甘露を捧ぐ

碧碧

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プレゼント

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その日、陽太(ようた)は一人で学校から帰っていた。いつも一緒に帰っている友達が風邪でお休みしていたからだ。今日は学校が昼までだったので、午後からその友達と遊ぶ約束をしていたのに。帰りが遅いと言っていた両親を一人で待つのがは気が重く、陽太は小さくため息を吐いた。

ふと何かの気配を感じて顔をあげてみると、少し先に真っ黒のスーツを着た男が立っているのが見えた。かなり美形だが、人通りのほとんどない田舎道ではかなり浮いている。見覚えはなかった。その男が陽太を一瞥し、「おや」と声を漏らす。

「こんにちは」

急に声をかけられ、陽太はびくっとしながらも、小さくこんにちは、と答えた。男はにっこりと笑っている。

「君、お名前は?」
「ぁ、えっと・・・」
「ちなみに私は龍(りゅう)と言います。君は?」

知らない人に名前を言っていいものか悩んだ陽太だが、相手に名乗られてしまうとこのまま黙っているのも悪い気がして、俯きながら答えた。

「陽太、です」
「陽太くんか、素敵な名前だね」
「ん・・・」

優しく頭を撫でられる。なんだかくすぐったくなって少し笑った。頭を撫でていた手が耳をなぞり、首筋をくすぐる。そのまま手を下ろして陽太の細い腰をそっと撫でた。

「んっ!ふぅ!くすぐったいからやめてっ」

思わずびくつき、いやいやと首を横に振る。まださすられている腰がぞわぞわする。

「ん、はなしてっ、ぼく、帰るからぁ」

腰の手を掴むと、龍がごめんごめんと謝った。踵を返そうとする陽太の手を取り、何かの箱を持たせる。重くはないが結構大きい。

「陽太くん、これあげる」
「これ、なに?」
「それは開けてからのお楽しみ」

龍がニコニコと笑う。

「あ、でも、お家に誰もいない時に開けた方がいいかな。今日、一人だけになれる時間はある?」
「うん、お父さんもお母さんも遅くまで帰ってこないって言ってた・・・」
「そっかそっか、それは寂しいね」
「うん・・・」

下を向いてしまった陽太には見えなかったが、慰める龍の顔には満面の笑み、むしろ愉悦とも呼べる表情が浮かんでいた。

「帰ったら早速開けてみて。きっと気に入ってくれると思うよ」
「ほんと?りゅうさん、ありがとっ」

バイバイ、と手を振り合いながら別れる。億劫だった帰り道もワクワクしたものに変わり、陽太は家に向かって駆け出した。



「ふふ、私が見えるどころかこんなに会話できるなんて、逸材だなァ・・・あぁ、楽しみ」

乾いた唇を舌で濡らしながら龍は恍惚とした顔で腹をさする。ぐぅぅ、っと大きく腹の虫が鳴いた。




「ただいまあっ!」

家に着いた陽太は、誰もいないのに大きな声で帰宅を知らせる。しっかりと鍵を閉め、ランドセルを下ろした。手洗いとうがいを済ませ、龍にもらった黒い箱を手に、急いで自室に入る。
ベッドに座り、丁寧に包装された箱を開けていく。何が入ってるんだろう。躊躇わず蓋を取ると、布に包まれた何かと、手紙が入っていた。


陽太くんへ
さっそく開けてくれてありがとう。
この中に入っているものは、見た目はすこし、きもちわるいかもしれないけれど、とてもイイものだよ。
こわがらないでね。
ぬのをとったら、陽太くんのおちんちんを、これにあててみて。
だいじょうぶ、いたくも、こわくもないよ。
たのしんでね。
りゅうより



「おちんちん?」

陽太は怪訝そうに手紙を見つめる。
龍とはさっき初めて会ったばかりであり、そこで教えた名前が手紙に書かれているのはどう考えてもおかしいのだが、陽太はそんなことに気づいていなかった。おちんちんを何かにあてる?なぜかさっき龍に撫でられた腰がぞくりとし、恐る恐る布に巻かれたものを手に取った。筆箱くらいの長さのの筒のようだ。ややぷにぷにとしている。

