papillon

乙太郎

文字の大きさ
上 下
12 / 19
chrysalis

11章

しおりを挟む
彼女の教室前へ共に移動する。
雑談で賑わう廊下、その中でも
あまり目のつかない支柱の裏で2人は足を止めた。

「ごめんなさい。かなり強い言い方だったわね。
私も少し冷静じゃなかったの。
…それで、どう?協力してくれる?」
「うん、こちらこそお願い。あの後でいいのね?」

私宛にファイルが添付される。
レコード7/17。これがチヅルの違和感を記録した
この案件史上最も有力な手掛かり。

「あぁ、それと…」
「ん、見られたくない所があるの?
いいわ。協力してもらった以上は
アナタの許す限りで閲覧する。」

このレコードに記録されていることは
その時点の出来事すべてを記録している。
だからこそ、その視界を持つ当人の
プライバシーも丸裸にされてしまう。

…しょうがないことだ。
彼女の決心を裏切りたくはない。
レコードの隅々を走査できないのは
事実解明には大きな弊害だが
彼女の不可侵領域をずけずけと
踏み荒らしていい道理はどこにもない。

「いえ、そうじゃなくて…
その、説明しづらいのだけれど、
ところどころところがあって。」

かつて気が動転していたのか不明瞭なチャプターが
あることを村岡に相談したところ、

であれば問題はない。
人間の知覚は頭の整理の為に
不要な情報を簡略化、削除する傾向がある。
見えないならそれまでのことだ。
第一、君に見えないものなら第三者が
レコードを閲覧しても分かるはずがない。

と、提出の必要性を否定されたそうだ。

あのヤロウ、今度ブン殴ってやる。

「いえ、重要な手掛かりになるかも。
忠告ありがとう。調査結果はもう少し待ってて。」

チャイムが鳴る。
授業が始まるまえに教室に戻ろう。

「それだけじゃなくて…!
その、ありがとう。お陰で目が覚めた。
ああでも言ってくれなきゃ
私、自分を見失ったままだったかも。」

その言葉に振り向き、苦笑いで答えた。

「構わないわ。さっき金髪が言ってた通り
あまりいい噂の無い私だけど、
よければいつでも相談に乗ってあげる。」

その言葉を聞いたとたんチヅルは
窓枠に手をつき急に俯いた。
やはり精神的に大きな負担がかかっていたのか。
慌てて彼女に駆け寄る。

「…ッ!…フフッ。アッハハハハ!
…キンッパツ、ってぇ!」

覗き込んで見れば腹を抱えて笑いを堪えている。
元より行動力のある彼女のことだ。
この様子ならもうあの3人にイビられる
心配もないだろう。釣られて笑っている所を
教師に注意され、2人は急いで
それぞれの教室へ駆け出した。

「じゃあまた!探偵サン、ヨロシクね!」
「ええ!キッチリやり遂げてくるわ!」


退屈な科学史も終了し、放課後。
部活にうちこむ者、街に繰り出す者、
帰宅し自宅で思うままに過ごす者、
皆それぞれの目的をもって教室を離れていく。

そうして10分もする頃には、学び舎全体は
運動部の掛け声と管楽器の一節を反響させる
空洞と変わっていた。

橙色に照らされ、誰もいない教室で佇む。
4時半、誰もが距離感を図り合う昼間とは
異なる時間帯。私だけ、私きりの空間。

set-up completed.
        ORTICA, mode Calculation be ready.

窓辺から冷めた目で、
照明を提供し続ける天蓋を見つめる。

虚構だ。
自らの配役を守り切るための上っ面な人間関係も、
ああして歴史が棄却したはずの太陽を
今も健気に代替している偽物なりすましも。
…でも、だからこそ。

「構ってなんかやらない。」

贋作の中で見出した尊い真作を、
緋翅水冴綺は絶対に手放したりなんてしない…!

in-put optimized.

diving launch sequence count down.

椅子に体重を預け、掌を胸の上で組む。

3…
2…
1…

Onsite verification現場検証 start開始!」


途端、体から切り離される意識。
この教室は3階、地上8m相当。
速度を増していく存在スケール
…現実世界の位相に意味はない。
此処はとうに電脳の狭間、
冷たい地表など意に返さない垂直落下。
こびりついた網膜のイメージを払拭し、
自我は底無しの暗黒に落ちていく。
間もなく背後に過ぎ去っていく青白い光を観測。
見慣れたソレが一条、光束となり、
周囲を取り囲んだ瞬間、上下軸を平定する
重力が反転する…!


brain activities is replaced.
   process diving all complete.

飛び起きるように覚醒する。
身体は汗ばみ、節々がふるえている。
…汗? 電脳世界で?
冷静になれ。どうってことない。

warning Sync rate 92%

やはり絶対の平穏が約束されている空間
以外でのダイブはやるべきではなかったか。

この事態を想定して工程はいつもより
多めに踏んだというのに、
久方ぶりに電脳酔いを引き起こしてしまった。

「っう…最悪の気分ね。」

取り敢えず存在スケールの境界を捉え直す。
皮膚の感覚情報、筋膜の反射運動をノイズとして
シャットアウト。
ぼやけていた輪郭が確かな境界を引き始める。

深呼吸。
電脳だろうが実世界だろうが
肉体を駆動させるための呼息運動は
リラックスに効果的である。
延髄にて基礎活動として定義され、
体の循環の根底を支えるソレは
混乱した思考と興奮した肉体に平常時の
状態を想起させてくれるのだ。


改めてレコードの位相を確認する。
視点は俯瞰。
前回の少し後、暗闇の包む裏小路の曲がり角の出口。
あの金髪どもはとうに見えなくなっている。

再生。


チヅルの周囲を取り囲むのは、来客を迎え入れる
表通りのような置き看板の電球ではなく、
絶対的な沈黙。
ただなわけではない。
無秩序が生み出した 混沌カオスが、
互いに牽制しあって間合いを図っている静寂だった。

「っ…くぅぅ…」

今にも泣き出しそうな自分を押し殺すチヅル。
彼女はもう踏み込んだ。
体育館裏で私が彼女に語りかけたではなく
誰の目にも明らかな
この空間ではチヅルは捕食対象にすぎない。

眼前に香水店の居場所を示すペイントが写る。
廃墟同然の雑居ビルのB1階。
コンクリートに囲まれた階段がチヅルを
手招きしているようだ。
あの空間には逃げ場などない。
金髪の言っていた通り、なんて
品性のある店舗であるのなら話は別だが。

…いや、この路地に踏み入れた以上、
コトが起きた時には手遅れなのだろう。

階段を降りて行こうか迷っている彼女の右肩に
何者か捕食者の手が置かれた時、
彼女はあまりに遅すぎた気づきを得た。

まさかまだ大丈夫でしょう?と
肩を左右に軽く振ってみる彼女。
今まで付き合いの良い人物像をこなして来たし
通りすがりの人助けだって何度もやってきた。
ましてやこんなところで得体の知れない暴漢に
食いものにされる程悪いことなんてしてない私。
どう考えたってそんな私が酷い目にあう
道理なんてドコにもない…!

その肩はびくとも動くことはなかった。
がっちりと彼女を掴むその握力に
「道を尋ねるようとする私と同じ初心者」
なんて可能性を一切感じさせない。
粗暴な力、ゴツゴツした手のひらは
「もう逃げられない」という非情な現実を
彼女に突きつけていた。

全身の血の気がひく。
ORTICAで助けを呼んだら保安警察がくる?
大声で叫んだら?
振り向いて股間を蹴り上げるとか?
ヒステリックでも起こせば怯んで手を離すかも?

…どれも叶わない。
そも、とうに彼女は恐怖に怯えきっており
体は硬直して指1本どころか声すら震えて
あげられなくなっていた。

「ひぃっ…」
誰か助けて。
ごめんなさい。
もう2度と来ませんから。
何も出来ず強く瞼を閉じ、一条の涙を流したその時…

チヅルの体が弾けた。
いや、弾けたように加速度をもって走り出した。
不意をついたソレは見知らぬ男の拘束をほどき
その追跡を振り切らんとしている。
彼女は目を瞑ったままだが、その逃走は確かで、
立地を把握しきっている様子すら感じられた。


一時停止。


彼女の様子を再度凝視する。
自らの体を抱え込むように前傾になっているために
幸運にも突然の逃走に行動できる状態だったようだ。
見ればフリーになっていた左手が
強く前に突き出されている。
…突き出す?前傾の割にはかなり不自然な伸張。
違う、これはもっと別の…

?…


「っ…!見つけた…!」


彼女の1m前方を凝視。
大河内智鶴。彼女は最後に1つ言伝をしていた。

ところどころ

「ホント…だったのね…」

確かにそこにはなにもなかった。
暴漢に襲われる彼女。
そうとしか見えなかった。

しかしながらという
認識に焦点を当てた今…

…!


彼女のの原因、
未解決失踪事件の一端が今私の目の前にある…!












しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 人造人間の誕生日又は恋人の居ない星のクリスマス

橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった その人との出会いは歓迎すべきものではなかった これは悲しい『出会い』の物語 『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる 法術装甲隊ダグフェロン 第五部  遼州人の青年神前誠(しんぜんまこと)が司法局実働部隊機動部隊第一小隊に配属になってからほぼ半年の時が過ぎようとしていた。 訓練場での閉所室内戦闘訓練からの帰りの途中、誠は周りの見慣れない雪景色に目を奪われた。 そんな誠に小隊長のカウラ・ベルガー大尉は彼女がロールアウトした時も同じように雪が降っていたと語った。そして、その日が12月25日であることを告げた。そして彼女がロールアウトして今年で9年になる新しい人造人間であること誠は知った。 同行していた運用艦『ふさ』の艦長であるアメリア・クラウゼ中佐は、クリスマスと重なるこの機会に何かイベントをしようと第二小隊のもう一人の隊員西園寺かなめ大尉に語り掛けた。 こうしてアメリアの企画で誠の実家である『神前一刀流道場』でのカウラのクリスマス会が開催されることになった。 誠の家は母が道場主を務め、父である誠一は全寮制の私立高校の剣道教師としてほとんど家に帰らない家だった。 四人は休みを取り、誠の実家で待つ誠の母、神前薫(しんぜんかおる)のところを訪れた。 そこで待ち受けているのは上流貴族であるかなめのとんでもなく上品なプレゼントを買いに行く行事、誠の『許婚』を自称するかなめの妹で両刀遣いの変態マゾヒスト日野かえで少佐の訪問、アメリアの部下である運航部の面々による蟹パーティーなどの忙しい日々だった。 そんな中、誠はカウラへのプレゼントとしてイラストを描くことを思いつき、様々な妨害に会いながらもなんとか仕上げることが出来たのだが……。 SFお仕事ギャグロマン小説。

【本格ハードSF】人類は孤独ではなかった――タイタン探査が明らかにした新たな知性との邂逅

シャーロット
SF
土星の謎めいた衛星タイタン。その氷と液体メタンに覆われた湖の底で、独自の知性体「エリディアン」が進化を遂げていた。透き通った体を持つ彼らは、精緻な振動を通じてコミュニケーションを取り、環境を形作ることで「共鳴」という文化を育んできた。しかし、その平穏な世界に、人類の探査機が到着したことで大きな転機が訪れる。 探査機が発するリズミカルな振動はエリディアンたちの関心を引き、慎重なやり取りが始まる。これが、異なる文明同士の架け橋となる最初の一歩だった。「エンデュランスII号」の探査チームはエリディアンの振動信号を解読し、応答を送り返すことで対話を試みる。エリディアンたちは興味を抱きつつも警戒を続けながら、人類との画期的な知識交換を進める。 その後、人類は振動を光のパターンに変換できる「光の道具」をエリディアンに提供する。この装置は、彼らのコミュニケーション方法を再定義し、文化の可能性を飛躍的に拡大させるものだった。エリディアンたちはこの道具を受け入れ、新たな形でネットワークを調和させながら、光と振動の新しい次元を発見していく。 エリディアンがこうした革新を適応し、統合していく中で、人類はその変化を見守り、知識の共有がもたらす可能性の大きさに驚嘆する。同時に、彼らが自然現象を調和させる能力、たとえばタイタン地震を振動によって抑える力は、人類の理解を超えた生物学的・文化的な深みを示している。 この「ファーストコンタクト」の物語は、共存や進化、そして異なる知性体がもたらす無限の可能性を探るものだ。光と振動の共鳴が、2つの文明が未知へ挑む新たな時代の幕開けを象徴し、互いの好奇心と尊敬、希望に満ちた未来を切り開いていく。 -- プロモーション用の動画を作成しました。 オリジナルの画像をオリジナルの音楽で紹介しています。 https://www.youtube.com/watch?v=G_FW_nUXZiQ

夜空に瞬く星に向かって

松由 実行
SF
 地球人が星間航行を手に入れて数百年。地球は否も応も無く、汎銀河戦争に巻き込まれていた。しかしそれは地球政府とその軍隊の話だ。銀河を股にかけて活躍する民間の船乗り達にはそんなことは関係ない。金を払ってくれるなら、非同盟国にだって荷物を運ぶ。しかし時にはヤバイ仕事が転がり込むこともある。  船を失くした地球人パイロット、マサシに怪しげな依頼が舞い込む。「私たちの星を救って欲しい。」  従軍経験も無ければ、ウデに覚えも無い、誰かから頼られるような英雄的行動をした覚えも無い。そもそも今、自分の船さえ無い。あまりに胡散臭い話だったが、報酬額に釣られてついついその話に乗ってしまった・・・ 第一章 危険に見合った報酬 第二章 インターミッション ~ Dancing with Moonlight 第三章 キュメルニア・ローレライ (Cjumelneer Loreley) 第四章 ベイシティ・ブルース (Bay City Blues) 第五章 インターミッション ~ミスラのだいぼうけん 第六章 泥沼のプリンセス ※本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

戦争と平和

澤村 通雄
SF
世界が戦争に。 私はたちの日本もズルズルと巻き込まれていく。 あってはならない未来。 平和とは何か。 戦争は。

銀河辺境オセロット王国

kashiwagura
SF
 少年“ソウヤ”と“ジヨウ”、“クロー”、少女“レイファ”は銀河系辺縁の大シラン帝国の3等級臣民である。4人は、大シラン帝国本星の衛星軌道上の人工衛星“絶対守護”で暮らしていた。  4人は3等級臣民街の大型ゲームセンターに集合した。人型兵器を操縦するチーム対戦型ネットワークゲーム大会の決勝戦に臨むためだった  4人以下のチームで出場できる大会にソウヤとジヨウ、クローの男3人で出場し、初回大会から3回連続で決勝進出していたが、優勝できなかった。  今回は、ジヨウの妹“レイファ”を加えて、4人で出場し、見事に優勝を手にしたのだった。  しかし、優勝者に待っていたのは、帝国軍への徴兵だった。見えない艦隊“幻影艦隊”との戦争に疲弊していた帝国は即戦力を求めて、賞金を餌にして才能のある若者を探し出していたのだ。  幻影艦隊は電磁波、つまり光と反応しない物質ダークマターの暗黒種族が帝国に侵攻してきていた。  徴兵され、人型兵器のパイロットとして戦争に身を投じることになった4人だった。  しかし、それはある意味幸運であった。  以前からソウヤたち男3人は、隣国オセロット王国への亡命したいと考えていたのだ。そして軍隊に所属していれば、いずれチャンスが訪れるはずだからだ。  初陣はオセロット王国の軍事先端研究所の襲撃。そこで4人に、一生を左右する出会いが待っていた。

【BIO DEFENSE】 ~終わった世界に作られる都市~

こばん
SF
世界は唐突に終わりを告げる。それはある日突然現れて、平和な日常を過ごす人々に襲い掛かった。それは醜悪な様相に異臭を放ちながら、かつての日常に我が物顔で居座った。 人から人に感染し、感染した人はまだ感染していない人に襲い掛かり、恐るべき加速度で被害は広がって行く。 それに対抗する術は、今は無い。 平和な日常があっという間に非日常の世界に変わり、残った人々は集い、四国でいくつかの都市を形成して反攻の糸口と感染のルーツを探る。 しかしそれに対してか感染者も進化して困難な状況に拍車をかけてくる。 さらにそんな状態のなかでも、権益を求め人の足元をすくうため画策する者、理性をなくし欲望のままに動く者、この状況を利用すらして己の利益のみを求めて動く者らが牙をむき出しにしていきパニックは混迷を極める。 普通の高校生であったカナタもパニックに巻き込まれ、都市の一つに避難した。その都市の守備隊に仲間達と共に入り、第十一番隊として活動していく。様々な人と出会い、別れを繰り返しながら、感染者や都市外の略奪者などと戦い、都市同士の思惑に巻き込まれたりしながら日々を過ごしていた。 そして、やがて一つの真実に辿り着く。 それは大きな選択を迫られるものだった。 bio defence ※物語に出て来るすべての人名及び地名などの固有名詞はすべてフィクションです。作者の頭の中だけに存在するものであり、特定の人物や場所に対して何らかの意味合いを持たせたものではありません。

地球連邦軍様、異世界へようこそ

ライラック豪砲
SF
巨大な一つの大陸の他は陸地の存在しない世界。  その大陸を統べるルーリアト帝国の第三皇女グーシュ。 21世紀初頭にトラックに轢かれ、気が付いたら22世紀でサイボーグになっていた元サラリーマンの一木弘和。 地球連邦軍異世界派遣軍のルーリアト帝国への来訪により出会った二人が、この世界に大きな変革を引き起こす! SF×ファンタジーの壮大な物語、開幕。 第一章 グーシュは十八歳の帝国第三皇女。 好奇心旺盛で民や兵にも気さくに接するため、民衆からは慕われているが主流派からは疎まれていた。 グーシュはある日、国境に来た存在しない筈の大陸外の使節団への大使に立候補する。 主流派に睨まれかねない危険な行為だが、未知への探求心に胸踊らせるグーシュはお付きの騎士ミルシャと共に使節団が滞在するルニ子爵領へと赴く。 しかしその道中で、思わぬ事態が起こる。 第二章 西暦2165年。 21世紀初頭から交通事故で昏睡していた一木弘和はサイボーグとして蘇生。 体の代金を払うため地球連邦軍異世界派遣軍に入り、アンドロイド兵士達の指揮官として働いていた。 そして新しく配属された第049艦隊の一員として、一木はグーシュの暮らす惑星ワーヒドに赴く。 しかし美少女型アンドロイドの参謀や部下に振り回され、上官のサーレハ大将は何やら企んでいる様子。 一般人の一木は必死に奮闘するが……。 第三章~ そして、両者の交流が始まる……。 小説家になろうで連載中の作品の微修正版になります。 最新話が見たい方は、小説家になろうで先行して公開しておりますので、そちらをご覧ください。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...