攻撃で、走狗の数体が細切れになって吹き飛んでいく。
「くうっ!」
画面上で顔を歪め、カノンがくぐもった悲鳴を上げた。
機体が派手に転倒し、横断歩道を削りながら道路脇の住宅に激突してしまう。家の外壁が粉微塵に砕け散り、白い粉塵が辺りに舞った。
「カノン!!」
誠がモニターを切り替えると、カノン機の右足が攻撃を受け、装甲が大きく裂けていた。掠めただけでも、中の人工筋肉は溶断されて痙攣している。
カノンは必死にこちらに叫んだ。
「あたしはもう駄目! 先に行って!」
「駄目だ、絶対連れて行く!」
誠は機体を躍らせると、倒れたカノンに襲いかかる走狗を切り飛ばした。
「難波、カノンに肩を貸せ! 香川、宮島、敵を足止めしつつ後退だ!」
「承知した!」
「よっしゃあ、任せとけって!」
誠達は弾幕を張りつつ後退し、一同はなんとか丘の上まで到達した。
広い空き地となったまま、開発されずに残っていた場所である。右手には大学の白い建屋が見えた。
このままあそこまで逃げれば、建物を背にして戦えるし、敵の軍勢がバラけてくれるだろう。カノンを降ろしてこちらの機体に乗せるチャンスもあるはずだ。
しかし、そこで走狗が完全にこちらに追いついてしまった。家やフェンスを踏み砕きながら、誠達の傍を行き過ぎる。
横手から体当たりしてきた走狗に吹き飛ばされ、誠の機体は激しく転倒した。
誠を助けようとした隊員達も、多数の走狗に襲い掛かられている。
……そして大地を踏み鳴らし、狗王型の巨体が姿を現した。
頭部に並ぶ無数の目がせわしなく動いてこちらを見据え、口元が笑ったように大きく開いた。
走狗達は巨体の主に獲物を譲り、誠達から離れていく。
「くそっ……!」
誠は震える手で操作レバーを握り締める。機体を起こそうとするのだが、神経疲労が重なって、思うように思念がまとまらない。
(……ここまでなのか……?)
誠は薄れ行く意識の中で、世の理不尽を考えた。
世界は残酷だ。やる事全てがうまくいかず、何か大きな意思が自分達を押し潰そうとしているように感じられた。
……だが次の瞬間、不意に視界が暗転した。
何も無い、真っ暗な空間だった。
血を流しすぎたのか、意識を失ったのか、それとも死んでしまったのか。
戸惑う誠の眼前に、1枚の紙が浮かんだ。あの夢で見た契約書である。
(こんなもんが、一体何の助けになるんだ? 現実を見ろ、出来る事を全てやれ!)
けれどその時、誠の耳に声が届いた。
「鳴瀬くん、この子達は味方だから、信じてあげて! そして頑張って!」
それはたまらなく愛しいあの人の声だった。
誠は迷ったが、声はどうしても偽者とは思えないのだ。
誠はとうとう、やけくそになって叫んでいた。
「契約するから……みんなを守ってくれ!!」
瞬間、『はい』に丸が描かれ、辺りに澄んだ鈴の音が響き渡った。
(何だ…………?)
暗闇の中、誠は懸命に耳をすました。
何かが物凄い速さで近付いて来る。とても温かい、それでして涼やかな気配だ。
この絶望の時代とは正反対の、希望に満ちた存在の何かが、懸命にこちらに駆けつけているのだ。
もう一度、鈴の音が鳴り響いた。
「嘘やろ、避難用のサイレンや! 誰が付けたんや!?」
整備が忘れていたわけではない。
機体に余分な音響なんて付けるわけがないし、付けたとしても、どうしてこのタイミングで鳴るのだろう。
(何かのテロか? それとも俺達を殺すために上の連中が仕掛けたのか?)
