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女神の書類づくりをサポートせよ 後編

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あのあと私達はメーティスの職場『女神の憩いの場』にきてるよー。

ヒゲソレールを天使スタッフが空中に浮かせて連れていく感じは天に召されそうな感じだったけど。

とりあえず仮眠室へヒゲソレールを寝かしつけてと。

ヒゲソレールは寝息をたてながら少し落ち着いたようだ。

「女神用語は召還された者しか共有できない」

メーティスさんが私にむけ語りかける。

「過度な干渉は信仰心を歪ませてしまう。

 あくまでも私達はサポートなの。

 選ぶ自由を伸ばすことによって、様々な事に触れる事に、
 そして恐れない気持ちを得て人々が勇気をもってもらうために私たちの力を使うの」

『うう…仕方ないじゃない!私だって!あの人に認められたいって思うのはわかるでしょ!』

「だとしても何かを利用するんではなくて自分の力で勝ち取るんだな。

でないと何も出来ないままにだまされてしまうだけだ。

ヒゲソレールやグレースがかわいそうになる」

『うえーん!!メーティスのばかぁ~!!おたんこなす!』

「メーティスさん…」

「おぉぉ~!!!女神さまを泣かせるなぁ!!!俺は好きでやっているんだ!

何も生きがいがなかった俺は女神様がいたおかげで今の自分がいるのだ!

女神様にありがとうの気持ちが返せるチャンスが来ているのに俺は何もできない」

ヒゲソレール!?ってか会話聞こえてた?

ベッドから凄まじい勢いで立ち上がり咆哮《ほうこう》をあげるヒゲソレール。

女神のこととなると鬼気迫る《ききせまる》気迫《きはく》が感じれるよ。

「ふむ…ミネルヴァの声が届くのか⋯⋯そう。あなたには素質があるように感じるわね。

良いわ!グレースとミネルヴァのために貴方にはチャンスを与えるわ」

「まことか!恩に着るぞ!メーティスどの!」

ヒゲソレールは興奮状態である。

メーティスがヒゲソレールの腕を触るとコードが出てくる。

『女神用語の術式をインプットします』

ヒゲソレールは片膝をつき目を閉じる。

ヒゲソレールの意識と私やメーティスが異空間に顕現《けんげん》する。

「これは私が作り出した女神仮想空間システムを用いた女神システムの媒体だ。

このことでグレースのMiシステムのサポートシステムを女神仮想空間で目で見たり聞いたりする事ができる。

それを仮説、実証、具現化にわけ理解する為の空間をヒゲソレールが管理してもらうことになる。

実際に行動を味わうことでそれが本当に正しいのか、はたまた間違っているのかを決めるのも大切だ。

まあ困るのはミネルヴァぐらいだから色々とやってみるといい」

「そうと決まれば早く書類作成をするぞ!カトレア様!我が力存分に使って女神様に貢献しようぞ!」

うぅん。

まあヒゲソレールはやる気たっぷりだね。

なら書斎にあった書類をイメージしてと。

内容をわかるようにしないとね。

《書類をイメージします。女神用語を翻訳して読み上げます》

ん?自動的に翻訳してくれて読み上げてくれてる。

わからないと思ったら自動的に考えて答えを出そうとするの?

《メーティス様がいつもされている申請書類の分なので分析、解読しました》

「ふははは!読める!読めるぞ!」

ヒゲソレールが高笑いしてる。ちょっとこわい。

へぇ~。

私のやった行動を日誌代わりにして触れるとその情景が映し出されるのね。

でかかった発展ポイントと女神ランクの評価。

それを何日かけて使用したとか回数のグラフとかまで見えるのね。

何回で進化したとかもある。

でこれは女神掲示板の世界の住民の声をアンケート結果にして表示してたりするのね。

私なんか…ほぼ何もしてないけどイメージするだけでそれがあってれば記入されてる。


『わ~ぁ!!信じてたわ。カトレアちゃん。ヒゲソレールもありがとう!!

これだけあれば私の罰則は帳消しね。

あやうく休日がなくなるとこだった…

よかった~しばらく料理教室いけないところだったわ~』

「うおぉぉん!!俺はやったぞー!!!」

おぉい!!

女神様の一言につっこみをいれつつヒゲソレールも喜んでるしまあよしとしよう。
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