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私だけの基準を作って自分のテンポをつくろうよ!!

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女神界の情報部《じょうほうぶ》の方々がやってきました。

私たちはメーティスさんの住まいに来てますよ~。

ここって話がしやすいのよね。

女神界の情報部の方々のお仕事は私たちの取り組んでる事をシェアして世界の発展に繋げるお仕事らしいです。

なんだか緊張しちゃうね。

情報部部長さんがこちらにこられました。

軽く頭を下げられ挨拶をされます。

『それではカトレア・グレース殿お教えいただきたい。

汝《なんじ》は取り組んでることはどんなことなのだ?』

やっぱり情報部の方は言語は違うけど意識に語りかけられるような感じなんだね。

取り組んでることかぁ⋯⋯。

私のしてることって写真の良いものを紹介しているって感じなのよね。

自分で何かをしてるわけではないからいまいち貢献っていわれても⋯⋯。

私にとって当たり前の事をしてるだけだからさぁ⋯⋯。

案外私だけの事ってそれが普通になってると気づかないのよね。

私はしばらく考えて答えました。

「そうですねぇ⋯⋯

相手にとって良いものを提供することですね。

それが相手にとっての『普通』より良いものを渡せたら喜んでくれます」

『ほぅ⋯⋯相手に対しての普通より良いものか』

「はい。まずはお話を聞いてどんなものが本当にほしいのかを聞きます。

ただ聞くだけでは本当に欲しい要望は見つけれないかもしれません。

なので色んなお話をするんです。

お仕事や好きな場所、食べ物、生活に困ってること、今一番楽しい事、自慢できること、辛いことなどです」

『それを聞いてどうするのだ?』

「それを私の生活の基準に置き換えて数値化《すうちか》します

私が知っている情報がその相手にとって低いのか、高いのかを聞いて判断します。

私の基準を普通にした場合を5として相手に10段階評価を聞くんです。

ただし10という数字は物理的にあり得ないのでだいたいが2~8におさまる感じになりますね

それをふまえて相手がどれだけ求めているのかを導きだします


どの程度で満足するのかを聞くんです」

『基準が極端《きょくたん》に低いとそれは不満があって基準より高いと満足しているってことになるのか⋯⋯』

「おぉ~わかりやすいな!さすがはグレース様だ」

ヒゲソレールが嬉しそうに喜んで聞いてくれます。

『なるほど⋯⋯自分の事を基準にして物事を測ってそれを相手との基準に当てはめるか』

「それにより相手が何に対して不満を抱くか、喜ぶのかが調べる事ができるようになります。

ただ全部を聞くと大変なので私は私の余裕ができるテンポでしますけどね。

忙しすぎると集中力が落ちますし、手が空きすぎるとしゃべってしまうので没頭《ぼっとう》できる最適をさがします。

周りを見る余裕があるのがベストです」

『自分にとって一番気を配れるペースを見つけるのか⋯⋯』

こうして情報部長さんとの話は夕方まで続くのでした。
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