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その後ジェラルドはクロエにわざと罪を着せようとした件の他、今までの横暴な振る舞いの数々が表沙汰になり王位継承権をはく奪された。そしてしばらくの間は謹慎処分になるという。その間に更生できればまた王位継承権が戻ることもあるかもしれないがその可能性はかぎりなく低いだろう、ということだ。
そのため自動的に繰り上がりで第一王位継承者になってしまった弟のアルフィオは最近ため息が多い。
「そんなに辛気臭い顔してどうしたんだよ、アル?」
「最近自由時間が減ってさ。今日もこれから帝王学の勉強だし、兄貴のせいで大変だよ」
授業が終わって校舎から出た二人は馬車を待たせている門まで歩きながらだらだらと話していた。
王位継承者となったため急にアルフィオの周囲は忙しくなった。以前のように気楽な次男坊として自由に、とはいかなくなったようだ。それでも時間を作ってはエミリオやリリアーナと会ってはいるのだが。
ちなみにエミリオとリリアーナは母からちょっと長めのお説教を受けた以外はおとがめなしだった。父であるオクタヴィア侯爵などエミリオの女装姿に感心して笑っていたくらいだ。
アルフィオがげんなりした顔で空を仰ぐ。
「これからどんどん自由な時間は減るだろうしな。それにさ」
「それに?」
周囲をちらりと確認してからアルフィオが声をひそめて囁いた。
「リリは王家とか興味ないだろう?」
「それは……って、ええ!?」
アルフィオの発言の意味に気がついてエミリオが思わず声を上げた。その横を少し照れたような顔でさっさとアルフィオは歩いて行ってしまう。慌てて後を追いながらエミリオはつい顔がにやけてしまうのを抑えられなかった。
「やっぱりそうだったのかよ。薄々は気がついてたんだけどな!」
「……あいつは絶対王妃とかは嫌がるだろう?」
それは否とはさすがにエミリオには言えなかった。自由奔放なリリアーナの性格から考えてこの国の王妃なんて想像ができないからだ。
「まあ、リリはあの通り強いからな。王宮でも好き放題やりそうだけどなあ。……あ、でも俺もお前の側近になるつもりだから」
「同じ顔なら俺はリリがそばにいてほしいんだ!」
そんなに好きだったのか、物好きなと思ったけれどあえてエミリオは黙っておいた。昔から控えめで前に出ることはないけどしっかり者で常識人のアルフィオはリリアーナにエミリオと一緒に振り回されていた。むしろリリアーナと結婚してくれる相手と考えれば一番良いのではないだろうか?
なにしろリリアーナは貴族令嬢としては奔放すぎる。
「エミリオ! アル! 何を騒いでるの?」
「わ、リリ……!」
「おまえさあ……」
二人で騒いでいたところに背後からリリアーナの声が突然聞こえてきて、アルフィオが慌てだした。生ぬるい視線を送っていたエミリオはリリアーナの隣にいるクロエの存在に気がついて笑顔で手を上げる。
「クロエ!」
クロエはジェラルド王子との婚約を正式に解消した。あのパーティーの夜からずいぶんと明るくなった。最初こそ遠巻きに噂の的にされていたが最近はリリアーナを通して同性の友人も増えたようだ。
ふわりとほほ笑んだクロエが近づいてくる。
「エミリオ、今日は委員会は無いの?」
「うん。今日はお休み」
「それじゃあ良かったら一緒にカフェに行かない? リリと話していたのよ」
「もちろん行くよ!」
「お、俺も行きたかった……」
「あら、アルは行かないの?」
満面の笑みで答えているエミリオの隣で嘆くアルに、リリアーナが首を傾げた。当然のようにすでに人数にはいっていたらしい。
「今日は帰ってから帝王学の先生が来るんだよ」
「そうだったんだ。大変ねえ」
アルフィオが将来の王妃になってほしいと思っているなんて知らないリリアーナは呑気にこたえる。それから何かを思いついたようにぱっと表情を明るくした。
「それなら今度四人でデートしましょうよ。ほらクロエ。この前話してた……」
「それは素敵ね!」
デートという言葉に男子二人が固まっているのに気づかず女子二人は楽しそうに盛り上がっていた。そわそわと視線を忙しなく動かしながらアルが口を開く。
「り、リリ。その、デートって」