そんな思考が頭をよぎったが、今は考えている場合ではない。
「おいおい、敵さんこっちに気がついたぞ!」
香川の声と同時に、山の端に再び敵の姿が見えた。今度は確実にこちらの場所を見据えると、一気に山肌を駆け下ってくる。
いや、上からだけではない。音を聞きつけた段階で、山の下から、横から、無数の餓霊が回り込んで来ているのだ。
「作戦変更、総員退避! 下の通常道路へ出ろ!」
誠はわざと敵の急所を外して撃ち抜き、ぐらつく相手に駆け寄ると、思い切り斜面から蹴り落とした。
巨体はもんどりうって落下しながら、付近の敵をなぎ倒していく。
「おおっ、さすが鳴っち、相手にとっては嫌な攻撃や」
誠は通信回線を開き、砲兵と工兵達に連絡を取った。
「作戦は失敗した、出来るだけ後退してくれ! 当方も道路を爆破後、交戦しつつ後退する。ケーブルは遮断するため、以後連絡は取れない!」
「りょ、了解!」
仲間の兵の応答と共に、誠は起爆装置を作動。
高速道路の高架が、たて続けに柿色の炎を噴き出し、地響きを立てて崩れ落ちた。下の通常道路も破断され、餓霊の一団は少なからず混乱したようだ。
通信ケーブルを遮断すると、ケーブルは火花を上げて落下し、山裾に蠢く餓霊の群れに飲み込まれていった。
急斜面を這い上がってくる敵を撃ちながら香川が叫ぶ。
「それにしても、おかし過ぎないか隊長さん! 何でいきなり退避用のサイレンなんだ? あんなもん、整備だって使わないだろうに!」
「分からない! 考えるのは後だ!」
誠達は応戦しながら機体を躍らせ、下に見えていた通常道路に着地した。
周囲は既に包囲されつつあり、降りた道にもその脇にも、敵、敵、敵の地獄絵図だった。
「こらあかんわ、足の踏み場がないで。阪神優勝の道頓堀や」
「応戦してたら、弾がいくらあっても足りないわね」
「けど進まなきゃボスを仕留められねえだろ?」
「……いや、一度引く。待ち伏せがバレた以上、大将が来るかどうかも怪しい。このまま進んでも無駄死にだ……!」
その時、無数の光条が餓霊の軍勢に殺到し、悪鬼どもを薙ぎ払っていた。
「砲兵やん、ナイス援護!」
難波がパチンと指を鳴らした。
退避する砲兵達の車両が、誠達の姿を視認して、離れた位置に撃ち込んで牽制してくれたのだ。
餓霊は砲撃に怯んだため、誠達はその混乱を突いて道路を駆け抜けていく。
誠は機体に道路図を表示し、一同に情報同期させた。
「とにかくバイパス道路を北上しよう。敵は長時間移動して疲弊してる、一度内陸に行きたいはずだ。そこでまける」
しかし事態は、再び予想外の動きを見せた。
敵陣が2つに割れると、中央から赤黒い体躯の一団が走り出てくる。火砕流のごとく駆け抜けるその連中は、獰猛な狼のような姿をしていた。
「あかん、また走狗型やん! これじゃ追いつかれるで!」
カノンも悔しそうに呟いた。
「……ここに来て足の速い餓霊なんてね。まるでこっちを待ち伏せしてたみたい」
「ちっきしょう、何から何までバレてんのかよっ!」
宮島が振り返りざま牽制射撃を行うが、走狗の群れは左右に飛んでそれをかわした。
いずれ追いつかれるだろうし、この先のバイパス道路は、過去の戦闘で路面が著しく悪化していた。このまま直進する事は出来ない。
誠は隊員達に指示を送る。
「この先は路面が悪い、右手の丘へ上れ!」
誠達は交差点を右折、高台へと進路を変えた。丁度私立大学のキャンパスがある方面である。
しかし、事態は更に最悪の方向へと動いていた。
「うわっ、あれ狗王型やんか!」
難波の声でモニターを確認すると、下方から坂を上る巨体が見て取れた。
