28 / 90
第二章その2 ~助けに来たわ!~ 怒涛の宮崎撤退編
考えたらいけない戦い2
しおりを挟む
「こいつが火車……九州の上級餓霊か」
炎を纏う巨体と対峙し、誠は感嘆の声を漏らした。
画面に映る少年達が、誠を心配して呼びかけてくる。
「ヘイ、サムライボーイ、一人で火車の相手は危険だ。俺達も手を貸すさ……!」
「ヘンダーソンは下がってろ、バス庇って被弾しただろ。ここは隊長として壮太様が……!」
恐らくみんないい人なのだろう、我先に加勢しようとしてくれるが、誠は首を横に振った。
「こっちは大丈夫、とにかく怪我人の救助を」
誠の言葉に、現地の面々は目を丸くした。
「だ、大丈夫って、お前……!?」
活発そうな少年が言いかけた途端、誠は機体を前に走らせた。
火車は腕を掲げ、刃を斜め上から振り降ろしてくる。
意識を集中すると、火車の動きが急激にスローに感じられたため、誠は相手の腕を観察した。
(武将級と違って、完全に人の手みたいになってる。こっちの方がハイレベルな餓霊なのか?)
四国で戦った武将級餓霊の腕は、先端が太刀のように尖っていて、手先そのものが武器になっていた。
だがこの火車の場合、手には数本の指があり、体とは独立した刀らしき物を持っているのだ。
誠はぎりぎりまで観察し、直前で機体をしゃがませて攻撃をかわした。
当たると思って振り抜いた火車は体勢を崩したが、無数の足で路面を踏み締め、何とか踏みとどまったようだ。
「あっ、今度はまずいわ!」
誠の機体の画面上で、着物姿の少女が叫んだ。
「4本同時に斬ってくるの! 防御出来ないから逃げて!」
少女の言葉通り、火車は4本の腕に握った刃を、左右から横薙ぎに振り降ろしてくる。
刃はそれぞれ高さを変えており、丁度不ぞろいなハサミで挟むかのようだ。
(上段も下段もカバーしてる……こっちが避けても当たるようにか。人型重機の電磁シールドだと、片側しか防御出来ないって知ってるのかも。となると知能も高めなのか……)
スローモーションで迫る刃をじろじろ観察する誠だったが、そろそろ攻撃が近付いてきた。
誠は左から迫る一本を、こちらの強化刀で跳ね上げてみる。
跳ね上げた刃が別の刃に当たり、どちらも誠の機体から離れる。
同様に、右から2本の刃が迫るので、アサルトガンを刃に1発ずつ叩き込んで動きを止めた。
刃は硬い音を立てて弾を弾き、びりびりと震えながら軋んでいる。
「え、ええええええっ!!?」
「それ当てるのかよっ!!?」
画面上で一同が叫んでいるが、動揺は火車も同じようだった。
今まで幾多の重機を屠ってきたであろう4段斬りを軽くいなされ、火車はじりじりと後ずさりした。
誠は火車の周囲の磁場を観察し、相手の考えを読み取る。
(かなり動揺してる……でも逃げるつもりはない。動いて撹乱する気だな)
誠はアサルトガンの設定を変更し、連射モードから単発モードに切り替える。
1発1発の威力を高めた仕様により、攻撃力は跳ね上がるが、画面端に青い文字で『最大継続射撃数―6』と表示された。
「……6発か。たぶん、抜ける」
誠はアサルトガンを火車に向けた。
火車の周囲の電磁場が揺らぎ、向かって右に避けようとする映像が、誠の頭に描き出される。
誠は相手の動きに先回りして第1撃を発射。
光弾が火車に炸裂し、赤い幾何学模様が輝いた。
火車がそのまま進むので、誠は続いて第2射、第3射を当てていく。
火車は焦って方向を変えたが、誠はそれも読んで攻撃を当て続ける。
「……4発……5発、やっぱり乱れた……!」
5発目を当てると、火車の体を覆う赤い光の防御魔法は、ほとんど形を成さない程に乱れてしまった。
次の1発で防御を射抜いて、火車本体に攻撃を命中させられる。
