オワコン・ゲームに復活を! 仕事首になって友人のゲーム会社に誘われた俺。あらゆる手段でゲームを盛り上げます。

栗鼠

文字の大きさ
上 下
11 / 147
シーズン1 始まりの街

1-11 PK・粛清のヒダールの1日

しおりを挟む

「ああ、今日は何人殺そうか……神の意志を尋ねよう」

 PKアジトの、地下広場。

 そこにある、喫茶店で! コーヒーを飲みながら! 振ったサイコロは、5!

 うむ! 

「よし、今日は最低5人は殺そう」

 味覚設定をONにして、コーヒーの苦みと酸味、心地よい甘みを感じながら!

 そう決意した。

(さて、そうなると街の中より、森のほうがいいな。森で殺そう。うん)

 俺の仕事は、ボス……キャプテン・ビリーにより指令を受けた、カルマ稼ぎだ。

 ボスから渡された、カルマをためられる宝石を用い。 

 我らカルマ稼ぎ団は、カルマを稼ぐのだ!!

 俺らが使うカルマ・スキルは、カルマがあって使えるからな。

 カルマがなければ、光のスキルとかいうのを使う、冒険者たちとの戦いは厳しい!!

 故に、このカルマ稼ぎは、マジで重要任務なのである!!!

 ああ、皆が俺を必要としている! 気持ち良いいいい~~~♡♡♡!!! あああ~~~♡♡♡!!!

 っと思いながら、コーヒーを啜り!

「偉大なるお姉様ァ。その、カルマ・ポイントを、前借できないかなって? へへへ」

「わにゃあああ~~~」

「昨日渡したわよね。なんでなくなったの? この分なら、3日は持つって、昨日上げた時に話したよね?」

「その、モンスター・バトルが盛り上がったので、ピッキーを強くするために使ったのと……あと、派手な技使うと、オーディエンスが盛り上がるので、ド派手な魅せ技の使用のために。残り全部ぶち込みました!!!」

「慈悲はない。死ねぇ!!!」

「そんなァァあ~~~!!!」

 近くの広場で、女盗賊に、カルマをねだっている。

 ワニ・モンスターを連れた、少女の叫びを聞きながら。

(そろそろ出発するか。いっぱい殺すぞ!!)

 出発しようとしたのである。

 すると!!

「あのすいません。粛清のヒダールさん……ですよね? 強盗戦争の時に、最後まで暴れてた」

 そう、女盗賊。

 ワニモンスターを連れた少女に、アイアンクローを決めていた。

 いろいろと見えそうな、痴女い格好のギャル系盗賊に声をかけられたのであった。

 ……あー↑、えー↓(ド緊張)。

「そうだが」

 な、なんか用っすか?

「あ、やっぱりそうなんですね! 初めまして! 私、盗賊のキャミーです。後ろのは、妹のリオンです」

「ど、どーも」

 ど、どーも。

「それでその。すいません。実はお願いがありまして……私と一緒に、カルマ・ポイントを、稼ぎに行ってくれないでしょうか! お願いします!!」

「お、お願いします!!」

「わにゃあああ」

 っと、頭を下げて俺に頼み込む。

 二人っと、一匹。

 あーーー。うーむ。はい。

「えっと、いくら必要なんですか? こっちも業・ポイントの納税クエを受けているので。把握したいんですが」

「あ、はい。ほら、自分でいいな」

「えっと、その、200程……」

「200ですか」

 えー、今日のクエストは、アジトの罠と大砲を増やしてる、アジト開発チームと。

 その仕掛け武器・罠を作ってる武器作りチームに。それぞれ、400だったな。

 ってことは、800で、+200で、1000か。

 今の俺の装備と、効果だと、一殺300は固いし、ボーナスつく可能性もある。

 そう考えると、最低でも1500。クエは無理なくこなせる上。余りが出るな。

 じゃあ、キャミ―さんが失敗しても、その分をあげれば良さそうだ。

 よし!

「いいですよ。受けましょう」

「ありがとうございます!! ほら、あんたも頭下げる!!!」

「あ、ありがとうございます!」

「わにゃあああ!!」

 いえいえ。じゃあ、えっと。軽く打合せしましょう。

 どうやって、カルマ稼ぎます? 私は、殺害ですけど。

「参加は私で、武器はナイフです。っが、得意なのは窃盗・泥棒です」

「なので、私が先に泥棒で稼いで、あとでヒダールさんのアシストを出来ればと思います」

 ふむふむ。

 そうですね。それが良さそうですね。

 っで、あー、その。俺の報酬に関してですが。

「はい! そこは、妹のリオンに払わせます! 妹は、モンスター作成と銃づくりがうまいので、今回の報酬を、モンスターか銃にしようと思っています!」

「どっちでもすごいの作れますよ!」

「わにゃあああ♪」

 おお! いいなァ! 

 銃は強いし! モンスターは、生産職じゃないと時間かかるらしいからね!

 どっちにしようかなァ。うーん!

「じゃあ、モンスターで! 蛇や、蝙蝠、狼系なんかのモンスターがいいかな。それで、報酬にします」

「「分かりました! お任せください!!」」

 よし、契約完了!

 そういうことで!

「じゃあ、まずは始まりの街。次に、森で」

「了解です! 行きましょう! じゃあ、リオン! 良さそうな卵を見繕ってなさい」

「合点! モンスター育ててる友達にも聞いて、選んどくよ! カルマ・ポイント! 待ってまーす!!」

「わにゃにゃあああ!!!」

 仕事内容と、報酬を約束した、俺たちは!

 はじまりの街へと、向かったのであった!!!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!

海夏世もみじ
ファンタジー
 旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました  動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。  そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。  しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!  戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

底辺ダンチューバーさん、お嬢様系アイドル配信者を助けたら大バズりしてしまう ~人類未踏の最難関ダンジョンも楽々攻略しちゃいます〜

サイダーボウイ
ファンタジー
日常にダンジョンが溶け込んで15年。 冥層を目指すガチ勢は消え去り、浅層階を周回しながらスパチャで小銭を稼ぐダンチューバーがトレンドとなった現在。 ひとりの新人配信者が注目されつつあった。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

処理中です...