95 / 98
第95話 迷宮新時代
しおりを挟む
第五階層5区の噴水広場はこの階層唯一の水場だ。
400メートルトラックが丸々入りそうなほど広い部屋の真ん中に大きな噴水がある。
噴水からは常に水が吹き出し冒険者たちに利用されている。
この噴水広場には冒険者たちが多く集まる。
水を汲み、情報を交換し合い、物資の交換や販売も行われるのがこの噴水広場だった。
今この場所で噂されているのはもっぱら巨大サイクロプスの話だ。
「おい聞いたか、あのジャイアントが倒されたらしいぞ」
「なんだと! いつの話だ?」
「今朝、3区へ探索に行った『闇の糸』の連中が奴の死体を見つけたそうだ」
「やったのは?」
「それがわからないんだ、死体の様子から見て昨日の内に倒されたようだ。しかも驚くことに、一撃だったらしい」
「一撃ってどういうことだよ? 極大魔法を使ったってことか?」
「わからん。フレイム系や電撃系ではなかったようだ。アレを使うと周りが黒焦げになるからすぐわかるだろ。とにかく傷は急所の眼の部分だけ。他に目立った傷はなかったんだと」
「まじかよ……ロットさんのところの『アバランチ』あたりがやったのか?」
「いや、ロットさんは今7層だぜ」
「他にこんなこと出来そうなパーティーと言えば『ホーリーシールド』か『蒼の雷光』、『鉄鎖の群』、『五剣舞』、『エンジェル・ウィング』くらいか?」
「そうだな。『アバランチ』は頭一つ以上出ているけど、続く5強も強いからなぁ」
広場のそこここで巨大サイクロプス討伐の噂話がなされる。
だが、誰が巨大サイクロプスを倒したのか、真実を知る者は誰もいなかった。
リビングにある大テーブルを囲み『不死鳥の団』は朝食をとった。
給仕はゴブがしてくれる。
ゴブは優雅な所作で俺のカップにコーヒーのお代わりを注ぐと、スッと後ろに控えた。
「みんな食べ終わったかな? それじゃあ引き続き会議を始めるよ」
俺は昨晩のうちに皆に宿題を出してある。
それはEランク魔石をどうするかだ。
1.ギルドに売却する。
2.攻撃力強化に使う。
3.防御力強化に使う。
4.輸送能力の強化に使う。
1番のギルドに売るという選択をしたメンバーは誰もいなかった。
ここのところ魔石や素材がでても、対物ライフルの銃弾や装備、テーラーのエネルギー源などに使われ利益があまり上がっていない。
一人頭の月の取り分は20数万リムくらいだ。
メグやクロは家族の生活が懸かっているので、収入が減るのは痛いだろう。
「先行投資です。後で大きくなって返ってくると思えば全然気になりません! それにお父さんの工房も大口の仕事が入ったので今は安定しているんです」
メグは5人も弟妹がいる。
お父さんが勤める工房は、この春から城の城壁補修を請け負ったそうだ。
長期の仕事なのでしばらくは安心ということだった。
「僕は現状でも以前よりずっと稼げています。弟や妹たちも元気になりました」
痩せていたクロの兄妹も最近ではご飯をたくさん食べて、年相応の体つきになった。
俺にも良く懐いてくれている。
こんどクロの兄妹にケーキでも焼いてあげようかな。
それとクロの弟は絶対にセシリーさんには見せちゃダメだな。
また迷宮に潜れなくなるから。
だってクロをそのまま小さくした感じでとても可愛いのだ。
弟のシロも妹のシルクもまだ7歳と10歳だ。
もし、セシリーさんがシロに何かしたらさすがに通報する。
その場で排除も辞さないぞ!
それはさておき、2番目の攻撃力強化に賛成したのはジャンとマリアだ。
俺が作りたかったのもこれだ。
俺の出した案はタッ君の荷台に機銃を据え付けるというものだ。
機銃は1発1発がクロのアンチマテリアルライフルと同じ破壊力を持ち、100発の連射が可能だ。
これがあったらあの巨大なサイクロプスも余裕で倒せただろう。
最初は俺が使ってヒーローになる予定だったが、後衛の俺が後ろからこんなものをぶっ放すわけにもいかないと気付いた。
「マリア、言いたくなかったら言わなくてもいいが、今魔力量はどれくらいある?」
機銃は掃射するのに大量のMPを消費するので運用はタッ君に乗るマリアになる予定だ。
「そんな遠慮なさらずに何でも聞いて下さい。昨日レベルアップして786になりました」
MP量786なら申し分ない。
これならブローウィング・ドエム2重機関銃を任せられる。
マリアがドエムか……。
イカン、けしからん想像をしてしまった!
3番目の防御力強化はマモル君の改良のことだ。
現在俺はマモル君を4個装備している。
だからふいに襲われたとしても防御力180のシールドを自動で4枚張ることができるのだ。
だが、Eランクの魔石で作るマモル君(改)はなんと一つで防御力1800のシールドを作り出せるのだ!
「今ので充分だろ。おっさんビビりすぎだぞ」
「必要……ない」
はい……。
クロだけが「イッペイさんはパーティーの要だから」と賛成してくれた。
もうよせよ、抱きしめたくなるから……。
4番目の運送力強化はボニーさんとメグが賛成した。
メグは素材運搬の点から、ボニーさんは兵員と兵器の輸送の観点からの賛成だ。
ただしこれ以上、俺にはゴーレムは操れない。
俺は一度に魔石20個分しかゴーレムを運用できないのは以前話した通りだ。
現在、ゴブ(10)・タッ君(5)・マモル君×4つ(4)スパイ君(1)のトータル20でいっぱいいっぱいだ。
作るとしたらテーラーのような普通の運搬車を作るしかない。
俺がマモル君を装備しなければその分4つの枠ができるが、そんなの怖すぎる。
その後も話し合いは続き、結局Eランク魔石の使い道は機銃で決定した。
それ以外にもテイラーをもう一台作ることにもなった。
これにより『不死鳥の団』は、
前衛:タッ君に搭乗したジャン(アサルトライフル)、メグ(軽機関銃)、マリア(重機関銃)
中衛:ボニー(指揮・情報総括 アサルトライフル)、クロ(運転手)
後衛:ゴブ(運転手)イッペイ(運転手、後方警戒、荷台後方の軽機関銃)
という車両移動フォーメーションになった。
自走する3台の車両は小型とは言えかなり目立つ。
「おいあれ見ろよ」
とか、
「いいなあれ。うちも取り入れようぜ」
といった声がちらほら聴かれた。
たまにどこで買ったのかを聞かれて困ることもあった。
技術情報を自動車メーカーあたりに故意に流して、似たようなものを販売してもらえば目立たないかもしれないな。
王都に架空の会社をでっちあげてそこで作ってもらったことにしてその場はやり過ごした。
「そういえば、『エンジェル・ウィング』も似た様な車両に乗ってたぞ」
「これからの迷宮探索は運搬車かもな……」
迷宮の新時代が幕を開けようとしているのかもしれない。
後日、ネピアの自動車メーカーに匿名の手紙が届く。
ウォード社技術開発主任のスコット・ウォードは同封された新型駆動機構の設計図に目を見開いた。
そこにはこれまででは考えつかなかったような低燃費かつ高出力を実現した魔導モーターとテーラーの姿があった。
ウォード社は1か月後には設計図から最初の試作機をおこすことに成功。
この頃から冒険者を中心に何故か宣伝前のテーラーの問い合わせが入りはじめた。
