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第70話 戦争勃発
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翌日の事、ゾッドの計測器に反応が出た。
「ついに行動を起こしたか」
勇者は表に出る。そこには飛行船に乗り込んでいく仲間の姿があった。
「俺たちも地上で戦うぜ」
3人の男が近付いてくる。鬼族とミノタウロスだ。
「下は危険だぞ?」
「大丈夫だ。俺達だってそれなりに戦える」
「そうか・・・」
勇者はそう言うと5人は手を握り合う。これから始まるのは遊びではない。戦争だ。数は少ないが仲間たちの英知が結集された武器がある。負けるわけにはいかない。
「それでは皆さん、転送します」
アプロディーテがそう言うと飛行船は起動し勇者たちは武器を携えた。
地面から古代兵器が湧き出てくる。その数100体。古代兵器が出てきた穴から何やらはい出てくる。
「総員戦闘配置に着け」
無線でゾッドの声が聞こえてくる。
「瘴気口に結界を張り終わりました」
アプロディーテの少し疲れた声が無線で響く。
「攻撃開始!」
ゾッドの声と共に浄化薬を散布し、地上に向けて集中砲火を放つ。
「始まったぜ」
嬉しそうにナッシュが言う。
「みんな必ず生きて会おう」
勇者はそう言うと光り輝く剣を手にする。
「ハァー」
勇者の剣から光が放たれ湧き出て来たものを切り裂く。しかし塵と化さない。
「これは・・・」
ハイネは目を凝らして地上を観察する。湧き出ているのはアンデッドではない。もっと違う何かだ。体全体から禍々しい気を放っている。
「アンデッドではありません。全身から禍々しい気を放っています」
ハイネの声が全員に届く。
「やってくれるね」
勇者は苦笑いを浮かべる。
「面白い」
アランは疑似聖剣を群れに向け光を放つ。
「どうやら消滅させないとダメなようですね」
嬉しそうにザメルが言う。
「こうでなくてはな」
ナッシュも楽しそうだ。
「皆さん、下がってください」
アテナはそう言うと飛行船の外へ飛び立つ。そして聖剣を振るった。しかし威力を軽減されている。
「アテナ様!」
グレンがグリフォンに跨り飛び出す。そして結界を張り飛んでくる魔物を押さえつける。それでもじわりじわり敵が迫ってくる。飛行船から浄化薬と魔術式砲が乱れ撃ちされる。古代兵器を20体ほど倒したようだ。それでも劣勢だ。
「どうかな。僕の傑作は」
不意に空に浮かび上がる1人の男が声を掛けてきた。
「初めましてだよね。僕が死の王だよ」
そう言うと男は手を大きく振り前へ突き出す。すると飛行船数隻が炎に包まれる。幸い乗組員は天使と魔族が外へ抱え出た。
「僕の虐殺魔法はね機械も壊せるんだ。それからアンデッドはキメラに変えたから浄化できないよ。無駄な努力ご苦労様」
そう言いながら高笑いする。
「貴様!」
勇者が飛び上がり死の王に切りかかる。しかし死の王まで辿り着けない。
「なに・・・」
勇者の剣は翼が生えた女デュラハンに受け止められた。
「私の魔剣の力を味わうと良い」
そして勇者に切りかかる女デュラハン。更に100人近いデュラハンが勇者を囲む。
「ふっ、面白い」
勇者とデュラハン達は大激戦を繰り広げる。
「我が手に顕現せよ“ブルー・ランス”」
ハイネは立派な一物付きの槍を顕現させ空へ飛び立つ。そして空飛ぶ怪物、キメラに向かって槍を振るう
「アァー・・・ふぅ」
そう言いながらキメラたちは塵へと変わる。
「俺たちも負けられないな」
地上ではナッシュたちが50万のキメラ相手に次々と塵に返していく。空では勇者が1人でデュラハンを倒していく。
「死の王よ。覚悟」
アテナが聖剣を振るう。しかし死の王はひらりと交わす。そして虐殺魔法を連射してくる。後ろの飛行船にまた被弾し10機ほど墜落する。
「これ以上仲間を傷つけさせない」
ハイネは死の王に向かい槍を振るう。
「その槍は生きているね。だったら怖くないよ」
そう言うとハイネに向かい虐殺魔法を放つ。
「ハイネ!」
グレンが叫ぶ。しかしハイネは虐殺魔法を槍で受け止めたがそのまま吹き飛ばされていく。槍が砕け散る。そしてハイネは森の中に落ちていった。
「大丈夫か?」
ナッシュはハイネを受け止める。しかしハイネに意識がない。
「ハイネ?おい、ハイネ!」
ハイネは反応しない。
「くそ!よくもハイネを!」
ナッシュはハイネを抱いたまま周りのキメラを消滅させていく。怒り狂ったその姿は修羅の如く荒れ狂っていた。
ハイネが落ちていく姿を見ていたシエルとカブ。その光景に激怒していた。そして2人の魔力は極端に上がっていく。
「カブ、行くよ」
シエルはイリアを伴いペガサスに跨る。その姿はハイエルフに変化している。
「あぁ、ハイネを助ける」
カブの背中に昆虫の羽が生える。そしてその姿はショタから中性的な少年に変わっている。ニンフに進化したみたいだ。
「カブさん、私も連れて行ってください」
