5 / 90
~プロローグ~ 動き出す闇の一族
小豆島の衝撃
しおりを挟む
「うんうん、さすが私ね」
鶴は瞬間移動で誠の後ろの補助席に現れ、満足そうに頷いている。
「や、やった、倒せた! 倒せました!」
順当な勝ち戦のせいか、守備隊は次第に自信をつけたようだ。危ない時には誠達が援護するが、1人の被害も出さずに敵軍を倒していく。
たださすがに敵の数が多いため、少しずつ戦場が広がり始めたのが気になるところだ。
誠は半透明の地図を確認してみる。
「さすがにバラけ始めたな。ヒメ子が感知出来るとは言え、奥に入り込むと厄介だし……幾つか強いのが混じってる」
敵軍の中には、形が洗練された鎧のような奴らがいて、それらはある程度まともな立ち回りをしている。そいつらの相手をしているうちに、戦場が横へ横へと広がっているわけだ。
「平気よ黒鷹、天罰メニューで助っ人を呼ぶわ」
鶴は四角いタブレットのような神器を取り出し、指で画面を操作していく。
たちまち巨大な土偶や埴輪が現れたが、よく見るとそうめんやしょうゆまで混じっていたため、誠は思わずツッコミを入れた。
「ちょっと待て、何出してるんだよ!」
「道すがら調べたのよ、この地方の名産らしいわ。丹精込めて作ってるから、そういうのには依り代の魔法がかけやすいの」
鶴の言葉と共に、そうめんの束やしょうゆのビンからニューと手足が生えてきた。彼らはそのまま土偶達に混じり、勇ましく戦い始めたのだ。
そうめんが敵を麺で締め上げたかと思えば、しょうゆは中身を高速で発射し、餓霊の目をしみさせている。
「名物強すぎだろ……こんなのどう報告書に書けってんだよ」
誠は呆然と呟き、コマも呆れ顔で後を続ける。
「四国は取り戻したからね。邪気が無いから、鶴の魔法もずっと強くなってるんだ。要するにやりたい放題だよ」
しょうゆ達の活躍により、上陸した餓霊軍は総崩れとなった。生き残った敵は慌てふためき、艦船型の餓霊に乗って退却していく。
「良し、こっちは勝ち戦ね。そろそろ仕上げだわ」
鶴は満足げに頷くと、手を合わせてまた念じ始める。すると海面が盛り上がり、巨大な海亀が何匹も現れた。
鶴は瞬間移動し、亀の1つに飛び乗ると、太刀を抜いて高らかに叫んだ。
「さあ黒鷹、本州へ討ち入りよ! 敵の龍穴を塞いで、しばらく攻められないようにしなきゃ!」
「分かった! 守備隊のみんな、小豆島は任せたぞ!」
誠の言葉に、守備隊の面々が勇ましく答えた。
「了解です! 任せてください!」
「ようし、上出来! あとヒメ子がいない時は、ウインクはいいからな!」
誠は機体をジャンプさせ、海亀の背中に飛び乗った。難波や香川、宮島やカノンも後に続く。
(そう言えば、カノンはやけに静かだな……)
誠はふと彼女の様子が気になったが、特に負傷した様子も無いようだ。
モニターを切り替え、遠ざかる浜辺を確認すると、そうめんが敵に上段回し蹴りを食らわしているのが見えた。
しょうゆは豪快なラリアットをかまし、喰らった餓霊が空中で1回転する。
(だめだっ、考えたら負けなんだ……!)
誠は無理に己に言い聞かせ、視線を無理やり前に戻した。
潮は恐ろしい勢いで一同を押し流していく。
誠は地図をスクロールさせ、敵陣を再度確認した。
浜辺に普通の餓霊が配備され、やや奥手に砲撃型の大きな餓霊が陣取っている。
敵が作った龍穴……つまり餓霊が噴き出す大地の穴は、更に後ろにあるようだ。
「敵に付いて行ってるから砲撃出来ないだろうけど、上陸したら乱戦になるな」
「それも考えてあるわ、黒鷹」
鶴は自信満々で胸を叩くが、そうする間にも陸地は近づき、一同は一気に浜に打ち上げられた。
慌てふためく海辺の敵、つんのめる艦船型の餓霊。そして横滑りで急ブレーキをかける亀達。
巨大な波しぶきが舞い上がった瞬間、鶴は胸の前で手を合わせた。
すると辺りにいた餓霊がぜんぶ、人型重機と同じ姿に変わったのだ。
「な、何なんこれ、敵がうちらみたいに見えるで???」
鶴の幻術であり、これで相手は誰を攻撃していいか分からないはずだ。
「それじゃみんな、手はず通りね! 後で合流しましょう!」
鶴は巨大化したコマの背に乗り、陸の奥へと駆け出していった。
誠達もあらかじめ分担した攻撃地点へ疾走していく。
モニターで確認すると、幻術をかけられた餓霊達は、互いにひっぱたいたり追いかけられたり、すったもんだを繰り広げていた。
「…………見つけた、あれか……!」
やがて前方の高台に、巨大な四つ足の餓霊が見えた。
肩口には筒が幾つもあり、そこから呪詛を込めた突起物を撃ち出すのだろう。いわゆる砲撃型の餓霊というヤツだ。
彼らは巨体を揺らして向き直るも、誠はすれ違いざまに機体の刀で両断していた。
誠は次々相手を切り伏せていくが、不意に後ろから爆音が響いた。
(そろそろ強いのが来たな。多分ここの大将級か)
やがて地を踏み鳴らし、相手が姿を現した。
それぞれ巨大な斧や金棒を担いでいて、明らかに他の鎧より迫力を感じさせる。
「……全員気をつけろ。出来るだけ足止めするけど、こいつらは手強いぞ」
誠はそう言って皆に映像を送った。
鶴は瞬間移動で誠の後ろの補助席に現れ、満足そうに頷いている。
「や、やった、倒せた! 倒せました!」
順当な勝ち戦のせいか、守備隊は次第に自信をつけたようだ。危ない時には誠達が援護するが、1人の被害も出さずに敵軍を倒していく。
たださすがに敵の数が多いため、少しずつ戦場が広がり始めたのが気になるところだ。
誠は半透明の地図を確認してみる。
「さすがにバラけ始めたな。ヒメ子が感知出来るとは言え、奥に入り込むと厄介だし……幾つか強いのが混じってる」
敵軍の中には、形が洗練された鎧のような奴らがいて、それらはある程度まともな立ち回りをしている。そいつらの相手をしているうちに、戦場が横へ横へと広がっているわけだ。
「平気よ黒鷹、天罰メニューで助っ人を呼ぶわ」
鶴は四角いタブレットのような神器を取り出し、指で画面を操作していく。
たちまち巨大な土偶や埴輪が現れたが、よく見るとそうめんやしょうゆまで混じっていたため、誠は思わずツッコミを入れた。
「ちょっと待て、何出してるんだよ!」
「道すがら調べたのよ、この地方の名産らしいわ。丹精込めて作ってるから、そういうのには依り代の魔法がかけやすいの」
鶴の言葉と共に、そうめんの束やしょうゆのビンからニューと手足が生えてきた。彼らはそのまま土偶達に混じり、勇ましく戦い始めたのだ。
そうめんが敵を麺で締め上げたかと思えば、しょうゆは中身を高速で発射し、餓霊の目をしみさせている。
「名物強すぎだろ……こんなのどう報告書に書けってんだよ」
誠は呆然と呟き、コマも呆れ顔で後を続ける。
「四国は取り戻したからね。邪気が無いから、鶴の魔法もずっと強くなってるんだ。要するにやりたい放題だよ」
しょうゆ達の活躍により、上陸した餓霊軍は総崩れとなった。生き残った敵は慌てふためき、艦船型の餓霊に乗って退却していく。
「良し、こっちは勝ち戦ね。そろそろ仕上げだわ」
鶴は満足げに頷くと、手を合わせてまた念じ始める。すると海面が盛り上がり、巨大な海亀が何匹も現れた。
鶴は瞬間移動し、亀の1つに飛び乗ると、太刀を抜いて高らかに叫んだ。
「さあ黒鷹、本州へ討ち入りよ! 敵の龍穴を塞いで、しばらく攻められないようにしなきゃ!」
「分かった! 守備隊のみんな、小豆島は任せたぞ!」
誠の言葉に、守備隊の面々が勇ましく答えた。
「了解です! 任せてください!」
「ようし、上出来! あとヒメ子がいない時は、ウインクはいいからな!」
誠は機体をジャンプさせ、海亀の背中に飛び乗った。難波や香川、宮島やカノンも後に続く。
(そう言えば、カノンはやけに静かだな……)
誠はふと彼女の様子が気になったが、特に負傷した様子も無いようだ。
モニターを切り替え、遠ざかる浜辺を確認すると、そうめんが敵に上段回し蹴りを食らわしているのが見えた。
しょうゆは豪快なラリアットをかまし、喰らった餓霊が空中で1回転する。
(だめだっ、考えたら負けなんだ……!)
