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(番外編)早熟
しおりを挟む灰谷の前で薫と初めて繋がり、精魂尽き果てるまで快楽に耽った後、環は長時間眠っていたらしい。目を覚ますと時計は深夜2時を指している。隣に薫の寝顔が見え、驚いて飛び起きた。
眠っているはずの薫が環を抱き寄せ、頭を撫でる。薫は下着しか身に付けていないのか、裸の胸が頬にあたり、素足が絡められた。すっぽりと薫の匂いに包まれ、頭がクラクラする。もう媚薬は抜けたはずなのに下肢が熱い。抱きしめられただけで欲情しているなんて恥ずかしい。環は真っ赤な顔で抜け出そうともがいたが、薫の拘束は緩まなかった。諦めて腕に収まり、薫の寝顔を観察する。左目にある大きな傷を指でなぞりながら、かっこいい人は寝顔までかっこいいんだな、と見惚れていた。突然、その目がゆっくりと開く。
「もう体は大丈夫か」
「ぁ、はい、ちょっとだるいくらい、です。起こしちゃってごめんなさい」
「いい」
強く抱きしめられ、額にキスされる。薫が頭を撫でながら「お前が売られなくてよかった」と小さく呟いた。
「薫さんが、助けてくれたんですよね。ありがとうございました」
「・・・家には帰してやれない」
「しょうがない、です。お母さんとお父さんは、僕のこと、いらなくなった、み、たい、だし・・・っ」
自分で言って涙が溢れてくる。大好きだった両親に売られたのは、やはりどうしてもショックだった。薫がぽろぽろとこぼれ落ちる涙を唇で吸い取る。
「俺が大切にする」
「ぅ、ひっく、かおるさん・・・」
「お前を酷い目に合わせた、こんな年上の男なんて、嫌かもしれないが」
「ううん、嫌じゃない・・・」
「環・・・」
環が泣き止むまで薫は優しく背中を撫でてくれた。顔中にキスをされて環がくすぐったさに笑い始めると、もう一度深くキスをされる。気持ち良さにとろんと目が蕩けだした環が、「薫さんのことも知りたい」とねだった。
「何が知りたい」
「えっと・・・薫さんのこの傷のこと、とか」
環が左目にある傷を指でなぞる。目を閉じながら、ああと頷いた。
「これは・・・母に包丁で切り付けられた」
「ええっ?!ご、ごめんなさい・・・」
「いや、構わない。心の弱い人だったんだ。俺の父親は早くに事故で亡くなったから、俺を一人で育てていて辛いことも多かったんだろう」
環が顔をくしゃりと歪めて、辛いことを思い出させたことを謝った。まるで自分のことのように傷ついた顔をする環に、薫が微笑む。
「でもそれでここに引き取られた。環とも出会えた」
「う・・・」
「これで良かったんだ」
「う、ん・・・」
薫が環の頬を撫でる。環が心地よさげに目を閉じ、その手に擦り寄った。と思えば、何かを思い出したように顔を俯かせる。
「そういえば・・・薫さんも、気持ちいいこと、された?」
「は?」
薫が目を見開いた。
「ここに引き取られたってことは・・・僕みたいに、誰かに」
「いや、違う!俺は二十歳を超えてからここに来たから商品ではなかった・・・!」
環の顔を上げさせ、必死の表情で説明する。「調教師になるのにそういう場面は見てきたが、俺は調教されてない」と続ける薫に、環がクスクスと笑った。
「薫さんがえっちな気分になるのは、僕だけなんですよね?」
「・・・ああ」
「えへへ」
「環・・・」
薫が環の頬にキスを落とす。コロコロと表情の変わる環が可愛らしい。微笑まれるだけでまた抱きたくなる。まだ幼いこの柔肌に触れたい。会話の終わりを告げるように耳元で低く名前を呼ぶと、環の肩がびくっと跳ねた。
