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chrysalis
7章
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ばたり。
自室のドアを閉める。
この時間はやはり母は帰ってきていない。
橙色の外の灯りに照らされた、私の故郷。
今ある安息に沈み込むように、ベットに倒れ込んだ。
全身に纏わりつく微睡みの中。
落ちていく今日の触感を両の指で捉え直すように
村岡の話を思い出す。ーーー
「先ずこの事件に於いて、特異な点が幾つかある。
1つはその法則。標的が18才の少女だってのは当然知ってるよな。」
ああ、やはり其処は真実なのか。
愉快犯としか思えないその絶対的ルール。
保安機構を嘲笑うかのような犯行に
ネットニュースでは、「1000年越しの
切り裂きジャック」、「エイティーン」などと
低俗なラベリングがされている。
「まあこれはさしたる問題じゃない。
むしろ犯行に一定の信条があるってんなら
居住区で暮らす市民にも対策がとれるからな。」
ヌルい。と何処か冷めた声色でエンタメを否定した。
「本題はこれからだ。
2つ目にその人数。1ヶ月に8人?だっけか。」
先人たちが編みあげた構想計画。
構造的基盤と大量生産を担うメガロプレピスリザ。
私たち専ら一般市民の住むパロメノスクロモス。
貴族階級の栄華を放つフィリオアガピス。
都市を絶対たらしめる管理層
フィラスタリシスジェネシス。
上下軸4層の超大規模な鋼鉄の地盤で
隔てられた階級と整理された区画管理による
都市構造、人類のスペックを著しく進歩させた
ORTICAで編み上げられた人類の最後のユートピア。
これこそがメトロフォリア、その全容である。
異分子、異端思想のテロリズムの過去はあるが
そんなものはメトロフォリア1000年の歴史の
中でも数えるほどだ。
殺人、暴行、窃盗も例に漏れない。
何せその検挙率は100%。
ORTICAのトラッキングで計画は未然に
防がれ、実行に移せど、生命活動の停止すら
位置情報、視覚情報ともに
監視システムに共有される。
生産活動の副産物として
許容されている廃棄区画はまだしも
メトロフォリアにおいて安全が約束されている以上、
その事実は絶対の不変神話なのだ。
「だが、実情は異なる。8人じゃない。8人以上だ。
…信じられないことだがな、なんとかその失踪を
ORTICAに証明できたのが8人なんだ。
その被害者家族は自分の娘の存在すら
ルーティンの違和感としてしか
把握できないんだよ。」
つまりこういうことか。
ベッドから起床してリビングに向かい、夫や子供と
いつも通りささやかな挨拶をかわす。
しかし、いつもより少ないソレに感づくこと
すら出来ないまま、積み重ねてきた「生活」が
早朝のニュースや通勤、通学の移動時間に
埋もれていってしまうとーー
……だからそれはやはりおかしい。
その事件が暴行や殺人などではなくて。
足跡やその被害規模まで計れない失踪など。
「おかしいってぇのも正しいな。
物事には事実を主観なしで受けいけるべきケースと
その発生から道筋を突き詰めて道理を見極めるべき
ケースが存在する。」
今回はその両者だ。と何処までもフェアな
冷淡さで村岡は語った。
「俺たちが拠り所にしていた日常から拘泥るんなら
有り得ないことが起きてるって危機感。
現状を査閲るなら、
エラーを吐いてるっつー異常性。
どっちも今の居住区において必要な「真実」だ。
当事者の1人としての感性も、
客観的な事実のみを鑑みる評価もな。」
村岡の語る所感は非の打ち用のない聰明な意見だ。
私はそれを一度、右の手の平でもって静止する。
…でも、聞きたいことはそんな事じゃなくて。
尚のこと容認できない蟠り。
胸の内に巣食うソレをそのまま
無機質な論壇に吐露した。
「それは、そうでしょうけどっ…!
その、気づけないの?そんなの?」
今思えばアレはきっと苛立ちだった。
だって、一生のうちに紡いできた
ワタシだったのかもしれないダレカの人脈、経歴
といった足跡の一切が消失しているのだ。
それも周囲の人間がその欠損を認識できない。
…激しい嫌悪感。表情筋が歪むのがわかる。
ゼッタイに。ゼッタイに受け入れられない。
仮に消えてしまったのが私だったのなら
不幸なことだが「起きてしまった事故」であり
1人の生涯の終わりとして、いわゆる「輪廻」
の様な循環の因果の一端として帰化できるだろう。
誰よりも私の身を案じてくれる
彼女を思い出す。
でももしも…
消えてしまったのが私ではなく
彼女だったとして…
「アタシ」は絶対にその繋がりを
「無かった」ことになどできない…!