誠は無理に己に言い聞かせ、視線を無理やり前に戻した。
潮は恐ろしい勢いで一同を押し流していく。
誠は地図をスクロールさせ、敵陣を再度確認した。
浜辺に普通の餓霊が配備され、やや奥手に砲撃型の大きな餓霊が陣取っている。
敵が作った龍穴……つまり餓霊が噴き出す大地の穴は、更に後ろにあるようだ。
「敵に付いて行ってるから砲撃出来ないだろうけど、上陸したら乱戦になるな」
「それも考えてあるわ、黒鷹」
鶴は自信満々で胸を叩くが、そうする間にも陸地は近づき、一同は一気に浜に打ち上げられた。
慌てふためく海辺の敵、つんのめる艦船型の餓霊。そして横滑りで急ブレーキをかける亀達。
巨大な波しぶきが舞い上がった瞬間、鶴は胸の前で手を合わせた。
すると辺りにいた餓霊がぜんぶ、人型重機と同じ姿に変わったのだ。
「な、何なんこれ、敵がうちらみたいに見えるで???」
鶴の幻術であり、これで相手は誰を攻撃していいか分からないはずだ。
「それじゃみんな、手はず通りね! 後で合流しましょう!」
鶴は巨大化したコマの背に乗り、陸の奥へと駆け出していった。
誠達もあらかじめ分担した攻撃地点へ疾走していく。
モニターで確認すると、幻術をかけられた餓霊達は、互いにひっぱたいたり追いかけられたり、すったもんだを繰り広げていた。
「…………見つけた、あれか……!」
やがて前方の高台に、巨大な四つ足の餓霊が見えた。
肩口には筒が幾つもあり、そこから呪詛を込めた突起物を撃ち出すのだろう。いわゆる砲撃型の餓霊というヤツだ。
彼らは巨体を揺らして向き直るも、誠はすれ違いざまに機体の刀で両断していた。
誠は次々相手を切り伏せていくが、不意に後ろから爆音が響いた。
(そろそろ強いのが来たな。多分ここの大将級か)
やがて地を踏み鳴らし、相手が姿を現した。
それぞれ巨大な斧や金棒を担いでいて、明らかに他の鎧より迫力を感じさせる。
「……全員気をつけろ。出来るだけ足止めするけど、こいつらは手強いぞ」
誠はそう言って皆に映像を送った。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
【完結】パンでパンでポン!!〜付喪神と作る美味しいパンたち〜
櫛田こころ
キャラ文芸
水乃町のパン屋『ルーブル』。
そこがあたし、水城桜乃(みずき さくの)のお家。
あたしの……大事な場所。
お父さんお母さんが、頑張ってパンを作って。たくさんのお客さん達に売っている場所。
あたしが七歳になって、お母さんが男の子を産んだの。大事な赤ちゃんだけど……お母さんがあたしに構ってくれないのが、だんだんと悲しくなって。
ある日、大っきなケンカをしちゃって。謝るのも嫌で……蔵に行ったら、出会ったの。
あたしが、保育園の時に遊んでいた……ままごとキッチン。
それが光って出会えたのが、『つくもがみ』の美濃さん。
関西弁って話し方をする女の人の見た目だけど、人間じゃないんだって。
あたしに……お父さん達ががんばって作っている『パン』がどれくらい大変なのかを……ままごとキッチンを使って教えてくれることになったの!!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
俺、ラブホスタッフになりました
もんもん
キャラ文芸
高校3年生の大港大和は卒業間近だというのに就職先が決まらないでいた。ひょんなことから大和はホテルの副支配人である本多に出会いホテルで働くことになったが、そこはラブホテルで……⁉
しかもそこで働く従業員はヤクザのように強面な轟。モデルのように綺麗なのに官能小説家志望で妄想癖がある百瀬といった癖のあるメンバーばかりで……。気苦労絶えないツッコミ役の大和と個性豊かなメンバーが織りなすお仕事コメディーです。
お犬様のお世話係りになったはずなんだけど………
ブラックベリィ
キャラ文芸
俺、神咲 和輝(かんざき かずき)は不幸のどん底に突き落とされました。
父親を失い、バイトもクビになって、早晩双子の妹、真奈と優奈を抱えてあわや路頭に………。そんな暗い未来陥る寸前に出会った少女の名は桜………。
そして、俺の新しいバイト先は決まったんだが………。
天ノ恋慕(改稿版)
ねこかもめ
ファンタジー
──想い人の潔白を証明する、少年の物語
毎朝6:10更新予定!