だが誠が最後の1発を撃とうとした時、画面に警告表示が浮かび上がった。
「電磁過負荷? いや、純粋に故障か」
アサルトガンの属性添加機が故障したらしく、銃身から白い煙が立ちのぼっていた。
誠が銃を足元に落とすと、画面で活発そうな少年が叫んだ。
「投げるぞ、俺のを使ってくれ!」
人々を救助しながら、ちゃんとこちらも見てくれていたのだ。
誠は飛んできたアサルトガンを受け取めるが、火車はその隙に誠と距離を取った。
火車はやがて反転して停止。丁度誠に、自らの下半身たるバスの側面を向ける形である。
「……エネルギーを貯めてる。被災者ごと狙う気か……!」
誠は火車の行動の意味を理解した。
今の位置取りは、誠の後ろに横転した車両がある。九州の隊員達が懸命に救助を試みているが、まだ中には負傷者がいるのだ。
火車はそれを分かった上で、大火力の攻撃で被災者ごと誠を狙おうとしている。
やがてバス部分の窓から、牙の生えた無数の口が競り出て来た。
口にはそれぞれ魔法陣のように、赤い幾何学模様が発生していく。
(弾を一気にバラ撒く気だ。エネルギー量からして、シールドじゃ防げないな)
誠がそう考えていると、九州の隊員達が口々に叫んだ。
「危ねえぞっ、早く逃げろっ!」
誠が避ければ自分達に当たる、それでもこちらを気にかけているのだ。
攻撃が発射されても、彼らはきっと逃げないだろう。怪我人を残したまま回避なんて絶対しない。
それを全部分かった上で、目の前の火車は攻撃を仕掛けているのだ。
火車は運転席部分の巨大な口を、そして人型の頭に備わる口をも歪め、確かにこちらを嘲笑っていた。
画面で叫ぶ少年達の声を聞きながら、誠は小さく呟いた。
「…………九州の餓霊は知らないから、慎重にやりたかったけど」
我知らず強い力で操作レバーを握り、眼前の火車を睨み付ける。
「流石にちょっと、腹が立つな……!!!」
誠は銃の属性添加機を稼働させ、連射モードに設定した。
刹那、無数の炎弾が殺到するが、誠が意識を集中すると、それは急速にスローモーションになっていく。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
次の瞬間、こちらの放った弾丸が、迫る火球をことごとく破裂させていた。
秒間数十発を放つアサルトガンの連射である。当てる事さえ出来るなら、餓霊の火弾に撃ち負けるわけがない。
「うそ…………じょ、冗談でしょ……???」
「ジーザス、あれを撃ち落としたのか……???」
一瞬、その場の空気が固まる。
火車は炎弾に全エネルギーを集中させたのだろう。体を覆う電磁場は、著しく弱くなっていた。
火車は逃げようと方向転換するが、それを許す誠ではない。
大地を蹴って跳躍すると、火車の人型の上半身を、横一文字に斬って捨てた。
地響きをあげて落下した火車の半身は、何か言いたげに口を動かしたが……やがて力尽き、どろどろと溶け崩れていった。
バスに宿った下半身も同様であり、車内から青紫の液体が流れ出ていく。
次の瞬間、物凄い大声が誠の耳に飛び込んでくる。
「うわあああっ、お前すげえな、何者だよ!?」
「単機で火車を倒すとか、絶対頭おかしいわよ!?」
「壮太以上のバカはいないと思ってたが、大したもんだ!」
「東洋の神秘デース!」
「きっとサムライかニンジャだ、そうだろ!?」
いっぺんに言われてたじろぐ誠だったが、いつの間に気付いたのか、後ろの補助席の少女が誠を掴み、興奮して揺さぶってくる。
「でででも実際っ、ほほほんとにほんとに、凄いんですっ!!!」
「うぐっ、ちょ、ちょっとみんな落ち着いて……!」
激しい振動に苦しみながら、誠はなんとか一同に告げる。
「か、火車は、火車はもう一体いるから……!」
