11 / 90
第二章その1 ~九州が大変よ!?~ いよいよ助けに行きます編
しあわせを呼ぶ招き鶴。復興とセットで
しおりを挟む
「わあ、すごいわ黒鷹、これが未来の市なのね!」
目の前に広がる光景に、鶴は感嘆の声を上げた。
一言で言えば、そこはかつてのショッピングモールのような場所である。高い屋根に守られた通りがどこまでも続き、両脇に様々な店が立ち並んでいる。
店先を覗けば、いかにもおいしそうな野菜に果物、魚介類や加工食品。あぶったじゃこ天やヒオウギ貝、タコのからあげなどを試食出来るコーナーまである。
視線を上げれば、2階や3階にも店舗区画が広がっていて、全てのテナントを見るには数日を要するだろう。
高縄半島にオープンした実験的な復興店舗区画、通称『高縄フェニックスモール』であり、戦いを終えた誠達は、基地にほど近いこの場所に立ち寄ってみたのだ。
鶴は見る物全てが珍しいらしく、あちこち走り回っては、ちゃっかり試食品をもらっている。
「おいしい、どれも凄まじく新鮮だわ! こんな凄い市が立つなんて、鶴ちゃんにっこり、えびす顔よ」
「確かに、よくここまで短期間で復興したよな」
誠も答えつつ、ぐるりと周囲を見渡した。
行き交う人々は皆楽しげで、子供達は風船を貰って上機嫌だ。不意に人ごみの陰から、幼い自分が走り出してきそうな雰囲気だった。
所々に迷子の子供もいたが、係員が迷子防止用腕輪を情報読み取りすると、大型画面で親御さんの呼び出しが出来る仕組みだ。
四国を取り戻した第5船団は、慢性的な土地不足の解消のため、直ちに復興に着手したのだが……そのスピードたるや驚愕の一言だった。
人型重機、つまり建設機械のパワーと人体の精密性を併せ持つ機体が使えるため、瓦礫の撤去も基礎工事もお手のもの。あたかも巨人の積み木のように、いかな作業もあっと言う間に終わるのだ。
「みんな頑張ってるし、ここは一つ、商いがうまくいくよう応援するわね」
鶴は一軒の店に近寄ると、招き猫の着ぐるみ姿に変身した。
するとたちまち注文の電話が殺到し、また客が雪崩のように押し寄せて、店員達はわけもわからず悲鳴を上げた。
鶴がフロアを歩くにつれ、市場は無数の客に埋め尽くされる。
客の人波に押し流され、生き別れになりそうな店員夫婦を見ながら、コマは慌ててツッコミを入れた。
「ちょっと鶴、やめたげなよ。忙しいのもほどほどだよ」
「えー、これからがいいところなのよ? コンちゃん達お稲荷さんの使いも呼んで、商売繁盛を祈願するのに」
「今でこれなら十分だよ。ほら元に戻って」
鶴はしぶしぶ鎧姿に戻ったが、既に手遅れ、店員達は皆倒れていた。
それでもあの絶望の時を乗り越えてきたからだろうか。倒れたスタッフ達はどこか満足げなのだった。
「みんな、なんちゅう安らかな顔で倒れとんねん」
「そりゃあ10年も我慢してきたからな。こんな日が来るなんて、神さん仏さんにしこたま感謝だ」
難波の呟きに、香川が拝むような仕草で答えた。
地名姓の通り彼は旧香川県の出身だったが、そちらも最近目覚しい復興を遂げているため、彼は機嫌がいいのだった。
そんな香川を眺め、宮島が羨ましそうに言う。
「香川はいいよなあ、地元がガンガン復興してんだもん。なあ隊長、早く本州もバケモノから取り返そうぜ」
「せや鳴っち、うちの愛するたこ焼き王国もよろしくやで♪」
宮島と難波の言葉に、鶴は神器のタブレットを取り出し、日本グルメ地図を表示した。
制覇したグルメが旗印となって立ち並び、さながら戦国時代の勢力図のようである。
「まあ、お好み焼きとたこ焼きと言えば、お城で食べたおいしいやつね。2人の故郷を取り戻せば、あれがいつでも食べられるのね!」
鶴は興奮し、ぐいぐい画面を差し出してくる。
「黒鷹、今すぐ本州に攻め上りましょう! 悪党どもを追い払って、残らずグルメを復活させるのよ!」
タブレットを誠の頬にめり込ませる鶴に、誠は若干引き気味に答えた。
「うぐっ……そ、そりゃ俺もそうしたいけど、今の所、船団長の佐々木さん達が交渉中だろ? 勝手によその支配地に入れば、同盟どころじゃなくなるしさ」
「しゃらくさいわ、さっさと一つにまとまればいいのに!」
鶴は尚も興奮しているが、コマが再び鶴をいさめた。
「そう焦っても無理だよ鶴。10年もバラバラになってた日本で、いきなり一つになれだなんてさ」
「ムム、仕方ないわねえ」
鶴は渋々タブレットを誠の頬から引っこ抜いた。
「私は一刻も早く真面目に頑張りたいんだけど、交渉中なら遊ぶ事しか出来ないものね。うんうん、ほんとに残念だけれど」
宮島は頭の後ろで手を組んで、傍らの香川に声をかける。
「遊びかあ、そんじゃ俺らは、後で食堂行ってくるか。香川、何食う?」