「環、好きだ。どれだけ俺に汚されても無垢で、優しくて、可愛いお前が、好きだ。こうしたいと思うのもお前だけだ」
熱烈な告白と共に唇を奪われる。舌を吸い取られ、薫の口でしゃぶられた。口腔内を撫でられ、深く舌を絡められる。環の陰茎からとろりと涎がこぼれた。
「ん、ん、はぁっ、ぼくも、かおるさん、が、すきっ」
「環、環・・・っ」
環が精一杯応えると、キスが一層激しくなる。首筋や鎖骨も吸われ、薫の所有印が至る所に散っていた。悶えている環の太ももに、固いものがゴリっと押しつけられる。
「こんなに幼いお前を抱きたいと思う、変態でもいいのか」
「ぁ・・・」
性欲がないと灰谷に揶揄われていた薫が、自分に欲情してくれている。押しつけられた固いものに手を這わせさすりながら、とろりと潤んだ瞳で薫を見上げた。
「これ、おっきくなってるの、うれしい・・・」
「・・・っ」
「抱いて、くれなきゃ、やだ・・・ぼくも、へんたい?」
「もう何も言うな」
環が濡れた薫の手を取って、自身の濡れた陰茎に触れさせる。苦しげに呻いた薫が環を組み敷き、荒く息を吐きながら環の寝間着と下着を引き剥がした。顕になったすべすべの肌を手でなぞると、環が悶えて身を捩る。
「ん、かおるさん、くすぐったいっ、ああっ」
触ったところから肌がピンクに染まり、首元から鎖骨に散った花弁が色濃くなる。胸の先でツンと尖る二つの突起を、薫が交互に口に含んだ。
「ぁ、なに、ぞわぞわ、する・・・っ」
「ここも気持ちよくなる」
いささか荒くそこを舐めしゃぶり、片方を指の腹で捏ねる。環は薫が自分の胸を吸っているところを見て、なんだかじっとしていられないほどの羞恥に襲われた。
「かおるさん、はずかし、いっ」
「俺しか見ていない」
「あああッ!」
突起を吸い上げて先端を舌で弾くと、真っ赤な顔で薫を見つめていた環が喉を反らせる。腰が震え、両脚が勝手にもぞもぞと動いた。体の奥が切なくなる。
「も、やぁ、いれてっ!ここ、して・・・っ」
たまらなくなった環が、腰をくねらせ、脚を開く。両手で尻たぶを開き、薫の面前にどろどろになった陰茎と疼いて仕方のない後孔を晒した。昨日散々可愛がられた後孔は縦に割れ、ひくひくと薫を誘っている。薫の喉仏が大きく上下した。
調教師にあるまじき性急さで、そこにローションを注ぐ。逆流してくる冷たさに環が小さく叫んだ。すぐに環の両脚を肩に抱え上げ、脈動している陰茎をぬるつく窄まりにあてがう。先走りに塗れた先端を蕾がちゅ、と吸った瞬間、薫が思い切りそれを押し込んだ。絡みつくひだを掻き分け、結腸の奥までみっちりと埋める。
「ああああああッ!!!」
「・・・っぐ、ぅ」
抱え上げられた環の両脚がピーンと伸びた。そのままぶるぶると痙攣する。
「環・・・っ」
「あ、あ、イ、きますッ、あ゙ッ!イ゙ッて、る・・・っ」
前立腺も最奥も全てを擦り上げられ、薫で満たされている。耳元で愛しげに名前を呼ばれ、キスをされ、環は幸福感に極まった。薫の腰を両脚で挟み、首に手を回す。
「はぁっ、ぁ、かおるさん、好き、好き、また、ぁ、イっちゃ、う、ああ、イく、イく、ああぁっ」
「好きなだけ、い、け・・・ッ」
動いていない薫の陰茎の脈動だけで環が達する。一段と強く後孔を引き絞られ、薫が快感に呻いた。
「ぁ、ぁぁ、とまんな、かおるさん、かおるさんッ」
「だめだ、俺も・・・っあ」