「一緒に街で評判のレストランに行きましょうよ。ただし……」
「わたしたちが男装して、お二人が女装するんです」
「……え?」
クロエがとってもいいことを思いついたと言わんばかりに可愛い顔で言うのでとっさに反論できなかったエミリオはリリアーナに視線を向ける。これは絶対に楽しんでいる顔だ。最近クロエはどうもリリアーナに感化されてきている気がする。
「そう、男女逆転デートよ! 楽しそうでしょ?」
「嫌だよ! なんでそうなるんだよ!」
「ていうか俺もなのか? エミリオはともかく絶対似合わないだろ!」
「ええ? だって見てみたいと思ったんだもの。大丈夫よ、アルも可愛い顔してるから」
「自分の好奇心を満たすためだけに幼馴染に女装させるな」
「そんなわけじゃ……あるけど。ていうかアルはわたしとデートするの嫌なの?」
「は? いや、そ、そういうわけじゃ……」
これはアルフィオがリリアーナに押されて女装する日も近いな、とエミリオは遠い目をして思う。その時は経験者であり幼馴染としてなるべく事故らないよう手伝ってやろうと考えているとクロエがじっとこちらを見つめていた。
「エミリオはやっぱり嫌?」
「あーえっと、その、クロエとデートするのは嫌じゃない。むしろお願いします!」
「えっ」
「人前で女装は恥ずかしいけどね」
あのパーティーの日の夜、これから楽しいことをたくさんしようと言ったのはエミリオだ。だからできるだけ付き合ってあげたいし、クロエとそうやって色々な思い出を作っていくのはできれば自分がいいと思っている。それからクロエがエミリオの女装をたびたび見たがっていることも知っていたけれど……。
「まあ、家でとかなら……少しは」
「そうね、じゃあ今度はおうちデートにしましょうか」
楽しそうにそう言われて、思わず赤くなったエミリオはそれから照れくさそうに笑った。
「もちろん、喜んで!」
クロエにはいつでも笑っていてほしい。
もう絶対に悲しい顔なんてさせないとエミリオは密かに誓っていた。そしてエミリオがその決意をずっと守り続け、二人が婚約し結婚したのはそれから8年後のことだったという。
そのため自動的に繰り上がりで第一王位継承者になってしまった弟のアルフィオは最近ため息が多い。
「そんなに辛気臭い顔してどうしたんだよ、アル?」
「最近自由時間が減ってさ。今日もこれから帝王学の勉強だし、兄貴のせいで大変だよ」
授業が終わって校舎から出た二人は馬車を待たせている門まで歩きながらだらだらと話していた。
王位継承者となったため急にアルフィオの周囲は忙しくなった。以前のように気楽な次男坊として自由に、とはいかなくなったようだ。それでも時間を作ってはエミリオやリリアーナと会ってはいるのだが。
ちなみにエミリオとリリアーナは母からちょっと長めのお説教を受けた以外はおとがめなしだった。父であるオクタヴィア侯爵などエミリオの女装姿に感心して笑っていたくらいだ。
アルフィオがげんなりした顔で空を仰ぐ。
「これからどんどん自由な時間は減るだろうしな。それにさ」
「それに?」
周囲をちらりと確認してからアルフィオが声をひそめて囁いた。
「リリは王家とか興味ないだろう?」
「それは……って、ええ!?」
アルフィオの発言の意味に気がついてエミリオが思わず声を上げた。その横を少し照れたような顔でさっさとアルフィオは歩いて行ってしまう。慌てて後を追いながらエミリオはつい顔がにやけてしまうのを抑えられなかった。
「やっぱりそうだったのかよ。薄々は気がついてたんだけどな!」
「……あいつは絶対王妃とかは嫌がるだろう?」
それは否とはさすがにエミリオには言えなかった。自由奔放なリリアーナの性格から考えてこの国の王妃なんて想像ができないからだ。
「まあ、リリはあの通り強いからな。王宮でも好き放題やりそうだけどなあ。……あ、でも俺もお前の側近になるつもりだから」
「同じ顔なら俺はリリがそばにいてほしいんだ!」
そんなに好きだったのか、物好きなと思ったけれどあえてエミリオは黙っておいた。昔から控えめで前に出ることはないけどしっかり者で常識人のアルフィオはリリアーナにエミリオと一緒に振り回されていた。むしろリリアーナと結婚してくれる相手と考えれば一番良いのではないだろうか?