ゆっくりと布を解いた。出てきたのはほんのり温かい、紫色のナマコのようなもの。

「うわぁ!きもちわるい!」

思わずべちゃっと床に落としてしまう。離れたところから恐る恐るそれを見つめ、それが動き出さないのを確認すると、そーっと近づいた。指でつんつんしてみる。

「なにこれ、口があるけど、うごかない」

確かに筒の先端には口のような割れ目があり、何かを咀嚼するようにもぐもぐ動いている気がする。手足はないが、生き物なのだろうか。

「これに、おちんちんを、あてるの・・・?」

想像し、あまりのおぞましさにぶるりと震えると。

ぱらり。

箱の底にあったのだろうか、一枚の紙が陽太の前に落ちてきた。


陽太くんへ
なかみを見てくれたかな?
これはさくせい用オナホっていうんだ。
われ目におちんちんをあててみて。
かんだり、いたいことなんてなにもしないから、だいじょうぶ。
ぜったいに、きにいるよ。
こわいのはさいしょだけ、ゆうきを出して。
りゅうより


「さくせいよう、おなほ・・・?」

聞き慣れない言葉に首を傾げるが、龍からの励ましの言葉に背中を押され、一応ズボンを脱ぐ。パンツも下ろすと、そこからは華奢な体に似合わない立派な陰茎がぼろんと出てきた。

陽太は自分の陰茎が大嫌いだった。トイレや着替えの時にクラスメイトに見られると、大抵「陽太のちんこでっけぇ!」「キョコン!」などと揶揄われるのだ。
確かに、クラスメイトのものを盗み見ても、自分くらいの大きさの陰茎は見たことがない。他の人とは違うそれは化け物のようで、自分でも不気味だった。
一度「いっぱい触ってるからデカいんだろ!ヘンタイ!」と言われてから、これ以上大きくならないよう極力触らずに生活している。触ったとしてお風呂で洗う時くらいだ。

と、陰茎を見て色々なことが思い出され、気分が落ち込んでしまった。巨根とはいえ小◯生らしくしっかりと先端まで皮を被ったそれがだらんと力なく項垂れている。

気を取り直して床に転がっているオナホとやらを持ち上げた。ベッドに座り直し、割れ目の位置を確認する。ごくっと唾を飲み込み、目をギュッとつぶって、陰茎の先端をそーっと割れ目にあてた。


「わああぁぁ!」

当てた瞬間、その口が陽太の大きな陰茎をずるりと飲み込んだ。陽太の両足がピーンと伸びる。
暖かな筒の中は酷くぬかるんでおり、いくつもの肉厚な舌のようなものがぐちゅぐちゅとひしめいていた。

「うわ!うわぁぁ!あああ!!」

これまで感じたことのない感覚に怖くなり、力の入らない手でオナホを引き剥がそうとする。だが、引き離そうとすればするほどそれは吸い付きを増し、陽太を苦しめた。

「やだぁぁ!ぬけな、い!あああああ!」

激しく吸われながら、陰茎の全てをぐちゅぐちゅと舌のような触手で揉み込まれる。先端はイソギンチャクのような細い触手がびっしりと隙間なく包んだ。さわさわとくすぐる様にそこを撫でている中、何本かがそっと皮の中に入り込む。優しくずるんと皮を剥き、割れ目をこじ開け、触手が先端の穴を甘く抉る。

「ぎゃああああ!うあああああ!!」

未成熟な陰茎にはひとたまりもない激しい刺激。思わずオナホから手を離す。何かを求める様に先端を激しく吸い上げられた瞬間、陽太はわけもわからず腰を高く振り上げ硬直し、びくんびくんと痙攣した。先端からは透明の汁がぴゅっと一筋吹き出る。何本もの触手がそれに群がり、我先にと舐め取っていく。