ミュウジィがカブに懇願する。彼はミュウジィを抱えると空へ飛び立った。
「ついに行動を起こしたか」
勇者は表に出る。そこには飛行船に乗り込んでいく仲間の姿があった。
「俺たちも地上で戦うぜ」
3人の男が近付いてくる。鬼族とミノタウロスだ。
「下は危険だぞ?」
「大丈夫だ。俺達だってそれなりに戦える」
「そうか・・・」
勇者はそう言うと5人は手を握り合う。これから始まるのは遊びではない。戦争だ。数は少ないが仲間たちの英知が結集された武器がある。負けるわけにはいかない。
「それでは皆さん、転送します」
アプロディーテがそう言うと飛行船は起動し勇者たちは武器を携えた。
地面から古代兵器が湧き出てくる。その数100体。古代兵器が出てきた穴から何やらはい出てくる。
「総員戦闘配置に着け」
無線でゾッドの声が聞こえてくる。
「瘴気口に結界を張り終わりました」
アプロディーテの少し疲れた声が無線で響く。
「攻撃開始!」
ゾッドの声と共に浄化薬を散布し、地上に向けて集中砲火を放つ。
「始まったぜ」
嬉しそうにナッシュが言う。
「みんな必ず生きて会おう」
勇者はそう言うと光り輝く剣を手にする。
「ハァー」
勇者の剣から光が放たれ湧き出て来たものを切り裂く。しかし塵と化さない。
「これは・・・」
ハイネは目を凝らして地上を観察する。湧き出ているのはアンデッドではない。もっと違う何かだ。体全体から禍々しい気を放っている。
「アンデッドではありません。全身から禍々しい気を放っています」
ハイネの声が全員に届く。
「やってくれるね」
勇者は苦笑いを浮かべる。
「面白い」
アランは疑似聖剣を群れに向け光を放つ。
「どうやら消滅させないとダメなようですね」
嬉しそうにザメルが言う。
「こうでなくてはな」
ナッシュも楽しそうだ。
「皆さん、下がってください」
アテナはそう言うと飛行船の外へ飛び立つ。そして聖剣を振るった。しかし威力を軽減されている。
「アテナ様!」
グレンがグリフォンに跨り飛び出す。そして結界を張り飛んでくる魔物を押さえつける。それでもじわりじわり敵が迫ってくる。飛行船から浄化薬と魔術式砲が乱れ撃ちされる。古代兵器を20体ほど倒したようだ。それでも劣勢だ。
「どうかな。僕の傑作は」
不意に空に浮かび上がる1人の男が声を掛けてきた。
「初めましてだよね。僕が死の王だよ」
そう言うと男は手を大きく振り前へ突き出す。すると飛行船数隻が炎に包まれる。幸い乗組員は天使と魔族が外へ抱え出た。
「僕の虐殺魔法はね機械も壊せるんだ。それからアンデッドはキメラに変えたから浄化できないよ。無駄な努力ご苦労様」
そう言いながら高笑いする。
「貴様!」
勇者が飛び上がり死の王に切りかかる。しかし死の王まで辿り着けない。
「なに・・・」
勇者の剣は翼が生えた女デュラハンに受け止められた。
「私の魔剣の力を味わうと良い」
そして勇者に切りかかる女デュラハン。更に100人近いデュラハンが勇者を囲む。
「ふっ、面白い」
勇者とデュラハン達は大激戦を繰り広げる。
「我が手に顕現せよ“ブルー・ランス”」
ハイネは立派な一物付きの槍を顕現させ空へ飛び立つ。そして空飛ぶ怪物、キメラに向かって槍を振るう
「アァー・・・ふぅ」
そう言いながらキメラたちは塵へと変わる。
「俺たちも負けられないな」
地上ではナッシュたちが50万のキメラ相手に次々と塵に返していく。空では勇者が1人でデュラハンを倒していく。
「死の王よ。覚悟」
アテナが聖剣を振るう。しかし死の王はひらりと交わす。そして虐殺魔法を連射してくる。後ろの飛行船にまた被弾し10機ほど墜落する。
「これ以上仲間を傷つけさせない」
ハイネは死の王に向かい槍を振るう。
「その槍は生きているね。だったら怖くないよ」
そう言うとハイネに向かい虐殺魔法を放つ。
「ハイネ!」
グレンが叫ぶ。しかしハイネは虐殺魔法を槍で受け止めたがそのまま吹き飛ばされていく。槍が砕け散る。そしてハイネは森の中に落ちていった。
「大丈夫か?」
ナッシュはハイネを受け止める。しかしハイネに意識がない。
「ハイネ?おい、ハイネ!」
ハイネは反応しない。
「くそ!よくもハイネを!」
ナッシュはハイネを抱いたまま周りのキメラを消滅させていく。怒り狂ったその姿は修羅の如く荒れ狂っていた。
ハイネが落ちていく姿を見ていたシエルとカブ。その光景に激怒していた。そして2人の魔力は極端に上がっていく。
「カブ、行くよ」
シエルはイリアを伴いペガサスに跨る。その姿はハイエルフに変化している。
「あぁ、ハイネを助ける」
カブの背中に昆虫の羽が生える。そしてその姿はショタから中性的な少年に変わっている。ニンフに進化したみたいだ。
「カブさん、私も連れて行ってください」
ミュウジィがカブに懇願する。彼はミュウジィを抱えると空へ飛び立った。
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