誠の言葉に、一同がはっとして動きを止めた。
誠は咳き込みながら、なんとか機体を振り返らせる。
「ヒメ子もこっちに来たばっかで本調子じゃないんだ。さすがに苦戦してるから……」
だが振り返った誠の目には、危険な光景が映し出されていた。
コマが前足で踏んづけているのは、他ならぬもう一体の火車である。
人型の上半身を踏まれた火車は動く事が出来ず、その眼前に立つ鶴が、ばんばんビンタをお見舞いしていた。
物凄い霊力を込めた大威力のビンタに、火車は悲鳴を上げて苦しんでいる。
あっ、これも考えたらいけないやつだ、と思い、誠は慌てて皆に言った。
「……み、みんな、あれは見なかった事に」
「お、おう……そうだな」
九州の隊員達も、ドン引きした様子で頷いた。
鶴はひとしきり火車をボコボコにした後、とどめをさして戻ってきた。
「ふう、満足よ。たっぷりお仕置きしてからやっつけてやったわ」
「相変わらずひどいな……ってかそれより、早く避難を続けよう」
誠の言葉に、一同は怪我人の救助と手当てを急いだ。
炎を纏う巨体と対峙し、誠は感嘆の声を漏らした。
画面に映る少年達が、誠を心配して呼びかけてくる。
「ヘイ、サムライボーイ、一人で火車の相手は危険だ。俺達も手を貸すさ……!」
「ヘンダーソンは下がってろ、バス庇って被弾しただろ。ここは隊長として壮太様が……!」
恐らくみんないい人なのだろう、我先に加勢しようとしてくれるが、誠は首を横に振った。
「こっちは大丈夫、とにかく怪我人の救助を」
誠の言葉に、現地の面々は目を丸くした。
「だ、大丈夫って、お前……!?」
活発そうな少年が言いかけた途端、誠は機体を前に走らせた。
火車は腕を掲げ、刃を斜め上から振り降ろしてくる。
意識を集中すると、火車の動きが急激にスローに感じられたため、誠は相手の腕を観察した。
(武将級と違って、完全に人の手みたいになってる。こっちの方がハイレベルな餓霊なのか?)
四国で戦った武将級餓霊の腕は、先端が太刀のように尖っていて、手先そのものが武器になっていた。
だがこの火車の場合、手には数本の指があり、体とは独立した刀らしき物を持っているのだ。
誠はぎりぎりまで観察し、直前で機体をしゃがませて攻撃をかわした。
当たると思って振り抜いた火車は体勢を崩したが、無数の足で路面を踏み締め、何とか踏みとどまったようだ。
「あっ、今度はまずいわ!」
誠の機体の画面上で、着物姿の少女が叫んだ。
「4本同時に斬ってくるの! 防御出来ないから逃げて!」
少女の言葉通り、火車は4本の腕に握った刃を、左右から横薙ぎに振り降ろしてくる。
刃はそれぞれ高さを変えており、丁度不ぞろいなハサミで挟むかのようだ。
(上段も下段もカバーしてる……こっちが避けても当たるようにか。人型重機の電磁シールドだと、片側しか防御出来ないって知ってるのかも。となると知能も高めなのか……)
スローモーションで迫る刃をじろじろ観察する誠だったが、そろそろ攻撃が近付いてきた。
誠は左から迫る一本を、こちらの強化刀で跳ね上げてみる。
跳ね上げた刃が別の刃に当たり、どちらも誠の機体から離れる。
同様に、右から2本の刃が迫るので、アサルトガンを刃に1発ずつ叩き込んで動きを止めた。
刃は硬い音を立てて弾を弾き、びりびりと震えながら軋んでいる。
「え、ええええええっ!!?」
「それ当てるのかよっ!!?」
画面上で一同が叫んでいるが、動揺は火車も同じようだった。
今まで幾多の重機を屠ってきたであろう4段斬りを軽くいなされ、火車はじりじりと後ずさりした。
誠は火車の周囲の磁場を観察し、相手の考えを読み取る。
(かなり動揺してる……でも逃げるつもりはない。動いて撹乱する気だな)