体型は走狗と似ているが、サイズはそれと比べ物にならない。6脚で、牙をむき出した3つの頭に、それぞれ無数の目が張り付いている。
硬い防御と凶悪な攻撃力で、幾多の避難区を薙ぎ払ってきた強敵だ。
かなり遠方にも関わらず、狗王型は3つの口に赤い光を満たすと、無数の光条が誠達に襲いかかった。誤射などものともしない攻撃で、走狗の数体が細切れになって吹き飛んでいく。
「くうっ!」
画面上で顔を歪め、カノンがくぐもった悲鳴を上げた。
機体が派手に転倒し、横断歩道を削りながら道路脇の住宅に激突してしまう。家の外壁が粉微塵に砕け散り、白い粉塵が辺りに舞った。
「カノン!!」
誠がモニターを切り替えると、カノン機の右足が攻撃を受け、装甲が大きく裂けていた。掠めただけでも、中の人工筋肉は溶断されて痙攣している。
カノンは必死にこちらに叫んだ。
「あたしはもう駄目! 先に行って!」
「駄目だ、絶対連れて行く!」
誠は機体を躍らせると、倒れたカノンに襲いかかる走狗を切り飛ばした。
「難波、カノンに肩を貸せ! 香川、宮島、敵を足止めしつつ後退だ!」
「承知した!」
「よっしゃあ、任せとけって!」
誠達は弾幕を張りつつ後退し、一同はなんとか丘の上まで到達した。
広い空き地となったまま、開発されずに残っていた場所である。右手には大学の白い建屋が見えた。
このままあそこまで逃げれば、建物を背にして戦えるし、敵の軍勢がバラけてくれるだろう。カノンを降ろしてこちらの機体に乗せるチャンスもあるはずだ。
しかし、そこで走狗が完全にこちらに追いついてしまった。家やフェンスを踏み砕きながら、誠達の傍を行き過ぎる。
横手から体当たりしてきた走狗に吹き飛ばされ、誠の機体は激しく転倒した。
誠を助けようとした隊員達も、多数の走狗に襲い掛かられている。
……そして大地を踏み鳴らし、狗王型の巨体が姿を現した。
頭部に並ぶ無数の目がせわしなく動いてこちらを見据え、口元が笑ったように大きく開いた。
走狗達は巨体の主に獲物を譲り、誠達から離れていく。
「くそっ……!」
誠は震える手で操作レバーを握り締める。機体を起こそうとするのだが、神経疲労が重なって、思うように思念がまとまらない。
(……ここまでなのか……?)
誠は薄れ行く意識の中で、世の理不尽を考えた。
世界は残酷だ。やる事全てがうまくいかず、何か大きな意思が自分達を押し潰そうとしているように感じられた。
……だが次の瞬間、不意に視界が暗転した。
何も無い、真っ暗な空間だった。
血を流しすぎたのか、意識を失ったのか、それとも死んでしまったのか。
戸惑う誠の眼前に、1枚の紙が浮かんだ。あの夢で見た契約書である。
(こんなもんが、一体何の助けになるんだ? 現実を見ろ、出来る事を全てやれ!)
けれどその時、誠の耳に声が届いた。
「鳴瀬くん、この子達は味方だから、信じてあげて! そして頑張って!」
それはたまらなく愛しいあの人の声だった。
誠は迷ったが、声はどうしても偽者とは思えないのだ。
誠はとうとう、やけくそになって叫んでいた。
「契約するから……みんなを守ってくれ!!」
瞬間、『はい』に丸が描かれ、辺りに澄んだ鈴の音が響き渡った。
(何だ…………?)
暗闇の中、誠は懸命に耳をすました。
何かが物凄い速さで近付いて来る。とても温かい、それでして涼やかな気配だ。
この絶望の時代とは正反対の、希望に満ちた存在の何かが、懸命にこちらに駆けつけているのだ。
もう一度、鈴の音が鳴り響いた。
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