ウォード社が最初の受注受付を開始するのはその2か月後だった。
鑑定
【名称】ブローウィング ドエム2重機関銃
【種別】重機関銃
【攻撃力】使用弾丸によって異なる(3240~)
【装弾数】110発
【備考】重量38キロ 有効射程2000メートル 1発撃つのにMP5が必要。
400メートルトラックが丸々入りそうなほど広い部屋の真ん中に大きな噴水がある。
噴水からは常に水が吹き出し冒険者たちに利用されている。
この噴水広場には冒険者たちが多く集まる。
水を汲み、情報を交換し合い、物資の交換や販売も行われるのがこの噴水広場だった。
今この場所で噂されているのはもっぱら巨大サイクロプスの話だ。
「おい聞いたか、あのジャイアントが倒されたらしいぞ」
「なんだと! いつの話だ?」
「今朝、3区へ探索に行った『闇の糸』の連中が奴の死体を見つけたそうだ」
「やったのは?」
「それがわからないんだ、死体の様子から見て昨日の内に倒されたようだ。しかも驚くことに、一撃だったらしい」
「一撃ってどういうことだよ? 極大魔法を使ったってことか?」
「わからん。フレイム系や電撃系ではなかったようだ。アレを使うと周りが黒焦げになるからすぐわかるだろ。とにかく傷は急所の眼の部分だけ。他に目立った傷はなかったんだと」
「まじかよ……ロットさんのところの『アバランチ』あたりがやったのか?」
「いや、ロットさんは今7層だぜ」
「他にこんなこと出来そうなパーティーと言えば『ホーリーシールド』か『蒼の雷光』、『鉄鎖の群』、『五剣舞』、『エンジェル・ウィング』くらいか?」
「そうだな。『アバランチ』は頭一つ以上出ているけど、続く5強も強いからなぁ」
広場のそこここで巨大サイクロプス討伐の噂話がなされる。
だが、誰が巨大サイクロプスを倒したのか、真実を知る者は誰もいなかった。
リビングにある大テーブルを囲み『不死鳥の団』は朝食をとった。
給仕はゴブがしてくれる。
ゴブは優雅な所作で俺のカップにコーヒーのお代わりを注ぐと、スッと後ろに控えた。
「みんな食べ終わったかな? それじゃあ引き続き会議を始めるよ」
俺は昨晩のうちに皆に宿題を出してある。
それはEランク魔石をどうするかだ。
1.ギルドに売却する。
2.攻撃力強化に使う。
3.防御力強化に使う。
4.輸送能力の強化に使う。
1番のギルドに売るという選択をしたメンバーは誰もいなかった。
ここのところ魔石や素材がでても、対物ライフルの銃弾や装備、テーラーのエネルギー源などに使われ利益があまり上がっていない。
一人頭の月の取り分は20数万リムくらいだ。
メグやクロは家族の生活が懸かっているので、収入が減るのは痛いだろう。
「先行投資です。後で大きくなって返ってくると思えば全然気になりません! それにお父さんの工房も大口の仕事が入ったので今は安定しているんです」
メグは5人も弟妹がいる。
お父さんが勤める工房は、この春から城の城壁補修を請け負ったそうだ。
長期の仕事なのでしばらくは安心ということだった。
「僕は現状でも以前よりずっと稼げています。弟や妹たちも元気になりました」
痩せていたクロの兄妹も最近ではご飯をたくさん食べて、年相応の体つきになった。
俺にも良く懐いてくれている。
こんどクロの兄妹にケーキでも焼いてあげようかな。
それとクロの弟は絶対にセシリーさんには見せちゃダメだな。
また迷宮に潜れなくなるから。
だってクロをそのまま小さくした感じでとても可愛いのだ。
弟のシロも妹のシルクもまだ7歳と10歳だ。
もし、セシリーさんがシロに何かしたらさすがに通報する。
その場で排除も辞さないぞ!
それはさておき、2番目の攻撃力強化に賛成したのはジャンとマリアだ。
俺が作りたかったのもこれだ。
俺の出した案はタッ君の荷台に機銃を据え付けるというものだ。
機銃は1発1発がクロのアンチマテリアルライフルと同じ破壊力を持ち、100発の連射が可能だ。
これがあったらあの巨大なサイクロプスも余裕で倒せただろう。
最初は俺が使ってヒーローになる予定だったが、後衛の俺が後ろからこんなものをぶっ放すわけにもいかないと気付いた。
「マリア、言いたくなかったら言わなくてもいいが、今魔力量はどれくらいある?」
機銃は掃射するのに大量のMPを消費するので運用はタッ君に乗るマリアになる予定だ。
「そんな遠慮なさらずに何でも聞いて下さい。昨日レベルアップして786になりました」
MP量786なら申し分ない。
これならブローウィング・ドエム2重機関銃を任せられる。
マリアがドエムか……。
イカン、けしからん想像をしてしまった!
3番目の防御力強化はマモル君の改良のことだ。
現在俺はマモル君を4個装備している。
だからふいに襲われたとしても防御力180のシールドを自動で4枚張ることができるのだ。
だが、Eランクの魔石で作るマモル君(改)はなんと一つで防御力1800のシールドを作り出せるのだ!
「今ので充分だろ。おっさんビビりすぎだぞ」
「必要……ない」
はい……。
クロだけが「イッペイさんはパーティーの要だから」と賛成してくれた。
もうよせよ、抱きしめたくなるから……。
4番目の運送力強化はボニーさんとメグが賛成した。
メグは素材運搬の点から、ボニーさんは兵員と兵器の輸送の観点からの賛成だ。
ただしこれ以上、俺にはゴーレムは操れない。
俺は一度に魔石20個分しかゴーレムを運用できないのは以前話した通りだ。
現在、ゴブ(10)・タッ君(5)・マモル君×4つ(4)スパイ君(1)のトータル20でいっぱいいっぱいだ。
作るとしたらテーラーのような普通の運搬車を作るしかない。
俺がマモル君を装備しなければその分4つの枠ができるが、そんなの怖すぎる。
その後も話し合いは続き、結局Eランク魔石の使い道は機銃で決定した。
それ以外にもテイラーをもう一台作ることにもなった。
これにより『不死鳥の団』は、
前衛:タッ君に搭乗したジャン(アサルトライフル)、メグ(軽機関銃)、マリア(重機関銃)
中衛:ボニー(指揮・情報総括 アサルトライフル)、クロ(運転手)
後衛:ゴブ(運転手)イッペイ(運転手、後方警戒、荷台後方の軽機関銃)
という車両移動フォーメーションになった。
自走する3台の車両は小型とは言えかなり目立つ。
「おいあれ見ろよ」
とか、
「いいなあれ。うちも取り入れようぜ」
といった声がちらほら聴かれた。
たまにどこで買ったのかを聞かれて困ることもあった。
技術情報を自動車メーカーあたりに故意に流して、似たようなものを販売してもらえば目立たないかもしれないな。
王都に架空の会社をでっちあげてそこで作ってもらったことにしてその場はやり過ごした。
「そういえば、『エンジェル・ウィング』も似た様な車両に乗ってたぞ」
「これからの迷宮探索は運搬車かもな……」
迷宮の新時代が幕を開けようとしているのかもしれない。
後日、ネピアの自動車メーカーに匿名の手紙が届く。
ウォード社技術開発主任のスコット・ウォードは同封された新型駆動機構の設計図に目を見開いた。
そこにはこれまででは考えつかなかったような低燃費かつ高出力を実現した魔導モーターとテーラーの姿があった。
ウォード社は1か月後には設計図から最初の試作機をおこすことに成功。
この頃から冒険者を中心に何故か宣伝前のテーラーの問い合わせが入りはじめた。
ウォード社が最初の受注受付を開始するのはその2か月後だった。
鑑定
【名称】ブローウィング ドエム2重機関銃
【種別】重機関銃
【攻撃力】使用弾丸によって異なる(3240~)
【装弾数】110発
【備考】重量38キロ 有効射程2000メートル 1発撃つのにMP5が必要。
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる