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第二章その4 ~信じてほしいの!~ ガンコ才女の説得編
留吉の罪滅ぼし3
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「う、うおおおっ!!!」
神使を肩や頭に乗せたまま、留吉は作業員達に駆け寄った。
「おい武雄、お前達も! さっきの話だが、要求性能どおりに戻してくれ! 今まで納品したのも全部だ、回収してリカバリーをかける!」
留吉のあまりの慌てように、作業員達は目を丸くしてこちらを見た。
「社長……い、いいんですか?」
「構わん、とにかく早く、はやくだ!」
血相を変えた留吉に戸惑う社員だったが、その行動は早かった。とにかく全力で工場を回し、正規の製品を生産していく。
「早くっ、出来た傍から納品だ! うおおお!」
留吉は凄まじい勢いでクレーンを操作し、製品をトラックに載せていく。
「納品はわしが行く! お前達は作業を続けろ!」
留吉は運転席に飛び乗り、そのまま港へ爆走した。
専用の高速運搬船に車を載せ、鹿児島港に到着すると、タイヤを唸らせながら搬入口へ突進する。
ゲートぎりぎりで急ブレーキをかけると、受け入れ担当の兵士が驚いた顔で留吉を見つめた。
「こ、これは煉獄堂さん。社長じきじきにご納品ですか?」
「もちろんだとも!」
留吉は窓から身を乗り出して叫んだ。
「大幅に修正した代替品だ! うんと性能が上がっているから、こちらを使って欲しい! あとこれまで納品したのも、回収してすぐ直すからな!」
兵士達はしばし戸惑っていたが、事情を察して顔を輝かせた。皆がきびきびと入れ替えを手伝い、留吉のトラックに不良品を積み込んでくれる。
「うおおお!」
留吉は再びハンドルを握りながら、ダッシュボードでくつろぐ神使達に尋ねる。
「こ、これでどうでしょうか?」
「よーし、まず一個目やな」
キツネの言葉と共に、助手席にいた死神が、キューと油性ペンで線を引いて帳面の罪を消した。
「まだまだ残っとるから、時間との戦いやな。死神が出てから3日以内にやらんと地獄行きやで」
「ひいいいっ!?」
留吉は悲鳴を上げて鹿児島への運搬作業を繰り返したが、他の業者も同じ境遇らしく、泣きながら複数の死神に囲まれている者もいた。
死神達は彼の頭上で鎌を素振りし、業者はその度に怯えている。
「罪の多さと重さによって、死神の数が決まるのです」
牛の言葉と共に別の業者が駆け抜けると、実業団マラソンのように死神の大群が後に続く。
留吉が納品と回収を続け、ふらふらになって振り返ると、死神は別グループの死神に手を振っていて、留吉の事など見ていなかった。
「たっ、頼むからちゃんと見てえええ!」
そこで頭に乗った狛犬が、留吉の額を叩いた。
「うるさいぞ! それより横、ちゃんと挨拶しとけ!」
「え、横?」
留吉が傍らを見ると、まだ若い兵員達が、並んで留吉を見つめていた。
留吉が訝しげにしていると、彼らは一様に頭を下げた。
「ありがとうございます! これできっとなんとかなります!」
「あ、いや……別にそんな……」
留吉は口の中でもごもご言うと、逃げるようにその場を去った。
再びハンドルを握り、港へと走る留吉に、肩に乗るキツネが問いかけてくる。
「なんやおっさん、静かやないか」
「別に……うわっ、言います言います!」
死神が鎌をギラつかせたので、留吉はトラックを蛇行させながら答えた。
「……そ、その、ワシも昔はこんなふうに、世のため人のために働いてたような気がしたので……」
神使達はジト目で留吉を見つめる。
「……嘘やな」
「……嘘じゃい」
「……モウレツに嘘臭いです」
「頼むから信じてくれっ!」
留吉は叫んで、それから再び静かに言った。
「……そ、そもそもあんな生活、やりたくてやっていたわけじゃないんだ」
種子島行きの船に乗り入れ、サイドブレーキを引くと、留吉の通信端末から着信音が鳴り響いた。
端末を手に取ると、例のチャラついた男の声が聞こえてくる。
留吉は相手の話も聞かず、大きく息を吸い込んだ。