【あらすじ】
太陽の恵をもたらす『日の巫女』。彼女を信仰する形で作られた集落『クライヤマ』で生まれ育った少年ユウキは、幼馴染でもある日の巫女に恋心を抱いていた。
だがある時、クライヤマは巫女への不信感から終焉を迎える。それと時を同じくして、世界は、『月が落ちて地表に鎖が刺さる』という奇怪な厄災に見舞われた。クライヤマに落ちた月の影からは、人を蹂躙するバケモノが生まれて大混乱を招く。
そんな惨状に際し、世界の人々は『クライヤマとその巫女は、世界侵略を目論む邪神だ』と考え始めた。
それは違うのだと、個人としての巫女を知るユウキは、日の巫女の潔白を示す為に月を解放する旅に出るのであった──。
【主要人物紹介】
〇ユウキ:クライヤマ出身の少年。日の巫女に想いを寄せる。巫女として崇められる彼女をクライヤマで唯一、一人の少女として見ていた。彼女が邪神と認定されることに激しく抵抗し、潔白を証明せんと旅に出ることを決意。
〇リオ:クライヤマで日の巫女として崇められていた少女。占いなどの力を持つが、それらを総称して『太陽の加護』と呼ぶ。巫女という役割に誇りを持つが、幼少からの友であるユウキには意外な一面を見せることも。
〇アインズ:ブライトヒル王国騎士団、第一部隊長を務める女性騎士。物腰柔らかく、仲間想いな性格。王の命令により、ユウキの旅に同行することとなった。
〇ツヴァイ:ブライトヒル王国騎士団、第二部隊長を務める男性騎士。アインズとは逆に、どこか冷たさを感じさせる人物。
○ポリア:ニューラグーン国の少女。世界各地の文化が好きで、特にクライヤマの魅力に取り憑かれている。クライヤマや巫女を邪神だとする世論が広がっても、彼女はクライヤマを愛し続けた。
〇桜華(おうか):ウルスリーヴル国にて国防などを務める組織『防人』に所属する女性剣士。組織の上層に立つ人物だが、地位と言動のギャップが激しい。
〇タヂカラ:トリシュヴェア国で生まれ育った大男。建国と反乱の英雄であるタカミを祖父に持つも、国を背負う責任の継承を拒んだ。
【投稿サイト】
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
アルファポリス版はその改稿版です。
【クレジット】
表紙画像:pixabay.com
著:ねこかもめ(𝕏:Catkamome)
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
迷子の僕の異世界生活
クローナ
BL
高校を卒業と同時に長年暮らした養護施設を出て働き始めて半年。18歳の桜木冬夜は休日に買い物に出たはずなのに突然異世界へ迷い込んでしまった。
通りかかった子供に助けられついていった先は人手不足の宿屋で、衣食住を求め臨時で働く事になった。
その宿屋で出逢ったのは冒険者のクラウス。
冒険者を辞めて騎士に復帰すると言うクラウスに誘われ仕事を求め一緒に王都へ向かい今度は馴染み深い孤児院で働く事に。
神様からの啓示もなく、なぜ自分が迷い込んだのか理由もわからないまま周りの人に助けられながら異世界で幸せになるお話です。
2022,04,02 第二部を始めることに加え読みやすくなればと第一部に章を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる