桔梗

絵麻

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桔梗

六話

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「中本季世と言います、今日から藤岡さんの部屋担当になります」
 
 基地に通い、予科練生や特攻兵の身の回りを世話する女学生が挨拶に来た。
 その中には、柚子の姿も見受けられ、一登は雪杜の部屋担当にした。

「いいか、柚子ちゃんは嫁入り前だ。くれぐれも、基地では抱くなよ」
「は、はい!」
 一登から事情を聞いた洋右は、怖い顔で雪杜に詰め寄る。

「雪杜さん」
「えと、掃除だよな?外にいようか?」
 昨日、二人は結ばれた。大部屋だった予科練生とは違い、完全に二人きりだ。
「いえ、居てくださって大丈夫です」

 昨晩の情事を思い出して、気まずい空気が流れる。柚子はテキパキと、片付けを始めた。

「いい、奥さんになれるね、柚子は」
「え」
「料理もできるし、掃除や片付けも上手だ。それに・・」
 雪杜が立ち上がる。

「!」
 囁かれた言葉に、柚子はへたり込む。
「どうしたの?」
「やぁ、触ら」
 布越しに擦られ、クチュと淫らに音がする。
「もしかして、夕べの思い出した?何度も、欲しがったコト・・可愛い口で、僕のを」
「言わないでぇ」
「感じるの?すごく濡れてる」
 
 寝台に押し倒され、口づけられた。
「お願い、ここでは」
「鍵はかけたよ。大丈夫」
 
 ダメぇ・・イク

 脚を開かされ明るい部屋で、雪杜は柚子を抱いた。
「声、聞こえるよ」
「う・・」
 雪杜が指を口に入れる。
「噛んでもいいから」 
「やぁ・・」

 激しく律動する雪杜に、柚子は何度も絶頂を迎えた。
「いやらしいね、シーツがシミになってる」
「言わ」
「愛してる、柚子」
 囁かれ、柚子は泣きたいくらいに感じて達した。

「赦し・・」
「きれいにしないと」
 情事のあと、雪杜は柚子の蜜を舐め取った。失神寸前まで抱かれ、羞恥で柚子は泣いた。

「結婚、しようか」
「え」
「他の人に、会わせたくない。醜い独占だとわかってるけど」
 柚子の顔が、泣き笑いに歪んだ。
「はい。私、雪杜さんの・・お嫁さんになりたいです」
 再び、雪杜が体を繋げる。

 深ぁ・・ダメ、声がっ

 口を手で塞がれての情事は、柚子をかつてない快楽に溺れさせた。
「まるで、無理矢理犯してるみたいだ」
〈ッ・・硬いの、おちんちん・・大っきい〉
 手の下で、柚子の口が快楽を訴えた。

「全部・・挿れるよ」
「ヤァ!」

 子宮口にあるわずかな箇所に、太い先端が這入る。
「抜いて、変なトコ」
「止めない」
 激しく腰を使い、柚子は泣きじゃくる。
「感じて、もっと」
「恥ずかしい、やだぁ」

 柚子は気を失った。
 涙でぐしゃぐしゃの顔で、眠る柚子を部屋に残し、雪杜は訓練に戻った。



 
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