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第41話 コンブウォール鉱山
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コンブウォール鉱山の歴史は新しい。
今から7年前山師であったコウネリウスがこの銀山を発見し、国王に報告したことが始まりだ。
豊富な銀資源を抱えたコンブウォールは王室の資金源として大いに重宝された。
これによりコウネリウスは一介の山師からラムネス伯として取り立てられるほどの出世を果たした。
ユーライアの父の話である。
現在は急ピッチで開発が進んでいる。
鉱山のふもとには町が形成されつつあり、魔導鉄道も3年後には開通の見通しだ。
銀の産出量も未だ少ないのだが王室直轄領として今後の発展が期待される街だった。
鉱山についた俺はさっそく労働に駆り出された。
たしかに強制労働の刑なんだけど、初日くらい休ませてくれてもいいだろうに。
文句を言ってたり、さぼっていると監視員が鞭で殴りつけてくる。
回復魔法を垂れ流し状態で働いたよ。
1日の仕事は冬は16時に終わりになる。
暗くなるのでそれ以上は働けないのだ。
仕事が終わると食堂にいって夕飯だ。
この日のメニューは野菜のスープとパンだけだった。
鉱山送りになる囚人の半分が半年で死ぬと聞いたがさもありなんだ。
しかもパンは牢役人(戦闘力の強い囚人)が大きなパンを切り分けて配っている。
小さいパンを弱い囚人に与え、自分たちの分は大きく切っているのだ。
回復魔法は使えても空腹だけは何ともならない。
俺の喫緊の課題は食料だった。
夜中、みんなが疲れて眠っている間に俺はこっそり起き出した。
回復魔法がある俺は24時間戦える男になっている。
トイレに行くふりをして鉱山の中へ入る。
居留地の出口には見張りがいるが、この時間に鉱山には誰もいない。
俺は隠しておいた魔石を取り出した。
ここで意外な新事実だ。
入れる時は痛くなかったが、取り出すときは少しだけ痛かった。
それはどうでもいい。
俺は魔石に洗浄の魔法を3回、消毒の魔法を2回かけて、ゴーレムを作り始めた。
幸いここは鉱山なので材料はたくさんある。
銀を素材錬成し魔力を込めて魔法銀を作り出した。
ゴーレムの使用目的ははっきりしている。
食料の調達だ。
ではどうやって食べ物を集めるかだが、二つの方法が考えられる。
狩りをするか盗むかだ。
採集は冬なので不可能だった。
やっぱり犯罪には抵抗がある。
盗むのは辞めておこう。
まだそこまで切羽詰まっていない。
では狩りをするとして、どんなゴーレムを作るかが問題になる。
手元にあるのは最低のIランクの魔石だ。
大きなゴーレムは作れない。
力もないだろうから狙う獲物も小動物になる。
居留地周辺は鉱山の操業開始時に燃料や坑木として森林は伐採されつくしているが、少し離れた山裾にはまだまだ森が広がっている。
リスやウサギを狙うのがいいだろう。
俺は食べたことはないが、リスはイギリスなどでは普通に食べられているらしい。
ラムとカモ肉の中間の味とか、人によってはイノシシに似ているという人もいるようだ。
ラムもカモもイノシシも全然違う味だから想像がつかない。
いずれにせよ美味しい不思議肉という認識でいいだろう。
これらの獲物を捕るために、最初は蛇型ゴーレムやキツネ型ゴーレムなどを考えたが、より応用力が広いだろうとサル型ゴーレムのジョージ君を開発した。
ジョージ君には罠と弓矢を使って獲物を捕ってもらう予定だ。
とりあえずナイフ、罠箱(小)、くくり罠をミスリルで作ってやった。
下手な鉄砲も数うちゃあたる。そこら中にわなを仕掛けてみる作戦だ。
最初の罠をもってジョージ君が闇の中を走り出す。
居留地は高い丸太のフェンスに囲まれているがジョージ君は器用にフェンスに登り、夜の森へと消えていった。
ユージェニーはやつれ果てた親友の顔を覗き込んだ。
パティーの日に焼けた褐色の肌はかさつき、目の下には隈が出来ている。
「パティー、貴女ちゃんと寝てるの?」
「寝られるわけないわ…イッペイが鉱山に送られてしまったのよ…」
「それで、ギルドの方はどうだったの?」
「やる気なしよ。一応再調査はするとは言ってたけど口だけね。だいたい第9位階のイッペイがどうしてFランクの魔石を持ってるっていうのよ。Fランクが獲れるのは第三階層より下じゃない!!」
「そうね。…パティー、私たちじゃどうにもならないわよ。貴方のお父様に相談してみたら?」
「…もうやったわ。裏でラムネスが手を引いているのなら、しばらく静観するしかないって言われたわ」
