39 / 73
第39話 貴族の嗜好(しこう)
しおりを挟む
女装組3人は身を清め再びメイド服を身に纏う。そして大広間へ向かう。女性陣はまだ体が火照っている事だろう。ハイネは撮影組の更なる暴走を期待していた。
「真昼間から何をやっている?」
呆れかえったような男の声が聞こえる。部屋に入ってみるとお洒落な感じの大柄な男の後ろ姿。
「もしかして・・・ナッシュ?」
ハイネは声を掛ける。振り向く漢はびっくりした顔をする。見覚えのない美少女に名前を呼ばれたのだから。しかし直ぐに香りで気が付く。
「・・・ハイネか?」
「あら、2人は顔見知りで?」
「あぁ、前に話した・・・」
「なんと!旦那様を進化させた殿方だったとは」
グレンがハイネに目を向ける。ちょっと後で詳しい話を聞こうかという目だ。
(そう言えばグレンにナッシュの事を言っていなかった。ナッシュは他種族だから浮気ではないけど・・・グレンはきっと嫉妬する。知らないことがある事に怒るに決まっている。グレンと付き合った後の情事は言われたらまずい。ゾッドたちに迷惑を掛けかねない。どうか神様、仏様、ナッシュ様。言わないでください。お願いします)
ナッシュに目で助けを求めるハイネ。
「久しぶりだな。人の町で会って以来か」
「どういう関係で?」
グレンが面白くなさそうに聞いてくる。ナッシュはオーガから進化した話をグレンに説明する。空気を読んで森でのアーなことは伏せて怪物から助けたことだけを話す。
(ナッシュ大好き)
「そうとは知らずに失礼な態度をとり申し訳ございませんでした」
「気にするな。嫉妬も愛情のうちだろ」
それから2人は暫く談笑していた。攻め同士だけあって気が合うようだ。
「それにしても3人のその恰好は」
『貴族の嗜好です』
口をそろえて答える撮影組。ナッシュは解らないという顔をする。
「それではご覧になればわかります」
シルキーは大きめのディスプレイにスマホをつなぐ。
「ちょっと待て」
ナッシュはそう言って服を脱ぎだす。そして全裸靴下ネクタイの姿になり正座した。
「・・・負けた」
ナッシュの逞しい一物を見るなりグレンが膝を落とす。
「ちょっと、そこじゃないでしょ。何故に全裸靴下ネクタイに?しかもソファーがあるのに正座とか」
ハイネが慌てて突っ込みを入れる。
「紳士の嗜み(たしなみ)だ」
女子3人はナッシュの体を舐め回すように見る。そして顔を紅潮させる。カブとシエルも興味深そうにナッシュな体を見つめる。
「僕、可愛い」
動画を流すとカブがはしゃぐ。
「恥ずかしいよ・・・」
そう言いながら顔を手で覆うシエル。しかし指の隙間から見ているのがまるわかりだ。ナッシュの一物が大きくなるなりグレンは更に落ち込み目から光が消える。
「ナッシュさんのあそこ触っても良い?」
不意にカブが言う。ナッシュは快く了承するとカブに反り返った大きな一物を握らせた。
「うん、大きさはナッシュさんだけどグレンの方が硬いね」
「なんだと・・・」
ナッシュはそう言って床に手を付く。グレンはカブの言葉で目に光が戻る。
暫く見つめ合うナッシュとグレン。不意にナッシュとグレンは力強く握手した。お互いを認め合ったのであろう。
(普段は紳士な2人だけど・・・変態は紳士的と聞いたことがある。変態だから紳士になるのか?それとも紳士であるが故に変態になるのか?これは永遠の謎だ)
そう思いながらスカートの下で一物を大きく膨らませているハイネであった。
「真昼間から何をやっている?」
呆れかえったような男の声が聞こえる。部屋に入ってみるとお洒落な感じの大柄な男の後ろ姿。
「もしかして・・・ナッシュ?」
ハイネは声を掛ける。振り向く漢はびっくりした顔をする。見覚えのない美少女に名前を呼ばれたのだから。しかし直ぐに香りで気が付く。
「・・・ハイネか?」
「あら、2人は顔見知りで?」
「あぁ、前に話した・・・」
「なんと!旦那様を進化させた殿方だったとは」
グレンがハイネに目を向ける。ちょっと後で詳しい話を聞こうかという目だ。
(そう言えばグレンにナッシュの事を言っていなかった。ナッシュは他種族だから浮気ではないけど・・・グレンはきっと嫉妬する。知らないことがある事に怒るに決まっている。グレンと付き合った後の情事は言われたらまずい。ゾッドたちに迷惑を掛けかねない。どうか神様、仏様、ナッシュ様。言わないでください。お願いします)
ナッシュに目で助けを求めるハイネ。
「久しぶりだな。人の町で会って以来か」
「どういう関係で?」
グレンが面白くなさそうに聞いてくる。ナッシュはオーガから進化した話をグレンに説明する。空気を読んで森でのアーなことは伏せて怪物から助けたことだけを話す。
(ナッシュ大好き)
「そうとは知らずに失礼な態度をとり申し訳ございませんでした」
「気にするな。嫉妬も愛情のうちだろ」
それから2人は暫く談笑していた。攻め同士だけあって気が合うようだ。
「それにしても3人のその恰好は」
『貴族の嗜好です』
口をそろえて答える撮影組。ナッシュは解らないという顔をする。
「それではご覧になればわかります」
シルキーは大きめのディスプレイにスマホをつなぐ。
「ちょっと待て」
ナッシュはそう言って服を脱ぎだす。そして全裸靴下ネクタイの姿になり正座した。
「・・・負けた」
ナッシュの逞しい一物を見るなりグレンが膝を落とす。
「ちょっと、そこじゃないでしょ。何故に全裸靴下ネクタイに?しかもソファーがあるのに正座とか」
ハイネが慌てて突っ込みを入れる。
「紳士の嗜み(たしなみ)だ」
女子3人はナッシュの体を舐め回すように見る。そして顔を紅潮させる。カブとシエルも興味深そうにナッシュな体を見つめる。
「僕、可愛い」
動画を流すとカブがはしゃぐ。
「恥ずかしいよ・・・」
そう言いながら顔を手で覆うシエル。しかし指の隙間から見ているのがまるわかりだ。ナッシュの一物が大きくなるなりグレンは更に落ち込み目から光が消える。
「ナッシュさんのあそこ触っても良い?」
不意にカブが言う。ナッシュは快く了承するとカブに反り返った大きな一物を握らせた。
「うん、大きさはナッシュさんだけどグレンの方が硬いね」
「なんだと・・・」
ナッシュはそう言って床に手を付く。グレンはカブの言葉で目に光が戻る。
暫く見つめ合うナッシュとグレン。不意にナッシュとグレンは力強く握手した。お互いを認め合ったのであろう。
(普段は紳士な2人だけど・・・変態は紳士的と聞いたことがある。変態だから紳士になるのか?それとも紳士であるが故に変態になるのか?これは永遠の謎だ)
そう思いながらスカートの下で一物を大きく膨らませているハイネであった。
0
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
すずらん通り商店街の日常 〜悠介と柊一郎〜
ドラマチカ
BL
恋愛に疲れ果てた自称社畜でイケメンの犬飼柊一郎が、ある時ふと見つけた「すずらん通り商店街」の一角にある犬山古書店。そこに住む綺麗で賢い黒猫と、その家族である一見すると儚げ美形店主、犬山悠介。
恋に臆病な犬山悠介と、初めて恋をした犬飼柊一郎の物語。
※猫と話せる店主等、特殊設定あり
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる