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第59話 俺は冒険者だ
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俺とゴーレムは魔法的な繋がりがある。
だから俺にはジョージ君やハチドリ達がどの辺にいるのかはわかる。
俺はゴーレムたちの反応を探りながら慎重かつ素早く、部屋から部屋へと移動した。
ゴーレムを探して一刻も早く二階の子供部屋に戻らなければならないのだ。
広間ではグレンがポリポリと頬を搔いている。
「さて、時間もあまりないようだし粛々とことをすすめないとな! 何から始めるんだっけ、イッチー?」
グレンのわざとらしい質問にイッチーと呼ばれた男は下卑た声で答える。
「やだなぁお頭。まずはメコールの奥さんを楽しませてあげなきゃ」
「おお、そうだった、そうだった! でも俺って雰囲気を大切にする男なんだよなぁ。衆人環視の中でやるのも悪くねえが、それは二発目だ。一発目は……そうだ! 夫婦の寝室でやろう!」
「そいつは素晴らしい考えだ頭!」
「だろうイッチー? メコール騎士爵様の前で、メコール騎士爵様のベッドで、メコール騎士爵様の奥様を好きにできるんだぜ!…ああ…あ…い…最高じゃねえか! イッチーとスクラッチはついてこい。ガキとメコールもちゃんと連れて行ってやるから安心しな! 他の奴等は人質を見ておけ!」
グレンはメコール夫人の美しく長い髪を掴んで引きずり、イッチーが騎士爵を、スクラッチがアンドリューを抱えて寝室へと移動した。
森の中を迂回してグリーバレルの町へ向かうパティーたちの姿があった。
いったんは逃げるそぶりを見せたパティーたちだったが、実際のところ町で何が起こっているかを把握してるわけではない。
虐殺や略奪が起こっているなら町はもっと騒がしいはずだ。
だが今は傭兵たちが巡回しているだけで特に何かが起こっている様子はなかった。
斥候にでいていたジャンが戻ってきた。
「どうやら町の奴等には領主の名前で戒厳令が出ているらしい。住民ほとんど全員家の中にいるぜ」
「本当に何かに警戒して傭兵団をやとったのかしら?」
パティーの質問をジャンはきっぱりと否定した。
「それはないと思うぜ。駐屯所にこの町の正規兵の死体が積んであった。奴らの会話を小耳にはさんだけど、領主の館を占領している頭の命令を待っているようだったぜ」
「おそらく、今は隊を二つに分けてるのね。領主の館を占拠する隊と町を封鎖する隊よ。この二つが合流したら略奪がはじまるわ」
「どうするパティーさん、領主を助けに行くか?」
パティーは即答する。
「先に外の敵を片付けましょう。分断して各個撃破よ」
「それはいいけど…メグ、クロできるか?」
ジャンの質問はもっともだった。
冒険者の活動に対人戦闘はない。
魔物の命ならいくらでも奪ってきたが、人命を奪ったことはないのだ。
「ジャンあなたは大丈夫なの?」
「俺はスラム育ちだ…その辺は大丈夫だ」
「それを言うなら僕も一緒です。獣人は歩いているだけで危険が付きまといますから。人は残飯一つを争って暴力を振るいます」
「私は…」
「メグはいい。俺がやる」
そういうジャンの目に迷いはなかった。
「私だって――」
パティーがメグの反論を遮った。
「メグはソウィンドンの街の警備隊に私の手紙を届けて」
「…わかりました」
メグもいつまでも問答をしようとはしなかった。
パティーが鎧を脱ぎシャツのボタンの上を一つあけるだけで、彼女の姿を見た巡回中の傭兵は次々に袋小路へと誘われた。
彼女を追い詰め、好色な視線を放つ傭兵たちの退路を断つようにジャンが物陰から現れる。
続いてクロが屋根の上から銃弾や連射式クロスボウを撃ち込んで、戦闘にすらならずに小隊は次々と壊滅していった。
「クロ、MPは大丈夫?」
「はい。ゴブのクロスボウも併用しているので、ほぼ回復しています」
「俺とパティーさんの斬撃波で挟撃という手もあるな」
「そうね。クロのMPが少なくなったら試してみましょう」
すでに、30人以上を倒している。
残りの兵はあとわずかだった。
ジョージ君とハチドリ達を展開し、俺はチェイサーの槍を掴んで二階へと向かった。
子供部屋はすぐそこだ。
扉があいている。
これは何の匂いだ?
むせかえるような血の匂いだ。
チェイサー?
生きてるんだろう?
なんでそんな風に笑ってるんだよ?
なんだよその顔は。
死んだくせに満足そうな顔をしてるんじゃねえよ!
俺の口から声にならない嗚咽が漏れる。
なんでこんなことになったんだろうな。
俺たちは久しぶりの町でホットエールを飲んでただけだろ。
ここの家の坊やの病気を治して二、三万リムくらい稼いだら、久しぶりにワインでも飲んで宿屋に泊まろう、そう考えただけだったはずだよな。
何がいけなかったのかな?
自由であることはこんなに脆もろいのかな?
「…イッペイ…?」
突然に名前を呼ばれ、銃を向けるとそこにはボニーさんの姿があった。
「どうしてここに?」
「イッペイを追いかけて…知り合い?」
ボニーさんがチェイサーを指さす。
「友達です…」
「そう。…生きてくれよ、神官さん」
「っ!!」
「この人の最後の言葉」
わかってるさチェイサー。
お前のところに行くのはまだまだ先だ。
寂しくてもお前が悪いんだからな。
さて、ちょっと待っててくれ。
カタをつけてくるよ。
寝室に移動したグレンは髪を掴んで、メコール夫人を床に放り投げた。
「さてと…、メコール夫人…名前を教えてくれよ」
「…アデラ」
「アデラかぁ、そそる名前だねえ。んじゃさアデラ。俺のパンツをおろしてくれよ」
「っ!! …できま…せん」
アデラの拒否の声を聞いてグレンの顔がニタリと歪む。
「スクラッチィィ」
「へい!」
「ガキの小指を切れ」
スクラッチは腰からすぐにナイフを取り出す。
「待ってください!! やります! やりますから!」
「そう? やってくれるの? じゃあいいか? うん、いいな!」
アデラは震える手でグレンのパンツのボタンを外していく。
「よーし上手だ。そしたらさ、下着も一緒に一気におろしてくれよ! なっ!」
アデラは顔を横に背け、目をきつくつむって一気にグレンの服をおろした。
アデラの眼前にグレンの屹立したモノがあらわれた瞬間だった。
一振りのナイフがグレンのモノを切り裂き、血が噴き出た。
グレンの絶叫が部屋に響き渡る。
「見苦しいから…切った…」
「あれでいいと思います」
ボニーさんの言葉に答えた時には既にイッチーとスクッラッチの頭にはハチドリの攻撃で穴があいている。
初めて人を殺した瞬間だった。
この世界にももちろん法はある。
だが、それが機能しているのは都会だけだ。
少し地方に行けば、未だに私刑が当たり前のように繰りひろげられている。
そして、今日俺は自らその私刑を敢行してしまった。
この先、俺は人として正しい道を選び取れるのかな。
誰かが言ってたな。
「人生を後悔したくない」って。
そんなことできるのか?
後悔のない人生なんてあるんだろうか?
そんなことを考えながらグレンの眉間をハンドガンで撃ち抜いた。
俺は傭兵たちを始末しながら考えた。
チェイサーはなぜ死んだ?
運が悪かったから?
これは事故みたいなものか?
20の死体が転がる広間の椅子に座って俺は考え続けたが答えは出なかった。
そして答えが出ないままに俺の中で厭世的えんせいてきな気分が膨ふくれ上がるのがわかる。
なあチェイサー、お前が死んでわかったよ。
俺たちはすべてから自由にはなれないけど、気ままに暮らす旅は楽しかったよな。
あの感覚は忘れちゃいけない気持ちだ。
あの感覚をもったままできる仕事が冒険者なのかもしれない。
俺は今もこの先も冒険者だ。たとえポーターしかできなくても、冒険者なんだよ。
だから俺にはジョージ君やハチドリ達がどの辺にいるのかはわかる。
俺はゴーレムたちの反応を探りながら慎重かつ素早く、部屋から部屋へと移動した。
ゴーレムを探して一刻も早く二階の子供部屋に戻らなければならないのだ。
広間ではグレンがポリポリと頬を搔いている。
「さて、時間もあまりないようだし粛々とことをすすめないとな! 何から始めるんだっけ、イッチー?」
グレンのわざとらしい質問にイッチーと呼ばれた男は下卑た声で答える。
「やだなぁお頭。まずはメコールの奥さんを楽しませてあげなきゃ」
「おお、そうだった、そうだった! でも俺って雰囲気を大切にする男なんだよなぁ。衆人環視の中でやるのも悪くねえが、それは二発目だ。一発目は……そうだ! 夫婦の寝室でやろう!」
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「だろうイッチー? メコール騎士爵様の前で、メコール騎士爵様のベッドで、メコール騎士爵様の奥様を好きにできるんだぜ!…ああ…あ…い…最高じゃねえか! イッチーとスクラッチはついてこい。ガキとメコールもちゃんと連れて行ってやるから安心しな! 他の奴等は人質を見ておけ!」
グレンはメコール夫人の美しく長い髪を掴んで引きずり、イッチーが騎士爵を、スクラッチがアンドリューを抱えて寝室へと移動した。
森の中を迂回してグリーバレルの町へ向かうパティーたちの姿があった。
いったんは逃げるそぶりを見せたパティーたちだったが、実際のところ町で何が起こっているかを把握してるわけではない。
虐殺や略奪が起こっているなら町はもっと騒がしいはずだ。
だが今は傭兵たちが巡回しているだけで特に何かが起こっている様子はなかった。
斥候にでいていたジャンが戻ってきた。
「どうやら町の奴等には領主の名前で戒厳令が出ているらしい。住民ほとんど全員家の中にいるぜ」
「本当に何かに警戒して傭兵団をやとったのかしら?」
パティーの質問をジャンはきっぱりと否定した。
「それはないと思うぜ。駐屯所にこの町の正規兵の死体が積んであった。奴らの会話を小耳にはさんだけど、領主の館を占領している頭の命令を待っているようだったぜ」
「おそらく、今は隊を二つに分けてるのね。領主の館を占拠する隊と町を封鎖する隊よ。この二つが合流したら略奪がはじまるわ」
「どうするパティーさん、領主を助けに行くか?」
パティーは即答する。
「先に外の敵を片付けましょう。分断して各個撃破よ」
「それはいいけど…メグ、クロできるか?」
ジャンの質問はもっともだった。
冒険者の活動に対人戦闘はない。
魔物の命ならいくらでも奪ってきたが、人命を奪ったことはないのだ。
「ジャンあなたは大丈夫なの?」
「俺はスラム育ちだ…その辺は大丈夫だ」
「それを言うなら僕も一緒です。獣人は歩いているだけで危険が付きまといますから。人は残飯一つを争って暴力を振るいます」
「私は…」
「メグはいい。俺がやる」
そういうジャンの目に迷いはなかった。
「私だって――」
パティーがメグの反論を遮った。
「メグはソウィンドンの街の警備隊に私の手紙を届けて」
「…わかりました」
メグもいつまでも問答をしようとはしなかった。
パティーが鎧を脱ぎシャツのボタンの上を一つあけるだけで、彼女の姿を見た巡回中の傭兵は次々に袋小路へと誘われた。
彼女を追い詰め、好色な視線を放つ傭兵たちの退路を断つようにジャンが物陰から現れる。
続いてクロが屋根の上から銃弾や連射式クロスボウを撃ち込んで、戦闘にすらならずに小隊は次々と壊滅していった。
「クロ、MPは大丈夫?」
「はい。ゴブのクロスボウも併用しているので、ほぼ回復しています」
「俺とパティーさんの斬撃波で挟撃という手もあるな」
「そうね。クロのMPが少なくなったら試してみましょう」
すでに、30人以上を倒している。
残りの兵はあとわずかだった。
ジョージ君とハチドリ達を展開し、俺はチェイサーの槍を掴んで二階へと向かった。
子供部屋はすぐそこだ。
扉があいている。
これは何の匂いだ?
むせかえるような血の匂いだ。
チェイサー?
生きてるんだろう?
なんでそんな風に笑ってるんだよ?
なんだよその顔は。
死んだくせに満足そうな顔をしてるんじゃねえよ!
俺の口から声にならない嗚咽が漏れる。
なんでこんなことになったんだろうな。
俺たちは久しぶりの町でホットエールを飲んでただけだろ。
ここの家の坊やの病気を治して二、三万リムくらい稼いだら、久しぶりにワインでも飲んで宿屋に泊まろう、そう考えただけだったはずだよな。
何がいけなかったのかな?
自由であることはこんなに脆もろいのかな?
「…イッペイ…?」
突然に名前を呼ばれ、銃を向けるとそこにはボニーさんの姿があった。
「どうしてここに?」
「イッペイを追いかけて…知り合い?」
ボニーさんがチェイサーを指さす。
「友達です…」
「そう。…生きてくれよ、神官さん」
「っ!!」
「この人の最後の言葉」
わかってるさチェイサー。
お前のところに行くのはまだまだ先だ。
寂しくてもお前が悪いんだからな。
さて、ちょっと待っててくれ。
カタをつけてくるよ。
寝室に移動したグレンは髪を掴んで、メコール夫人を床に放り投げた。
「さてと…、メコール夫人…名前を教えてくれよ」
「…アデラ」
「アデラかぁ、そそる名前だねえ。んじゃさアデラ。俺のパンツをおろしてくれよ」
「っ!! …できま…せん」
アデラの拒否の声を聞いてグレンの顔がニタリと歪む。
「スクラッチィィ」
「へい!」
「ガキの小指を切れ」
スクラッチは腰からすぐにナイフを取り出す。
「待ってください!! やります! やりますから!」
「そう? やってくれるの? じゃあいいか? うん、いいな!」
アデラは震える手でグレンのパンツのボタンを外していく。
「よーし上手だ。そしたらさ、下着も一緒に一気におろしてくれよ! なっ!」
アデラは顔を横に背け、目をきつくつむって一気にグレンの服をおろした。
アデラの眼前にグレンの屹立したモノがあらわれた瞬間だった。
一振りのナイフがグレンのモノを切り裂き、血が噴き出た。
グレンの絶叫が部屋に響き渡る。
「見苦しいから…切った…」
「あれでいいと思います」
ボニーさんの言葉に答えた時には既にイッチーとスクッラッチの頭にはハチドリの攻撃で穴があいている。
初めて人を殺した瞬間だった。
この世界にももちろん法はある。
だが、それが機能しているのは都会だけだ。
少し地方に行けば、未だに私刑が当たり前のように繰りひろげられている。
そして、今日俺は自らその私刑を敢行してしまった。
この先、俺は人として正しい道を選び取れるのかな。
誰かが言ってたな。
「人生を後悔したくない」って。
そんなことできるのか?
後悔のない人生なんてあるんだろうか?
そんなことを考えながらグレンの眉間をハンドガンで撃ち抜いた。
俺は傭兵たちを始末しながら考えた。
チェイサーはなぜ死んだ?
運が悪かったから?
これは事故みたいなものか?
20の死体が転がる広間の椅子に座って俺は考え続けたが答えは出なかった。
そして答えが出ないままに俺の中で厭世的えんせいてきな気分が膨ふくれ上がるのがわかる。
なあチェイサー、お前が死んでわかったよ。
俺たちはすべてから自由にはなれないけど、気ままに暮らす旅は楽しかったよな。
あの感覚は忘れちゃいけない気持ちだ。
あの感覚をもったままできる仕事が冒険者なのかもしれない。
俺は今もこの先も冒険者だ。たとえポーターしかできなくても、冒険者なんだよ。
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