あまりに立て続けに達している環が苦しさに縋り付く。蜜壺は常に痙攣し、狂ったように収縮していた。快感に顔を歪ませ限界を訴える薫を見て、環はたまらなくなる。もっと自分で気持ちよくなって欲しい。射精欲を耐えている薫の腰に尻を擦り付け、力を入れて後孔を思い切り締める。薫がたまらず緩く腰を2,3度振り、そのまま最奥で射精した。
「う、ぐッ、あ゙あ゙ッ」
「はああッ、ああっ、あああっ」
達した薫の顔を見て、環がより高みに昇る。全身が硬直し、徐々に細かく震え始めた。薫は腰が揺れそうになるのを耐えながら、環の体を優しく抱きしめ、何度も軽く口付ける。
しばらくして絶頂からやっと降りてきた環は、うわごとのように何度も薫の名を呼び、好きだと呟いた。そして未だ固いままの陰茎が自身に埋まっているのに気づき、嬉しそうに膨れた腹をさする。
「かおるさん、の、で、いっぱい・・・」
「・・・あまり煽ると、今日は立てなくなるぞ」
一度腰を突き上げ、怒ったように環に言った。環が小さく喘いだ後、睨む薫の頬にキスをし、両脚を薫の腰に回して引き寄せる。陰茎がぬかるみにぐちゅぐちゅと揉まれた。しっかりと煽られた薫が大きく腰を振り始める。
「環っ、お前は、どれだけ・・・っ」
「あ゙あ゙あ゙!!だめぇぇ!!!」
前立腺を抉っては最奥まで一気に突き上げる。前立腺の少し奥も気持ちいいのか、ぐりぐりと押すと陰茎から精液が漏れた。その白濁に濡れた陰茎も、皮を剥いて手のひらでにちゅにちゅと扱いてやる。途端に環が腰を振り乱し、薫の手にそれを擦り付けた。
「りょうほう、は、むりッ!い゙、イ゙、き、ます・・・ッ!あ゙あ゙あ゙!!」
幼い陰茎のカリ首を指で刮いでやると、後孔がうねりを増し、薫を痛いほど食い締めてきた。環が背を反らせ、下肢を痙攣させる。陰茎から精液が何度も噴き出し、その度に環の腰がガクンガクンと上下に跳ねた。
射精の余韻に浸っている環の結腸をぐちゅぐちゅと細かく捏ねると、両脚が小さく痙攣し始める。やはり最奥のここが特にいいらしい。きゅんきゅんと後孔を締めながら薫の亀頭を吸い上げる。次第に薫の腰が加速していき、自分の射精欲を優先し始めた。快感に耐えかねて跳ねる環の腰を押さえ、ガツガツと最奥を抉る。蕩けたひだが薫の陰茎を甘く包み、扱きあげる。震えるほど気持ちがいい。もっと深くまで犯したい。一番奥で射精したい。環は俺のものだと刻みつけたい。
「環、は、ぁ、出す・・・っ」
「あ、あ、かおるさん、すき、す、き、あ゙あ゙ッ!イ、きますッ」
「ん゙ん゙、ゔ、ぉ゙・・・っ」
薫の名を呼ぶその口に噛み付くようにキスをし、結腸を潰して精液をぶちまけた。体重をかけ、吐精のたびに何度も腰を突き込む。絶頂を重ねる環の後孔が歓喜してそれを吸い上げた。塗り込むように押しつけた先端もひだに吸われ、最後の一滴まで搾られる。腰が溶けそうな快感に、薫の体がぶるぶると痙攣した。
「環・・・っ、はぁっ」
「んんんっ」
それぞれが絶頂の余韻を楽しんだ後、ゆっくりと陰茎を抜く。二回分とは思えないほど大量の精液がごぽっと漏れた。環が震えながらきつく脚を閉じ、こぼれないように尻を締める。
「出した方がいい」
「や、だ・・・薫さんの・・・」
吐き出させるため薫が脚を広げさせるが、環の手が後孔に蓋をするように押さえた。指の間からとろとろと漏れる精液に切なそうな表情を浮かべる。淫猥すぎる光景に薫は再び陰茎が猛るのを感じたが、堪えながらその手を退かせた。自身の指を差し込み、精液を掻き出していく。
「あぁっ、ああっ」