なにしろリリアーナは貴族令嬢としては奔放すぎる。
「エミリオ! アル! 何を騒いでるの?」
「わ、リリ……!」
「おまえさあ……」
二人で騒いでいたところに背後からリリアーナの声が突然聞こえてきて、アルフィオが慌てだした。生ぬるい視線を送っていたエミリオはリリアーナの隣にいるクロエの存在に気がついて笑顔で手を上げる。
「クロエ!」
クロエはジェラルド王子との婚約を正式に解消した。あのパーティーの夜からずいぶんと明るくなった。最初こそ遠巻きに噂の的にされていたが最近はリリアーナを通して同性の友人も増えたようだ。
ふわりとほほ笑んだクロエが近づいてくる。
「エミリオ、今日は委員会は無いの?」
「うん。今日はお休み」
「それじゃあ良かったら一緒にカフェに行かない? リリと話していたのよ」
「もちろん行くよ!」
「お、俺も行きたかった……」
「あら、アルは行かないの?」
満面の笑みで答えているエミリオの隣で嘆くアルに、リリアーナが首を傾げた。当然のようにすでに人数にはいっていたらしい。
「今日は帰ってから帝王学の先生が来るんだよ」
「そうだったんだ。大変ねえ」
アルフィオが将来の王妃になってほしいと思っているなんて知らないリリアーナは呑気にこたえる。それから何かを思いついたようにぱっと表情を明るくした。
「それなら今度四人でデートしましょうよ。ほらクロエ。この前話してた……」
「それは素敵ね!」
デートという言葉に男子二人が固まっているのに気づかず女子二人は楽しそうに盛り上がっていた。そわそわと視線を忙しなく動かしながらアルが口を開く。
「り、リリ。その、デートって」
「一緒に街で評判のレストランに行きましょうよ。ただし……」
「わたしたちが男装して、お二人が女装するんです」
「……え?」
クロエがとってもいいことを思いついたと言わんばかりに可愛い顔で言うのでとっさに反論できなかったエミリオはリリアーナに視線を向ける。これは絶対に楽しんでいる顔だ。最近クロエはどうもリリアーナに感化されてきている気がする。
「そう、男女逆転デートよ! 楽しそうでしょ?」
「嫌だよ! なんでそうなるんだよ!」
「ていうか俺もなのか? エミリオはともかく絶対似合わないだろ!」
「ええ? だって見てみたいと思ったんだもの。大丈夫よ、アルも可愛い顔してるから」
「自分の好奇心を満たすためだけに幼馴染に女装させるな」
「そんなわけじゃ……あるけど。ていうかアルはわたしとデートするの嫌なの?」
「は? いや、そ、そういうわけじゃ……」
これはアルフィオがリリアーナに押されて女装する日も近いな、とエミリオは遠い目をして思う。その時は経験者であり幼馴染としてなるべく事故らないよう手伝ってやろうと考えているとクロエがじっとこちらを見つめていた。
「エミリオはやっぱり嫌?」
「あーえっと、その、クロエとデートするのは嫌じゃない。むしろお願いします!」
「えっ」
「人前で女装は恥ずかしいけどね」
あのパーティーの日の夜、これから楽しいことをたくさんしようと言ったのはエミリオだ。だからできるだけ付き合ってあげたいし、クロエとそうやって色々な思い出を作っていくのはできれば自分がいいと思っている。それからクロエがエミリオの女装をたびたび見たがっていることも知っていたけれど……。
「まあ、家でとかなら……少しは」
「そうね、じゃあ今度はおうちデートにしましょうか」
楽しそうにそう言われて、思わず赤くなったエミリオはそれから照れくさそうに笑った。
「もちろん、喜んで!」
クロエにはいつでも笑っていてほしい。
もう絶対に悲しい顔なんてさせないとエミリオは密かに誓っていた。そしてエミリオがその決意をずっと守り続け、二人が婚約し結婚したのはそれから8年後のことだったという。
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