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第72話 地上の乱戦 ハイネの妄想
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ナッシュが怒り狂い剣を振るう。その度にキメラは塵と化す。それでも数が多すぎた。ナッシュたちは次第に後退していく。
「ナッシュ殿、ハイネ様を私に」
ドロスがハイネを受け取ると後方から相手の足止めをする。
アランもザメルも息が上がる。
「みんな」
不意に空から声が聞こえた。シエルとカブだ。
「全ての森よ。悪しき魂を葬り去れ」
カブの言葉と共に森の木々がキメラを拘束し八つ裂きにする。
「風よ、悪しき魂を切り裂け」
シエルの言葉に竜巻が起こる。そしてキメラを粉々にしていく。
「ハイネさんは」
イリアとミュウジィが駆け寄る。しかし息をしていない。ミュウジィは人工呼吸を試みる。それでも息は拭き返さない。
「そんな・・・」
ミュウジィは涙ながらにハイネの体を揺さぶる。
「ハイネを・・・よくもハイネを!」
ナッシュが更に怒り狂いキメラを次々と切り付ける。
「ミュウジィ様、まだ微かに脈があります」
そう言いながら薬を出すイリア。
「私が・・・」
ミュウジィは薬を口に含みハイネの口へと注ぎ込む。微かに息をし始めるハイネ。それでも起きない。
「ハイネさんは・・・旦那様は私が守る」
ミュウジィは土魔法でゴーレムを作りキメラの足止めをする。そして疑似聖剣で止めを刺す。それでも増えるキメラたち。
「このままでは・・・」
その時、上空から飛行船が下りてきた。墜落した飛行船から脱出した者たちが駆け寄ってくる。
「ここは俺たちも戦います」
そう言うと各々疑似聖剣を取り出しキメラの群れに打ち込む。それを見たキメラは散会し、個別に襲ってきた。
「まさか・・・知能があるとは」
明らかに今までのアンデッドとは違っていた。
「おい!みんな下がれ」
上空からゾッドの声が聞こえてくる。ゾッドは飛行船を低空飛行させると浄化薬を散布し、魔術式砲でキメラを狙い撃つ。しばらくその攻防は続く。それでも敵の数が多すぎる。
再び劣勢に立たされる。
「ハイネ様。起きてください。私を一人にしないで」
ミュウジィが泣きながらハイネに訴えかける。
「ハイネさん・・・」
ミュウジィはハイネに口付けした。
(私、死んじゃうのかな)
何もない空間にハイネは1人漂っている。
(折角、みんなと仲良くなって・・・普通の生活を送って・・・楽しかったな)
不意に外の様子が見えた気がした。
勇者が空飛ぶデュラハンの大軍と戦っている。アテナとグレンが死の王と戦っている。それなのに自分は何もできない。悲しくて、切なくて・・・みんなと会いたくて・・・。
(ブルー・ランスは本当に壊れちゃったのかな)
ブルー・ランスの力を体内に感じない。四方に散らばった感覚がする。
(みんなと戦いたい。ブルー・ランスがないと足手まといかもしれないけど・・・それでもみんなと一緒に。今年も海に行きたいし・・・エッチもしたいな)
ハイネは今までのエッチを思い出す。
初めてグレンとした時。彼の一物が逞しくて気持ちよくて。絶妙なポイントを責めるグレン。ベッドが軋む音が凄くて本当は恥ずかしかった。でも彼が初めてで良かった。妾でも一緒に居られるようになって。カブと3pもした。一晩中体を重ねた。夏の日のグレンは底なしだった。腰が立たないのにまた挿入されて気を失いそうになって。
ナッシュとは1回しかエッチしなかった。それでも森の中でショタに覗かれるような気がして。目隠しされて何も見えなかったけど体は反応した。突き上げる彼の一物が凄くて壊れるかと思った。
シエルとのエッチは興奮した。やるのが目的だとわかっていたけど高いお金を出して逢いに来てくれて嬉しかった。そして彼を汚したくて仕方がなくて・・・考えてみれば初めての挿入はシエルだった。反応が可愛すぎて暴走した。イリアに見られながらの時は興奮して寝取りたいと思った。意地悪くイリアに見せつけた。シエルの恥ずかしそうな態度がまた可愛すぎた。
カブとのエッチはいけない気分でいっぱいだった。禁断の花園を汚した背徳感と独占欲。初めて男が出た気がした。でもお尻に挿れるのも背徳感があった。ショタを襲う背徳感。それが一掃興奮させた。
ゾッドは焦らされて焦らされて。それも好きだった。鏡で自分の姿を見た時はいけない気分になった。でもそれが癖になってきた。そして我慢できなくなって自分から挿入した。
アランとザメルのエッチはこれまた凄かった。大きいのが2本もだから興奮して・・・もっと乱暴にされたかったな。本当は。
もうみんなとエッチ出来ないの?そんなの嫌だよ!みんなともっとエッチしたい。もっといろいろとしたい。縛られるのも興奮した。毛を剃られて恥ずかしかったけど見られるのが気持ちよくて・・・もっと見られたくて・・・
そう言えばブルー・ランスを挿入するの忘れていた!気持ちよさそうな形をしていたのに!!
“ハイネ”
(ブルー・ランス?)
“我は砕けた。故に二度と顕現できぬ”
(そんな!まだベッドで使っていないのに!)
“・・・”
(1回挿れてみたかったよ!!)
“・・・我は失われた。しかし力はお前に託せる”
(そうするとどうなるの?)