掻き出すだけでも気持ちいいのか、環は甘く喘いでいる。嬌声の中にくちゃ、という濡れた音が混じっているのに気づき環の顔を見やると、うっとりと薫の精液で汚れた自分の指を舐めていた。
「・・・お前、寝たきりになりたいのか」
「んぁ、かおるさん?」
獰猛な目をした薫に乱暴に組み敷かれ、未だ精液をこぼす後孔に陰茎を捩じ込まれる。さっきより太くなっているかもしれない。突然の圧迫感に環が首を振り乱した。
「あああ!なんで、かおるさん、もう、おわり、んああっ」
「煽ったお前が悪い」
「な、に、ああッ!あ゙ーーー!!」
激しく最奥を揺すられる。環はとにかくここが弱かった。あっという間に頭が真っ白になり、わけがわからなくなる。後孔は狂ったように引き締まるのに、体からは力が抜け、まさに溶けてしまう。夢中で腰を振り立てている薫に、力の入らない腕を伸ばした。
「は、は、かお、る、さ・・・」
薫が環の体を深く折り曲げ、上から勢いよく突き込んだ。結腸が深く犯されて、環の伸ばしていた腕が力なくベッドに落ちる。薫は喉を反らせてびくびくと痙攣している環を掻き抱き、開いた口に舌を捩じ込む。痙攣の止まらない後孔に何度も陰茎を叩き込むと、環の陰茎からびしゃびしゃと潮が噴き出していた。
「あ゙、あ゙、あ゙あ゙あ゙・・・」
「環、はぁっ・・・中と口、どっちが、いい」
「ん゙っ、あ゙ッ、な、に・・・?」
「俺の精液、どっちで飲みたい」
「あ、かおるさん、の・・・ッ!おく、に、ほしい・・・っ」
「ん゙・・・今、出してやる・・・っ」
環に求められるまま、最奥に突き入れ腰を震わせた。駆け登ってくる精液を結腸の奥で弾けさせる。何度もそれを吐き掛け、孕ませるように先端を押し込んだ。
中に出された快感で絶頂し、環は気を失ってしまったようだ。見ると環の陰茎からはとくとくと精液が漏れている。カリ首より上を手で包んで上下に扱いてやると、意識のないはずの蜜壺が痙攣を増し、吐精中の薫の陰茎を激しく搾ってきた。吸い上げてくる最奥のひだに最後まで精液を与えてやる。
ゆっくりと亀頭を結腸から引き抜くと、環が小さく叫んで目を覚ました。
「あ、あ、あっ」
「まだ気持ちいいか」
「あ、ずっと、きもちい・・・っ、はあっ、また、い、イき、ます・・・ぅ、あっ、あっ」
「っ、ゆっくり、抜く、からな」
ずるずると引き抜かれるのにも体を痙攣させ、環が薫にしがみついた。震える声で気持ちいい気持ちいいと呟く環に、また突き入れそうになるのを堪える。薫が陰茎を抜き去った後も、余韻で後孔が痺れ、環は甘く達し続けていた。
後孔から零れる精液を拭いていると、おもむろに環が身を起こし、薫の腰に腕を回す。顔を寄せてくる環の頭を撫でると、ぼんやりとした表情のまま濡れた陰茎の先を舐められた。
「環・・・っ」
精液だけでなく腸液やローションに濡れているそれを躊躇なく口に含み、ぺろぺろと舐め始める。
今の環は思考がぼやけ、ふわふわとした多幸感に包まれていた。大好きな薫が自分だけに欲情してくれる喜び。自分の体で快感の頂点に達してくれる喜び。自分を絶頂に連れて行ってくれる薫の陰茎が、その証である精液に濡れている。嬉しくて、愛しくて、自然とそれに舌が伸び、先端を口に含んだのだ。苦味のあるそれがもっと欲しくなり、亀頭の割れ目に舌を入れ、尿道に残っている精液をちゅっと吸う。
「環、お前、っぐ」
「かおるさん・・・んん・・・かおるさん・・・」
射精後の敏感な亀頭を吸われ薫が低く呻いた。思わず先端から残滓をびゅっと漏らすと、環がしつこく亀頭を吸う。やっと陰茎から口を離したかと思えば、出された精液を愛しげにくちゅくちゅと舌で転がし、鼻に抜ける薫の匂いに酔っていた。
