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俺は佐藤 一《はじめ》普通の、いやブラック企業の会社員だった。あの日は週末、世間では華の金曜日と言われている日だ。
「これ、今日までにやっといて」
そう言って差し出されたのは書類の山。
「少し量多く無いですか?」
そんな言葉遠く虚しく、さっさと帰る上司。周りも結構残っているようだ。
「いつから家に帰ってないんだっけ……」
ふと、カレンダーを見ると6日前に赤い印が付いている。その日も着替えを取りに帰っただけだが。
「今日も帰れそうにはないな。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「シ……ガ様……私……待っ……から……い……でも……」
眩い光の中で消えゆく1人の美しい女性。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……寝てた……仕事しないと……」
目を擦りながら夢に出てきた女の事を考える。
「なんか、見たことあるんだよな……」
仕事で日付け感覚が狂っており、1年前でも最近ではあるのだが。
「よし! 終わった。帰れる!」
書類をしまおうと机の引き出しを開けた時、その中には自然の光景が広がっていた。
「これ、今日までにやっといて」
そう言って差し出されたのは書類の山。
「少し量多く無いですか?」
そんな言葉遠く虚しく、さっさと帰る上司。周りも結構残っているようだ。
「いつから家に帰ってないんだっけ……」
ふと、カレンダーを見ると6日前に赤い印が付いている。その日も着替えを取りに帰っただけだが。
「今日も帰れそうにはないな。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「シ……ガ様……私……待っ……から……い……でも……」
眩い光の中で消えゆく1人の美しい女性。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……寝てた……仕事しないと……」
目を擦りながら夢に出てきた女の事を考える。
「なんか、見たことあるんだよな……」
仕事で日付け感覚が狂っており、1年前でも最近ではあるのだが。
「よし! 終わった。帰れる!」
書類をしまおうと机の引き出しを開けた時、その中には自然の光景が広がっていた。
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