「ふぅむ…そうか。こんなとき、
…ミサキチャンは誰かの為に怒れるんだな。」
そんな、あのとき自分でも説明できなかった心境を
見透かしたように。
アイツは瞼を閉じたまま
どこか皮肉げに苦笑しながら呟いた。
自室のドアを閉める。
この時間はやはり母は帰ってきていない。
橙色の外の灯りに照らされた、私の故郷。
今ある安息に沈み込むように、ベットに倒れ込んだ。
全身に纏わりつく微睡みの中。
落ちていく今日の触感を両の指で捉え直すように
村岡の話を思い出す。ーーー
「先ずこの事件に於いて、特異な点が幾つかある。
1つはその法則。標的が18才の少女だってのは当然知ってるよな。」
ああ、やはり其処は真実なのか。
愉快犯としか思えないその絶対的ルール。
保安機構を嘲笑うかのような犯行に
ネットニュースでは、「1000年越しの
切り裂きジャック」、「エイティーン」などと
低俗なラベリングがされている。
「まあこれはさしたる問題じゃない。
むしろ犯行に一定の信条があるってんなら
居住区で暮らす市民にも対策がとれるからな。」
ヌルい。と何処か冷めた声色でエンタメを否定した。
「本題はこれからだ。
2つ目にその人数。1ヶ月に8人?だっけか。」
先人たちが編みあげた構想計画。
構造的基盤と大量生産を担うメガロプレピスリザ。
私たち専ら一般市民の住むパロメノスクロモス。
貴族階級の栄華を放つフィリオアガピス。
都市を絶対たらしめる管理層
フィラスタリシスジェネシス。
上下軸4層の超大規模な鋼鉄の地盤で
隔てられた階級と整理された区画管理による
都市構造、人類のスペックを著しく進歩させた
ORTICAで編み上げられた人類の最後のユートピア。
これこそがメトロフォリア、その全容である。
異分子、異端思想のテロリズムの過去はあるが
そんなものはメトロフォリア1000年の歴史の
中でも数えるほどだ。
殺人、暴行、窃盗も例に漏れない。
何せその検挙率は100%。
ORTICAのトラッキングで計画は未然に
防がれ、実行に移せど、生命活動の停止すら
位置情報、視覚情報ともに
監視システムに共有される。
生産活動の副産物として
許容されている廃棄区画はまだしも
メトロフォリアにおいて安全が約束されている以上、
その事実は絶対の不変神話なのだ。
「だが、実情は異なる。8人じゃない。8人以上だ。
…信じられないことだがな、なんとかその失踪を
ORTICAに証明できたのが8人なんだ。
その被害者家族は自分の娘の存在すら
ルーティンの違和感としてしか
把握できないんだよ。」
つまりこういうことか。
ベッドから起床してリビングに向かい、夫や子供と
いつも通りささやかな挨拶をかわす。
しかし、いつもより少ないソレに感づくこと
すら出来ないまま、積み重ねてきた「生活」が
早朝のニュースや通勤、通学の移動時間に
埋もれていってしまうとーー
……だからそれはやはりおかしい。
その事件が暴行や殺人などではなくて。
足跡やその被害規模まで計れない失踪など。
「おかしいってぇのも正しいな。
物事には事実を主観なしで受けいけるべきケースと
その発生から道筋を突き詰めて道理を見極めるべき
ケースが存在する。」
今回はその両者だ。と何処までもフェアな
冷淡さで村岡は語った。
「俺たちが拠り所にしていた日常から拘泥るんなら
有り得ないことが起きてるって危機感。
現状を査閲るなら、
エラーを吐いてるっつー異常性。
どっちも今の居住区において必要な「真実」だ。
当事者の1人としての感性も、
客観的な事実のみを鑑みる評価もな。」
村岡の語る所感は非の打ち用のない聰明な意見だ。
私はそれを一度、右の手の平でもって静止する。
…でも、聞きたいことはそんな事じゃなくて。
尚のこと容認できない蟠り。
胸の内に巣食うソレをそのまま
無機質な論壇に吐露した。
「それは、そうでしょうけどっ…!
その、気づけないの?そんなの?」
今思えばアレはきっと苛立ちだった。
だって、一生のうちに紡いできた
ワタシだったのかもしれないダレカの人脈、経歴
といった足跡の一切が消失しているのだ。
それも周囲の人間がその欠損を認識できない。
…激しい嫌悪感。表情筋が歪むのがわかる。
ゼッタイに。ゼッタイに受け入れられない。
仮に消えてしまったのが私だったのなら
不幸なことだが「起きてしまった事故」であり
1人の生涯の終わりとして、いわゆる「輪廻」
の様な循環の因果の一端として帰化できるだろう。
誰よりも私の身を案じてくれる
彼女を思い出す。
でももしも…
消えてしまったのが私ではなく
彼女だったとして…
「アタシ」は絶対にその繋がりを
「無かった」ことになどできない…!
「ふぅむ…そうか。こんなとき、
…ミサキチャンは誰かの為に怒れるんだな。」
そんな、あのとき自分でも説明できなかった心境を
見透かしたように。
アイツは瞼を閉じたまま
どこか皮肉げに苦笑しながら呟いた。
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