“・・・となる。力を求めるなら叫べ!・・・と!!”
「ナッシュ殿、ハイネ様を私に」
ドロスがハイネを受け取ると後方から相手の足止めをする。
アランもザメルも息が上がる。
「みんな」
不意に空から声が聞こえた。シエルとカブだ。
「全ての森よ。悪しき魂を葬り去れ」
カブの言葉と共に森の木々がキメラを拘束し八つ裂きにする。
「風よ、悪しき魂を切り裂け」
シエルの言葉に竜巻が起こる。そしてキメラを粉々にしていく。
「ハイネさんは」
イリアとミュウジィが駆け寄る。しかし息をしていない。ミュウジィは人工呼吸を試みる。それでも息は拭き返さない。
「そんな・・・」
ミュウジィは涙ながらにハイネの体を揺さぶる。
「ハイネを・・・よくもハイネを!」
ナッシュが更に怒り狂いキメラを次々と切り付ける。
「ミュウジィ様、まだ微かに脈があります」
そう言いながら薬を出すイリア。
「私が・・・」
ミュウジィは薬を口に含みハイネの口へと注ぎ込む。微かに息をし始めるハイネ。それでも起きない。
「ハイネさんは・・・旦那様は私が守る」
ミュウジィは土魔法でゴーレムを作りキメラの足止めをする。そして疑似聖剣で止めを刺す。それでも増えるキメラたち。
「このままでは・・・」
その時、上空から飛行船が下りてきた。墜落した飛行船から脱出した者たちが駆け寄ってくる。
「ここは俺たちも戦います」
そう言うと各々疑似聖剣を取り出しキメラの群れに打ち込む。それを見たキメラは散会し、個別に襲ってきた。
「まさか・・・知能があるとは」
明らかに今までのアンデッドとは違っていた。
「おい!みんな下がれ」
上空からゾッドの声が聞こえてくる。ゾッドは飛行船を低空飛行させると浄化薬を散布し、魔術式砲でキメラを狙い撃つ。しばらくその攻防は続く。それでも敵の数が多すぎる。
再び劣勢に立たされる。
「ハイネ様。起きてください。私を一人にしないで」
ミュウジィが泣きながらハイネに訴えかける。
「ハイネさん・・・」
ミュウジィはハイネに口付けした。
(私、死んじゃうのかな)
何もない空間にハイネは1人漂っている。
(折角、みんなと仲良くなって・・・普通の生活を送って・・・楽しかったな)
不意に外の様子が見えた気がした。
勇者が空飛ぶデュラハンの大軍と戦っている。アテナとグレンが死の王と戦っている。それなのに自分は何もできない。悲しくて、切なくて・・・みんなと会いたくて・・・。
(ブルー・ランスは本当に壊れちゃったのかな)
ブルー・ランスの力を体内に感じない。四方に散らばった感覚がする。
(みんなと戦いたい。ブルー・ランスがないと足手まといかもしれないけど・・・それでもみんなと一緒に。今年も海に行きたいし・・・エッチもしたいな)
ハイネは今までのエッチを思い出す。
初めてグレンとした時。彼の一物が逞しくて気持ちよくて。絶妙なポイントを責めるグレン。ベッドが軋む音が凄くて本当は恥ずかしかった。でも彼が初めてで良かった。妾でも一緒に居られるようになって。カブと3pもした。一晩中体を重ねた。夏の日のグレンは底なしだった。腰が立たないのにまた挿入されて気を失いそうになって。
ナッシュとは1回しかエッチしなかった。それでも森の中でショタに覗かれるような気がして。目隠しされて何も見えなかったけど体は反応した。突き上げる彼の一物が凄くて壊れるかと思った。
シエルとのエッチは興奮した。やるのが目的だとわかっていたけど高いお金を出して逢いに来てくれて嬉しかった。そして彼を汚したくて仕方がなくて・・・考えてみれば初めての挿入はシエルだった。反応が可愛すぎて暴走した。イリアに見られながらの時は興奮して寝取りたいと思った。意地悪くイリアに見せつけた。シエルの恥ずかしそうな態度がまた可愛すぎた。
カブとのエッチはいけない気分でいっぱいだった。禁断の花園を汚した背徳感と独占欲。初めて男が出た気がした。でもお尻に挿れるのも背徳感があった。ショタを襲う背徳感。それが一掃興奮させた。
ゾッドは焦らされて焦らされて。それも好きだった。鏡で自分の姿を見た時はいけない気分になった。でもそれが癖になってきた。そして我慢できなくなって自分から挿入した。
アランとザメルのエッチはこれまた凄かった。大きいのが2本もだから興奮して・・・もっと乱暴にされたかったな。本当は。
もうみんなとエッチ出来ないの?そんなの嫌だよ!みんなともっとエッチしたい。もっといろいろとしたい。縛られるのも興奮した。毛を剃られて恥ずかしかったけど見られるのが気持ちよくて・・・もっと見られたくて・・・
そう言えばブルー・ランスを挿入するの忘れていた!気持ちよさそうな形をしていたのに!!
“ハイネ”
(ブルー・ランス?)
“我は砕けた。故に二度と顕現できぬ”
(そんな!まだベッドで使っていないのに!)
“・・・”
(1回挿れてみたかったよ!!)
“・・・我は失われた。しかし力はお前に託せる”
(そうするとどうなるの?)
“・・・となる。力を求めるなら叫べ!・・・と!!”
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