「あああ!だめぇ!だめっ!!」

稲妻に打たれた様な衝撃の中、一番敏感なずる剥けの亀頭を揉まれ、息も絶え絶えになる。下肢が痙攣し、涙が溢れた。

触手はしばらく粘液をねだる様に亀頭を捏ね陰茎を吸い上げていたが、一旦諦めたのか動きが落ち着く。

「ぁぁ、なに・・・?」

全体の締め付けが緩んで一息ついていると、おもむろに沢山の触手で根本からゆっくりと舐め上げられた。きつめの圧はかけながらも隙間なく陰茎を擦り上げる。陽太の反応を探っていたのか、陽太が声を漏らし、腰を震わせた箇所は、集中的に何本もの触手で擦り上げられた。

「そこ、やだぁ!つよくしないでッ!あーーッ!」

陰茎の根本の陰嚢との繋ぎ目、筋張った裏筋、しっかりと張ったカリの溝、剥きたての亀頭、くぱくぱと開閉するその割れ目の穴・・・。それらを擦られると自分の体が言うことを聞かない。勝手に腰が引け、お尻を布団にずりずりと擦り付けてしまう。ぶるぶると両足が震え、腰ががくんがくんと上下する。口からは勝手に嬌声が漏れ、飲みきれない涎が端から溢れる。腰の深いところでじーんとした熱が溜まってくる。思わず体を捩って泣きたくなる様なこれが「気持ちいい」ということだと、陽太は理解した。

「ぁ!あ゙っ!きもちい!そこぉッ!」

ベッドに仰向けになり、先ほどまで抜こうとしていたオナホを両手で握って固定し、自ら腰を振り始めた。

舌のような触手で埋め尽くされていたはずの中が、突然何層もの柔らかなひだが重なった形状に変化する。拙い抽送を続けていた陽太が驚いて、奥にまで勢いよく陰茎を差し込んだ。

「あ、なに、ふぅっ、ぞわぞわ、する・・・ッ」

埋めたまま腰をぶるりと震わせる。陰茎全体をさわさわと撫でる深いひだに、耐えきれずズルッと腰を引く。途端、カリの溝をひだがゾゾゾと引っ掻いた。

「ぁ、ぉぁ・・・ッ」

低く呻き、また腰が勝手に突き上がる。今度は亀頭が深いひだを掻き分け、たまらない快感に喉が鳴った。奥にぐちゅりと亀頭を当てると、そのまま小刻みに抽送し、カリの溝をいくつものひだが抉るのを楽しむ。

「ぁ、これっ、ちんちんとけるッ!」

ピストンは激しさを増し、いつしか陽太は夢中で腰を振り上げていた。陰茎が抜ける直前まで腰を引き、亀頭が潰れるほど奥まで差し込む。何度か繰り返しているうちに息が上がり、陰嚢がせり上がってきた。
陽太が陰茎を突き込む瞬間、見計らったかのようにオナホの中が急に締まる。ひだが密集した中を亀頭やカリが勢いよく抉った。かかとがベッドを蹴り、喉が天を向く。キツい窄まりの中をぐちゅぐちゅとかき混ぜ、陽太は絶叫した。陰茎が激しく痙攣し、また先端の穴からびゅっと一筋透明の液体が吹き出る。

「あ゙ぁーーーー!あ゙ーーーーー!」

亀頭が痙攣するたびに甘く先端を吸われる。腰がベッドの上で何度もバウンドした。最後に一度高く突き上げ、そのまま硬直する。オナホの吸引が落ち着くと、どさっと腰がベッドに落ちた。

絶頂の余韻に太ももを震わせていると、オナホの中から数本の触手が出てきた。それらが陰嚢に絡みつき、やわやわと揉み始める。

「んっ、なにっ」

急所をまさぐられ、慌ててそこを見た。数本の触手が優しく玉を転がしているのに加え、太めの触手が一本、陰嚢の裏あたり、肛門との間をぐっぐっと押している。先ほどまでのものと違い、直接的な刺激ではないことに陽太はほっと息を吐いた。

オナホを抜こうと少し引っ張ってみたが、やはり激しく吸い付かれて抜けなかった。諦めてオナホが離してくれるのを待つことする。

時間にして3分ほど。
オナホを動かしていないのになぜか性感が引かない。特に陰嚢の裏、会陰と呼ばれる部分をぐっぐっと強く押されると、体の芯に響くような鈍い快感があった。

