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一年後(その七)♡
しおりを挟む「ひゃあぁっ!」
ふたりの姿を確認すると、すぐに湯船に飛び込んだ。
「熱いっ! うっ、違う、ヌルい……」
でも出るわけにいかない。そこには裸の錬と環くんがいるし、なにより私がすっぽんぽんなのだから!
「ユリちゃん、大丈夫? まだぬるかった?」
環くんが、ぬけぬけとそんなことを言う。
「ひどいよ、環くん。シャワーを浴びろって、ゆっくりしたらいいなんて、こういうことだったの? だますなんて、ほんとにひどいっ!」
そりゃあ、私だって……そのぉ、することは、考えたけど……?
でも、これは……こんな、お風呂に一緒に入るなんて、考えてなかったもん!
「環、お前そんなこと言ったのか? ひどい奴だな」
「ちょっと錬。僕だけ悪者にする気? 順番変わるけどいいかって、最初に言い出したのは錬のほうだよ? ひどいよ、僕だけに罪を着せようとするなんて」
「俺はこんなだますようなマネはしてねーよ? ただ、ユリがあまりに可愛いこと言いだすから。メシより先に抱きたいとは思ったけど?」
「同じことでしょ。結局ユリちゃんを抱きたいんだから。だったら逆に僕を褒めてよ。ユリちゃん、絶対シャワー浴びなきゃ嫌だって言うだろうし、こうなれば一石二鳥でしょ」
「……なるほど、そうか。頭いいな、環」
「でしょー?」
ふたりは私を無視してどんどん会話を進めている。
なんとか今のうちにこっそり出られないかな。
湯船の端から出ようと試みるが……いや、無理でしょ、無理っ! この状態でこっそり出られないって!
ふたりは盛り上がって会話をしつつ、シャワーを浴びている。
その間にお湯は温まり、体のほうもだいぶ温まってきた。
「あのー、私、そろそろ、出たい、かな……?」
そう言うと、キュッとシャワーのハンドルを止め、ふたりが湯船に入ってくる。
「やだー……こないで……」
背中を向け、壁際に張り付くが、そうなるともう逃げ場はない。
縮こまっていると、右側から錬に抱き締められる。
「ユリ、一年……長かった。ずっと、会いたかった」
左側からは環くんが抱き締める。
「ユリちゃん、髪を切ったんだね? 可愛いよ」
「あ、あの、私……」
* * * * * *
錬が右手で私の顔を自分のほうに寄せると、キスをする。
最初は軽く、でもすぐに舌が入ってくる。
「ん、むう」
しばらく舌をネットリと絡め合う。
「ユリ、もっとちゃんと顔見せて」
錬がキスを続けようとすると、環くんが遮る。
「ユリちゃん、ダメ。今度はこっち」
環くんは両手で私の頬を押さえると、有無を言わさず舌を絡めてくる。
「うっ、んん……はあっ」
ネチャネチャと音を立て、息も荒く絡め取られる。
錬の手が後ろから胸を優しくまさぐる。
「あっ、んっ!」
思わず声が漏れると、環くんがその先端に吸い付く。
「ああっ!」
舌先でコロコロと転がすと、今度は唾液たっぷりに乳房を舐め回す。
「あっ、ああ、いやっ」
すると、錬の手がお尻を滑り抜け、中央のくぼんだ部分に触れる。
「あっ! いやぁ……錬、そこ……だめ……」
「ユリ、もうヌルヌルしてるぞ。お湯の中でも、わかる」
錬の指先が前後に小刻みに動くと、腰がそれに合わせて勝手に動き出す。
「あっ、はぁん」
「はっ、ユリ。いやらしいな。腰、動いてるぞ」
「ううっ、やだ、イジワル……」
涙声でそう言うと、環くんがいきなり私の腰を持ち、そのままグイッと手前に持ち上げる。
「⁉︎」
反動でお湯の中に落ちそうになった私の頭を、錬が慌てて支える。
お湯の中では、体はまるで無重力のように簡単に環くんの自由にされる。
環くんは私の両腿を自分の両肩に乗せると、そのままとろけ始めた真ん中部分に顔を埋めた。
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