「悪いがもうあんたらの言うことは聞けん! じゃなきゃ殺されるんだからな! そうだ、あんたらよりずっと恐い相手なんだ!」
留吉はそれだけ言って、乱暴に端末の電源を切った。
やがて工場に戻った留吉に、若い作業員が声をかける。
「あれっ、社長……首の痣が消えてるっすよ」
「そ、そうか……運動したせいかな……?」
留吉はぎこちなく笑みを浮かべた。
愛想笑いなど何年ぶりだろう、と感慨に浸ったが、死神のフルスイングが頭上をかすめ、再び全速力で駆け出していた。
「……そーなんすよ。連中、今までの分までリカバリーかけてるんで。さっぱり理解不能なんすわ」
薄暗い室内で、若い男が会話している。
歳は一見、20代の半ば程。
原色のスーツとネクタイに身を包んだ、あの派手趣味な人物である。
彼は机に腰を下ろし、何も無い壁を見つめていた。
壁には直径1メートル程の光円が揺らめき、ぼんやりと男の姿が映っている。
相手はよく響く声で語りかけてきた。
「……今更だが。随分といい加減な報告だな、焔」
「しゃーないっすよ不知火様、分からない物は分からないんすから」
焔と呼ばれた若い男は、茶化すように肩を竦めた。
「そもそも向こうは神人でしょ? 『泣き暮らしのお嬢』でもなきゃ、張り合えるわけないんスよ」
「あれは土蜘蛛一派……夜祖様の手駒だ。まだ十分に動けぬだろうしな」
壁の男はそう答えたが、やや語気を強めて続ける。
「とにかく、鬼と土蜘蛛が失態を晒した今が好機だ。何としても鹿児島を落とし、鎮西を御前様の手に取り戻すのだ……!」
「アイアイサー、人使いの荒い不知火様♪」
若い男はそう答え、『二指の敬礼』……つまり片手の人差し指と中指を伸ばし、ひらひらと動かしてみせた。
「……貴様という奴は……」
壁の男は何か言いたげだったが、諦めたのか、やがて薄れて消えて行った。
焔は机から降りると、傍らに傅く女に目を向ける。
「聞いての通りだ。つーわけで、キミも仕事に戻っちゃって」
女は跪いたまま、男の言葉に頷いた。
部屋の薄暗さ故、顔はうかがう事が出来なかったが、女の髪は顔の右横で結ばれている。
衣服は黒を基調とした制服であり、左の胸元には、九州と炎を模したワッペンが縫い付けてあった。
神使を肩や頭に乗せたまま、留吉は作業員達に駆け寄った。
「おい武雄、お前達も! さっきの話だが、要求性能どおりに戻してくれ! 今まで納品したのも全部だ、回収してリカバリーをかける!」
留吉のあまりの慌てように、作業員達は目を丸くしてこちらを見た。
「社長……い、いいんですか?」
「構わん、とにかく早く、はやくだ!」
血相を変えた留吉に戸惑う社員だったが、その行動は早かった。とにかく全力で工場を回し、正規の製品を生産していく。
「早くっ、出来た傍から納品だ! うおおお!」
留吉は凄まじい勢いでクレーンを操作し、製品をトラックに載せていく。
「納品はわしが行く! お前達は作業を続けろ!」
留吉は運転席に飛び乗り、そのまま港へ爆走した。
専用の高速運搬船に車を載せ、鹿児島港に到着すると、タイヤを唸らせながら搬入口へ突進する。
ゲートぎりぎりで急ブレーキをかけると、受け入れ担当の兵士が驚いた顔で留吉を見つめた。
「こ、これは煉獄堂さん。社長じきじきにご納品ですか?」
「もちろんだとも!」
留吉は窓から身を乗り出して叫んだ。
「大幅に修正した代替品だ! うんと性能が上がっているから、こちらを使って欲しい! あとこれまで納品したのも、回収してすぐ直すからな!」
兵士達はしばし戸惑っていたが、事情を察して顔を輝かせた。皆がきびきびと入れ替えを手伝い、留吉のトラックに不良品を積み込んでくれる。
「うおおお!」
留吉は再びハンドルを握りながら、ダッシュボードでくつろぐ神使達に尋ねる。
「こ、これでどうでしょうか?」
「よーし、まず一個目やな」
キツネの言葉と共に、助手席にいた死神が、キューと油性ペンで線を引いて帳面の罪を消した。
「まだまだ残っとるから、時間との戦いやな。死神が出てから3日以内にやらんと地獄行きやで」
「ひいいいっ!?」
留吉は悲鳴を上げて鹿児島への運搬作業を繰り返したが、他の業者も同じ境遇らしく、泣きながら複数の死神に囲まれている者もいた。
死神達は彼の頭上で鎌を素振りし、業者はその度に怯えている。
「罪の多さと重さによって、死神の数が決まるのです」
牛の言葉と共に別の業者が駆け抜けると、実業団マラソンのように死神の大群が後に続く。
留吉が納品と回収を続け、ふらふらになって振り返ると、死神は別グループの死神に手を振っていて、留吉の事など見ていなかった。
「たっ、頼むからちゃんと見てえええ!」
そこで頭に乗った狛犬が、留吉の額を叩いた。
「うるさいぞ! それより横、ちゃんと挨拶しとけ!」
「え、横?」
留吉が傍らを見ると、まだ若い兵員達が、並んで留吉を見つめていた。
留吉が訝しげにしていると、彼らは一様に頭を下げた。
「ありがとうございます! これできっとなんとかなります!」
「あ、いや……別にそんな……」
留吉は口の中でもごもご言うと、逃げるようにその場を去った。
再びハンドルを握り、港へと走る留吉に、肩に乗るキツネが問いかけてくる。
「なんやおっさん、静かやないか」
「別に……うわっ、言います言います!」
死神が鎌をギラつかせたので、留吉はトラックを蛇行させながら答えた。
「……そ、その、ワシも昔はこんなふうに、世のため人のために働いてたような気がしたので……」
神使達はジト目で留吉を見つめる。
「……嘘やな」
「……嘘じゃい」
「……モウレツに嘘臭いです」
「頼むから信じてくれっ!」
留吉は叫んで、それから再び静かに言った。
「……そ、そもそもあんな生活、やりたくてやっていたわけじゃないんだ」
種子島行きの船に乗り入れ、サイドブレーキを引くと、留吉の通信端末から着信音が鳴り響いた。
端末を手に取ると、例のチャラついた男の声が聞こえてくる。
留吉は相手の話も聞かず、大きく息を吸い込んだ。
「悪いがもうあんたらの言うことは聞けん! じゃなきゃ殺されるんだからな! そうだ、あんたらよりずっと恐い相手なんだ!」
留吉はそれだけ言って、乱暴に端末の電源を切った。
やがて工場に戻った留吉に、若い作業員が声をかける。
「あれっ、社長……首の痣が消えてるっすよ」
「そ、そうか……運動したせいかな……?」
留吉はぎこちなく笑みを浮かべた。
愛想笑いなど何年ぶりだろう、と感慨に浸ったが、死神のフルスイングが頭上をかすめ、再び全速力で駆け出していた。
「……そーなんすよ。連中、今までの分までリカバリーかけてるんで。さっぱり理解不能なんすわ」
薄暗い室内で、若い男が会話している。
歳は一見、20代の半ば程。
原色のスーツとネクタイに身を包んだ、あの派手趣味な人物である。
彼は机に腰を下ろし、何も無い壁を見つめていた。
壁には直径1メートル程の光円が揺らめき、ぼんやりと男の姿が映っている。
相手はよく響く声で語りかけてきた。
「……今更だが。随分といい加減な報告だな、焔」
「しゃーないっすよ不知火様、分からない物は分からないんすから」
焔と呼ばれた若い男は、茶化すように肩を竦めた。
「そもそも向こうは神人でしょ? 『泣き暮らしのお嬢』でもなきゃ、張り合えるわけないんスよ」
「あれは土蜘蛛一派……夜祖様の手駒だ。まだ十分に動けぬだろうしな」
壁の男はそう答えたが、やや語気を強めて続ける。
「とにかく、鬼と土蜘蛛が失態を晒した今が好機だ。何としても鹿児島を落とし、鎮西を御前様の手に取り戻すのだ……!」
「アイアイサー、人使いの荒い不知火様♪」
若い男はそう答え、『二指の敬礼』……つまり片手の人差し指と中指を伸ばし、ひらひらと動かしてみせた。
「……貴様という奴は……」
壁の男は何か言いたげだったが、諦めたのか、やがて薄れて消えて行った。
焔は机から降りると、傍らに傅く女に目を向ける。
「聞いての通りだ。つーわけで、キミも仕事に戻っちゃって」
女は跪いたまま、男の言葉に頷いた。
部屋の薄暗さ故、顔はうかがう事が出来なかったが、女の髪は顔の右横で結ばれている。
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