「そう…、だったらそうするしかないと思う。貴方には酷だけどね」
「可哀想なイッペイ。今頃お腹を空かせているかもしれない。寒さで震えているかもしれない。天然記念物並みに防御力がないのよ、坑道で落ちてきた石が頭に当たっただけで死んでしまうわ!」
パティーは両手に顔を埋めて泣いた。
ジェニーがパティーの涙を見るのは子供の頃以来だ。
ジェニーは親友に涙を流させるイッペイに微かな嫉妬心が動いてしまうが、何とかしてやりたい気持ちも本物だ。
だが聡明な彼女をしても状況を打開する方策は思いつかなかった。
ジョージ君を見送った後、イッペイは残った銀で湯たんぽを作った。
薄い毛布1枚しか与えられていないので寝る時に寒くて仕方がないのだ。
湯たんぽが出来上がると生活魔法で作ったお湯をその中にいれた。
これで今夜はぬくぬく眠れるぞ。
パティーの夢が見られると良いな。
俺はのんきにそんなことを考えながら自分のベッドに戻るのだった。
次の日も朝食を食べると早くから仕事になる。
今朝はオートミールだけだった。
しかも桶に入ったオートミールを取り分けるのは牢役人の連中だ。
俺の器にはあんまり入っていなかった。
気分が沈んだまま坑道で鉱石を運んでいるとジョージ君からの通信が入った。
ゴブと俺が30メートル以内であれば思念で会話ができるように、ジョージ君とは1キロ以内であれば念話が可能だ。
ここでジョージ君のスペックを紹介しよう。
鑑定
【名前】 ジョージ君
【年齢】 0歳
【Lv】 1(最高レベル10)
【HP】 10/10
【MP】 0/0
【攻撃力】7 (+35)ミスリルの弓
【防御力】28
【体力】 10
【知力】 7
【素早さ】32
【スキル】狩りLv.1
【備考】 半自立型ゴーレム。行動には1MP/分が必要。
MPチャージは500まで。
よって主人から8時間20分以上離れて行動できない。
半径3メートル以内に主人がいれば魔力をチャージすることが出来る。
ごらんの通り基本スペックは非常に低い。
そのかわりMPチャージ量を多くして行動時間を長くした。
「(どうしたジョージ君? なにかあったか)」
「(うっきー!)」
これは素晴らしい知らせだ。
何かが獲れた時は「うっきー」問題が起きた時は「うぎゃ」と発言するように言いつけてあったからだ。
「(ジョージ君、獲物が獲れたなら解体して肉だけ持ってきてくれ)」
「(うき)」
どうやら今夜は肉が食べられそうだ。
今から7年前山師であったコウネリウスがこの銀山を発見し、国王に報告したことが始まりだ。
豊富な銀資源を抱えたコンブウォールは王室の資金源として大いに重宝された。
これによりコウネリウスは一介の山師からラムネス伯として取り立てられるほどの出世を果たした。
ユーライアの父の話である。
現在は急ピッチで開発が進んでいる。
鉱山のふもとには町が形成されつつあり、魔導鉄道も3年後には開通の見通しだ。
銀の産出量も未だ少ないのだが王室直轄領として今後の発展が期待される街だった。
鉱山についた俺はさっそく労働に駆り出された。
たしかに強制労働の刑なんだけど、初日くらい休ませてくれてもいいだろうに。
文句を言ってたり、さぼっていると監視員が鞭で殴りつけてくる。
回復魔法を垂れ流し状態で働いたよ。
1日の仕事は冬は16時に終わりになる。
暗くなるのでそれ以上は働けないのだ。
仕事が終わると食堂にいって夕飯だ。
この日のメニューは野菜のスープとパンだけだった。
鉱山送りになる囚人の半分が半年で死ぬと聞いたがさもありなんだ。
しかもパンは牢役人(戦闘力の強い囚人)が大きなパンを切り分けて配っている。
小さいパンを弱い囚人に与え、自分たちの分は大きく切っているのだ。
回復魔法は使えても空腹だけは何ともならない。
俺の喫緊の課題は食料だった。
夜中、みんなが疲れて眠っている間に俺はこっそり起き出した。
回復魔法がある俺は24時間戦える男になっている。
トイレに行くふりをして鉱山の中へ入る。
居留地の出口には見張りがいるが、この時間に鉱山には誰もいない。
俺は隠しておいた魔石を取り出した。
ここで意外な新事実だ。
入れる時は痛くなかったが、取り出すときは少しだけ痛かった。
それはどうでもいい。
俺は魔石に洗浄の魔法を3回、消毒の魔法を2回かけて、ゴーレムを作り始めた。
幸いここは鉱山なので材料はたくさんある。
銀を素材錬成し魔力を込めて魔法銀を作り出した。
ゴーレムの使用目的ははっきりしている。
食料の調達だ。
ではどうやって食べ物を集めるかだが、二つの方法が考えられる。
狩りをするか盗むかだ。
採集は冬なので不可能だった。
やっぱり犯罪には抵抗がある。
盗むのは辞めておこう。
まだそこまで切羽詰まっていない。
では狩りをするとして、どんなゴーレムを作るかが問題になる。
手元にあるのは最低のIランクの魔石だ。
大きなゴーレムは作れない。
力もないだろうから狙う獲物も小動物になる。
居留地周辺は鉱山の操業開始時に燃料や坑木として森林は伐採されつくしているが、少し離れた山裾にはまだまだ森が広がっている。
リスやウサギを狙うのがいいだろう。
俺は食べたことはないが、リスはイギリスなどでは普通に食べられているらしい。
ラムとカモ肉の中間の味とか、人によってはイノシシに似ているという人もいるようだ。
ラムもカモもイノシシも全然違う味だから想像がつかない。
いずれにせよ美味しい不思議肉という認識でいいだろう。
これらの獲物を捕るために、最初は蛇型ゴーレムやキツネ型ゴーレムなどを考えたが、より応用力が広いだろうとサル型ゴーレムのジョージ君を開発した。
ジョージ君には罠と弓矢を使って獲物を捕ってもらう予定だ。
とりあえずナイフ、罠箱(小)、くくり罠をミスリルで作ってやった。
下手な鉄砲も数うちゃあたる。そこら中にわなを仕掛けてみる作戦だ。
最初の罠をもってジョージ君が闇の中を走り出す。
居留地は高い丸太のフェンスに囲まれているがジョージ君は器用にフェンスに登り、夜の森へと消えていった。
ユージェニーはやつれ果てた親友の顔を覗き込んだ。
パティーの日に焼けた褐色の肌はかさつき、目の下には隈が出来ている。
「パティー、貴女ちゃんと寝てるの?」
「寝られるわけないわ…イッペイが鉱山に送られてしまったのよ…」
「それで、ギルドの方はどうだったの?」
「やる気なしよ。一応再調査はするとは言ってたけど口だけね。だいたい第9位階のイッペイがどうしてFランクの魔石を持ってるっていうのよ。Fランクが獲れるのは第三階層より下じゃない!!」
「そうね。…パティー、私たちじゃどうにもならないわよ。貴方のお父様に相談してみたら?」
「…もうやったわ。裏でラムネスが手を引いているのなら、しばらく静観するしかないって言われたわ」
「そう…、だったらそうするしかないと思う。貴方には酷だけどね」
「可哀想なイッペイ。今頃お腹を空かせているかもしれない。寒さで震えているかもしれない。天然記念物並みに防御力がないのよ、坑道で落ちてきた石が頭に当たっただけで死んでしまうわ!」
パティーは両手に顔を埋めて泣いた。
ジェニーがパティーの涙を見るのは子供の頃以来だ。
ジェニーは親友に涙を流させるイッペイに微かな嫉妬心が動いてしまうが、何とかしてやりたい気持ちも本物だ。
だが聡明な彼女をしても状況を打開する方策は思いつかなかった。
ジョージ君を見送った後、イッペイは残った銀で湯たんぽを作った。
薄い毛布1枚しか与えられていないので寝る時に寒くて仕方がないのだ。
湯たんぽが出来上がると生活魔法で作ったお湯をその中にいれた。
これで今夜はぬくぬく眠れるぞ。
パティーの夢が見られると良いな。
俺はのんきにそんなことを考えながら自分のベッドに戻るのだった。
次の日も朝食を食べると早くから仕事になる。
今朝はオートミールだけだった。
しかも桶に入ったオートミールを取り分けるのは牢役人の連中だ。
俺の器にはあんまり入っていなかった。
気分が沈んだまま坑道で鉱石を運んでいるとジョージ君からの通信が入った。
ゴブと俺が30メートル以内であれば思念で会話ができるように、ジョージ君とは1キロ以内であれば念話が可能だ。
ここでジョージ君のスペックを紹介しよう。
鑑定
【名前】 ジョージ君
【年齢】 0歳
【Lv】 1(最高レベル10)
【HP】 10/10
【MP】 0/0
【攻撃力】7 (+35)ミスリルの弓
【防御力】28
【体力】 10
【知力】 7
【素早さ】32
【スキル】狩りLv.1
【備考】 半自立型ゴーレム。行動には1MP/分が必要。
MPチャージは500まで。
よって主人から8時間20分以上離れて行動できない。
半径3メートル以内に主人がいれば魔力をチャージすることが出来る。
ごらんの通り基本スペックは非常に低い。
そのかわりMPチャージ量を多くして行動時間を長くした。
「(どうしたジョージ君? なにかあったか)」
「(うっきー!)」
これは素晴らしい知らせだ。
何かが獲れた時は「うっきー」問題が起きた時は「うぎゃ」と発言するように言いつけてあったからだ。
「(ジョージ君、獲物が獲れたなら解体して肉だけ持ってきてくれ)」
「(うき)」
どうやら今夜は肉が食べられそうだ。
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