「はっ、はっ、きもちい・・・」

陰茎にまた血管が浮き始める。くいくいと揺れ始めた腰に反応したのか、オナホの中がひだのような形状から今度はゴリゴリとしたコブのような突起に変化する。奥に行くにつれコブは小さくなっており、最奥の窄まりにはびっしりと細かい突起が密集していた。

「ん゙ん゙ん゙ッ!」

硬いコブに根本を揉み込まれ、呻きながらゆっくりと奥に突き込む。弾力のある硬めのイボが裏筋を擦り上げ、亀頭が突起にザリザリと摩擦された。

「あ゙あ゙あ゙あああ!これ!!きついよぉぉッッ!!」

亀頭への摩擦に耐えられず慌てて腰を引くが、腰を動かすと常に裏筋がイボにゴリゴリと抉られる。確かに気持ちいい。だが刺激が強すぎる。押しても引いても裏筋へのキツい刺激が止まず、陽太は泣きじゃくりながら、陰茎を半分ほど埋めた状態で動けなくなってしまった。

「もぅむりぃ!しんじゃうよぉ!」

オナホから手を離し、軽く腰を揺する。りゅうさん助けて、と呟いた瞬間、オナホは一人でに上下し始めた。

「い゙やぁぁぁぁ!むりぃ!きついのッ!!」

首を左右に振り乱し、刺激から逃げるように腰を引く。お構いなしにオナホは大きいストロークで上下し、陰茎全体をコブで扱きあげる。亀頭が最奥のすぼみに嵌ると、ぐりぐりと捻りを加え磨いていく。割れ目の穴に突起を押し込み、浅いところを抉る。絶えず陰嚢が揉まれ、会陰を押し上げられる。

「ぐぁぁあ!ちんちんがッ!しびれるぅ!あ゙あ゙あ゙あ゙!」

剝き出しの神経をヤスリにかけられているような快感に、ただ腰を引いて足をピンと伸ばす。涙が止まらない。そのうちにまたぶるぶると腰が痙攣し、背筋が反ってきた。早くなってくるストロークに唇を噛んで耐える。オナホがまた突起のポケットに亀頭をぐちゅりと沈めた瞬間、それは激しく振動し始めた。

ブーーーーーーーーン。

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」

陽太がのけぞり、喉元を晒す。太ももが激しく痙攣し、腰が狂ったように跳ねる。ベッドがギシギシと大きな音を立てた。

「あ゙あ゙あ゙!し、ぬ!!!!」

そう叫んだ後、急に静かになる。腰の痙攣が小さくなり、両手だけがキツくシーツを握りしめる。つま先が丸まり、ぐっと力が入る。ぐ、と息を詰めた瞬間。


どぷ。


陽太の亀頭から半透明の液体が漏れた。とぷりとぷりと、勢いなく何度か吐き出したそれは、ところどころ白く濁っている。

「ーーーッ!ーーーッ!!」

出ている間も振動は止まないばかりか、激しく吸引されるせいで陽太は声を上げることすらできない。ただベッドにしがみついて、絶頂の波が去るまで耐える。陰嚢や会陰を刺激する触手も止まらないせいか、これまでより絶頂が長引いた。

振動が止まり、快楽の波が去って、やっと体の力を抜く。もうオナホは動いていないのに、陰茎にはジリジリとした振動の余韻が残っていた。ときおり陰茎がびくっと大きくしゃくりあげ、そのたびに突起が引っ掻いてゾワゾワする。

「ぁ、も、おわり、むり・・・」

まだ陰嚢と会陰は刺激されているが、引き離そうとオナホに手を添える。力を加えた瞬間、何本かの細い触手が先端の割れ目にまとわりついた。

ぐちゅり。

「い゙やぁ!!もうダメだってぇ!!」

今度こそ抜こうとオナホを掴むがびくともしない。頭を振り乱し、泣き叫ぶ陽太を尻目に、触手が割れ目を広げ、そのまま固定する。丸見えになった穴がひくひくと誘っている。どろどろと粘液をまとった細めの触手が2本、絡み合ってそこに潜り込んだ。


ずるり。じゅぶ。


「ん゙あああああッッ?!?!」


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