うっとりと精液を咀嚼していつまでも飲み込まない環に、薫の何かが切れた。鼻を摘んで無理に飲み込ませ、激しく舌を絡める。一向におさまらない自身の性欲に呆れながら、環の蕩けきった蜜壺に猛った陰茎を捩じ込んだ。
そこから環は気絶するまで揺さぶられ続け、中と口に1回ずつ精液を受けた。「飲みたかったんだろう」と言って喉奥に射精する薫を思い出し、やっぱり変態なのかも、と環は思う。もちろんそれに喜ぶ環も同じなのだが。
案の定、環は腰が立たなくなり、ぐったりとベッドに倒れている。そろそろ夜が明けそうだ。二人でシャワーを浴びようという話になり、起こされて薫のシャツを羽織らされる。シャツだけで太ももが半分隠れるほど大きい。薫を見上げるとなぜか眉根を寄せて苦々しそうにしていた。サイズも合わないし、そんなに似合っていないのかと悲しくなる。
「お前が俺の服を着ているのは、いい」
「え?!似合ってますか?うれしい!」
「・・・これから寝間着は俺の服を使え」
「はい!」
まさか褒められるとは思っておらず、環は純粋に喜んだ。薫の匂いがする服を着られるなんて嬉しい。手で口を押さえ、耳を赤く染めている薫には気づかないまま、環が無邪気に笑った。
シャワーに入る前にトイレに行きたくなった。薫にお願いすると、抱き上げて連れて行ってくれる。便座に座らせてもらい、恥ずかしそうに薫を見上げた。
「あ、あんまり見ないで・・・」
羞恥心は消えないが、環にとって薫がそこに居ることはすっかり当然のこととなっていた。自分で柔らかい陰茎を支え、便器の中に向ける。排泄のために力を抜くと、突然環がぶるぶると震え出した。
「あ、あ、やだ、やだ、なんでッ?!ゔ、イ、く・・・っ」
しょろしょろと小水を噴き出しながら、環が腰をガクガクと上下させる。飛び散らないよう薫が腰を押さえ、陰茎を下に向けた。
小水が尿道を通るたびに陰茎が痺れる。膀胱から吐き出されたそれが前立腺を通り、尿道の内側の粘膜を擦り上げると、目の前がチカチカと光った。前立腺が震え、陰茎が痙攣する。
「イ゙ッてる!!かおるさん、なん、で、あ゙、イき、ますッ!イく、イく、イ゙、ぐ・・・あ゙あ゙ッ!!」
背を反らせ、脚がピンと伸びる。つま先が丸まり、全身が痙攣した。口の端から涎が伝うのを薫が舐め取る。そのまま舌を絡め取られ、環の頭が真っ白になった。小水を出し切った後、どろどろと精液が吐き出される。何度も環の体が硬直し、震えた。おさまらない絶頂に涙がこぼれる。
「かおるさん、かおるさん、うう・・・」
「環、落ち着け」
「もう、おくすり、はいってないのに・・・ゔー・・・おしっこだけでイっちゃう、からだに、なっちゃった・・・うわーん!」
「大丈夫だ、これからも俺がついててやる」
薫が環の頭を撫で、優しく抱きしめた。背中をさすり、こめかみにキスを落とす。しばらくして環が落ち着くと、トイレットペーパーで陰茎の先を丁寧に拭いた。「薫さんがお仕事中でもトイレについてきてくれる?」と聞く環に、もちろんだと頷く。純粋で薫を信じきっている環は、まさか自分が昨夜も尿道に媚薬を入れていたとは思ってもいないのだ。これからしばらくは毎日入れられることも、入れられなくても達するようになることも、当然知る由もない。
まだ幼い環は、薫の手でこれからどのように淫らに成長していくのだろうか。
番外編1、終わり。
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