誠はアサルトガンの設定を変更し、連射モードから単発モードに切り替える。
1発1発の威力を高めた仕様により、攻撃力は跳ね上がるが、画面端に青い文字で『最大継続射撃数―6』と表示された。
「……6発か。たぶん、抜ける」
誠はアサルトガンを火車に向けた。
火車の周囲の電磁場が揺らぎ、向かって右に避けようとする映像が、誠の頭に描き出される。
誠は相手の動きに先回りして第1撃を発射。
光弾が火車に炸裂し、赤い幾何学模様が輝いた。
火車がそのまま進むので、誠は続いて第2射、第3射を当てていく。
火車は焦って方向を変えたが、誠はそれも読んで攻撃を当て続ける。
「……4発……5発、やっぱり乱れた……!」
5発目を当てると、火車の体を覆う赤い光の防御魔法は、ほとんど形を成さない程に乱れてしまった。
次の1発で防御を射抜いて、火車本体に攻撃を命中させられる。
だが誠が最後の1発を撃とうとした時、画面に警告表示が浮かび上がった。
「電磁過負荷? いや、純粋に故障か」
アサルトガンの属性添加機が故障したらしく、銃身から白い煙が立ちのぼっていた。
誠が銃を足元に落とすと、画面で活発そうな少年が叫んだ。
「投げるぞ、俺のを使ってくれ!」
人々を救助しながら、ちゃんとこちらも見てくれていたのだ。
誠は飛んできたアサルトガンを受け取めるが、火車はその隙に誠と距離を取った。
火車はやがて反転して停止。丁度誠に、自らの下半身たるバスの側面を向ける形である。
「……エネルギーを貯めてる。被災者ごと狙う気か……!」
誠は火車の行動の意味を理解した。
今の位置取りは、誠の後ろに横転した車両がある。九州の隊員達が懸命に救助を試みているが、まだ中には負傷者がいるのだ。
火車はそれを分かった上で、大火力の攻撃で被災者ごと誠を狙おうとしている。
やがてバス部分の窓から、牙の生えた無数の口が競り出て来た。
口にはそれぞれ魔法陣のように、赤い幾何学模様が発生していく。
(弾を一気にバラ撒く気だ。エネルギー量からして、シールドじゃ防げないな)
誠がそう考えていると、九州の隊員達が口々に叫んだ。
「危ねえぞっ、早く逃げろっ!」
誠が避ければ自分達に当たる、それでもこちらを気にかけているのだ。
攻撃が発射されても、彼らはきっと逃げないだろう。怪我人を残したまま回避なんて絶対しない。
それを全部分かった上で、目の前の火車は攻撃を仕掛けているのだ。
火車は運転席部分の巨大な口を、そして人型の頭に備わる口をも歪め、確かにこちらを嘲笑っていた。
画面で叫ぶ少年達の声を聞きながら、誠は小さく呟いた。
「…………九州の餓霊は知らないから、慎重にやりたかったけど」
我知らず強い力で操作レバーを握り、眼前の火車を睨み付ける。
「流石にちょっと、腹が立つな……!!!」
誠は銃の属性添加機を稼働させ、連射モードに設定した。
刹那、無数の炎弾が殺到するが、誠が意識を集中すると、それは急速にスローモーションになっていく。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
次の瞬間、こちらの放った弾丸が、迫る火球をことごとく破裂させていた。
秒間数十発を放つアサルトガンの連射である。当てる事さえ出来るなら、餓霊の火弾に撃ち負けるわけがない。
「うそ…………じょ、冗談でしょ……???」
「ジーザス、あれを撃ち落としたのか……???」
一瞬、その場の空気が固まる。
火車は炎弾に全エネルギーを集中させたのだろう。体を覆う電磁場は、著しく弱くなっていた。
火車は逃げようと方向転換するが、それを許す誠ではない。
大地を蹴って跳躍すると、火車の人型の上半身を、横一文字に斬って捨てた。
地響きをあげて落下した火車の半身は、何か言いたげに口を動かしたが……やがて力尽き、どろどろと溶け崩れていった。
バスに宿った下半身も同様であり、車内から青紫の液体が流れ出ていく。
次の瞬間、物凄い大声が誠の耳に飛び込んでくる。
「うわあああっ、お前すげえな、何者だよ!?」
「単機で火車を倒すとか、絶対頭おかしいわよ!?」
「壮太以上のバカはいないと思ってたが、大したもんだ!」
「東洋の神秘デース!」
「きっとサムライかニンジャだ、そうだろ!?」
いっぺんに言われてたじろぐ誠だったが、いつの間に気付いたのか、後ろの補助席の少女が誠を掴み、興奮して揺さぶってくる。
「でででも実際っ、ほほほんとにほんとに、凄いんですっ!!!」
「うぐっ、ちょ、ちょっとみんな落ち着いて……!」
激しい振動に苦しみながら、誠はなんとか一同に告げる。
「か、火車は、火車はもう一体いるから……!」
誠の言葉に、一同がはっとして動きを止めた。
誠は咳き込みながら、なんとか機体を振り返らせる。
「ヒメ子もこっちに来たばっかで本調子じゃないんだ。さすがに苦戦してるから……」
だが振り返った誠の目には、危険な光景が映し出されていた。
コマが前足で踏んづけているのは、他ならぬもう一体の火車である。
人型の上半身を踏まれた火車は動く事が出来ず、その眼前に立つ鶴が、ばんばんビンタをお見舞いしていた。
物凄い霊力を込めた大威力のビンタに、火車は悲鳴を上げて苦しんでいる。
あっ、これも考えたらいけないやつだ、と思い、誠は慌てて皆に言った。
「……み、みんな、あれは見なかった事に」
「お、おう……そうだな」
九州の隊員達も、ドン引きした様子で頷いた。
鶴はひとしきり火車をボコボコにした後、とどめをさして戻ってきた。
「ふう、満足よ。たっぷりお仕置きしてからやっつけてやったわ」
「相変わらずひどいな……ってかそれより、早く避難を続けよう」
誠の言葉に、一同は怪我人の救助と手当てを急いだ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
黒龍の神嫁は溺愛から逃げられない
めがねあざらし
BL
「神嫁は……お前です」
村の神嫁選びで神託が告げたのは、美しい娘ではなく青年・長(なが)だった。
戸惑いながらも黒龍の神・橡(つるばみ)に嫁ぐことになった長は、神域で不思議な日々を過ごしていく。
穏やかな橡との生活に次第に心を許し始める長だったが、ある日を境に彼の姿が消えてしまう――。
夢の中で響く声と、失われた記憶が導く、神と人の恋の物語。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
皇帝の寵妃は謎解きよりも料理がしたい〜小料理屋を営んでいたら妃に命じられて溺愛されています〜
空岡
キャラ文芸
後宮×契約結婚×溺愛×料理×ミステリー
町の外れには、絶品のカリーを出す小料理屋がある。
小料理屋を営む月花は、世界各国を回って料理を学び、さらに絶対味覚がある。しかも、月花の味覚は無味無臭の毒すらわかるという特別なものだった。
月花はひょんなことから皇帝に出会い、それを理由に美人の位をさずけられる。
後宮にあがった月花だが、
「なに、そう構えるな。形だけの皇后だ。ソナタが毒の謎を解いた暁には、廃妃にして、そっと逃がす」
皇帝はどうやら、皇帝の生誕の宴で起きた、毒の事件を月花に解き明かして欲しいらしく――
飾りの妃からやがて皇后へ。しかし、飾りのはずが、どうも皇帝は月花を溺愛しているようで――?
これは、月花と皇帝の、食をめぐる謎解きの物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる