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「ほーらいいかげん起きろ。いつまで寝てるんだ?」
「んん?」
ちゅ、と唇を塞がれてイリアはぱっと目を覚ました。目の前に見慣れた紫色の瞳。むすっとしたリディオがベッドから起き上がる。
「おはよう、リディオさん。今何時ですか?」
「もうすぐ8時だぞー」
「ええ!? 大変、今日は実習があるのに!」
「だから30分前にも起こしたのに起きなかったのは君だぞ」
慌てて飛び起きたイリアは急いで身支度を始める。昔は寝坊などしたことがなかったのにと半泣きで用意をしているとリディオが入口から顔を出した。
「朝食の支度はできてるからな」
「あ、ありがとうございます!」
ばたばたと支度をして着るのは大学の制服だ。
眠り病から目覚めて3年。
イリアは現在、医者を目指して大学に通っている。
寝室を出て食堂に行くとすでにテーブルには朝食が用意され、リディオが座って新聞を読んでいた。二人の指には揃いの銀のリングがはまっていた。
「ジェレミア殿下が正式に王位継承者になるそうだ」
「……そう、彼も今年で16歳だものね」
イリアが知っているジェレミアはまだ子供の姿だったが、きっと今は立派な青年の姿になっているだろう。二人でコーヒーを飲みながら新聞を覗き込む。新聞の枠の一番隅には『カルロ王子は正式に王位継承権をはく奪され辺境の島へと移されることが決まった』と書いてあった。
イリアが眠り病から覚めた後も色々とあったのだ。
まずカルロはイリアに復縁を迫ったけれど、これは断固として拒否した。そしてたとえ婚約者に戻ったとしても怒った妖精達は戻らないだろうと説明した。それはイリアの幸せではないからだ。
国王陛下はカルロの所業について、そして長年の妃教育が無駄になってしまったことについて謝罪し、きちんとカルロに責任を取らせると約束してくれた。その後カルロは長く謹慎し、どうなっているのかイリアは知らなかったのだけれど、どうやら心からの反省はできなかったようだ。
ちなみにカルロの浮気相手であったルイーザは早々に妃教育を投げ出し実家に帰っていた。けれどしでかしたことの大きさに両親が激怒し彼女も長いこと謹慎させられ、その後遠方のかなり高齢の貴族の家に後妻として嫁に出されたらしい。
王城の自然はこの3年で少しずつ元に戻っていた。おそらく街の方に被害が出ることもなさそうだ。それはきっとイリアが今幸せだからだろう。
イリアとリディオが結婚してもうすぐ1年になる。二人は現在、城下町の一角に家を買ってそこで暮らしていた。
「このオムレツとてもふわふわでおいしいです」
「そうか? 適当だぞこんなの」
「今度作り方教えてくださいね」
リディオの作った朝食を食べてイリアは微笑んだ。一緒に暮らし始めて知ったのだが、リディオは料理が上手かった。イリアは家を出るまで料理などしたことがなかったので現在勉強中だ。
「……今度、父を訪ねてみようと思うんです」
「そうか」
飲んでいたコーヒーのカップと新聞を置いてリディオがイリアを見つめた。
「私も今年で大学を卒業するし、ギレスに留学する前に」
「君の母上の墓参りもしたいしな」
「ええ」
イリアがリディオと共に医療の道に進みたいと言ったとき、父のエルネストは当然猛反対した。イリアは公爵家の令嬢なのだから当然だ。王子との婚約が破棄になったとしても、他家の貴族に嫁ぐという役割があったからだ。エルネストは最初こそイリアの言葉に耳を貸さず、何度も屋敷に足を運んだリディオに会おうとすらしなかった。しかし二人の諦めない姿に、完全に賛成とは言えないものの渋々結婚を許可してくれたのだ。イリアが初めて自分の意思を主張したことに戸惑っていたのかもしれない。
勝手にしろと、それだけ言ってエルネストは背を向けた。
けれどイリアが屋敷を出たその日、執事長が教えてくれたのだ。
『エルネスト様は昔、本当は医療の道へと進みたかったのです。サラ様を助けるために』
だからきっとイリアが医療の道へ進みたい、人々を助けたいと言ったことを本当は喜んでいるのだと。
ただ、エルネストは立場上そんなことは言えないのだと。
そして身分違いの恋についてもエルネストは実はあまり文句は言えないのだ。イリアの母のサラは王国教会の牧師の娘でけして高い身分とは言えなかった。そんな彼女に恋をして周囲の反対を押し切りエルネストは結婚したのだから。
「父はずっと母を早くに亡くしてしまったことを後悔していたんです。だから私だけは一人でどこへ出しても恥ずかしくないように教育しなければとそればかり考えていたんです」
もちろんだからといってイリアの子供時代からの孤独や寂しさがなくなる訳ではないし、散々傷つけられたことも簡単には許せない。けれどセルラオ公爵家を出て初めて少しだけ、生きていくことの大変さがわかった気がした。
だからエルネストとも話がしたいと思ったのだ。
「許すというわけじゃありません。だけどいつかちゃんとわかりあいたいです。ギレスに行けば一年は会えませんから」
イリアは大学を卒業したらギレス王国へ一年間留学する予定なのだ。大学での成績が優秀で推薦されたのだ。最初は迷ったものの、リディオに背中を押してもらって行くことにした。
「……ギレスへ行くこと、応援してくれてありがとうございます」
「ああ、せっかく大学の成績優秀者の枠に入れたんだ。行ってくればいいさ」
本当は少し離れるのが寂しいけれど、わくわくもしている。こんな風に自分のために生きることができる日がくるなんて昔は想像もしていなかった。
ふふ、とほほ笑んでちらりと見た時計の時間にイリアは慌てて立ち上がった。
「もうこんな時間!?」
「俺もそろそろ準備しないとだ」
「明日は病院の手伝いに出ますね」
「了解」
はっと気がつけばもうすぐ家を出なければならない時間だ。屋敷にいた頃のように執事や使用人達が時間を教えてはくれない。ずっと令嬢として生きてきたイリアはようやく最近今の暮らしに慣れてきたところだった。
結婚したのと同時にリディオは家の裏に小さな病院を開いた。イリアも大学の授業が終わってから手伝っている。
「ああもう遅刻しちゃいます!」
「もう少し早く起きればいいのに」
「そうなんですけど……だって」
うう、とイリアは玄関で一度振り向いた。頬が少し赤くなっている気がする。律儀に見送りに出てきてくれたリディオを恨めし気に睨んでいると、額に軽くキスをされた。
「!」
「ほら、行ってこい」
「い、行ってまいります!」
慌ててイリアは玄関を飛び出した。もう顔が真っ赤だ。
リディオと暮らすようになって寝坊が増えてしまったのはきっと、彼からの目覚めのキスをつい待ってしまっているからだ。そんなこと恥ずかしすぎて言えないけれど、リディオは気づいている気がする。
小さな庭の緑は今日も豊かに育っている。目には見えないけれどそこでは妖精達が居心地良さそうに過ごしているのだろう。
ふふ、とイリアは微笑んだ。
(もう眠り姫になることはないわ)
なぜならいつでも彼女を目覚めさせてくれる彼女だけの王子様がそばにいてくれるからだ。
「んん?」
ちゅ、と唇を塞がれてイリアはぱっと目を覚ました。目の前に見慣れた紫色の瞳。むすっとしたリディオがベッドから起き上がる。
「おはよう、リディオさん。今何時ですか?」
「もうすぐ8時だぞー」
「ええ!? 大変、今日は実習があるのに!」
「だから30分前にも起こしたのに起きなかったのは君だぞ」
慌てて飛び起きたイリアは急いで身支度を始める。昔は寝坊などしたことがなかったのにと半泣きで用意をしているとリディオが入口から顔を出した。
「朝食の支度はできてるからな」
「あ、ありがとうございます!」
ばたばたと支度をして着るのは大学の制服だ。
眠り病から目覚めて3年。
イリアは現在、医者を目指して大学に通っている。
寝室を出て食堂に行くとすでにテーブルには朝食が用意され、リディオが座って新聞を読んでいた。二人の指には揃いの銀のリングがはまっていた。
「ジェレミア殿下が正式に王位継承者になるそうだ」
「……そう、彼も今年で16歳だものね」
イリアが知っているジェレミアはまだ子供の姿だったが、きっと今は立派な青年の姿になっているだろう。二人でコーヒーを飲みながら新聞を覗き込む。新聞の枠の一番隅には『カルロ王子は正式に王位継承権をはく奪され辺境の島へと移されることが決まった』と書いてあった。
イリアが眠り病から覚めた後も色々とあったのだ。
まずカルロはイリアに復縁を迫ったけれど、これは断固として拒否した。そしてたとえ婚約者に戻ったとしても怒った妖精達は戻らないだろうと説明した。それはイリアの幸せではないからだ。
国王陛下はカルロの所業について、そして長年の妃教育が無駄になってしまったことについて謝罪し、きちんとカルロに責任を取らせると約束してくれた。その後カルロは長く謹慎し、どうなっているのかイリアは知らなかったのだけれど、どうやら心からの反省はできなかったようだ。
ちなみにカルロの浮気相手であったルイーザは早々に妃教育を投げ出し実家に帰っていた。けれどしでかしたことの大きさに両親が激怒し彼女も長いこと謹慎させられ、その後遠方のかなり高齢の貴族の家に後妻として嫁に出されたらしい。
王城の自然はこの3年で少しずつ元に戻っていた。おそらく街の方に被害が出ることもなさそうだ。それはきっとイリアが今幸せだからだろう。
イリアとリディオが結婚してもうすぐ1年になる。二人は現在、城下町の一角に家を買ってそこで暮らしていた。
「このオムレツとてもふわふわでおいしいです」
「そうか? 適当だぞこんなの」
「今度作り方教えてくださいね」
リディオの作った朝食を食べてイリアは微笑んだ。一緒に暮らし始めて知ったのだが、リディオは料理が上手かった。イリアは家を出るまで料理などしたことがなかったので現在勉強中だ。
「……今度、父を訪ねてみようと思うんです」
「そうか」
飲んでいたコーヒーのカップと新聞を置いてリディオがイリアを見つめた。
「私も今年で大学を卒業するし、ギレスに留学する前に」
「君の母上の墓参りもしたいしな」
「ええ」
イリアがリディオと共に医療の道に進みたいと言ったとき、父のエルネストは当然猛反対した。イリアは公爵家の令嬢なのだから当然だ。王子との婚約が破棄になったとしても、他家の貴族に嫁ぐという役割があったからだ。エルネストは最初こそイリアの言葉に耳を貸さず、何度も屋敷に足を運んだリディオに会おうとすらしなかった。しかし二人の諦めない姿に、完全に賛成とは言えないものの渋々結婚を許可してくれたのだ。イリアが初めて自分の意思を主張したことに戸惑っていたのかもしれない。
勝手にしろと、それだけ言ってエルネストは背を向けた。
けれどイリアが屋敷を出たその日、執事長が教えてくれたのだ。
『エルネスト様は昔、本当は医療の道へと進みたかったのです。サラ様を助けるために』
だからきっとイリアが医療の道へ進みたい、人々を助けたいと言ったことを本当は喜んでいるのだと。
ただ、エルネストは立場上そんなことは言えないのだと。
そして身分違いの恋についてもエルネストは実はあまり文句は言えないのだ。イリアの母のサラは王国教会の牧師の娘でけして高い身分とは言えなかった。そんな彼女に恋をして周囲の反対を押し切りエルネストは結婚したのだから。
「父はずっと母を早くに亡くしてしまったことを後悔していたんです。だから私だけは一人でどこへ出しても恥ずかしくないように教育しなければとそればかり考えていたんです」
もちろんだからといってイリアの子供時代からの孤独や寂しさがなくなる訳ではないし、散々傷つけられたことも簡単には許せない。けれどセルラオ公爵家を出て初めて少しだけ、生きていくことの大変さがわかった気がした。
だからエルネストとも話がしたいと思ったのだ。
「許すというわけじゃありません。だけどいつかちゃんとわかりあいたいです。ギレスに行けば一年は会えませんから」
イリアは大学を卒業したらギレス王国へ一年間留学する予定なのだ。大学での成績が優秀で推薦されたのだ。最初は迷ったものの、リディオに背中を押してもらって行くことにした。
「……ギレスへ行くこと、応援してくれてありがとうございます」
「ああ、せっかく大学の成績優秀者の枠に入れたんだ。行ってくればいいさ」
本当は少し離れるのが寂しいけれど、わくわくもしている。こんな風に自分のために生きることができる日がくるなんて昔は想像もしていなかった。
ふふ、とほほ笑んでちらりと見た時計の時間にイリアは慌てて立ち上がった。
「もうこんな時間!?」
「俺もそろそろ準備しないとだ」
「明日は病院の手伝いに出ますね」
「了解」
はっと気がつけばもうすぐ家を出なければならない時間だ。屋敷にいた頃のように執事や使用人達が時間を教えてはくれない。ずっと令嬢として生きてきたイリアはようやく最近今の暮らしに慣れてきたところだった。
結婚したのと同時にリディオは家の裏に小さな病院を開いた。イリアも大学の授業が終わってから手伝っている。
「ああもう遅刻しちゃいます!」
「もう少し早く起きればいいのに」
「そうなんですけど……だって」
うう、とイリアは玄関で一度振り向いた。頬が少し赤くなっている気がする。律儀に見送りに出てきてくれたリディオを恨めし気に睨んでいると、額に軽くキスをされた。
「!」
「ほら、行ってこい」
「い、行ってまいります!」
慌ててイリアは玄関を飛び出した。もう顔が真っ赤だ。
リディオと暮らすようになって寝坊が増えてしまったのはきっと、彼からの目覚めのキスをつい待ってしまっているからだ。そんなこと恥ずかしすぎて言えないけれど、リディオは気づいている気がする。
小さな庭の緑は今日も豊かに育っている。目には見えないけれどそこでは妖精達が居心地良さそうに過ごしているのだろう。
ふふ、とイリアは微笑んだ。
(もう眠り姫になることはないわ)
なぜならいつでも彼女を目覚めさせてくれる彼女だけの王子様がそばにいてくれるからだ。
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とっても可愛らしいお話で一気見しちゃいました☺️自由な人生を謳歌できてほんとに良かった!素敵な作品でした✨
お茶様感想ありがとうございます!
イリアもきっとワクワクしていると思います✨