「俺は勿論、新メニューのうどんだな」
「オキアミうどんか。俺もそうしよっと」
「あんたら最近、6食ぐらい食うとるやん。カノっちも食堂の新メニュー食べたん?」
難波はカノンに話を振ったが、先ほどから一言も喋っていないカノンは、急な呼びかけにびくっとなって顔を上げた。
「……えっ!? ご、ごめん、聞いてなかったかも……」
カノンは目をまん丸にして戸惑っている。
波打つ薄茶色の髪も、今日はあまり整えられていない。
無防備な様もそれはそれで色っぽいのだが、難波はさすがに心配になったのだろう。腰に手を当て、まじまじとカノンの顔を覗き込んだ。
「カノっち、あんたほんとに具合悪いんとちゃう? 小豆島からずっとおかしいで」
「だ、大丈夫。ほんとにほんとに、平気だから……」
カノンはそう言って首を振るが、誠はそこで思い出した。
(小豆島……そうだ……)
どうしても思い出してしまうあいつらの事だ。鬼神族と名乗り、餓霊どもを従えていたあの連中……果たして一体何者なのか。餓霊とどういう関係があるのか。
「………………」
誠はしばらく迷ったが、思い切って鶴に言う。
「……ヒメ子。悪いけど、岩凪姫と話させてくれないか?」
「もぐもぐ、ナギっぺと? 勿論いいわよ」
鶴はあぶったじゃこ天に舌鼓をうっていたが、快く引き受けてくれた。
目の前に広がる光景に、鶴は感嘆の声を上げた。
一言で言えば、そこはかつてのショッピングモールのような場所である。高い屋根に守られた通りがどこまでも続き、両脇に様々な店が立ち並んでいる。
店先を覗けば、いかにもおいしそうな野菜に果物、魚介類や加工食品。あぶったじゃこ天やヒオウギ貝、タコのからあげなどを試食出来るコーナーまである。
視線を上げれば、2階や3階にも店舗区画が広がっていて、全てのテナントを見るには数日を要するだろう。
高縄半島にオープンした実験的な復興店舗区画、通称『高縄フェニックスモール』であり、戦いを終えた誠達は、基地にほど近いこの場所に立ち寄ってみたのだ。
鶴は見る物全てが珍しいらしく、あちこち走り回っては、ちゃっかり試食品をもらっている。
「おいしい、どれも凄まじく新鮮だわ! こんな凄い市が立つなんて、鶴ちゃんにっこり、えびす顔よ」
「確かに、よくここまで短期間で復興したよな」
誠も答えつつ、ぐるりと周囲を見渡した。
行き交う人々は皆楽しげで、子供達は風船を貰って上機嫌だ。不意に人ごみの陰から、幼い自分が走り出してきそうな雰囲気だった。
所々に迷子の子供もいたが、係員が迷子防止用腕輪を情報読み取りすると、大型画面で親御さんの呼び出しが出来る仕組みだ。
四国を取り戻した第5船団は、慢性的な土地不足の解消のため、直ちに復興に着手したのだが……そのスピードたるや驚愕の一言だった。
人型重機、つまり建設機械のパワーと人体の精密性を併せ持つ機体が使えるため、瓦礫の撤去も基礎工事もお手のもの。あたかも巨人の積み木のように、いかな作業もあっと言う間に終わるのだ。
「みんな頑張ってるし、ここは一つ、商いがうまくいくよう応援するわね」
鶴は一軒の店に近寄ると、招き猫の着ぐるみ姿に変身した。
するとたちまち注文の電話が殺到し、また客が雪崩のように押し寄せて、店員達はわけもわからず悲鳴を上げた。
鶴がフロアを歩くにつれ、市場は無数の客に埋め尽くされる。
客の人波に押し流され、生き別れになりそうな店員夫婦を見ながら、コマは慌ててツッコミを入れた。
「ちょっと鶴、やめたげなよ。忙しいのもほどほどだよ」
「えー、これからがいいところなのよ? コンちゃん達お稲荷さんの使いも呼んで、商売繁盛を祈願するのに」
「今でこれなら十分だよ。ほら元に戻って」
鶴はしぶしぶ鎧姿に戻ったが、既に手遅れ、店員達は皆倒れていた。
それでもあの絶望の時を乗り越えてきたからだろうか。倒れたスタッフ達はどこか満足げなのだった。
「みんな、なんちゅう安らかな顔で倒れとんねん」
「そりゃあ10年も我慢してきたからな。こんな日が来るなんて、神さん仏さんにしこたま感謝だ」
難波の呟きに、香川が拝むような仕草で答えた。
地名姓の通り彼は旧香川県の出身だったが、そちらも最近目覚しい復興を遂げているため、彼は機嫌がいいのだった。
そんな香川を眺め、宮島が羨ましそうに言う。
「香川はいいよなあ、地元がガンガン復興してんだもん。なあ隊長、早く本州もバケモノから取り返そうぜ」
「せや鳴っち、うちの愛するたこ焼き王国もよろしくやで♪」
宮島と難波の言葉に、鶴は神器のタブレットを取り出し、日本グルメ地図を表示した。
制覇したグルメが旗印となって立ち並び、さながら戦国時代の勢力図のようである。
「まあ、お好み焼きとたこ焼きと言えば、お城で食べたおいしいやつね。2人の故郷を取り戻せば、あれがいつでも食べられるのね!」
鶴は興奮し、ぐいぐい画面を差し出してくる。
「黒鷹、今すぐ本州に攻め上りましょう! 悪党どもを追い払って、残らずグルメを復活させるのよ!」
タブレットを誠の頬にめり込ませる鶴に、誠は若干引き気味に答えた。
「うぐっ……そ、そりゃ俺もそうしたいけど、今の所、船団長の佐々木さん達が交渉中だろ? 勝手によその支配地に入れば、同盟どころじゃなくなるしさ」
「しゃらくさいわ、さっさと一つにまとまればいいのに!」
鶴は尚も興奮しているが、コマが再び鶴をいさめた。
「そう焦っても無理だよ鶴。10年もバラバラになってた日本で、いきなり一つになれだなんてさ」
「ムム、仕方ないわねえ」
鶴は渋々タブレットを誠の頬から引っこ抜いた。
「私は一刻も早く真面目に頑張りたいんだけど、交渉中なら遊ぶ事しか出来ないものね。うんうん、ほんとに残念だけれど」
宮島は頭の後ろで手を組んで、傍らの香川に声をかける。
「遊びかあ、そんじゃ俺らは、後で食堂行ってくるか。香川、何食う?」
「俺は勿論、新メニューのうどんだな」
「オキアミうどんか。俺もそうしよっと」
「あんたら最近、6食ぐらい食うとるやん。カノっちも食堂の新メニュー食べたん?」
難波はカノンに話を振ったが、先ほどから一言も喋っていないカノンは、急な呼びかけにびくっとなって顔を上げた。
「……えっ!? ご、ごめん、聞いてなかったかも……」
カノンは目をまん丸にして戸惑っている。
波打つ薄茶色の髪も、今日はあまり整えられていない。
無防備な様もそれはそれで色っぽいのだが、難波はさすがに心配になったのだろう。腰に手を当て、まじまじとカノンの顔を覗き込んだ。
「カノっち、あんたほんとに具合悪いんとちゃう? 小豆島からずっとおかしいで」
「だ、大丈夫。ほんとにほんとに、平気だから……」
カノンはそう言って首を振るが、誠はそこで思い出した。
(小豆島……そうだ……)
どうしても思い出してしまうあいつらの事だ。鬼神族と名乗り、餓霊どもを従えていたあの連中……果たして一体何者なのか。餓霊とどういう関係があるのか。
「………………」
誠はしばらく迷ったが、思い切って鶴に言う。
「……ヒメ子。悪いけど、岩凪姫と話させてくれないか?」
「もぐもぐ、ナギっぺと? 勿論いいわよ」
鶴はあぶったじゃこ天に舌鼓をうっていたが、快く引き受けてくれた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
アマテラスの力を継ぐ者【第一記】
モンキー書房
ファンタジー
小学六年生の五瀬稲穂《いつせいなほ》は運動会の日、不審者がグラウンドへ侵入したことをきっかけに、自分に秘められた力を覚醒してしまった。そして、自分が天照大神《あまてらすおおみかみ》の子孫であることを宣告される。
保食神《うけもちのかみ》の化身(?)である、親友の受持彩《うけもちあや》や、素戔嗚尊《すさのおのみこと》の子孫(?)である御饌津神龍《みけつかみりゅう》とともに、妖怪・怪物たちが巻き起こす事件に関わっていく。
修学旅行当日、突如として現れる座敷童子たちに神隠しされ、宮城県ではとんでもない事件に巻き込まれる……
今後、全国各地を巡っていく予定です。
☆感想、指摘、批評、批判、大歓迎です。(※誹謗、中傷の類いはご勘弁ください)。
☆作中に登場した文章は、間違っていることも多々あるかと思います。古文に限らず現代文も。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
古屋さんバイト辞めるって
四宮 あか
ライト文芸
ライト文芸大賞で奨励賞いただきました~。
読んでくださりありがとうございました。
「古屋さんバイト辞めるって」
おしゃれで、明るくて、話しも面白くて、仕事もすぐに覚えた。これからバイトの中心人物にだんだんなっていくのかな? と思った古屋さんはバイトをやめるらしい。
学部は違うけれど同じ大学に通っているからって理由で、石井ミクは古屋さんにバイトを辞めないように説得してと店長に頼まれてしまった。
バイト先でちょろっとしか話したことがないのに、辞めないように説得を頼まれたことで困ってしまった私は……
こういう嫌なタイプが貴方の職場にもいることがあるのではないでしょうか?
表紙の画像はフリー素材サイトの
https://activephotostyle.biz/さまからお借りしました。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる